No.519721

漆黒と光の翼を持つ者 7

ノエルさん

勢いで作ってみました。まぁ、つまらないと思いますが、読んでくださるとうれしいです。

2012-12-17 20:36:49 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:745   閲覧ユーザー数:695

実習が始まって半月(フヨウはなんだかんだと言いながらエンの実習について行った)ヒジリ達は実習(1人を除いて1週間で合格を宣告された)を思いのほか楽しんでいた。しかし、ヒジリはため息をつかない日はなかったその理由は

 

リア「…ヒジリ今日のご飯は何」

 

カト「今日はなんにするの…できれば肉のほうがいいけど」

 

シア「私はご飯よりもケーキがいいです。ヒジリの作るケーキはおいしいですから」

 

リリス「姉さまご飯もちゃんと食べましょうよ…最近ご飯を食べてないじゃないですか」

 

シア「……………あいつのおかげで食欲がないのよ」

 

リア「その割にはケーキは食べるのね」

 

ヒジリ「…あのなぁ、ここ数日言っているがなんでここにいるんだ」

 

実習2日目の朝のことを思い出す

 

八百屋(ヒジリの自宅前で開いている)も今日は休み(周囲の店のことを考えて週3日開店)なので朝食に使う野菜を庭からとってこようと玄関に向かうといきなりノックもせず扉を蹴破り王女の近衛の実習をしているはずの男がやってきた

 

ファル「おい貴様ここにイクシア姫様とアマリリス姫様がいるだろう出せ!!」

 

ヒジリ「………朝から何の用だ。そもそも家の場所をだれに聞いた」

 

ファル「ふん、そんなもの陛下に聞いたに決まっているだろう!!そんなことよりも早く出せ」

 

ヒジリ「出せと言われても…そもそも彼女たちはここの場所を知らないぞ」

 

ファル「………………………………………………邪魔したな。クッいったいどこに行かれたのだ」

 

ヒジリ「おい、扉ぐらい直していけ………………まったくなんなんだよ。まぁいいか、さて今日は」

 

溜息をつきながら改めて庭へ向かい朝食に使う野菜(実習)を選び家に戻るとそこに入るはずのはい人がいた

 

リナリア「あっ、おはようごめんなさい変なことに巻き込んで……その代り朝食作りを手伝います」

 

 

シア「…ちょっといつまで待たせるのよ。さっさとご飯をつくりなさいよ…私はいらないけど」

 

リリス「ヒジリのご飯…10年ぶりだから楽しみです///」

 

リア「私は5年かしら…ご飯はなんなの」

 

カト「へぇ、ここがヒジリの家か…なんか新婚気分を味わえるわね」

 

ヒジリ「誰に聞いたんだ………いや、言わなくていい(リョク…死んでないだろうな)」

 

ヒジリはアマリリスの拳に血がついているのを見つけここの場所がばれた理由を察し友人の安否を心配するがそれよりもこの5人がここに来た理由を問い詰めるが5人が『朝食を食べてから』と譲らず仕方なく彼女たちの分も作ることになった。で、食べ終わった後ようやく話し始める

 

シア「実は、あの男は許しも許してもないのに寝室にまでやってきて」

 

リア「…着替えを手伝おうとしたり、貴方のことを『おまけで受かったやつに訓練してもらう必要ありません。今度私と訓練しましょう3人で』っていうんですよ」

 

リナリア「…昨日の夜相談されましてどうしたものか悩んでいたらリリスとカトレアからその…あなたの家なら大丈夫だろうと」

 

リリス「まぁ、貴方の家の場所も分かるしシアとリアも落ち着けるしリナリアもあなたに興味あるみたいだし一石三鳥じゃない」

 

その話を聞き呆れながらも『じゃぁ、実習不可にすれば』との提案に『そうしたら2回目があったら断れないじゃない』と却下された。というか2回目は相手が却下できることを初めて知ったヒジリだった。

 

そして今、リナリアはたまに来るだけだがシア達は完全にここに居ついてしまった。実習(実習は終わっているがシア達が帰りたがらず家に鍵をかけられない為いまだ続けている)も後半を迎えその現状に慣れてきたがここ最近、野菜を売っている時に陛下がリョクとランスを引き連れ野菜を買いにやってきては『娘はどんな様子だ』と聞く日々が続いていた

 

ヒジリ「なぁ、もう城に帰ってみたらどうだ。陛下も心配してるみたいだし」

 

シア「いやよ。ここならあなたといつでも戦えるしご飯はおいしいし」

 

リア「…なんだかもう少し新婚気分を味わっていたいのよ」

 

 

リナリア「それに、今帰ってもあの男の実習は終わってないですから………あの男が近くにいるだけで反吐が出ます…………それにシア達の為にもランス達と話し合って『終わるまでここにいるのもいいだろう』と、私も今日からここでお世話になります」

 

ヒジリ「はぁ、わかったよ…じゃ、俺は仕事に行ってくるな」

 

シア「…あれ、今日って仕事は休みなんじゃ」

 

リア「そういえばそうよね」

 

仕事に行こうとしたヒジリに疑いの目を向ける5人その視線を受けしばらくは沈黙を貫き通したヒジリだが耐え切れなくなり

 

ヒジリ「………………なら一緒に来るか。どうせここに居ても何もしないんだろう」

 

リリス「いいの。私たちが行っても」

 

カト「邪魔にならないか」

 

リナリア「いいんですか………まぁ後をつけるつもりでしたから手間が省けていいですけど」

 

ヒジリ「…どうでもいいけど。行った先で驚くなよ後、さっさと準備してくれでないとおいて行くぞ」

 

その言葉に5人は急いで準備をする。10分後準備が終わりヒジリと一緒に家を出る際にヒジリは彼女たちを魔法で見えなくすると教会に移動する

 

一方城では朝から陛下がランスと実習中のリョクを呼び出し娘たちのことを聞く

 

リー「……………このままでは実習にならんのではないか?それよりも、娘たちは元気にしておるのか儂はそれが心配で心配で」

 

ランス「実習の合格不合格はイクシア様たちが決めることです。まぁ次から拒否するために合格させるでしょうが」

 

リョク「俺は(姉のおかげで)死にかけましたが…………元気ですよ。まぁヒジリは大変でしょうが」

 

キキョウ「それは災難でしたね」ギュウ

 

 

ライ「…キキョウ彼を気に入ったのは分かるが今は我慢してくれ」

 

リー「…それよりも、あの男に居場所がばれたのじゃ。それにあの男がヒジリの家の場所を知っていたのはなぜじゃちなみに儂は教えていないぞ」

 

ランス「…………いまだに確証がもてないから詳しく言えないらしいがヒジリ達の話だとあの男は危険らしい。常に監視しているでいいんだよなリョク」

 

リョク「ええ、なかなか尻尾を出しませんが…今も城を捜索してあるものを探している最中です」

 

キキョウ「あの、あるものって」

 

リョク「……………腕とそれに刺さっているであろう剣かな」

 

リー「それはもしや、あ奴らが使ったとされる剣とそれに来れた先祖の腕の事か」

 

リョクが頷くと周囲が一気に暗くなった。それもそのはず地下への入り口はとても簡単に見つけられるのでどうしようか考えていたが、リョク達が見つかりにくいように手を加えていると聞き周囲はホッとした

 

ライ「それよりも、リョク君はもう合格のお達しが出たはずだが」

 

リョク「それはここにいるサボりがちなリーと引っ付いてるキキョウに言ってください」

 

リー「こら儂はいつもさぼっていないぞ…リョクにはヒジリのことを聞こうと思ってな儂が呼んでいるだけじゃ」

 

キキョウ「彼を知るチャンスを逃すわけないじゃない」

 

ランス「…そうですか。それよりもリーもしかしてそっちの趣味ですか?でしたら明日戻られる王妃に伝えておきますが」

 

リー「それだけはやめてくれ頼む。ただヒジリはどんな男か…娘たちにふさわしいか知りたかっただけだから通信用の魔法陣を消してくれ」

 

城ではそんな話が盛り上がっていたが、実習でありながら放置されているファル・グリンは落ち込んでいる訳でなくむしろ好機とばかりに城を捜索、地下に続く道を探していたがなかなか見つからず焦りだけが募っていく

 

 

戻ってヒジリ達は教会に着くとそこに住む子供たちから歓迎された。もっとも、イクシア達を見たときは驚いたみたいだが、特に気にすることもなく一緒に遊び始める

 

ヒジリ「…俺は仕事を済ませてくるから子供たちと遊んでてくれ」

 

シア「まって、私はあなたの仕事を見学したいわ」

 

リリス「私も…」

 

ヒジリ「…勝手にしてくれ。それじゃリア、カトレア、リナリアさんあとはよろしく」

 

リア「ええ、わかったわ………こら変なところ触らないのそんなんだとろくな大人にならないわよ」

 

子供A「あの、お姉ちゃん「何かしら」…僕が大人になったら結婚してください」

 

カト「あらあら、おませさんなこと…でもね私には好きな人がいるのそれに、君が大人になった時にはきっともっと素敵な人がいると思うわ」

 

リナリア「ちょっといきなり抱きつかないの、こら石を人に投げない…はぁ、子供の相手は大変ね」

 

リア達が子供相手に悪戦苦闘している間、ヒジリはついてきたイクシアとリリスを連れて神父にあいさつした後、ある部屋に向かう。部屋の前でノックをし許しを得てから部屋に入るとイクシアとリリスが驚きの声を上げる

 

シア・リリス「お母様!!」

 

母「あら、シアそれにリリスもよくここがわかり………あぁヒジリが連れて着たの(彼娘と一緒にいるから気があるのかしら)」

 

ヒジリ「(考えが丸わかりだな)…ネメシア一応言っておくが実習中にシアと彼女たちの近衛騎士たちが家に押しかけて来ただけで特に特別な関係じゃない。さて、治療を始めるぞと言っても回復してるからな今日は念のため調べるだけだ。まぁまだ残っているようなら治療する必要はあるが」

 

ネメシア「わかってるわ(なんだ、けど娘たちは彼のことを気になっているようね)」

 

シア「そういえばお母様お体は大丈夫なのですか」

 

リリス「ええ。深刻な病気だとお父様から聞きましたが」

 

 

2人が母に容体を尋ねるとつい1週間前(八百屋をしている時、ここに住んでいる子供が野菜を盗みそれを捕まえてここに連れて着たことがきっかけ)まではかなりつらかったが、彼がここにきて治療をしてからはずいぶん楽になり医者からは『症状が改善している』といい以来週に4日治療にここに来るようになったと聞かされた時、2人はヒジリを睨み

 

リリス「ヒジリさんできればもう少し早くお母様のことを教えてもらいたかったですわ」

 

シア「ええ、そうすればお母様に会いに行くのを口実にあなたと一緒に居られ………稽古の口実が出来たのに」

 

ヒジリ「そうもいくか。実際4日前まではかなり危険な状態だったんだぞ。そんな状態で合わせられるか…………………うん特に問題ないな」

 

ネメシア「そうでしょうね。昨日来た医者からも完全に治ったと言われたし明日には城に戻れると聞きました」

 

ヒジリ「この調子なら分なら問題ない…シアとリリスこれを機に」

 

シア・リリス「「いやに決まってるでしょう」」

 

2人もとい家に居座っている全員が城に戻ることを期待していたが言い終わる前に拒否されさらに彼女たちの母であるネメシア王妃からも『あなたの実習が終わるまで一緒に居させてあげてください。リーにもいい薬でしょうし』と言われ諦めた

 

一方ほかの実習先では、物を造ることが楽しくなり合格後も通い続けているヒエン、エンは特に気にせずいつも通りにしているだけだがその性格、話し方のおかげ話がスムーズに進んでいた。もっとも本当の目的?は外交ではあるが恋人と新婚旅行気分を味わえることであった

 


 
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