‥‥‥和弘は街の防壁の上に立っている。
下では集まってる人達がざわめきだした。
そして和弘の少し後ろに立っていた、桂花、荀コン、李厳、廖化、荀コンがと桂花が喋っている。
荀コン「さて、どう言う演説を聞かしてくれるのかしら♪楽しみだわ♪」
桂花「ハァ、母様、呑気な事を言わないで下さい、この演説で私達のこれからが決まると言っても過言でもないんですから、」
荀コン「アラアラ桂花ちゃんたら♪でも、桂花ちゃんもどんな演説をするか少し期待しているんじゃないのかしら♪」
桂花「母様!‥‥でも、確かに気にはなります、私もヒロの『義勇軍を立ち上げたい』と言った時の説得の言葉には何かしら力を感じま
したから‥‥」
荀コン「そうね、確かに私もそれは感じたは、それにあの気質は‥‥「母様?」アラ、始まる見たいね♪」
桂花は荀コンの途中で止めた言葉に少し違和感を感じつつ和弘の方へ顔を向けた。
みんなより少し前にいる和弘はというと‥‥‥
和弘(ハァ、思った以上に集まったな~、でもこれを成功させないと、でないと‥‥)
と思いふけていたがそれを止めた、そして覚悟を決め一つ大きく息を吸い、
和弘「皆、今日はよくこの義勇軍募集に集まってくれた事感謝する!!」
突如、和弘の挨拶に先程までざわついていた者、余所見をしていた者、様々いるが一堂に和弘を見上げ。
和弘「今回、この義勇軍募集をした、姓.島津、名.和弘、と言う!因みに俺はこの国の生まれではない為字はない!だからと言って五
湖の出ではない!」
和弘の言葉に皆は驚いている、それもその筈、勢なり自己紹介で字がないと言われ、この国で驚かない人の方が驚きだ、だからと言って
全員が全員字を持っている訳ではない、風習、授けて貰う前に親を亡くした者、様々な理由がある、
すると、一人の男性と一人の女性が前に出て来て和弘に訊ねた、
??「字がない理由は判りました、我々の中にも字がない者も多数いますから、」
??「何故、義勇軍を集めるのか理由を聞かして貰いたいものだ、」
二人が和弘に訊ねると、
和弘「判りました、まずは二人の名前をお聞かせ願いたい。」
その言葉に二人は頷き、
??「まずは私から、広陵の出、姓.呂、名.岱、字.定公、と申します、」
呂岱と言った女性に和弘は驚いた、呂岱、孫呉に支えていた武将、
見た目は、身長は和弘と同じ位、茶髪で軽いウェーブの掛かった腰まである髪、ポンチョにもなる紺色の変形方ロングカーディガン、ス
リットの入った黒色のロングスカート、ブーツのようなサンダルを履いた、淑女と言う言葉が似合う女性、
??「俺は、陳到.叔士だ、出は‥今は言わないでおく、」
陳到.叔士、こちらは蜀の劉備を支えた武将だった、
この二人の登場に和弘は驚いていた、それもその筈、和弘は現世で三國士のゲームをやっていた時に必ず仲間にしていた武将でかなり好
きな武将だ。
和弘「‥あなた達が呂岱と陳到なのか、」
和弘は二人の前に飛び降り、震えた声で訊ねた、
呂岱「え、ええ、そうですわ。」
陳到「あ、ああ、そうだが、それより理由を聞かしてくれないか、」
和弘「あ、ああ、すまない、つい、あ、理由な理由は、」
和弘は陳到の言葉に何とか驚きを隠しながら答えた、
和弘「(本当にあの武将達なら何としても仲間にしないと!)
そう、俺はこの国に来て、とある女性が山賊に襲われそうになっていたのを助けた、次はこの街を襲おうとした山賊を一緒に倒した、そ
の時思ったんだ今は規模が小さい賊達、でもいずれこの賊達の規模が大きくなった時小さな街や村がそれを退治出来るのか、でも考えて
欲しい!もし退治できなかった時の事を!今ここにいる者達の中にも賊に親、兄弟、妻、婚約者を殺された者達がいるはず‥
でも、俺は一人の人間でしかない、俺一人では助けれる人はたかが知れている、だけど俺はたかが知れている人達を助けたい!でも‥
もっと多くの人達を助けたい!そうする為にはやっぱり多くの人達の力が必要だ、たから!今回、義勇軍の募集を掛けさせて貰った、で
も皆勘違いしないで欲しい!皆の怨みや私欲の為にこの募集に応じたなら、今すぐこの場を離れてくれ!確かに俺の考えは私欲かもしれ
ない、でも!賊どもに幸せに暮らしている者の明日を奪う権利はない!!」
和弘は話を一度止め、みんなの顔を見た、みんな思う所があるだろう、それでも一人もこの場を離れず和弘の言葉を聞いていた、和弘は
それを確認して荀コンさん達がいつの間にか準備してくれた台の上に登りまた話出した。
でも判って欲しい、賊達も元は紛れも無い人間だ‥では何故その賊達は生き方違ったのか!!
天災で田畑の作物が取れなくなった事、不正を働く役人やそれぞれの太守による必要のない税の取立てで食べて行く事が出来なくなった
者達、そしてそうした者達が賊に身を落とし賊行為に走ってる事‥天災に関しては人間ではどうしようもない、だけど!だからと言って
それらを許して良い訳ではない!
今は数十、数百の数だから手に追えている、でも、その数が数千、数万になった時の事を考えてくれ、
皆は恐れるだろう。先の未来を思って不安になるだろう‥。
そして、不安に押しつぶされまた賊に身を落とす者が出るだろう。」
そこにいた皆は、自分たちの状況を理解し、そして更に続く言葉を待った。
「しかし!皆の普通の生活、普通の幸せはみんなにある!!では、何故賊に身を落とすのか…。そこでだ、皆聞いて欲しい。俺は平和な
世を目指したい、好きな人と暮らし、子を成し普通の幸せを手にしたい!勿論!皆が住むところに苦労することも無く、皆が争う事も
無い普通の幸せ!どうだ皆!!そんな国を作りたいと思わないか!?」
「「「「作りたい!!!」」」」
「だが、先ほども言ったとおり、俺は一人間であり、全てを一人で行えるほど力がある優秀な人間で
はない。…どうだろう、皆…俺に手を貸してはくれないだろうか!?俺の力は皆の為に皆の力は俺の為にある。その手で賊に脅え暮らす
者が居ない世を、一歩ずつ進み、掴み取ろうじゃないか!!さぁ皆らに問う!俺と一緒に、新しい世を普通に笑って暮らせる世に、賊に
脅え暮らす事のない世を手にしたくないか!!」
「「「「応っ!!!」」」」
「では皆、覚悟を決めよ!!己が手を見つめ、何ができるか考えよ!!自分の足で、一歩ずつ着実に進め!!普通の世を手に入れるため
の道を!!俺はその担い手になってやる!!皆を助ける為に!!…さぁ立つんだ皆!!!!」
「「「「「「うぉぉぉおおおおおお!!!!!!!」」」」」」
和弘の言葉に地鳴りのような大歓声が沸く。
いつの間にか街の人達も和弘の周りに来て言葉を聞いていた、
荀コン「アラアラ♪凄い過激な演説だったわね♪みんなはどうだったかしらって‥‥アラアラ♪」
荀コンが桂花、李厳、廖化の方を見ると其処には‥‥‥
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こんばんは♪
久し振りの投稿です。
さて、次回はお奨め作品を紹介します。
今回は少し違和感があるかも知れません。
では、そろそろ駄文劇場の始まりですよ!