No.513097 俺と青春と召喚獣 第3問本郷 刃さん 2012-11-28 20:36:39 投稿 / 全6ページ 総閲覧数:9836 閲覧ユーザー数:9090 |
問題
以下の意味を持つことわざを答えなさい。
(1)得意なことでも失敗してしまうこと
(2)悪いことがあったうえに、更に悪いことが起きる喩え
姫路瑞希の答え
(1)弘法も筆の誤り
(2)泣きっ面に蜂
織本桐弥の答え
(1) 河童の川流れ
(2) 弱り目に祟り目
教師のコメント
二人とも正解です。
横溝浩二の答え
(1)弘法の川流れ
教師のコメント
シュールな光景ですね。
須川亮の答え
(2)泣きっ面蹴ったり
教師のコメント
あなたは鬼です。
吉井明久の答え
(1)猿も木から落ちる
(2)一災起これば二災起こる
追筆…『過ちは好む所にある』ということわざがあり、
意味は「過ち(失敗)は自分の得意なこと、好きなことをしている時によく起こる」ということで、
(1)に関連していると思われる。
また『後足で砂をかける』というものがあり、
これは「世話になった人の恩を平然と裏切り、そのうえ別れ際に迷惑をかける」という意味であるため、
裏切られた方からすれば(2)がそのまま当て嵌まるといえる。
教師のコメント
正解です。答えに関する解説も相変わらずですね。
第3問 俺とFクラスと自己紹介
明久Side
しかし、改めて教室内を見てみるが……酷いな。完全に廃屋だぜ。
「雄二、俺らの席ってどこだ?」
「決まってねぇよ。好きなところに座れだと」
「マジ?」
俺の問いに頷きながら答えた雄二。俺達は後方の窓際に陣取ることにした。雄二もそのまま付いてくる。
「しっかし、きたねぇ教室だな」
「外観だけじゃなかったね…」
「他の教室から奪えばいいだけだよ」
威弦と桐弥が会話する中、クロは普通に奪うといった。クロはやはりSだな。そこに近づいてくる二人がいた。
「みな同じクラスのようじゃのう」
「……今年も頼む」
去年同じクラスだった木下秀吉と土屋康太の二人だった。
「秀吉と康太も同じクラスか、よろしくな」
「よろしくね」
「頼むぜ、二人とも」
「よろしく~」
俺、桐弥、威弦、クロの順で挨拶を掛ける。
こいつらと一緒というのは嬉しいな。だが、疑問が一つ出てきた。
「なんでお前らFクラスなんだ? 今のお前らなら、最低でもEクラスは堅いだろ?」
俺の問いかけに二人はバツが悪そうな表情をした。
「実は……数教科ほど、名前を書き忘れたのじゃ…」
「やっちゃったんだね…」
「うむ……」
「康太君は~?」
秀吉に同情する桐弥。今度はクロが康太に聞いている。
「……一日目は、鼻血を出して保健室にいた」
「はい?」
「……パンツが見えた」
「「納得」」
康太の返答に威弦はわけが分からないという表情をするが、理由を聞いてすぐに納得した。俺も納得しておく。
この二人は元々成績が悪いほうだったのだが、知り合ってから俺達が勉強を教えたので、
すくなくともEクラス程度には勉強ができるようにはなっているのだが、見事にドジったということだ。
「こうなった以上は仕方が無いだろ」
「ま、それもそうじゃな」
「……(こくこく)」
まぁ二人とも現状は受け入れているみたいだから、よしとするか。どうせすぐに戦争だしな。
そこに、もう一人歩み寄ってきた。
「アンタ達が全員揃うって、なにかが起こる前触れじゃないでしょうね~?」
「あ、美波~」
「ハロハロ~」
彼女は島田美波。クロの幼馴染らしく、ドイツからの帰国子女で去年同じクラスだった。
「島田、お前までFクラスなんだな。ギリギリEクラスレベルじゃなかったか?」
「うっ……その、漢字のせいで問題がほとんど読めなかったのよ…」
「ご愁傷様だね~、美波」
俺が聞くと言い難そうに島田は答えた。
クロは慰めの言葉を掛けているが必死に笑いを堪えている。幼馴染でもあまり容赦がないな、コイツ。
島田は学力ならばCクラスレベルだが…ま、日本に帰ってきて一年しか経ってないのなら仕方が無いか。
だけどこれだけのメンツだ、Aクラス相手にもあっさり勝てる気がするが、それじゃあダメなんだよな…。
―――ガラガラガラ
そんな時、教室の扉が開き一人の教師が入ってきた。俺が信頼する教師の一人、福原慎先生だ。
「HRを始めますので、皆さん席に着いてください」
各々が適当な席に座っていく。俺達は変わらずに後方の窓際に陣取っている。
「皆さんおはようございます。2年Fクラス担任の……福原慎です。よろしくお願いします」
チョークを取って名前を書こうとした先生だったが、何故か書かなかった。
まさか、チョークがないのか?
一応確認の為に雄二の方を見てみると……頷かれた。チョークすらねぇのかよ…。
「全員に卓袱台と座布団は行き渡っていますか? 不備があれば申し出てください」
先生、全員が心の中で思っていると思うけど、不備しかないと思う。
「先生、俺の座布団に綿が入ってません」
「我慢してください」
「せんせい、卓袱台の脚が折れました」
「木工用ボンドがありますので自分で直してください」
「せんせー、割れた窓から風が入ってきて寒いです」
「ビニール袋とセロハンテープの支給を申請しておきますので届いたら修理してください」
「先生、隣の奴が生えていたキノコを食べて泡吹いてるんですけど…」
「保健室に連れて行ってください」
F生徒と福原先生の見事な問答だったな。キノコ食った奴、あとで感想聞かせてくれ(笑)。
にしても……ホントに酷すぎるな、この教室…。
いくらあの学園長といえど、こんなことはしないはずだが……少し調べてみるか…。
「それでは、廊下側の生徒から自己紹介を始めてください」
福原先生が自己紹介を促したので、廊下側一番前の生徒から自己紹介を始めた。
「木下秀吉じゃ、演劇部に所属しておる。一年間よろしく頼むぞぃ。
それと…予め言っておくが、わしは男じゃからな」
秀吉がこう言うのも分かる。なんせ見た目は美少女と言っても差し支えないからな。
勿論俺は男だとしっかり認識している。そういえば、双子の姉がいるとか言っていたな…。
「……土屋康太…」
順番が回り今度は康太の番だったのだが、もう少し何か言えよ…。さらに順番が回り、
「島田美波です。外国育ちで、日本語は喋れるけど読み書きは苦手です。
ドイツ育ちなんで英語も苦手です。よろしくね」
島田は最後の「よろしくね」をクロの方を見ながら言ったのだが、クロはというと…、
「zzz……」
寝ていた。あ、島田が跪くように崩れ落ちた。元気出せよと視線でいうと島田は頷いた。
「織本桐弥です。趣味は読書とお菓子作りです、よろしくお願いします。
それと、もし僕の友達を傷つけることがあれば、
社会的に抹殺することも辞さないので、よく覚えておいてください」
「「「「「了解であります!」」」」」
さわやかな笑顔でそんなことを言うものだから、男子共が怯えている。お次は、
「四津威弦だ。シューティング系のゲームと射的が趣味、よろしく頼むぜ。
あと桐弥と同じで俺のダチになんかしたら問答無用でぶっ潰すからな」
「「「「「Sir yes sir!」」」」」
二度目の恐怖政治宣言に、完全に混乱しているようだ。まぁ放っておこう……次は俺だな。
「吉井明久。桐弥と威弦同様、俺の仲間に手を出せばぶった
「「「「「Yes my lord!」」」」」
これで三度目、我ながら面白いと思った。さらに順番が回ってクロの番になるから起こそうと思ったが、起きていた。
「クロード・ヴァレルだよ。寝るのが好きだからさぁ、ボクが寝てるのを邪魔したら……殺すよ…」
「「「「「
そして四度目。これはさすがに理不尽な理由だよなぁと思う。
そして自己紹介も最後の雄二の番を迎えようとした時だった。
教室後方の扉が開いた、そこにいたのは…。
「「す、すいません! 遅れました!」」
俺の小学校時代からの同級生にして、『僕』が『俺』へとなることを決めた起因を持つ少女、
姫路瑞希とその親友である彩道祈の二人だった。
明久Side Out
続く
次回『俺と不満と勝利の要素』
前回の予習問題・日本史
『戦国時代に『風林火山』の戦略を主に掲げていた戦国大名の名を答えなさい』
答…『武田信玄』
予習問題・世界史
『「不可能というのはフランス的ではない」という言葉を残した、
フランスの軍人、政治家、皇帝である人物の名を答えなさい』
後書きです。
自己紹介でしたが・・・完全に恐怖政治ですねwww
バカテスのストックはこれで尽きてしまいましたから、次回からは完全に不定期更新になります。
それと、予習問題にて面白解答もお待ちしていますw
あ、ちゃんとした答えもお願いしますね。
ではでは・・・。
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第3問目ですね。
今回はFクラス内に入ってからの会話と自己紹介になります。
ちなみに、これでバカテスのストックはなくなります・・・。
どうぞ・・・。