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恋ちゃんと一刀君と人質になった女の子と共に天水へときた僕。
一刀君と恋ちゃんは女の子を連れてあの子の両親のいる店に行った。僕に「ありがとう」
と言葉を残して。
別れ際、恋ちゃんが、
「高順は、恋達と一緒に来ないの?」
と聞いてきたので。
「一刀君にも言ったけど、考えておくことにするよ」
「……そう、なんだ……」
残念そうにする恋ちゃん。
何故だろう?
別れたあと、僕はぼ~っと考える
さて、これからどうしようかな。ホントに。
一刀君が言っていたように、ここの太守である董卓ちゃんの部下になって、
戦いに挑む兵士になる……。う~ん。あ、でもそうか。
思いついた。どうせ自殺できないんだから、兵士になって僕より強い誰かに、
僕を殺してもらえばいい。
これなら自殺扱いにはならないからアッサリ死んでしまえると思う。
我ながら名案だなと思う反面、いつからこんなに死ぬことに執着する人間になったんだっけ。
両親に裏切られたとき?
友達に裏切られたとき?
彼女に裏切られたとき?
思い出せない。
なら、思い出す必要はないな。
うん。
さて、兵士になることを決めた僕なんだがその前に腹ごしらえをすることにする。
だったのだが……。
「貴様のせいで、私は手柄をたて損なった!!!どう責任をとる!?」
「だから、あれは軍師の賈駆っちの命令やったんやからしょうがなかったと、
何度も言うてるやんか!!!」
と、今にも武器を構えて戦闘を始めそうな二人に出くわしました。
どうなってのコレ?
修羅場?んな訳ないか。
まぁ状況を説明するとですね。腹ごなしにはいった店にこの二人が何やら話し込んでいて、
最初は紫の髪の美人さんが謝りながら薄い紫の髪ののこれまた美人さんと
お酒を飲んでいるだけだったんだけれど、次第に薄い紫の髪の美人さんが
前回の黄巾賊との戦いのことで、戦いの最中にあの紫の髪の美人さんが邪魔したとかなんとかで
口論を初めて、今こういう状態なんです。
うわ~、すごく面倒くさい・・・・・・。紫の髪の美人は軍師の賈駆って人の指示に従っただけだから、
あそこまできつい言い方されるとは思ってなかったんだろう。可哀想に。
でもさ。この一言すごく言いたいんだけど。
ここ店内だからね。
戦闘開始はまずいよなぁ~、絶対。
あの二人、恋ちゃんほどじゃないけど『力』を感じるしね。
その二人が戦闘始めたらさ、店大荒れで僕ご飯どころの話じゃないからさ。
そうこう考えているうちに二人の喧嘩はさらにヒートアップし、終いには。
「貴様!!!」
「面白い、ウチと戦う言うんかい。乗ったるわ、ウチもイライラしてたところやからな!!!
負けて泣くんやないで、華雄!!!」
「ほざけ!!!」
ああ、戦闘が始まっちゃう。どうしようかな。
店主もその家族も泣きそうだ。
そりゃそうだね。
大事な店だもん。
まず僕ご飯食べてないし。
止めるしかないか。
一触即発な状態の二人の美人に呼びかける。
「あの~、そこの綺麗なお二人さん」
「なんや!!!」
「なんだ!!!」
うわ~怖いよ~。
「あのですね、他のお客さんが大勢いらしている前で店で騒ぎを起こすのはいけないと
思うんですよ。なので、速やかに喧嘩の場所を外に移してもらえませんか?
正直、迷惑なんですよ」
「貴様!!!」
「あ、バカ!!!華雄止めぇ!!!」
僕の言い方に腹がたったのか、激昂した薄い紫の髪の美人さんが僕に斬りかかってくる。
う~ん、あまり目立ちたくないんだけどなぁ。
しょうがない。
僕は戦斧『無銘』を瞬時に手に取り。
薄い紫の髪の美人さんの斧に合わせて。
横殴りで。
叩きつけた。
皆さん。キャラ崩壊や主人公紹介などでたくさんのコメントありがとうございます。
主人公紹介とかしてしまいまして本当にスイマセン。
どういう主人公なのかを知っておいて欲しいがゆえの執筆だったのですが、
矛盾がありますよね。スイマセン。でも、この設定は頑張って貫きます。
応援してくれる人達がいるわけですし。この主人公に末永くお付き合いお願いしたいと思います。
実は作者、あさってから修学旅行なので、12月2日までこの作品の更新ができません。
なので、気ままにお待ちいただければと思います。
いや、自分修学旅行は中学生の折やり尽くしたなと思い、高校二年時の修学旅行
面倒だったんですけど、実は沖縄県という滅多に行けないところにいくことに
なりまして、やる気に、いや行く気になっております。
修学旅行中もこの作品の続きも考えながら行ってきますので、お待ちいただけたらと思います。
これからも、「真・恋姫†無双~不信の御遣い~」をよろしくお願いします。
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第十六話です。