IS学園。
そこでは2日目の学園祭の準備をしていた。
なお、1日目に財団Xの襲撃を受けたので中止すべきと言う声が出ている。
だが、日本政府及びIS委員会は威厳の為にやる事になった。
一方、学園の音楽室でジンヤはピアノを引いていた。
ペルソナ4 BGM:I’ll Face Myself(Battle)
弾き終えると、入り口の方から拍手が聞こえた。
そこにはセシリアが居た。
「…聞いていたのか、セシリア?」
「ええ、上手ですね。何所かで習いましたの?」
「…少し母さんから習った」
そういうジンヤの脳裏にある映像が浮かんだ。
炎の中、血塗れた剣を持つ白き騎士。
足元には2人の男女が白き騎士の足を掴んでいた。
『逃げろ!竜一!!』
『私達はいいから逃げてぇ!!』
『邪魔だ貴様等!!』
激怒した白き騎士は血塗れた剣で2人の男女を…
「で、何のよう?」
「もうすぐ研究発表をやりますわ」
すると、ジンヤのポケットにある携帯端末が反応した。
「…ごめん、少し用事が出来た」
そう言うと、ジンヤは音楽室の窓からなんと飛び出た。
「じ、ジンヤさん!?」
セシリアが窓の方を見ると、そこにはジンヤの姿は無かった。
「ジンヤさん、貴方は一体…」
一方、校舎裏では千冬がIS委員会の部隊員や国家代表の天上院刹那の警備部隊と何やら会話していた。
「諸君も分かっていると思うが仮面ライダーが出現したら、攻撃し捕獲する事。その際には人質を取る事やライダーの殺害、つまり何をしても許されるというIS委員会から許可を受けている」
千冬の言葉に天上院は質問した。
「あの千冬様、もし怪人が現れたらどうします?」
「その場合は…仮面ライダーに戦わせ、終わったら捕獲する。以上だ」
千冬がそう言うと、警備部隊は解散した。
「ふふ、昨日の襲撃…奴等がまた来るかもしれん。そいつ等が来ればデルタも現れる…奴を殺し、変身システムを委員会に届ければ、私は…」
「…そこまで腐ったのか?偽善者が」
「っ!誰だ!!」
千冬がそう叫ぶと、後ろには黒ネクタイに黒いスーツ姿に顔には白い表情の仮面を付けたジンヤが居た。
なお、千冬はジンヤだと気付いていない。
「久しぶりだな…織斑千冬」
「貴様…まさか、仮面ライダーデルタか?!」
千冬はブレードを展開した。
「…貴様は何の為に戦う?カネか?権力か?それとも名声か?」
ジンヤの問い掛けに千冬は歪んだ笑みを浮かべて言った。
「…全てだ。貴様には死んで貰うぞ!変身システムも頂くぞ!!」
そう言うと、千冬がブレードを構えた。
「…昔のお前に会いたかったよ」
ジンヤはそう呟くと、スーツの懐から特殊警棒を取り出した。
「ハァ!!」
千冬はブレードを両手で構えると、ジンヤに斬り掛かった。
(遊んでいたのか?練習を怠っている…単純すぎる!)
千冬の斬撃が単純なのでジンヤは後ろに一歩退いて回避した。
「阿呆が!」
ジンヤは特殊警棒で千冬のブレードを握る手を叩いた。
「ぐっ!」
痛みに千冬は顔を歪めた。
そして、痛みでブレードを手離した。
「とりゃああああ!」
ジンヤは千冬の腹に掌打を叩き込んだ。
「うぶぁ…」
掌打をくらった千冬は思わず口を押さえた。
「うあたぁぁぁ!!」
更にジンヤは千冬の顔面に飛び蹴りをくらわした。
「ごわぁ!」
飛び蹴りをくらった千冬は壁に激突した。
身体がふらつきながらもジンヤを睨み付けながら千冬は言った。
「貴様は…何の為に戦っているんだ?人々の笑顔の為か?それだと下らんな…」
「違うな…あの人、五代さんはそうだけど僕が戦う理由は未来の為だ!今、お前は持て囃されてるが未来じゃあ教科書の1ページしか出ないな」
「なんだと!貴様!!」
「お前は白騎士として白騎士事件を起こし、幾千の嘘を幾千の呪言にして世界を変えた…この世界はまるで霧に包まれたようだ」
ジンヤがそう言うと、千冬は悪びれずに言った。
「幾千の呪言?別に構わないだろ、霧の中だが世界は良い方に動いているだけだ…」
「それはお前等にとってのだ…お前が幾千の呪言で世界を包むなら、僕は幾万の真言で世界を包む霧を晴らし、真実を語っていく!!」
「っ!貴様の目的はなんだ!?」
「単純だ、白騎士事件の真実、そして元の男女平等の世界に戻す。因みにISの破壊とかは考えていないからな…また、会おう。堕ちた世界最強よ」
そう言うと、ジンヤは懐から閃光手榴弾を取り出すと、千冬の前に投げた。
すると、辺り一面が光に包まれ、光が収まるとジンヤは消えていた。
「おのれ、逃がしたか…(奴の目的は元の世界に戻すだと…委員会に連絡しなければ!)」
一方、ジンヤは自分の部屋に戻ってある映像を見ていた。
それは天高とIS学園の仮面ライダーについての研究発表だった。
結果は仮面ライダーについて興味を持つ者が出ているようになった。
「…そろそろ、次の準備をするか」
そう言うと、ジンヤはある準備をしだした。
一方、ラウはDSOのエージェントにしてラクーンシティの生き残りであるシェリー・バーキンと話をしていた。
「こうやって話をするのも久し振りだな…」
「そうね、ラウお兄ちゃん」
「今でもお兄ちゃんか…」
かつて、ラウはラクーンシティ事件においてレオンやクレアと共に戦った。
一時、クレアと離れたシェリーと共に行動をした為かシェリーからはお兄ちゃんと呼ばれている。
「そういえば、シェリー。コレな」
「確かに『警備関係者保護プログラム』の原案を預かりました」
警備関係者保護プログラム。
それは要人の警護をする人物の関係者を保護するプログラム。
家族をテロリストに人質にされ、犯行の手引きを防ぐ物である。
「もうすぐ、ライヴだ。シェリー見に行くか?」
「もちろん♪」
そして、ラウとシェリーは体育館へ向かった。
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今回は学園祭2日目です。
それではゆっくりしていってね!