No.505546

超次元ゲイムネプテューヌmk2 OG Re:master 第三話

ME-GAさん

第三話です。
すっかり寒くなってきて困っちゃう。

2012-11-07 22:14:05 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1475   閲覧ユーザー数:1363

「キラ、これはどうかな?」

ふわりとブレザーと黒いスカートを浮かせてネプギアは試着室から姿を覗かせる。

「ん、可愛いんじゃないか?」

 

「こっちもいいと思うんだけど」

白いドレス調の衣装を、社交界の挨拶のように軽く裾をつまみ上げてネプギアは「どう?」とキラに問う。

「うん、俺もいいと思う」

 

「これとかいいんじゃない?」

ショートデニムパンツとジャケットを組み合わせてネプギアはキラに問う。

「お、可愛い可愛い」

 

 

「む~……」

ネプギアは可愛らしげに不満そうな声で頬を膨らませている。

キラはしばらく周辺に視線を泳がせていたが、彼女の様子がおかしいことに気付き、視線を戻す。

「どした?」

いかにも不思議そうにキラはネプギアに問う。

「真剣に選んでくれない……」

「え~、選んでるんだけどなぁ……」

キラはやりにくそうに頬を掻き、冷や汗を垂らす。

実際のところ、キラは流行には疎い方であった。一人暮らしのために生活費などに収入が飛ぶためにあまり流行の服などは購入したことがないし、そもそもキラのようにクエストを受けて生活するような者は大抵専用の装備店を利用するので流行とかそういうのはあまりなく、実用性のみなのである。

「じゃあ、キラが選んでよ」

「え、俺?」

何故に彼女がそこまで不機嫌なのかキラには想像も付かなかったが、あまりの負のオーラを叩きだしているためにキラは仕方なく店内を軽く見て回り、これだと思ったものをチョイスしてみる。

数分してキラはセーラー服調のワンピースを携えてネプギアの元に持ってくる。

「これとかよさそうじゃね?」

「そうかな? それじゃあちょっと着てみるね」

と言って、ネプギアはその服を受け取りカーテンを閉める。

小さく溜息を吐いて、キラは壁にもたれ掛かる。

ぶっちゃけて――

(居心地悪っ!)

キラは心中でそんなことを叫んだ。

ざっと見る限り、男性客はなくどこもかしこも女性客ばかりでキラは目立って仕様がない。

小さく縮こまってネプギアが出てきてくれることを祈りつつ、キラは天井を仰ぐ。

そしてゆっくりと目を閉じ思考を廻らせる。

こんなに楽しいのはまるで初めて――いや『久しぶり』ではないか、と。

遥か遠き昔に感じていた感情が、いままた振り返る。まるで『あの時』のように――。

(そうか……。もう五年も経っちまったのか)

キラは年月の流れる早さを改めて痛感させられた。

知れずのうちに溜息が漏れる。まるで、何かを忘れてきてしまったように後悔と自責の念が入り交じる深い息。

「キラ?」

「っぬぉあ!?」

深い思考に囚われていたキラの目の前にネプギアは顔を突き出して、キラの顔色を覗っていた。

目の前に彼女の姿を確認してキラは驚きの声で思わず後ろに仰け反って壁に強かに後頭部を打ち付けた。

「ッ~~~!」

「だ、大丈夫……?」

申し訳なかった、という風に苦笑を浮かべてネプギアはキラの肩に手を掛ける。

「たぶん……」

キラは痛打した後頭部を抑えながら壁を支えにして立ち上がる。

目尻に薄く水分が浮かんでいるがキラは泣かない。

「それで、どう? 似合うかな?」

ネプギアはくるんと回転して全身をキラに披露目る。

白いワンピースもそれに合わせた靴も、まるで彼女のために作られたかのように違和感なく彼女の一部となっている。

「お、なかなか似合ってるな。それにするか?」

「あぁ、でもお金……」

「いいって。俺が払うから遠慮するな」

キラはひらひらと財布を揺らす。

しかし、ネプギアは腑に落ちなさそうに視線を背ける。

「ほれ、いいから行くぞ」

未だ渋るネプギアを無理矢理連れてキラはレジへと向かっていく。

 

 

「キラ、ごめんね」

ネプギアは顔の前で両手を合わせて謝罪のポースをとっている。

そんな彼女に微笑を浮かべながらキラは言葉を発する。

「いいってば。これくらいの出費、別に痛くないし」

キラは受け取った釣り銭を財布に流し込んでパチンと閉じた。

実際のところ、最近は特にこれといった大きな出費もなくこれくらいの出費で困るほどでもなかった。

「それに――」

と、その先までは言わなかった。

ネプギアは理解できない風に小首を傾げていたが、キラは何でもないからと諭して視線を外す。

(あのままだったら俺が社会的に抹殺されるところだった……!)

よくぞ持った俺の理性!と心中で自画自賛していたのであった。

「ホントにゴメンね……。ちゃんと身体で返すから」

「ぶっ!」

キラはゲホゲホと胸を叩いて呼吸を整える。

何を言っているんだこの小娘は!という風な視線を彼女に向けて顔をしかめる。

「あ、あのさ……自分で何言ってるか分かってるのか?」

「は、はい! ちゃんとクエストとかいっぱいやってこの分稼ぐから!!」

「……あ、ああ。そういうことね……」

何だか酷く安心したようなガッカリしたような気持ちを抱えてキラは非常に疲れ切った表情を浮かべた。

「……キラはどんなことだと思ったの?」

「ナンデモナイデス」

無垢な視線が痛い、とキラは目を背けた。ここら辺はやはり年頃の少年と言うべきか、どっちにしても何というか……という感じである。

 

 *

 

ショップを出て暫く歩いたところでキラは思い出したように声を上げる。

「あ、ネプギア。ちょっと店に寄っていいか?」

「うん。どこのお店?」

「食料店だよ。夕飯の買い物してこねぇと」

実は最近、キラはろくな食事もとっておらず買い出しもままならなかったために今日の朝食(昼食?)で材料が切れてしまっていたことを思い出し、買出しついでに出ていたのだったと今更ながらに思い出したのである。

ネプギアは何の疑いもなく了承し、二人揃って食料店へと足を向ける。

「そういやネプギア?」

「何?」

「お前、ずっと俺と居るけど家に帰らなくても大丈夫なのか?」

キラの言葉に少し驚いたようにネプギアは表情を変化させる。俯き加減が少し大きくなり、その次には少し無理したような笑顔を作って見せた。

「だ、大丈夫だよ。たぶんお家に誰もいないし……」

「……そうか」

キラはその些細な変化は見逃せなかった。

しかし、彼女の密とする領域に踏み入るのは諦めて、たったそれだけを彼女に向けた。これも、彼なりの心遣いだ。

一人の辛さは、誰よりも彼が知っているから――。

空はすでに紅蓮に染まり、日が落ちようとしている。そんな空を寂しそうに見上げるネプギアは周囲の異変に気付かない。

もちろん、キラも――。

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

肌で感じる空気は恐ろしく、張りつめたモノに変わっていた。

時折、撫でるように傍を駆け抜けていく風がサラリと少年にしては少しばかり長めに伸ばされた前髪を揺らしていた。

それは、まるで何もかもを映してしまいそうなほどに美しい頭髪。

到底、男性とは思えないほどに美麗で、きつく紡がれている唇を薄く開き、青年はハァと深く吐息した。

その表情は目深に被ったフードで定かには出来ないが、それでも彼が憂いの感情を帯びていることは何となくではあるが感じ取れるだろう。

 

街中――それも結構な大通りの中に青年は独り、立っていた。

この時間帯であれば、昼間と比べて人通りこそ少ないモノの住民がこの通りを闊歩しているはずである。

しかしながら、今はそんな住民も見当たらず、ぽつんと世界に取り残されたように青年はその中に佇んでいた。

ジ……と軽く音を立ててジッパーが少し開かれる。漆黒にも似た色を持つコートの内側からはまるで雪のように白い肌が覗いていた。そしてフードの所為で隠れていた青年の素顔がじわじわと紅蓮の日を浴びて晒されようとしていた。

しかし、その手は途中で止まる。

何か、見えない力が彼の動きを阻害しているような――いや、彼の意志がそれを止めさせようとしているかのようにも伺えた。

彼の胸元まで降ろされたジッパーが再び口元の位置まで上げられた。

青年は、虚空に向かって何かを告げようと口を開く。しかし、戸惑ったようにそれは成されず、もう一度青年は深く吐息した――。

そして、人気のない街中を颯爽と歩いていく。陽の光に当てられて煌めく髪を揺らして……。

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

「……?」

キラは不穏な空気に思わず顔をしかめた。

そして目線のみで周囲を確認するように、忙しく眼球を動かしている。

いつものような街ではない。

いや、自分たちは決してこの街からは出ていない。だが、まるで自分たちが全く見知らぬ土地に放り出されてしまったかのようなそんな異質感が漂っていた。

当たり前のことであることすらも、この空間では疑いを持ってしまうほどにこの空間は異質であったのだ。

地面に伸びる己の影法師も、しっかりと手入れされた街路樹も、何も言わずただそこに佇んでいるだけのハズの街灯も――その全てが世界を拒絶し、孤立しているかのように。

「キラ?」

ネプギアは見たことのないキラの表情に、心配そうな声を掛ける。

「いや……何でも」

彼女はこの異変に気付いていないのだろうか、キラはそんなコトを思い自分の感じている違和感も気のせいかと思う。

しかし、この肌にまとわりつくような嫌な気配は決して気のせいではない、とは思えた。

キラは腰に差している愛刀をチラと盗み見る。いつ何時、何があっても手を伸ばせるように抱えている袋の位置を調整する。

コツン……コツン……と二人の靴の音だけが紅蓮の空に響いている。まるで隔離された空間の中にいるかのように、その音はいつもよりも木霊しているかのようにも感じられる。

キラの視線が鋭く尖る。警戒の色を強めてできるだけネプギアと距離を詰める。いつでも彼女を連れて逃げ出すことが出来るように。

そして――。

「ッ!」

キラは袋を投げ捨てて目の前のネプギアを抱えて大きく飛び退いた。

「キャ――!」

そして、その途端に先程まで二人が居た位置から濛々と砂煙が上がっていた。そしてそれに混じって石片がパラパラと飛んでくる。

跳躍を終えて地面に降りる。キラは刀にそっと手を伸ばし居合の構えをとる。

「何――」

二人の視線の先に晴れ掛けた砂煙の先に巨体の影がある。無骨な体躯を持ち、禍々しい羽根のような装飾を持った人型。

キラは刀を持つ手に力を込める。

ブゥン、と空を裂く音と共にキラの鼻先を何か、光る刃状のモノが通り、それに思わず身を引く。

自分を狙ったわけではない、恐らく武器を振るっただけ――キラは顔をしかめる。

砂煙は晴れ、人型の姿が露わになる。

黒い、漆黒に近い鋼鉄の身体を持つまるで機械のような身体に大きな槍のような武器を構えたモノがこちらを見据えていた。

「クク……グハハハハッ! 本当にいたぞ……まさかこんな場所に潜んでいたとはなぁ……!!」

黒い機体は歓喜に酔いしれるようにそう小さく漏らした。

キラはまるでソイツの言うことが理解できない。表情を歪めて状況を見届ける。

しかし、ネプギアは違った。

「ジャッ、ジ・……ザ・ハー、ド……」

途切れ途切れにネプギアは震える声で恐らくその機体の名前なのであろう言葉を零した。

その声に黒い機体、『ジャッジ・ザ・ハード』は肩を揺らしながら小さく答えた。

「ああ……そうだぜぇ! 俺はもう我慢出来ねぇ! 全てぶち壊す! お前を殺す!! 3年も待たされたんだ、せいぜい足搔いて見せろぉおお!!」

ジャッジは槍を振るい、震い猛る。

咆吼のみで衝撃波を発生させる、それにキラは両手で顔をガードしながらも視線をジャッジから外さない。

(マズイ……アイツの一撃は受けきれない……!)

今までの流れからして、既に相手の力量を感じ取ったキラは内心でそう感じた。刀に添えていた手を離し、傍らでしゃがみ込んでいるネプギアに小声でそっと声を掛ける。

『おい……俺が合図したら――ネプギア?』

「あ……ああ…………」

しかし、キラの声は届いていないのかネプギアは肩を抱いて小さく震えている。つう、と彼女の色白の頬に涙が流れる。

「ッ!」

眼前に猛然と迫るジャッジが映る。

キラはネプギアを抱えて横に跳ぶ。少し地面を滑り、何とかジャッジの一撃を避けきる。

「フン……人間のクセにやってくれる……!」

忌々しそうにジャッジはキラを睨む。

しかし、キラは悟っていた。

(勝てる勝負じゃ、ない――!)

今のだってキラには避けるのも手一杯だ。ネプギアを抱えてというハンデもある。負けるのは目に見えている。

キラはもう一度、足に力を込める。ジャッジが突っ込んでくるのと同時に横に避け、そして細い道に逃げよう――そう考えた。

ジャッジは武器を構えて跳躍、頭上から二人を狙う。

「――!」

キラは一瞬の判断でその場を避ける。しかし、その直後に襲う衝撃波にキラとネプギアはゴロゴロと地面を転がる。

「ッ~!」

キラは頭部を抑えてネプギアに視線を向ける。

まだショック状態なのか、呆然と虚空を見たまま動かない。

しかし、ボーッとしている場合ではない。すぐにネプギアを抱えて細い路地に向かって走る。

 

 

「チィ……小癪な……」

ジャッジはそう毒づく。

グイ、と地面に深く突き刺さった槍を引き抜いてキラが逃げた方向に身体の向きを変える。

深く息を吐くような素振りをとった後にゆっくりとそちらに向かって前進する。

「まあいい……俺は鬼ごっこは好きだぜぇ……」

「ジャッジ、ここにいたのか」

直後、ジャッジの背後から女性の声が掛かる。

「む……マジックか」

マジックと呼ばれた、紅い髪をツインテールにまとめた女性が落ち着いた声音でジャッジに告げた。

「何を遊んでいる」

「遊んじゃぁいねえさ。貴様だけ守護女神と戦ったと聞いて、俺も少しばかり暴れたいと思ってな」

「お前の悪い癖だな」

マジックは半ば呆れたように嘆息しながら呟いた。

「だが、どうやら俺の思い違いだったらしい。あの小娘、本当に”そう”なのか?」

ジャッジは先程の様子とはまるで違う、冷静な物言いでマジックにそう問い掛けていた。

「どうやら一時的なショックで戦闘の出来ぬ身体になっていたようだな。これは都合がいい」

「何が良いのだ。俺の娯楽が一つ減ってしまっただろう」

「何を言う。我々の目的を忘れたか?」

マジックにそう持ち出され、ジャッジはやりにくそうな声音を上げた。

「いくら俺とて忘れぬさ。全ては……」

「犯罪神様のため、だ」

マジックは再確認させるようにジャッジの言葉を遮って言葉を続けた。

「そうだな。だが、いくら俺とて気になることもあってな……」

「何?」

マジックはあまり感情を出さないが、この時ばかりは表情を少しばかり歪めた。思えばこうしてジャッジが落ち着いているのもおかしな話だと感じたのだった。

「この空間に異質……いや妙な気を感じる。『俺と同じ』ようなモノが、な」

「同じ……? 私は何も感じぬが……」

マジックはクイと空を仰いで眉をしかめる。確かにピリピリと肌を刺すような不穏な空気は流れているが、ジャッジのように『彼と同じ』という空気は感じ取れない。彼の気に隠れているのか、気配を消しているのか――それはマジックには定かに出来ないが。

「俺も気になるところではあるがな、今回は少しばかり興が削がれた」

「それで私に調べろ――と?」

「そもそも俺はこのような細かい仕事をするようには作られていない。寧ろお前の方が適任だろう」

「お前に言われるのは癪だが……確かに私も気になるな。邪魔者の排除のついでに捜索をするとしよう」

マジックはパチンと指を鳴らす。すると彼女の足下の影からむくむくとモンスターが湧き出る。

「ほう、モンスターを使うか」

「違法ディスクに収められている連中よりは何倍も優秀だ。これならば日が落ちるまでに生け捕りにでも出来る」

マジックはモンスターが二十体ほど出現したところでもう一度指を鳴らす。すると先程まで特に何をするでもなく辺りを好き勝手に歩き回っていたモンスター達が目の色を変えて散開していく。

「では、ここは頼んだぞ」

「分かっている。貴様もさっさと己の仕事をしろ」

マジックは眼力を強めてジャッジを睨んだ。

しかし、さして気にした風もなくジャッジは鼻を鳴らして出現した闇の中に消えていった。

「しぶとく生き残る……まるで虫だな」

マジックは嘲笑を浮かべて、まるで宙に腰掛けるように優雅に足を組んだ。

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

青年は空を仰いだ。

紅蓮の空は相も変わらず禍々しく映っている。

「気が……消えた」

青年はようやく物を発した。

今までに感じていた嫌な気配が途端に消えたのを感じて青年は不信感を抱く。

しかし、青年の『目的』は幸いか、なくなってはいなかった。

妙だとは思いつつも、少し安堵しまた歩を進める。

「いや、寧ろアイツの方が厄介だな。俺の仕事が増える……」

青年は疲れ切った声でボソリと呟く。

「あまり目立つ動きは避けたいんだがな……。仕方のないこと、か」

青年は呆れたような声を発して背後に視線を向けた。

『グゲゲッ!』

『ギャギャッ、ギャッ!!』

二匹のモンスターが下卑た声で鳴き喚いている。

まるで青年を見つけたことを歓喜するようにぴょんぴょんとはね回り、今にも飛びかかってきそうな勢いでいる。

「あまり構っているヒマは無いんだが……」

青年はそっと背中に携えている布巻きにされた巨大な武器に手を伸ばす。

「邪魔、しないでくれ」

口調こそ、まるで幼子に語りかけるような優しげなものであった。

しかし、彼が背後からおびき出すオーラは、それはただ一つ――純粋な殺気だけだった。

 

 

「フン……強くもないのに時間ばかりとらせやがって」

青年はそう毒づき、紅く広がる地面を踏みしめる。

パシャ、と水分の跳ねる音が鳴り、青年は武器を背後に収める。

「さて……」

青年は気を入れ替えるように声を掛けて沈み掛ける夕日に視線を送る。

「もう少し、か……」

声音からは少しばかり焦ったようなモノであったが、しかしゆったりとした足取りで夕日に向かってその道を歩んでいく。

「あとの目標は、女神候補生――か」

青年の背後には本来ならば消え去るはずのモンスターの死体が、四肢をバラバラに切断されて横たわっていた。

 

 


 
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