No.504260

とある烈火の龍使い 某所猛暑:イマサラットバカニシタヨナ!

もといた世界で城戸 真司はオーディンとの決着をつける前に死んだ。
だが、それは別の世界での物語の序章でしかなかった。
戦わなければ、生き残れない!
part10

2012-11-04 12:42:55 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:2910   閲覧ユーザー数:2878

ミーンミーン…

 

夏真っ盛りの7月20日。

 

ある病院に連絡を受けた二人のお嬢様学校…常盤台中学の生徒と一人の(最近就職先が決まった)フリーターがいた。

 

「起きてくださいなお姉様、終わったみたいですわよー。」

 

「んん( -_-)?」クー

 

「起きてくださいおね――

 コホン。」

 

わざとらしく咳をする白井黒子。

 

「で、では、ここは目覚めのキスを一つ…。」

 

「ふぁ( ・_・)?」

 

あと少しでついたはずの唇は無惨にもたんこぶと言うものに変換された。

 

「普通に起こしなさいよっ!」

 

「起きなかったではありませんの~~。」

 

「変な誤解受けるでしょーが。」

 

「既成事実は周りから築き上げていくものですわよ。」

 

ドゴンと言う擬音語が似合う音で彼女のたんこぶにもう一つ新たなたんこぶが築き上げられる。

 

「ちょっと、顔洗ってくる。」

 

憐れ、黒子。

 

さて、本作の主人公は、と、言うと。

 

「外のすぐ近くに自販機有って助かった~。

 って、どしたのそれ。」

 

「五月蝿いですわよ。」

 

ジュースを買いにいってた。

 

ちなみに今回買ったジュースは、

ドラゴンフルーツソーダ、

寿司レモン、

コンニャク茶の三本だった。

 

 興味心からの出来心だった為、買った後、「学園都市には、ろくなもん売ってねーな。」と思ったのは秘密である。

 

「君達が担当の風紀委員かな?」

 

「あっ、はい!」

 

「そうだけど。」

 

「待たせたね。

 一通りのデータ収集は完了したよ。」

 

「それで…昏睡状態の学生たちは。」

 

「私は医者じゃないから治すことは出来ない。

 こうなった原因を究明するのが仕事だからね。

 

 それにしても、暑いな、ここは。」

 

それに二人は同感と言う顔をする。

 

「ここは真夏日でも冷房を入れない主義なのか?」

 

「申し訳ありません。

 それが…、昨晩の落雷で送電線が断線してしまいまして。

 自家発電による最低限の電力供給はあるのですが、治療や機器を優先しているものですから。」

 

「そうか。

 災害が原因では仕方ないな。」

 

((昨日のかー(ですわね)。))

 

そこで御坂が戻ってくる。

 

「では、改めて自己紹介をしよう。

 私は、木山春生。

 大脳生理学を研究している。」

 

「風紀委員の白井黒子です。」

 

「御坂美琴です。」

 

「元風紀委員で指導員の城戸真司です。」

 

順番に自己紹介をしていく。

 

すると、木山はふと、御坂に問う。

 

「ミサカ…。

 君が御坂美琴か。」

 

「私の事ご存知なんですか?」

 

「あぁ、超能力者ともなると有名人だからね。

 それと、君にも会ったことがあるんだよ…、城戸真司さん。」

 

「あっ、気軽に真司で良いっす。 それにいつ会いましたっけ…、あっ!」

 

「何か思い出したんですの?」

 

「いやぁ~、この前のグラビトン事件のときに左天ちゃんと一緒にいたときに道訪ねられたんだよ。

 まさか木山さんだったなんて、これってすごい偶然っすよね。」

 

「あぁ。」

 

雑談していると横から男性の医者が問う。

 

「あの…、それで何かわかったことは?」

 

何やらデータがなんとかだと医者と木山は言っているらしいが、城戸は別の事を考えていた。

 

(これ…、何とかしなきゃな。)

 

その手に持っているのは一枚のハンカチだった。

 

そのハンカチの右下には姉御という名前の刺繍が施されていた。

 

ふと、前を見ると白井が木山に幻想御手について聞いていた。

 

「それはどうやって使うんだ?」

 

「それは、まだ…。」

 

「形状は?

 どうやって使う?」

 

「わかりませんの。」

 

「それではなんとも言えないな。」

 

そう言いながら、ネクタイに手をかける。

 

次の瞬間、三人は到底あり得ない木山の行動を目にする。

 

シャツを脱いでいるのだ。

 

「何をイキナリストリップしてますのっ!」

 

「?

 だって暑いだろう?」

 

「殿方の目がありますの!

 度を越した露出は慎んで下さい!」

 

「私は特には気にしないのだが。」

 

「風紀委員として風紀を乱す行為は許しませんの!!

 もしこの馬鹿真司が襲ってきたらどうしますの!!」

 

「おいっ!

 今さらっと馬鹿にしたよな!」

 

だが、スルーされる。

 

「下着を着けていても駄目なのか。

 知らなかった。

 採取したデータは研究所まで運んでおいてくれ。」

 

(((何とかしなきゃな。)))

 

と、三人は思っていた。

 

「続きは場所を変えて聞かせてもらおう。」

 

「はぁ…。」

 

そして、四人は近くの茶店に向かった。


 
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