空から何かが落ちてきたらあなたは何を思いますか?
「おおおおおおおお!」
「はあああああああああああ!」
「喰らえええええええええええ!」
一夏達はアリーナで今日も訓練をしていた。対戦は一夏VS箒・鈴。箒接近しブレードを叩きつけ一夏の動きを止める。一夏は雪片でそれを受け止める。その簡に鈴が衝撃砲を一夏にむけて一夏の後ろから放つ。一夏は箒に蹴りを入れ箒を自分から離す。一夏は反転し鈴の衝撃砲を左手で受け止める。衝撃砲のエネルギーは一夏の力に変換させられる。
「またその技!でもその手は喰らわないわよ。」
鈴にはわかっていた。一夏のスピルレイ・ジェネレードは雪片があると使えない。だが一夏は雪片をしまわずに接近する。
「うそ!」
鈴は驚く。一夏は減速する気配はない。一夏はそのまま鈴に近づき左手を鈴に突き出す。一夏は近距離で放ったのはネクサスの技・ナックレイ・ジェネレードである。
「きゃああああああああ!!!!!!!!!」
鈴は弾き飛ばされる。
「鈴!」
一夏は箒に接近し雪片を叩きつける。箒はそれを防ごうとしたが一夏は雪片を腕でなく身体の一部として振っているため想像以上に早かった。一夏の斬激は箒のISのシールドエネルギーを削り取る。鈴が後ろから接近し双天牙月を一夏に向けて突く。一夏はマッハムーブを使い鈴の後方に周る。鈴は急停止し反転しようとしたが接近の際の速度により思うように停止が出来ない。一夏はその隙にクロスレイ・シュトロームを鈴に放つ。
「きゃああああああああああ!!!!!!!!!」
鈴のシールドエネルギーは0になる。箒は空烈を使い一夏に中距離攻撃しようとするが一夏はセイビングビュートを使い箒の手を掴む。一夏は箒を引き寄せる。箒は体制を崩す。一夏はエナジーコアをエアなるぎーを集中させる。箒が下院距離まで近づいたと同時に一夏はネクサスの技・コアインパルスを箒にむけて放つ。
「あああああああ!!!!!!!!!!!」
箒は吹っ飛び、シールドエネルギーは0になった。
「あんたのISは一体どんな能力があんのよ!」
「さあな。でもこれだけ多いと複数戦のときは結構楽だな。」
「だが状況によっては考える暇など無いのではないのか?」
「そうですわ。」
「確かにね。」
戦闘が終わり一夏達は休息を取っていた。そんな時であった。ヒュ~~~~~と何かが落ちてくる音がしていた。
「?何この音?」
皆は辺りを見渡す。ラウラが気付く。
「あれを見ろ!」
「!あれは!」
そこには黒い何かが海に落ちてきていた。それはIS学園付近の海に向かい落ちた。
未確認の何かが海に落ちたことによりIS学園周辺は家異体の減りが行き交いしていた。
「なんだかすごいな。こんな光景映画じゃないと見れないと思ってた。」
「そうだな。」
「でも呑気なこと言ってる場合じゃないよ。」
「そうですわね。」
「あの落下物は何なのかわからない以上警戒は必要だな。」
一夏達は千冬と共にモニターで外の状況を見ていた。
「まったく。どうして今年はこんなことがあるのかわからないな。」
「たちかにそうですね。俺らが入って色々ありましたし。」
「ありすぎて気持ちの整理もままならないがな。」
「「「「「「確かに。」」」」」」
皆同感する。そんな時山田先生が駆けて来た。
「織斑先生!」
「どうかしましたか、山田先生?」
「学園内で不振人物が入っていました!」
「それは本当ですか!」
「はい。でも・・・・・・・・・・・」
「でも?」
「彼まったく争う気はないそうです。むしろなんかあの落下物について話したがっていました。」
「!そいつは今どこに!」
「すぐ近くで他の教員が見張っていますので呼んできます。」
山田先生は不振人物を連れてきた。その不振人物は男性でほとんど戦う気はないが隙がない。
「貴様が不審者か。」
「まあ、そうなるでしょう。」
「名は何と言う。」
「・・・・・・ムサシ、としておいてください。」
「どういうことだ?」
「私には名前がありません。唯一無二の親友のなめをこの場で借りて言わせていただきます。」
「そうか。私はここの教員の織斑千冬だ。なぜここIS学園に入ってきたんだ。」
「あの子を元の場所に返すためです。」
「あの子?あの落下物のことか?」
「はい。あれはムーキット。戦闘本能の無い平和を象徴する生き物です。」
「それが何故地球に?」
「ムーキットを乗せていた船が奇襲に会い、彼らはムーキットを生かすためにポットに入れて脱出させました。」
「それで地球に・・・」
「はい。」
「話はわかりましたがこちらではどうすることも・・・・」
「でも早くしないといけません。」
「それはどういうことですか!」
「ムーキッドのポッドに何らかのものが入ったようでそれがムーキットを変えてしまうかもしれません。」
「・・・・・・・・・」
「手遅れになる前に何とかしないと!」
「・・・・・わかりました。こちらで・・・」
その時アラームが鳴った。
『落下物着水海域から生命体反応が感知されました。なお生命体は攻撃本能がでており自衛隊を襲っています。教員は速やかに対処してください!』
「!なんだと!」
千冬はことの急激な変化に驚く。
「まずい!」
「どうする気だ!」
「ムーキットを治します!」
「無理だ!第一どうやって・・・」
「私の力を使ってです。」
ムサシはそのまま外に向かい走り出す。全員武蔵を追う。
「攻撃、開始!」
自国防衛のために自衛隊は突然変異したムーキットカオスに攻撃をしていた。
ムーキットカオスは全長60メートル鋭くまがまがしい顔に赤い目、釣り針のような爪が両手両足に出ており、毛の色は黄色から青に変わっていた。
自衛隊はヘリを使いムーキットカオスに攻撃する。
「ビャグググググググググググググググ」
ムーキットカオスは悲鳴を上げる。ムーキットカオスは目から光線を出す。だが光線はヘリより大きく逸れる。自衛隊はそれを攻撃行為と判断し攻撃を強くした。
ムサシはムーキットカオスの見えるところまで来ていた。ムーキットカオスはIS学園の浜辺い上陸していた。
「ムサシ、どうやってアイツを止める気だ!」
「織斑先生、それに皆さんも!」
「あんな状態なってはもう無理です!」
「戦うしか!」
「戦うことだけが全てじゃない!」
ムサシの言葉に一同驚く。
「私の親友のムサシは私に教えてくれた。争うだけが全てじゃない!分かち合うことで次に進めるのだと!彼は『真の勇者』だ!」
「真の・・・・・・勇者・・・・」
「彼は言った!あなたがいたから僕はなれたんだと!だから私は彼の誇りであるためにムーキットを救う!」
ムサシは胸に手を当てて叫ぶ。
「コスモーーーーーーーーーーーーーース」
光がムサシから発せられる。その場にいた人全員が光のほうへ顔を向ける。そこには時に拳を、時には愛を出す戦士・ウルトラマンコスモス(ルナ)の姿があった。
「シュァッ」
ムーキットカオスはコスモスに接近しつめを振り下ろす。コスモスはそれを受け止める。コスモスはムーキットカオスの後ろに周り背中を押す。ムーキットカオスは体制を崩す。
「フッ、ハアア、シュアアアアア。」
コスモスはムーキットカオスにコズニュームエフェクトを放つ。ムーキットカオスは光りにより徐々にもとの姿へと戻っていく。
「怪獣が!」
「小さくなってく!」
ムーキットカオスは本来の姿、ムーキットに戻っていく。
「パムウ。」
ムーキットは千冬たちの元へ行く。
「お、織斑先生!」
「待て!」
ムーキットは一夏の元へ向かい一夏は両手を差し出す。ムーキットは警戒心無く一夏の手の上で座っていた。
ムーキットカオスの事件は幕を閉じ、コスモスは千冬たちに質問されているのだが・・・
「パムウ。」
「こいつ可愛いな。」
「「「「「・・・・・・・・・」」」」」
箒達は睨んでいた。というのも一夏の膝の上にムーキットが乗っているからだ。
「お前ら、恐い顔しているぞ。」
「そ、そうですか。」
「そうですね。怒りと嫉妬が見え見えですね。」
「ムサシさんに言われるとなんか痛いです。」
「そうですか。すいません。」
「いや、別に謝らなくても。」
こんなことでいいのかな?
「まあそんなことよりお前はウルトラマンか?」
「はい。私の名はウルトラマンコスモスです。」
「何故ムサシと言う名前にしていた?」
「それは私が知っている唯一の『真の勇者』だからです。」
「その『真の勇者』とはなんだ?」
「『真の勇者』とはどんな相手にでも優しく、強いもののことです。」
「でもどうしてそのムサシと言う人が『真の勇者』ですの?」
セシリアの言葉に一同頷く。
「私がこの宇宙に来るだいぶ前のことでした。私はカオスヘッダーという細菌状の生命体と戦っていました。」
「カオスヘッダー?」
「はい。彼らは一つ一つが個体で意思を持っています。彼らはある目的のために作られました。その目的は生まれた星に法と秩序をもたらすために作られました。」
「でもどうして戦うんですか?法と秩序をもたらすためなら別に攻撃も何もしないはずでは?」
山田先生は疑問に思った。
「彼らは生命体に取り付くことでその機能を発揮しますがその過程で彼らが取り付いた生命体は突然変異を起こし生態系を破壊します。私は一度カオスヘッダーによってある惑星の生態系そのものを破壊しました。」
「次に狙ったのが地球だったと。」
「その通りだよ。一夏君。私は昔わけあって行った地球に再び地球に向かった。その時に私はムサシの声に呼ばれた。」
「どうしてムサシさんの声に呼ばれたんですか?」
「彼とは昔、子供の頃に会ったんだ。彼には命を救われたんだ。その時に私はある石を渡した。それでだ。」
「なるほど。」
皆納得した。
「ムサシと一つになった私は地球で戦った。だが私はムサシが傷ついていくことを忘れていた。やがてカオスヘッダーとの月面での最後の決戦と思ったときには彼の身体はもはや限界まで来ていた。そして私はムサシと離れた。」
「それでカオスヘッダーを倒したと。」
「違うよ。」
「「「「「「え!」」」」」」
「私が倒したのはカオスヘッダーのほんの一部だ。月面でカオスヘッダーは全ての力を使い私を倒しに来た。その時は何とかしてカオスヘッダーを後退させた。だがカオスヘッダーは地球に再び襲ってきた。私は最後の力を使いカオスヘッダーを倒そうとした。」
「でも倒せなかった。」
「その通りだよ織斑君。だがムサシは違った。彼はカオスヘッダーに心があることに気付きカオスヘッダーと分かり合うことができるといい私と再び一つになった。」
「そして分かり合えた。」
「そう。わたしは彼を、ムサシを『真の勇者』だと思った。彼は教えてくれたのだ。どんなものであろうとも分かり合うことが出来るのだと。」
皆はその話に感動した。ムーキットも感動し鳴きながら飛び回った。
「ははは、こいつ結構飛ぶな。」
「ほんとに可愛らしいですわね。」
「そうだな。」
「警戒心がないね。」
「そうだな。普通なら警戒心や攻撃本能があるはずなのにな。」
「まるで恐いものがないみたい。」
「ムーキットはある星の平和の象徴として祭られてきたんだ。だがそのムーキットは違ってね。」
「どう違うのだ?」
千冬が尋ねた。
「そのムーキットは別宇宙でもう一つの名をもらっているんだ。確か・・・・」
その時ムーキットの目から光が溢れだす。
「うわ!」
「これはムーキットの映写能力!こんなところで見れるとは!」
そこには退院服を着ている一対が映し出されていた。
『お~い。ハネジロ~。元気か~。』
『ゴウダ隊員、見てわかるじゃないですか!』
『マイはわかってないな~。動物は人間と違って・・』
『はいはい、ごだくはいいですから。』
『リョウ、なんか酷くないか!』
『お~い、お前ら。ハネジロウが困るだろ。』
その時扉の開く音がした。
『アスカ隊員、ただいま帰還しました。』
『ご苦労だったなアスカ。』
その光景に一同驚いた。そこにいたのはウルトラマンダイナことアスカ・シンの姿があったのだ。
「ど、どうしてアスカさんの姿が!」
「もしかしてアスカさんのいた世界にいたの!」
「しかも名前がハネジロウって・・・」
「センスない!」
皆頷いた。
別れのときが来た。
「それでは皆さん、ありがとうございました。」
「いえ、こちらも死者を出さないでいただきありがとうございます。」
「私はもう誰かが死ぬのを見たくないからしたまでです。」
「これからどうするつもりですか?」
「この子を母船に返そうと思います。」
「そうですか。気をつけてくださいね。」
「はい。それでは。」
コスモスは変身しハネジローと共に宇宙に旅立った。
空から降ってきたのは優しき戦士と無邪気なエンジェルだった。
(しかしあの少年・・・・・どこかあの人に似ていたな。私がまだ未熟だった頃あの人に憧れた。神のように優しく、強い人だった。また会えるといいな。)
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