No.501316

中二病でも変である 4

アッキさん

【注意】これは『中二病でも恋がしたい!』第4話、『痛恨なる・・・闇聖典(マビノギオン)』のパロディネタです。
未見の人はネタバレな可能性もあるので気を付けてください。


『中二病でも恋がしたい!』の二次創作作品! 皆さんもどうかごゆるりとご堪能あれ!

2012-10-28 15:31:08 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1299   閲覧ユーザー数:1293

【注意】これは『中二病でも恋がしたい!』第4話、『痛恨なる・・・闇聖典(マビノギオン)』のパロディネタです。

未見の人はネタバレな可能性もあるので気を付けてください。

 

 

【妄想・・・?】

勇太はテスト中、ある問題に頭を悩ましていた。テストの問題では無く、丹生谷森夏の事である。

 

 

勇太(分からん。さっぱり分からん。丹生谷はあの訳の分からない同好会に入る理由がさっぱり分からん)

 

 

勇太は丹生谷の谷の字をシャーペンで擦りながら考えを纏める。

 

 

勇太(あの可愛い娘ちゃん選手権で優勝、クラス人気ぶっちぎりの丹生谷だぞ? ……意味が分からん。

まさか本当に魔術に興味があるのか? それとも昼寝に興味がある?

それとも、いやまさか……)

 

 

そう言いながら、頬を赤らめつつ勇太は森夏の背中へと視線を移す。

 

 

勇太(まさか本当に……)

 

 

そう言いながら、勇太は考えを妄想の世界へと移す。

赤い夕焼けの帰り道、森夏がゆっくりとこちらを振り返る。

 

 

森夏「え……? なんで入部したかって?」

 

 

勇太「ごめん! どうしても気になって! そんなに昼寝に興味があったのかなー、なんて……」

 

 

あっけらかんと言う勇太に森夏は近付き、

 

 

森夏「知りたい?」

 

 

と笑顔で言う。踏切の音が遠くから聞こえて来る。

 

 

勇太「う、うん」

 

 

森夏「それはね……」

 

 

そう言って、森夏は顔を赤らめ恋する乙女の表情をしながら、勇太の鼻に指を置く。

 

 

森夏「誰かさんに魔法少女として世界を救ってほしいんだ、魔法少女ダークフレイムマスター」

 

 

勇太「へっ……?」

 

 

森夏「私と契約して、魔法少女になってよ♪」

 

 

と、あっけらかんと言う森夏の姿を妄想し、

 

 

勇太(うん、無いわー)

 

 

と小さく、心で呟く勇太だった。

 

 

【魔界・・・?】

すっかり見慣れた『極東魔法昼寝結社の夏』と書かれた教室表を見て、勇太は見てため息を吐く。

 

 

勇太(……まさか丹生谷来てないよな?)

 

 

そう言いながら、勇太が扉を開けると明るい光が勇太を包み込み、目を開けるとそこは

 

 

どこかの城の中だった。

 

 

六花?「おぉ、ようやく来たか。ユウタ」

 

 

早苗?「遅いの、デス!」

 

 

目の前には大きな黒い武器を携えた六花のような人と、金色の大きなハンマーのような武器を携えた早苗のような人がこちらの名前を呼んでいた。

 

 

くみん?「ふふふ、良く来たな。真なる勇者、ダークフレイムマスター」

 

 

そして目の前には黒いマントを羽織ったくみん先輩のような人が居た。黒いマントにはいくつかの枕や、背中から星のような物を付けている。どうやら顔も少しデスメタ調だし、魔王のような存在らしい。

 

 

六花?「さぁ、ダークフレイムマスター。あの全てを眠りへと誘いし魔王、くみん・デス・メイセブンスを滅ぼす、あの『暗黒の13日間』を引き起こし黒炎を……」

 

 

勇太「間に合っています」

 

 

そう言って、勇太は扉を閉めたのであった。

 

 

【エロ本・・・?】

夜、勇太は1人、自室で恋愛シミュレーションの携帯ゲームをしていた。

 

 

勇太(いくらなんでも変だ。パラメーターをこつこつ上げた訳でも、特殊イベントが発動した訳でもないのに、こんなイベントが発動しているって事は……)

 

 

勇太「通常、バットエンド。しかし、これは現実なんだ」

 

 

六花「話は聞かせてもらった」

 

 

いきなりベッドの下から現れた六花に驚く勇太。

 

 

勇太「どわぁ……! い、いつからそこにいた!?」

 

 

六花「探索したが不可視境界線に関する情報は皆無。残念。出て来たのは、書物が1冊」

 

 

そう言って、六花が出してきたのは勇太がベッドの下に隠し持っていたエロ本だった。

勇太が慌てて取り返そうとするが、六花は開いてエロ本の中身を検閲する。どう言う本なのか分かった六花は、顔全体を赤らめる。その隙に六花の手からエロ本を奪い取る勇太。

 

 

六花「ユウタ……何故、長身モデル系は多くて、眼帯系は少ない?」

 

 

勇太「そんなマニアックな物は持ち合わせておらん」

 

 

【呪い・・・?】

森夏が元中二病だった事が判明し、『マビノギオン』を囲炉裏にて燃やしたのだが、なんと早苗がバックアップを取っていた事が判明し、森夏は早苗に返還を求めたが、

 

 

森夏「さぁ、書いた本人にあなたのマビノギオンを出しなさい」

 

 

早苗「ふっ、馬鹿言うなデス」

 

 

そう言って、笑う早苗。

 

 

早苗「お前のような腐れ一般人がモリサマーな訳ないデス」

 

 

森夏「誰が腐れ一般人よ――――――――!」

 

 

しかし、森夏のその攻撃は早苗の石頭によってまるで歯が立たなかった。早苗はそのまま帰って行った。

森夏は「あの中坊、覚えてなさいよー」と言って、魔法陣を書いた紙の上に石を置いてその場所に祈りを捧げる。

 

 

森夏「天と地に宿りし精霊たちよ。その祝福を持って、我に力を与えたまえ。凸守早苗に不幸が訪れますように、凸守早苗に不幸が訪れますように、凸守早苗に不幸が訪れますように……」

 

 

勇太「あの~、丹生谷」

 

 

森夏「あ~! 100回続けて言わないと効果無いのよ、これ~!」

 

 

と、大きな声で言う森夏。

 

 

勇太「いや、気にしないのなら良いんだけど、それ昔の自分に戻ってないか?」

 

 

森夏「うっ……」

 

 

そう言いながら、膝を地面に付ける森夏。

 

 

六花「ナイスバディに、ナイスバディに、ナイスバディに、ナイスバディに、ナイスバディに……」

 

 

勇太「お前も何やってんだよ」

 

 

同じことをする六花に、勇太はそう注意を促していた。

 

 

【名言・・・?】

勇太のアドバイスを受け、早苗を倒す方法として同じ中二病世界で早苗と勝負する森夏。

舞台は大詰めを迎えていた。

 

 

早苗「いくらやっても無駄、デス! あなたはモリサマーではない、デス!」

 

 

森夏「だから私だって……!」

 

 

早苗「モリサマーは言っていたのデス! 『愛こそ全て』、デスと!」

 

 

森夏「へっ……」

 

 

昔の自分の書いた言葉を読み上げられて戸惑う森夏。

 

 

早苗「『精霊を見るには正しき心が必要』デスと! 『現代まで生き延びた世界で唯一の魔術師、その悲しさ、むなしさ、全てを背負って私は生きていく』――――――――」

 

 

森夏「嫌―――――――! もう止めて――――――――!」

 

 

早苗「モリサマーは他にも言っていたデス! 『お兄ちゃんの事なんて――――――』」

 

 

森夏「それ以上は声優ネタで規制がかかるわよ」

 


 
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