IS学園、ジンヤの部屋。
そこでジンヤはBSAAに報告するレポートをノートパソコンに纏めていた。
ジンヤレポート。
暴走の果てに崩壊が待つ。
IS委員会は白騎士事件の真実を隠し続け、世界に女尊男卑を広め続けていく。
やつ等の目的は世界を牛耳ることだ。
織斑千冬も暴走の果てに崩壊しつつある。
奴は自分が変えた世界を見ようとしない。
変えた世界で泣く人達を見ていない。
今、奴は権力に取り付かれた愚者。
昔はマジでカッコ良かったのに…
白騎士事件。
今から10年前…2002年、日本に向かってたくさんのミサイルが発射された。
その時、最初のISこと白騎士が現れてミサイルを撃墜、白騎士を捕獲しようと来た軍隊を壊滅させた。
この時、死者は0とされているがそれは日本政府及びIS委員会のでっち上げだ。
真実はミサイルの被害、発生した火災など第二次被害、そして軍人の被害を含めれば約一万人の死者が出ている。
またあの日、白騎士事件の真実を明かそうとする者は金でもみ消され、それでも真実を明かそうとする者は消された。
だがそれでも奴等は知らない。
BSAAが白騎士事件の真実を知っているとは思わないだろう…
何故なら僕があの日、白騎士の悪行を全て見たからだ…
証拠となる白騎士のISコアは白騎士が知っている。
だが彼女は少し考える時間が欲しいと言った。
彼女の答えは何時か出すだろう。
白騎士事件の真実を明かす事も大切だが今、やるべき事が有る。
イドニア共和国。
そこでは政府軍と反政府軍が内乱を繰り広げていた。
だがある時、反政府軍の兵士に栄養剤が支給された。
その栄養剤を使用した反政府軍兵士が変異した。
人型のB.O.W.ジュアヴォへ…
ジュアヴォとはセルゲア語で悪魔を指す。
確かに悪魔を指すのは名付けた奴のセンスが良いな。
奴等は高い知能と戦闘力を持っている。
地雷をセットしてBSAAの装甲車を大破したり、戦車や軍用ヘリを操縦できる。
その栄養剤の正体はC-ウィルスと呼ばれる新種のウィルスだった。
それを配っていた組織の名はネオアンブレラ。
かつて、兄さん達が戦ったアンブレラの名を持つ組織。
世界を守ると嘯いていた傘は恐怖の傘となった。
配っていたのはエイダ・ウォン。
だが兄さんは『エイダ・ウォンのそっくりさん』と言った。
兄さんはエイダのスリーサイズが違うから気付いたと言ったけど本当は以前、エイダ・ウォンと会った事が有るから分かった。
そして、そっくりさんを捕まえようとするが、そっくりさんに翻弄されるがアルファチームの新入りのフィン・マコーレーの機転でそっくりさんが持っていたC-ウィルスとそのデータを手に入った。
そっくりさんには逃げられたが良いものが手に入った。
なお、イドニアで兄さん達が戦っている間にシェリー・バーキンは反政府軍の傭兵であるジェイク・ミューラーを保護した。
ジェイクはC-ウィルスの抗体を持っていた。
その時、ジェイクは献血をする代わりに5000万ドルを要求したが後にジェイクが50ドルにまけて、ジェイクの母親の病気を治す事が条件となった。
ジェイクの協力によりC-ウィルスのワクチンが開発された。
また、兄さんはジェイクやシェリーと仲が良かった。
兄さんとシェリーはラクーンシティ事件で知り合って共に脱出した。
ジェイクとは兄さんが傭兵時代に会って、ジェイクが傭兵になる理由を作ったらしい。
T-ウィルス type-R。
これはラクーンシティ事件であるアンブレラの研究員が開発したウィルス。
T-ウィルスにデンキウナギといった放電する生物のDNAを組み合わせたウィルス。
後にコレをヒントにT-アビスが開発される事になった。
コレはラクーンシティ事件ワクチンと共に消滅した。
だが兄さんはコレの存在を知っているんだ?
「…今日はここまでにするか」
ジンヤはそう言うと、ノートパソコンを閉じて、後ろを見ると…
『も、もうダメナリ…』
『こ、これ以上のオイルは…』
『飲めないぞよ〜』
『おほほ♪わらわはまだ飲み足りないでおじゃる♪』
ガイアークの四大臣が卓袱台でオイル飲み大会をしていてヨゴシュタイン、ヒラメキメデス、キタネイダスは卓袱台にうつ伏せなっていて、ケガレシアは飲み足りないようだった。
そして、ジンヤはテレビの方を見ると…
「「「「ひゃっふー!」」」」
アリス、白式、白騎士、シェリルがテレビゲーム『インフィニット・ストラトス ワールドレジェント』をやっていた。
このゲームは世界各国の色んなISが使えて、自分だけのISを作れる傑作である。
アリスは刀とミサイルを武器にデータ収拾が得意なISアリス・ワンダーを使っている。
白式はレーザーブレードとバリアを武器にするISシャイニング・ホワイトを使っている。
白騎士は剣と荷電粒子砲を武器にするIS白神を使っている。
シェリルは重武装なISレッドローズを使っている。
なお、白騎士は仮面を外している。
顔は千冬とそっくりだが頭にアホ毛があった。
現在、アリス達は暴走IS鎮圧任務をやっていた。
「右からは4、左からは7、前から12騎くるよ!白式は右、白騎士は左、私が前を倒すからシェリルお姉ちゃんは援護をして!」
「分かったわ、レッドローズの重武装を見せてあげるわ!」
「私のシャイニングで勝ちますか〜」
「いや、一番活躍するのはこの白神だ!」
アリス達は仲良くゲームをするのを見てジンヤは微笑んでいた。
「こういう日常も良いよな…」
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このお話はIS 世界を守る者の番外話です。