No.498354

まをう様

大雅さん

欟乃 夢さんの作品を文章にしてみました

2012-10-20 21:37:54 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:451   閲覧ユーザー数:437

 

空には雷鳴が轟き、大地は赤く熱を発するマグマが流れる

 

その大地の際奥、勇者たち一行は魔王を討伐するため数多くのモンスターたちを倒し

 

ついに、魔王の玉座にたどり着く

 

そこには、真っ黒の禍々しい鎧姿が座っていた

 

「魔王よ!!勇者の名に掛けてお前を倒す!!!」

 

勇者の名乗りに鎧の中から声が聞こえた

 

「ふはははははは・・・・そう言ってわれに向かってきた者共と同じ末路を迎えるがいい」

 

そう言い鎧は立ち上がった

 

カキンカキンカキン・・・・・・ガガーーン・ドカーーン・ズガーーン・・・・・・・

 

何度も何度も何度も・・・・剣が交わり、魔法が行き交う

 

勇者一行の仲間が一人また一人と倒れていく中、魔王の鎧がひび割れていく

 

「魔王よ!これでとどめだぁーーーーーーーーーーーーー」

 

勇者は大きく振りかぶった聖剣を打ち付けた

 

ピキピキピキピキ・・・・パキン

 

鎧のヒビが次第に大きくなりついに砕ける

 

「良くぞここまで戦った。われの真の姿を見せるとしよう」

 

鎧が砕けたその場所には・・・・

 

黒い翼を背負ったスクール水着の少女が立っていた

 

その胸には『まをう』と銘打ってある

 

あっけにとられた勇者一行に魔王が

 

「――くはは、あまりの恐ろしさに声も出せぬと見える!」

 

その後、勇者達の姿を見たものはいない・・・・

 

 
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