空には雷鳴が轟き、大地は赤く熱を発するマグマが流れる
その大地の際奥、勇者たち一行は魔王を討伐するため数多くのモンスターたちを倒し
ついに、魔王の玉座にたどり着く
そこには、真っ黒の禍々しい鎧姿が座っていた
「魔王よ!!勇者の名に掛けてお前を倒す!!!」
勇者の名乗りに鎧の中から声が聞こえた
「ふはははははは・・・・そう言ってわれに向かってきた者共と同じ末路を迎えるがいい」
そう言い鎧は立ち上がった
カキンカキンカキン・・・・・・ガガーーン・ドカーーン・ズガーーン・・・・・・・
何度も何度も何度も・・・・剣が交わり、魔法が行き交う
勇者一行の仲間が一人また一人と倒れていく中、魔王の鎧がひび割れていく
「魔王よ!これでとどめだぁーーーーーーーーーーーーー」
勇者は大きく振りかぶった聖剣を打ち付けた
ピキピキピキピキ・・・・パキン
鎧のヒビが次第に大きくなりついに砕ける
「良くぞここまで戦った。われの真の姿を見せるとしよう」
鎧が砕けたその場所には・・・・
黒い翼を背負ったスクール水着の少女が立っていた
その胸には『まをう』と銘打ってある
あっけにとられた勇者一行に魔王が
「――くはは、あまりの恐ろしさに声も出せぬと見える!」
その後、勇者達の姿を見たものはいない・・・・
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