No.496698

転生先は魔法少女リリカルなのは……何だそれ?

7-11店員さん

第三十八話…始めるぞ、そんでとっとと俺を家に帰らせろ

2012-10-16 00:26:30 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:24954   閲覧ユーザー数:22164

「ふわぁ~!おっきい~~!」

 

「……」

 

「皆、上がって」

 

「「「「お邪魔しまーす!」」」」

 

彩羽の幼稚園から数十分後、漸く月村の家に着いた……が、目の前には普通じゃ考えられない大きさ及び広さの家が建っていた。

 

「龍君?どうかした?」

 

「月村…お前も金持ちだったのか?」

 

「えっと…まぁ普通の人よりは……ね」

 

いやいや、普通の人よりってレベルじゃねぇぞ?

 

「何よ!龍、アンタまさかお金持ちが嫌いとか言うの!!」

 

「そんな事はねぇが……」

 

「な!……何よ」

 

「どうしたの?」

 

バニングスの質問に答えた俺は改めてバニングスと月村を見比べる。

 

「いや勝手なイメージだが、傍若無人な我が侭お嬢様と気品ある清楚なお嬢様は仲が悪」

「ぬぁんですってーーーー!!」

ブゥン!!

 

パシッ!

「……危ねぇな」

 

俺の言った言葉を聞いたバニングスは鞄を投げ付けてきたが、俺は難なく掴み取る。

 

「アリサちゃん!ストップや!」

 

「アリサ、落ち着いて!!」

 

「はぁぁやてぇぇぇ!!フェイトォォォ!離しなさい!私はアイツをーーーー!!」

 

暴れるバンギラス……じゃなかった、バニングスを取り押さえる八神とハラオウン。

 

「龍君ダメだよ、そんなホントの事言ったらアリサちゃんも怒るよ」

 

「……高町」

 

「何?龍君」

 

「後ろ」

 

「へ?……にゃあ!!」

 

俺に声を掛けた高町だが、その天然発言は自らの首を締める事に成る…何故なら直ぐ後ろに……

 

「良い度胸してるわねぇ~…なぁーのぉーはぁーー!!」

 

「にゃああああああああ!!!」

 

かなりの怒りを溜め込んだバニングスは高町に卍固めを極める。

 

「痛い!痛い!痛い!アリサちゃん許してーー!!」

 

「許すわけ無いでしょーーーー!!」

 

「りゅ!!龍君!助けて!ヘルプなのーーーー!!」

 

「月村、さっさと中に入れてくれ」

 

「えっと……良いの?」

 

「問題ない」

 

「アリサちゃんの相手はなのはちゃんに任せよか」

 

「アリサ、ストップ!ストップ!!」

 

助けを求める高町だが、まぁはっきり言って自業自得なので、俺は月村に早く家の中に入れてくれる様に言うと八神も賛同するが、唯一ハラオウンだけが高町を助けようとバニングスに呼び掛ける…ん?彩羽?…あぁアイツは……

 

「…お城~」

 

多分彩羽は、このデカイ家の事で頭がいっぱいだから周りの声は聞こえていないだろうな

 

「お帰りなさいませ、すずかお嬢様」

 

「お帰りなさい、すずかちゃん」

 

「ノエル、ファリンただいま!」

 

家の中に入ると、二人のメイドさんが出迎えてくれた。

 

「…月村、メイドなんか居んのか?」

 

「うん♪紹介するね、ノエルとファリンだよ」

 

「初めまして、月村家専属メイドのノエル・K・エーアリヒカイトと申します」

 

「同じくファリン・K・エーアリヒカイトと申します」

 

月村がメイドさん二人の紹介をしてくれた、名前から察するに姉妹の様だ。

 

「すずか、帰ってきてたの?」

 

「あ!お姉ちゃん」

 

奥の方から月村に似た女性がやって来た…月村の姉ちゃんか

 

「忍さん、こんにちわ、お久しぶりですぅ」

 

「こんにちわ、はやてちゃん………すずか?なのはちゃんとアリサちゃんとフェイトちゃんは居ないの?」

 

「あ!三人なら……」

 

「ふにゃ~~…うぅ…酷い目に合ったの」

 

「なのは、大丈夫?」

 

「ちょっとスッキリしたわ♪」

 

月村の姉ちゃんが高町とバニングスとハラオウンが居ないか月村に訪ねるとタイミング良く三人共やって来た……因みに高町はハラオウンに支えられている。

 

「なのはちゃん、アリサちゃん、フェイトちゃん、いらっしゃい」

 

「「「忍さん、こんにちわ」」」

 

「……所で、君は?」

 

高町、ハラオウン、バニングスが月村の姉ちゃんに挨拶をし終えると、俺は月村の姉ちゃんに誰か訪ねられた…まぁ普通に考えて、この場には一番相応しくない人間だしな

 

「どうも初めまして、沢原 龍と言います…こっちは妹の」

 

「さわはら いろは!です!!」

 

取り敢えず、いつものように(彩羽も含めた)自己紹介をする。

 

「!あぁ~貴方が龍君ね、それとこの子が……」

 

「?」

 

「聞いてた通り、可愛いわね~!彩羽ちゃん」

ギュッ!

「私は、すずかのお姉さんで忍って言うの!よろしくね♪」

 

「忍さん?……エヘヘ~、こんにちわ~~」

ニコッ

 

「ッ~~!!」

 

また一人、彩羽に骨抜きにされた…いやそれよりも

 

「あの……月村のお姉さん」

 

「忍よ」

 

「……忍さん、俺の事は月村から聞いたんすか?」

 

「まぁそれも有るんだけど……私の旦那様が日本を離れる前に良い弟子が出来たって喜んでたから♪」

 

「?」

 

忍さんから返ってきた言葉に俺は少し驚いた…俺が弟子って事は……

 

「龍君、忍さんはお兄ちゃんの彼女何だよ」

 

「やっぱりか……」

 

「それじゃあ皆、ゆっくりして行ってね」

 

俺が高町の説明に納得すると忍さんは手を降りながら去っていった。

 

~なのは視点~

 

私達は天気が良いので、すずかちゃんの家の庭で勉強する事に成り移動しました。

 

「さて、すずかが勉強道具持ってくるまで何する?」

 

「取り敢えず……自分がどの教科を勉強するか決めたらどうだ?」

 

「それもそうね、私と龍は余り必要無いとして「おい…」なのは、フェイト、はやてはどうするの?」

 

「私は国語!龍君に勉強を教えて貰ったけど念の為にもう一度教えて貰おうかなって」

 

「私もなのはと一緒…出来れば社会も復習したいかな?」

 

私はもう一度国語を確認の意味も含めて龍君に見てもらうつもりだったけど、フェイトちゃんも同じみたい…それにしてもアリサちゃんと龍君は余裕そうで羨ましい…まぁ二年の学年末テストの1位と2位だから当たり前なんだけど……

 

「……で、八神お前は?」

 

「全部や!!」

 

「「「「……」」」」

 

「ちょっ!!人を哀れんだ目で見んとってくれへんか!?」

 

「哀れんでねぇよ……呆れてるだけだ」

 

「「「うん」」」

 

「酷っ!!」

 

はやてちゃんが龍君の質問に答えると私達は皆呆れた目ではやてちゃんを見ます…去年までは同じ立場だったって考えると、ちょっと複雑だけど

 

「皆、お待たせ!……あれ?彩羽ちゃんは?」

 

「彩羽は…」

 

「待て待てぇ~!!」

 

勉強道具を持って戻ってきたすずかちゃんは彩羽が何処に行ったのか聞き、龍君が指を指すと彩羽が元気に猫達と走り回っていた。

 

「捕まえた~~!!」

 

ニャア~

 

「エヘヘ~…よいしょ…うんしょ…………お兄ちゃーー!」

 

「はぁ……」

 

「ニャンコいっぱい!」

 

両肩・両脇・頭の上に猫を抱え、更に周りの猫達と一緒に彩羽がやって来ました。

「彩羽、今から勉強するから邪魔するなよ」

 

「は~~い!…じゃあ向こうで遊ぶ~~!」

 

ニャア

ニャア

ニャア

ニャア

ニャア

ニャア………

 

龍君が勉強する事を彩羽に言うと彩羽は猫達と一緒に走って行ってしまいました。

 

「龍君!何するんや!」

 

「折角のシャッターチャンスを台無しにするんじゃ無いわよ!!」

 

「勉強をやりに来たんだろ…始めるぞ、そんでとっとと俺を家に帰らせろ」

 

そして私達は勉強を始めた。

 

~数時間後~

 

「あ!…皆、そろそろ御昼にしない?」

 

「もうそんな時間?」

 

「そう言えば、お腹空いたね」

 

すずかちゃんが腕時計を見て、私達に御昼ご飯を食べる事を進めてくれる。

 

「取り敢えず一息入れましょ」

 

「そうだな……約一名、脳みそが爆発寸前の奴が居るし」

 

まだまだ余裕を見せるアリサちゃんと龍君、そして……

 

「……」

 

はやてちゃんは無言で顔を机に伏せてしまっている。

 

「はやてちゃん大丈夫?」

 

「ははは……何とか」

 

心配するすずかちゃんに何とか返事をするはやてちゃん。

 

「でも頑張ったかい合って、はやてちゃんもかなり勉強出来る様に成ったよね!」

 

「うん!……龍がかなり厳しく教え込んだし」

 

「そうでもしねぇと、一日で五教科全部を勉強なんて無理だからな」

 

そう、はやてちゃんには龍君が付きっきりで勉強を教えていたのです…最初は羨ましいって思ったけど、龍君がはやてちゃんに厳しく教え込んでるのを見て、はやてちゃんに同情しました

 

「それにしても、アンタ上手く教えてたわね……私もなのは達に教えた事合ったけどダメだったわ」

 

「「「教え始めて直ぐに怒った(キレた)からでしょ(やろ)!!」」」

 

アリサちゃんの言葉に私とフェイトちゃん、はやてちゃんは大声を出す。

 

「お兄ちゃ~、いろは御腹空いた~~!」

 

「そう……!」

 

戻ってきた彩羽は御腹が空いたと龍君に言い、龍君が後ろを向くけど龍君は彩羽を見て驚く……何故なら

 

「龍君……彩羽、泥んこだね…」

 

「彩羽……猫さん達と何してたの?」

 

「えっとね、フェイトさん!追いかけっこして!木登りした!……ちょっと転んだけど楽しかった!」

 

彩羽は身体中泥だらけにして笑顔でフェイトちゃんの質問に答えます。

「皆さ~~ん!御昼の準備が出来ましたよ~~!!早く来てくださ~い!」

 

ファリンさんが呼ぶので私達はすずかちゃんの家の中に入り食事が用意されてる部屋に行きました…彩羽は身体の泥を綺麗にするためにノエルさんとファリンさんに連れられて行きました。

 

~数十分後~

 

「皆さん!お待たせしました~~!!」

 

「「「「「「?」」」」」」

 

彩羽を待っているとファリンさんが勢い良く入ってきました。

 

「さぁ彩羽お嬢様」

 

「「「「「!!」」」」」」

 

「へぇ……」

 

そしてノエルさんに手を引かれて……

 

「エヘヘ~♪」

 

ピンクのドレスを着た彩羽が部屋の中に入ってきた。

 

「彩羽!可愛いよ!」

 

「うん!ドレス凄く似合ってる!」

 

「流石!私の天使や!!」

 

「天使ってのは認めるけど、アンタのじゃないわよ!!」

 

「まぁまぁ皆、取り敢えず……」

 

「「「「「写真だね(やね)!!」」」」」

 

彩羽の可愛いドレス姿を見て、私達が黙ってるなんて有り得ないので取り敢えず一人づつ記念写真を取りました。

 

「……さっさと飯を食わせろ」

 

龍君だけは愚痴を溢していました。

 

~フェイト視点~

 

御昼を食べ終えて、私達は再び勉強を再開した、解らない所やテストに出そうな所を龍とアリサが選んで解いたりして時間が過ぎて行き

 

「それじゃあ皆また明日」

 

「「「「また明日!!」」」」

 

私達は帰る事にしました。

 

「龍様、コチラは彩羽お嬢様の幼稚園の制服です、洗濯して置きましたので」

 

「ありがとうございます、ノエルさん……あのこのドレスは」

 

「そちらは差し上げます」

 

「いや……そんな訳には」

 

「龍君貰って、私の家に有っても仕方ないから♪」

 

「……じゃあ御言葉に甘えて」

 

「そうして下さい……それに直ぐにまた着る事に成りますよ」

 

「「「「「?」」」」」

 

最後にノエルさんが言った言葉の意味は解りませんでした…アリサは鮫島さんが迎えに来るので、私となのはとはやてと龍と彩羽はバスで帰る事にしました……バスではかなり目立った、勿論彩羽が凄く可愛かったからなんだけど。

 

~翌日~

~はやて視点~

 

遂にこの日がやって来た…中学校最後のゴールデンウィークを勝ち取るために私は昨日地獄を生き抜いたんや!なのはちゃんやフェイトちゃんは5分程度休憩したりしてたのに、あの鬼(龍君)は【黙れテメェにそんな時間は無い】なんて言いよった……ホンマに、なのはちゃんとフェイトちゃんはアレの何処に惚れたんや?……まぁ今はそんなんどうでも良いわ、朝も早く起きて一番に学校に来て最後の復習をした私に……

 

「死角は無いで!!」

 

「はやてちゃん?どうしたの?」

 

「あ!何でもあらへんよ」

 

ついつい声に出してしもうた…それにしても

 

「龍……遅いね」

 

「もうテスト始まっちゃうよ」

 

「全員席に付け!テストを始めるぞ」

 

担任の松井先生が教室に入ってきて…

 

「あ!龍君」

 

「……よぉ」

 

「龍、ギリギリだよ?」

 

「いつも通りだ…」

 

「最後に復習せんで大丈夫なんか?」

 

「……さぁな」

 

「龍!!勝負よ!」

 

「……はぁ」

 

「皆、頑張ろうね♪」

 

いつもの様に龍君が時間ギリギリに教室に入ってきた…さぁいよいよ……

 

「良し!じゃあ全員始めろ!カンニングしたら……どうなるか解ってるな」

 

実力テストの開始や!

 

そして実力テストの結果はゴールデンウィークの前日に発表される事に成る……けど大丈夫や!あんだけ勉強してんから!!

 

神様の雑談…のコーナーです~

 

受験生は大変です~…懐かしいです~私もこの仕事に就く為にどれ程勉学に励んだか……まぁ!そのかい有って、今は神として頑張ってやってます~

 

では、ゴッドスマイルでリリカル☆マジカル、さよならです~

 

さてと、今日のおやつは……ティラミスです~~♪

 


 
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