No.495189

魔法少女リリカルなのは~ゼロから始まる転生者達~14話「訓練風景」

wisteriaさん

お久しぶりです。3週間ぶりになのはを投稿します。
これから2話ぐらいみつる君のお話です。

2012-10-12 01:18:13 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1166   閲覧ユーザー数:1142

 なのはちゃんと公園で話をした翌日に、なのはちゃんはアリサちゃんと話をして、仲直りすることができた。

 なのはちゃんから「アリサちゃんと仲直りできたのはみつるくんのおかげだよ」って感謝された。友達の役に立てるってやっぱり嬉しいな。

 だから、もっと友達の役に立てるように……

「じゃあ、みつる訓練始めるよ」

「はい、母さん!」

 強くなる。なのはちゃんやつぐみち君が困ってたときに役立てるように。

「母さんじゃなくて、ナタル教官よ。今日からみつるの要望どうりに厳しくするから楽しみにしてね」

 楽しめません。どうして母さんはこう少しずれているのかな。

「じゃあ、セットアップして、魔力弾を出してみて」

「エイド、セットアップ」

〈Set up〉

 バリアジャケットを展開し、意識を集中させ魔力弾を四つ出現させる。

「じゃあ、限界まで出してみて」

 意識をさっきよりも集中して魔力弾を発動させる。紅色の魔力弾を十五個発動させて、十六個目を出そうとしたが形が整えられなく意識が切れそうになった。ここが限界だな。

「かあ……教官ここが限界です」

「わかったわ。もう消していいわよ」

 僕は、意識を集中させるのを止め、魔力弾を消した。

「じゃあ、次はこの的を当ててみて」

 母さんが杖を振ると五つの的が出現した。そのうち二つの的は不規則に動いている。

 他の三つはともかく、動く的二つに当てるのはちょっと難しいな。……けど、当ててやる。

 魔力弾を五つ出現させ、それぞれを的に誘導させる。

 動かない三つの的は中心に当てたが、動く的の方の一つは中心より左にずれたものの当てることができた。しかし、もう一つの的は的の縁にも当てることができず外れてしまった。

「おしいわね。けど、魔力弾のコントロールはいいわ。じゃあ、次はあれを壊してみて」

 母さんは、あちこちに穴が開いて引き出しが二箇所ない木の箪笥を指差した。

「あの箪笥、ずっと前に粗大ごみに出し忘れて物置に置きっぱなしになって忘れていて処分に困ってたから遠慮なく壊していってね」

「魔法の練習に粗大ごみの処分をさせないで!」

「いいじゃない、みつるの魔法の練習に使えるし、魔法でごみ処理するから粗大ごみの処理費用もかからないし一石二鳥じゃない」

 管理局に働いていたとは思えないような発言だよそれ。ともかく、訓練に集中しよう。

 魔力を一点に集中させ、トリガーを引き、その魔力を一気に放ち粗大ごみににぶつける。

〈Surge Cannon.〉

 砲撃魔法を喰らった箪笥には大きな穴が開いた。母さんが箪笥のの様子を確認しに行く。

「う~ん。貫通していないわね。Cランクの魔導師ならこれを貫通しなければならないんだけど……」

 毎日自主トレをやっているから自分でもわかっているんだけど、やっぱり火力不足が問題なんだよな。

「火力不足が問題よね。弱い部分を補った方がいいかしら……」

Mother.For me,I think that the one that lengthens a proud part than I fix the weak part is good for a master.It only becomes the ordinariness-like strength even if I supplement a weak place(お母さん。私としては、弱い所を直すより得意な部分を伸ばす方がマスターには良いと思います。弱いところを補っても、平凡的な強さになるだけです。)

「確かにそうね。みつるは、魔力弾を多く出現させることと魔力操作の点ではCランク以上だわ。じゃあ、みつるの長所を伸ばす訓練を優先的にして、弱い部分は徐々に補いましょう」

 訓練の方針が決まったけど、エイドの発言があって良かったよ。僕、魔力を一点に集めて発射とかよりも魔力弾を作るとか細かい作業の方が好きだからな。

「みつる、これを魔力弾で打ち返して」

 母さんが投げた物を受け取る。それは、何の変哲もない野球のボールだ。

「前までは、空き缶で魔力操作を鍛えてたでしょ。ボールだと丸いから打ち返す方向が違ってくるから難しさが上がるわよ。それを100回2セット失敗したらもう一回始めからね」

 うわ~、厳しい。もう少し厳しくって言ったけど、この訓練は……

「どう、止める?」

「ううん。やってみる」

 魔力弾を一つ出し、打ち返す準備をする。

「いきます!」

〈Start!〉

「いち、に、さん、し」

 順調にボールを打ち返しているけど、空き缶と違って中心に上手く当てないと落としそうだ。

 おっとっと……あ。30回目のところでボールの中心からずれてしまいボールを落としてしまった。

「はい、もう一回やり直し」

「最初っからか……」

I master it, and let's do its best(マスター、がんばりましょう)

 その後も、何度もボールを落としては初めからやり直しを繰り返して、日が落ちる頃まで続いた。

「そろそろ、終わりましょう。夕飯の材料を買いに行かないといけないし」

「わかりました。ありがとうございます」

 結局1セットもいかなかったな……少しずつ練習していくしかないか。後は、もっと魔力弾を出す練習をしないと。

 そうだ、エイドにお礼を言わないと。あの発言がなかったら、砲撃系の魔法の練習になってたかもしれない。

「さっきはありがとうエイド、君のようないい相棒に出会えてよかったよ」

It is just that I said that I thought for a master(マスターのために思ったことを言ったまでですよ。)

……Because I am so for a master(そう、マスターのためですから。)

 エイドが何か小さくつぶやいた。

「エイド何か言った?」

No, it is not what(いえ、何でもありません)

 う~ん気になるけど、まいっか今日の晩御飯のおかずなんだろうな。

 

14話 「訓練風景」終わり。


 
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