No.494461 IS−インフィニット・ストラトス−黒獅子と駆ける者−ファントムさん 2012-10-10 13:11:03 投稿 / 全1ページ 総閲覧数:1317 閲覧ユーザー数:1264 |
episode76 目覚める力
「くっ・・・!」
一夏は雪片重牙をアリーナの地面に突き刺してそれを杖のようにして身体を支えた。
目の前ではダメージを何とか与えて傷を負った襲撃者が居たが、倒すのには程遠いものだった。
(強すぎる・・・・本当に・・・無人機なのか・・?)
一夏は内心で焦るが、冷静になって白式の状態を見る。
(エネルギーはほとんどない・・・。カートリッジも後二回か・・・・だが・・)
そして一夏は雪片重牙を引き抜くと襲撃者に向けて身構えた。
「それでも・・・俺はあきらめねぇ!」
そして雪片重牙の鍔を上に上げてカートリッジをリロードすると、襲撃者に向かってウイングスラスターを噴射した。
「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
一夏は雪片重牙を勢いよく振るうが、襲撃者は両手に持つブレードを振るって雪片重牙を受け止めた。
「まだまだ!!」
そして一夏はそのままウイングスラスターを噴射して襲撃者を押していくが、次の瞬間襲撃者は強引にブレードを振るって雪片重牙を弾き飛ばした。
「くっ!」
一夏はその直後に不知火をクローモードにして襲撃者に突き出すが、襲撃者は後ろに飛んでかわすとブレードを振るって不知火を弾いた。
「っ・・・!」
その直後に襲撃者はブレードを振ろうと振り上げるが・・・・・
その瞬間左からビームが飛んできて、襲撃者はとっさに振るうのを中断してすぐに後ろに飛んでかわした。
「っ!」
「一夏!」
そしてピットの方から紅椿とは全く異なる機体を纏った箒が飛んできた。
「箒!?」
一夏はさっきとは違う紅椿の姿に驚く。
「どうしたんだ!?その姿は!?」
「私にも分からん。だが、今はそんな事を思っている暇は無い!」
そして箒は右手に持つビームライフルをリアアーマーにマウントして両サイドアーマーにマウントしている白い棒を一本抜き放つともう片方の柄頭同士を連結して抜き放つと両側よりビーム刃を出した。
「行くぞ!」
箒はリフターのスラスターを噴射して飛び出すと、襲撃者にビームサーベルを振るう。
襲撃者はブレードを振るって斬撃を止めるが、箒はそのまま襲撃者を押し返すと再度ビームサーベルを振るって襲撃者の左肩のブースターの一部を切り裂く。
「うおぉぉぉぉぉぉ!」
その直後に箒はビームサーベルを振るうが襲撃者はとっさにブレードを交差させて攻撃を受け止めるが、箒はその直後に右足にビームサーベルを出すと勢いよく蹴り上げて襲撃者の左腕を切り落とした。
その直後に箒は少し距離を置いてリフターにある二門のビームキャノンを放つが、襲撃者は右肩のスラスターを噴射して左に飛んでかわす。
そして襲撃者は背中のブースターを噴射して右手のブレードを箒に向けて振るうが、箒は左腕のシールドを前に出して攻撃を受け止めると、そのまま襲撃者を押し返してシールド先端からビームサーベルを出して襲撃者の右腕を切り落とした。
「これで・・終わりだ!!」
そして箒は勢いよくビームサーベルを振り下ろして襲撃者を切り裂き、更に左腕のシールド先端のビームサーベルを振るって襲撃者の頭部を切り落とすと、襲撃者はそのまま膝を着いて前のめりに倒れた。
「・・・・・」
「どりゃぁぁぁぁぁぁ!!」
鈴はスラスターを噴射して襲撃者に接近するとビームトライデントを振るうが、襲撃者は後ろに飛んでかわすが、その直後にセシリアがロングライフルを放ってビームが襲撃者の左肩をかすった。
「いけぇぇぇ!!」
そして鈴は左腕のドラゴンハングを射出すると、襲撃者に直撃させて吹き飛ばした。
「でぇぇぇぇぇぇい!!」
そして再度襲撃者に接近するとビームトライデントを振り下ろして襲撃者の左腕とガンランチャーを切り落とした。
襲撃者は左肩のハッチを開くとミサイルを放ったが、セシリアがドラグーンを射出してビームを放ってミサイルをすべて撃ち落した。
襲撃者はとっさに右のビームランチャーを鈴に向けて放つが、鈴は横に飛んでかわすとドラゴンハングを再度射出して襲撃者の腹部を挟み込んだ。
「どりゃぁぁぁぁぁぁぁ!!」
そしてそのまま襲撃者を引っ張り上げてそのまま地面に叩き付けると、もう一度引っ張り上げて地面に叩き付けた。
「セシリア!」
「任せてください!!」
そして地面に叩きつけられて少し宙に浮いた襲撃者にセシリアはドラグーンを周囲に配置してロングライフルを分離させて両手に持って腰のレールガンを展開する。
「フルバースト!!」
そして全砲門による一斉射撃を行って、襲撃者を蜂の巣にする。
その直後に鈴がビームトライデントを振り下ろして襲撃者の頭を切り裂くと、襲撃者はそのまま地面に倒れて機能を停止した。
「よし!」
そして鈴はガッツポーズを取った・・・・
「・・・・・・」
「・・・・・・」
その頃ラウラとシャルロットは背中合わせになって周りを警戒していた。
(どうするラウラ?)
(あぁ・・・。この状況が続くとこちらが不利だ)
二人はプライベートチャンネルで話し合う。
(・・・・・・・)
(ラウラならともかく、ハイパーセンサーでも相手が見えないからね・・・・。狙いようが無いよ)
(・・・・・)
(・・ラウラ?)
(シャルロット。ミサイルはどのくらい残っている?)
(え?・・えぇと・・まだたくさん撃てるぐらいあるけど・・?)
(そうか・・・十分だ)
(十分?)
(シャルロット。多数のミサイルを辺り一面に放って地面に直撃させて爆発させろ)
(それでどうなるの?)
(なるべく砂煙がアリーナ全体に漂うようにミサイルを放て)
(分かったけど・・・一体何を・・)
(私にいい考えがある)
(・・なんかフラグっぽいよ、それ)
(そうか?)
(・・分かった。やってみるよ)
そしてシャルロットは両肩の前部と後部のハッチを展開してフロントアーマーの出っ張りとサイドアーマー、両足のミサイルポッドを展開してアリーナ全体に向けてミサイルを放った。
そしてミサイルはアリーナの地面に直撃して爆発すると、砂煙を上げてアリーナの中をすべて覆い尽くした。
「って!これじゃ僕達も見えないよ!?」
と、シャルロットとラウラを覆うほど砂煙が覆われえて全然前が見えなかった。
「恐らく向こうは動体センサーでこちらの動きを感知するだろうな」
「より一層僕達が不利になってしまっているよ!?」
「・・だが、不利な状況を重ねた時に、活路は見出せる」
「え・・?」
そしてシャルロットの後ろに居るラウラは前方に向けてGNバズーカⅡを放った。
すると何も無い空間でビームが弾けてそこの景色が歪むと、襲撃者が現れた。
「当てた!?でもラウラなら簡単だよね」
「いいや・・・。あれはヴォーダン・オージェを使っての射撃じゃない」
「え?」
「シャルロットにも動きは見える」
「どういうこと・・・って、あっ!」
そしてシャルロットはラウラの意図を察した。
「そうだ。砂煙が姿を消しているやつらの動きを浮き彫りにさせる」
「なるほどね」
そしてシャルロットは左腕の二連装ガトリングを前に向けて神経を集中させる。
「・・・・・・」
そして前の方で砂煙が動いて、シャルロットはそこに向けてガトリングを放った。
すると何も無い空間で弾丸が弾けて襲撃者が姿を現した。
「このまま・・・!」
そしてシャルロットは両肩のハッチからミサイルを放って襲撃者に飛ばして、襲撃者に直撃して爆発した。
その後ろで再び姿を消した襲撃者にラウラはGNキャノン全門を一斉に放って姿を消した襲撃者に直撃させて撃破した。
「残り一体・・!」
「・・・・・」
そして二人は辺りを見回すが、襲撃者の姿は見当たらなかった。
「ただの無人機ではないな・・・。すぐに状況を理解してこちらの動きを見ているのだな」
「そうだね・・・」
すると二人の背後より何かが音も無しにゆっくりと接近してきた。
「「だけど!」」
そして二人は同時に振り向くとラウラは右手に出してビームサーベルを、シャルロットは右腕にあるアーミーナイフを展開して同時に切りかかった。
それによって何かが地面に堕ちてその姿を現すと、襲撃者が両腕を失った状態で姿を現した。
「僕達はそこまで―――」
「鈍感ではない!!」
そして二人は同時にビームサーベルとアーミーナイフを振るって襲撃者を切り裂くと、その直後にラウラがGNキャノンを放って襲撃者を撃ち抜いて撃破した・・・・
「うおぉぉぉぉ!!」
千冬はスラスターを一気に噴射して飛び出してガーベラストレートを振るうが、襲撃者は身体を反らしてかわすと背中のビームライフルを放つ。
そして千冬がビームを避けると山田先生がビームライフルを放つが、襲撃者はビームをかわすと、フィン型からビームを放つ。
「くっ!」
山田先生はとっさに左腕に装備しているシールドでビームを防ぐと、シールドを前に出したままビームライフルを放って襲撃者を牽制する。
その直後に千冬が再度飛び出すが、襲撃者は左肩よりビームサーベルを出して受け止めた。
そして千冬を押し返してフィン型を放つが千冬はとっさにガーベラストレートを振るってビームサーベルを切り裂いた。
「こいつ・・・ただの無人機ではないな・・」
千冬は襲撃者と距離を置いてガーベラストレートの柄を握り直すと、山田先生のグリーンフレームが隣に来る。
「どうしますか?」
「・・・・・・」
するとその直後に襲撃者の後ろから超音速で弾丸が飛んできて襲撃者の右肩の円形ユニットを破壊した。
「っ!」
そしてアリーナの方からストライクバスターを構えて飛んでくるバンシィ・アサルトの姿があった。
「神風君!」
「神風か」
『手助けしますよ』
そして隼人はカートリッジをリロードして超音速の弾丸を二発放ったが、襲撃者は一発目の弾丸をかわすが二発目の弾丸が左足を大きくかすれた。
襲撃者はフィン型とコーン型からビームを放って来るが隼人はビームをかわして行くと、ストライクバスターのバレルを閉じて振るうと接近してくるフィン型を切り裂いた。
そして再度バレルを展開してカートリッジを二回リロードして弾丸を二発放ってコーン型を二つ撃ち抜いた。
そして空になったマガジンをパージすると左手に予備マガジンを展開してストライクバスターに装填する。
その直後に襲撃者がビットを隼人に向かわせた・・・・
「面倒だな」
するとバンシィのサイコフレームより光が放たれると、それがフィン型とコーン型を通り過ぎると、すべてのビットが動きを止めた。
そして隼人は左手を鳴らすと、その瞬間ビットがすべて爆発した。
「っ!?」
その光景を見た千冬と山田先生は目を見開いて驚く。
そして隼人はストライクバスターを構えるとスラスターを一気に噴射して飛び出すとストライクバスターを突き出して襲撃者を貫いた。
すると襲撃者は隼人を掴んで自爆を図ろうとした。
「巻き添えはごめんだな」
そして隼人はブラスタービットを射出して銃口からビーム刃を出すと襲撃者の背後に回って両腕を切り落として襲撃者から離れると同時に襲撃者は自爆した。
「・・・・・」
「一丁上がり、と」
そして隼人はストライクバスターを一回振るった
「くっ!」
その頃上空高くでシャーリーと飛行形態に変形した襲撃者が激しいドッグファイトを行っていた。
シャーリーはコンテナよりミサイルを放つと襲撃者はミサイルをかわすと、その直後にバインダーのキャノンを放つ。
襲撃者は人型に変形すると右手のビームライフルを放ってシャーリーに攻撃するも、シャーリーも人型に変形してビームをかわすと、バインダー先端を前に向けてビームを放つが、襲撃者は左腕のシールドでビームを受け止める。
「ちっ・・!」
シャーリーは続けてビームキャノンを襲撃者に向けて放つが、襲撃者はシールドで防いでいくと、ビームライフルを放つ。
そして再度飛行形態に変形してビームをかわすと、襲撃者に向かって飛んでいくが、その直後に襲撃者も飛行形態に変形して真上に飛び上がる。
「それを待っていた!」
そしてコンテナを展開してミサイルを垂直発射して襲撃者にすべて直撃させた。
それによって襲撃者は失速して墜ちていくが、その直後に人型に変形してビームライフルを構えたが、その直後にビームライフルが遠方から飛んできたビームで撃ち抜かれた。
「ははんっ!!油断しておったな!」
そしてようやくエリーナが追いついてGNスナイパーライフルで狙撃を行った。
「余計な事を・・」
そしてビームキャノンを放って襲撃者を撃ち抜くと、更にエリーナがGNスナイパーライフルを放って襲撃者を撃ち抜くと、その直後に爆発した。
「ふぅ・・・なんとか倒したな」
そしてエリーナはシャーリーと合流する。
「別にあんたの支援が無くたって、私は別に倒せたわよ」
「またまた・・。そんなデマ言いおって」
「ふん」
「まぁでも、倒せたんやから、別に問題は無いけどな」
「・・まぁ、そうだけどね」
「さてと、戻ってみんなの援護や」
「えぇ」
そして二人がIS学園の方に戻ろうとした・・・・
「――――」
その瞬間シャーリーの背中に何かが一閃した。
「っ!?」
「なっ・・!?」
そしてシャーリーはその直後に背中より激痛が走って血が出て、とっさに二人は後ろを向くと、そこに黒い影が背中の紫の半透明の翼を大きく広げていた。
しかしその瞬間黒い影が手にしている大剣でシャーリーを切り裂いた・・・・・・
「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
そして箒は息を整えて一夏のほうに近寄る。
「一夏。大丈夫か?」
「あ、あぁ。なんとかな」
「そうか」
「・・・・・」
「な、なんだ?」
「いや・・・何で紅椿が変わっているんだろうなって・・」
「あぁ・・そうだな。ラウラやシャルロット、セシリアの身に起きたことが私にも起きたのだろう」
「そういや・・・そうだな」
「ところで、一夏。白式のエネルギーは?」
「あぁ。ほとんど残ってない」
「そうか。ならば、これを受け取れ」
そして箒が左手を白式の不知火に置くと、二体が光り輝きだした。
すると白式のエネルギーが回復して行った。
「絢爛舞踏・・?使えるようになったのか?」
「ま、まぁな。この機体が使えるようになってから使用可能になったんだ」
「そっか・・・。良かったな」
「・・・・」
「どうやら他の戦闘も終わっているみたいだな」
「そうだな。一旦全員と合流したほうがよさそうだな」
「あぁ」
そして二人がアリーナを出ようとPICを作動させた瞬間・・・・・・
「っ!?」
すると突然破壊された遮断シールドの隙間から太く紫のビームが飛んできた。
「くっ!」
一夏はとっさに箒の前に来ると不知火をシールドモードにしてビームを無力化して防いだ。
「なんだ!?」
そして一夏は不知火を退けてビームが飛んできたほうを見ると、遮断シールドの隙間より背中に半透明の紫の翼を持つ黒い影が入ってきた・・・・
「くっ・・・いきなりやってくれるわね」
「えぇ。全くですわ」
「なんだってこんな時に・・」
と、鈴とセシリアは警戒して武器を構える視線の先には、背中に円形に近いユニットに複数のフィン状のパーツを持つ黒い影がアリーナ内に浮いていた・・・・
「・・シャルロット。大丈夫か?」
「僕は平気。ラウラは?」
「心配ない。フィールドでほとんどをかき消した」
ラウラはフィールドを消して上を見上げると、そこには人の形に似ているも少し異形で手足が長く紫の四つの目を持つ黒い影が浮いていた・・・・
「・・・・そんな・・」
そしてアリーナ内に出た簪を待っていたのは、両肩にスパイクのついたシールドを持ち、背中から二つの頭を持っており、紫の一つ目を持つ黒い影が居た・・・・
「・・・・どういうことだ」
そして隼人がストライクバスターを構える先には、二本の角を持った武者のような風貌の黒い影であった・・・・
後書き
最近コメントが全然ないなぁ・・・・。
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トラックに轢かれそうになった女の子を助けて俺はお陀仏になった・・・。・・・って!それが本来の死じゃなくて、神様のミスで!?呆れている俺に、その神様がお詫びとして他の世界に転生させてくれると言うことらしい・・・。そして俺は『インフィニットストラトス』の世界に転生し、黒獅子と呼ばれるISと共にその世界で戦うぜ!