No.493320

IS 最強の異端の力

この世界にただ一人、真の最強の名を欲しいままにする力を持った男がいた。 が、彼の持つ力はほかの人間にはない、異端の力。その力を彼はどのように使うのか?

2012-10-07 18:20:58 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:2864   閲覧ユーザー数:2744

統夜サイド

 

俺は試合が終了したのを確認すると、アリーナから出て自室に戻った。これ以上戦う事がないのなら俺にとってそこは価値などない。アリーナを出るとき、一部女子どもが小声で俺を非難していた

 

『酷いよね・・・あんなに一方的に・・・卑怯よあんなの・・・』

『鬼よね・・・手加減してもいいのに・・・』

『やっぱり男は男なのかしら・・・』

 

そう聞こえた時、俺の体の中にドス黒い炎のような物が少し燃え上がった。怒りではない、ただウザイ。戦いのたの字も知らない小娘が

 

「鬼?酷い?卑怯?戦いにそんな物など必要ない。戦いに卑怯もあるか。勝つか負けるか、生きるか死ぬか。戦いの定義などそれだけで十分だ。それに、貴様らもこれからは人を殺せるISを使うのだ。それ相応の覚悟を持つ事だ。でなければ、俺が殺す」

 

俺はそう言ってやった。それを聞いた女子どもは体を凍りつかせた、泣き始める者もいたがどうでもいい。この程度の優しい言葉で涙を見せるとは・・・(や、優しいか?今の?)

本当にあのような馬鹿共は抹殺したくなる。正直、俺は世界には必要最低限の人間以外は必要ないと思っている。束さんもこの考えには一部ではあるが賛同してくれている。

 

自室に戻るとパソコンを起動させて、PASSを入力し通信ソフトを起動させ、束さんと通信を取る。

少しすると束さんが、画面に映し出された。相変わらず美しく可憐な方だ。

 

『やっほ~!とっくん!!通信してくれるのを待ってた~!!!もう、愛しのとっくんに会えないから束さん死んじゃう所だったよ~』

「兎じゃないんですから・・・でも、俺も束さんに会いたかったですよ。出来れば生身の束さんと会いたいですが・・・それと織斑 一夏についての報告です」

『お~そうだった。でどうだった??いっくんに見所はあった?』

 

束さんの期待に満ちた言葉に俺は、首を横に振った

 

『ありゃ~見所無し?』

「はい。奴自身の問題もありますが『白式』のピーキーな性能も合わさり、自身の力を引き出せていません。それに奴の攻撃も正面からの直線的な攻撃ばかりです。先程の試合でも最初で最後の一太刀はワザと受けましたが、ギリギリの合格点という所です」

 

俺の報告を聞いた束さんは少し困ったような顔をする

 

『ありゃりゃ~やっぱ、とっくんの作った『ヴァルガリア』の方が良かったかな』

「ですが」

『?」

 

束さんは俺が、束さんの言葉を遮るように言葉を発したのが珍しいのかキョトンとした顔をした。

 

「完全に見所が無いという訳ではありません、これからの成長しだいでしょうが難しい所も多いです

。ですが、奴がもしも『白式』が求めた奴であれば、織斑 一夏は化けるでしょう。現段階の織斑 一夏は自分の力量も測れずに戦おうとする未熟な獣でしょう。ですが自分の力量を見切り、白式が認め、織斑 一夏自身の力が大きくなった時、奴は大きな力を有した獣になるでしょう」

『・・・とっくんが言うなら本当だろうね。んじゃ、待ってみる価値はありそうだね』

「ええ、少なくともデータの収集程度にはなるはずです」

 

そう言うと束さんは、笑い始めた。何かおかしな事を言っただろうか?

 

『アハハハ!やっぱりとっくんはとっくんだね!』

「は?何が言いたいんです?」

『何でもないよ!それと送るのは『ゴーレム』でいいと思う?』

 

束さんは急に『ゴーレム』という言葉を言った。

 

ゴーレム

 

束さんが開発した人工頭脳で行動、思考する無人機型のIS。俺は一切手を貸してはないがゴーレムは中々の性能を誇る。俺の相棒『オルゴン・ヴァルス』までとは言わないが性能は第3世代並みと言った所か。性能で言えば『白式』には劣るものの現時点の織斑 一夏では勝つ事は無理だろう。ゴーレムには簡易的な自己修復機能が搭載されている。例え、単一仕様能力で攻撃したとしても修復され再起動するであろう。

 

「構わないと思いますが『ヴォルヴァジア』でも良いと思いますが」

『あ~それでも良いね~。まっその時までに適当に決めとくよ』

「はい」

『それとねとっくん、たぶんそろそろm「お兄様~!!」「どわぁ!!?」

 

束さんと通信の所を、いきなり誰かが俺に飛びかかってきた!しかもお兄様・・・

 

「マドカ・・・加減をしてくれ」

「えへへ~。だって、お兄さまに会えて私も嬉しいのです」

 

俺が軽く後ろを見ると、やはりマドカが扉に新たにかけたセキュリティを突破して部屋に入ってきたようだ。

 

『あ~!!マッちゃん!!束さんだって抱きつきたいのを我慢してるのにズルいズルイ!!』

「束さん、これはお兄様の近くに来れた妹としての特権でございます」

『む~!でも、それ以上の事はしちゃダメだよ!!したら、お仕置きしちゃからね!!!』

「う・・・解りました・・・」

 

今のマドカの言い方・・・何かする気だったのか・・・まったく甘えん坊な奴だ。

 

「はぁ・・・じゃ束さん、また連絡しますから」

『うん!じゃ今度会ったら、二人っきりで寝ようね~』

「はい・・・っておい!なにいってるんですか!?ってもう切れてるし・・・」

 

いきなり爆弾発言に文句を言おうとしたが、束さんは既に通信を切っていた。まったく、何を言い出すのか・・・まぁ嬉しいのだがな・・・(あれ、照れてるの?)

 

「お兄様~」

 

背中に抱きつきながら、頭を背にこすりつけてくるマドカ。まったく、こうした行為は構って欲しいという証拠だ。

 

「マドカ。遊ぶか」

「良いのですか!?では私はこれがやりたいです」

「解った解った」

 

さて、明日はマドカが正式にクラスに入ってくるか・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アルト「という事で、マドカちゃんの登場です」

マドカ「うむ、漸く出てこれた。だが・・・」

アルト「?」

マドカ「私とお兄様のイチャラブシーンがないではないか!!!」

アルト「嫌だって、イチャラブにしたら束さんがゴーレム90機を送ってくるって言うもんですから」

マドカ「そのぐらい、気合で何とかせんか!!」

アルト「無茶言わんといてください」

マドカ「次、イチャラブにしなければ・・・貴様の心臓にこのやりを突き刺すぞ」

アルト「ちゃっとたんま!!それグングニルじゃん!!?どっから持ってきた!!?」

マドカ「準最高神の友人からだ」

アルト「キョウスケかぁぁぁあああああ!!!??」

マドカ「・・・わかっているな・・・?」

アルト「は、はいぃいい!!それでは皆さん!!作品を読んだら感想を送ってください!これを習慣にして貰えると助かります!感想は私にとって、最高の栄養剤のような物なのです!感想が来ると創作意欲が湧くのでよろしくです!!」

マドカ「宜しくな(^人^)」


 
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