No.490395 いきなりパチュンした俺は傷だらけの獅子に転生したたかBさん 2012-09-30 14:53:24 投稿 / 全1ページ 総閲覧数:7361 閲覧ユーザー数:6534 |
第七十一話 お見舞い。午前の部(裏)。もえ滾る熱き血潮は誰にも止められない!
「…え。あ、はい。分かりました。…はい。…はい」
主はやての自宅でシャマル少し困ったかのような顔をしながら固定電話で誰かと話しているところを見かけた私は声をかけた。
「どうしたんだ、シャマル?」
「あ。リインフォース。実はね、高志君が今朝、倒れたらしいのよ」
っ!?
「ど、どういうことだシャマル!まさかスフィアが…」
彼が倒れたと聞いて私はシャマルの肩を掴んでガクガクと揺らす。
まだ彼には私が受けた恩を返していないというのに…。
「お、おお、落ち着いてぇ。風邪で倒れただけだからぁああ」
「う、うむ。…そ、そうか」
…少し慌て過ぎたようだ。
それを見たシャマルは少しため息をつきながらも私を見ながらも私に話しかけてきた。
「そんなに気になるのならお見舞いにでも行ってきたら?はやてちゃんも一緒に…」
「っ。なんやも~。気付いとったんか」
シャマルの視線を追うとリビングにつながる扉から主はやてが顔を出していた。
「し、しかし。まだ主の家の掃除が…」
「もうあらかた済んだで。後はシグナム達に任せても大丈夫やろ?」
主はやてがそう言うと更に奥の方で将とヴィータが答える。
「ええ。後は洗濯物を取り込むだけですから」
「というか、はやての家は毎日シャマルとはやてが掃除しているから、これといった掃除もないしなー」
「決まりやな。…そや。その前にアースラに寄っていこうか。ザフィーラもアースラの修理を手伝っているだろうし」
「行ってらっしゃーい♪」
あれよあれよといった具合に私は主はやてに背中を押される形で外に連れ出されていった。というか、その車椅子高性能過ぎではありませんか?私を器用に外に押し出す芸当を成す主にもびっくりですが…。
「プレシアさんに改造してもらったからなぁ」
いつですか?!
「ん、クリスマスの後にやけど?ガンレオンのキャタピラを参考にして作ったからパワーが凄いんやで。なんでもとある物のサンプルとして作ったとか何とかで。今はアースラの修理にでも使っているんやないか?」
バスン。バスン。
と、アースラにある一室でガンレオンが手に持った
「チビ君。それが終わったら次は七番排気口の中の掃除と修理をお願いね」
「ぎー」
と、答えるガンレオン。
しかし、それはかなり小さい。
それもそのはず。全長三十センチ。まるでプラモデルのような小さいガンレオンだった。
その名もチビレオン。
プレシアがアリシアに頼まれて、ガンレオンの操作を覚える為に作ったはずなのだが、ガンレオンを元にしたせいかかなり頑丈で意外と器用に動く。なので、アリシアが使わない時は自動で動いてくれるロボット。
マリーとプレシアが改造を施し、人工知能をつけたことにより簡単な作業なら勝手にやってくれるお手伝いロボになった。
○ンバなんて時代遅れですよ!空き巣が来ようものなら俺の銃が釘撃つ(誤字に非ず)ぜ!
と、タカシが初めて見た時に、そう言っているようにも見えるチビレオン。
自分のガンレオンにはギークガンが装備されていないことに落ち込む高志の姿があったが、それはまた別の話。
と、そこに通りかかったのは人型のザフィーラ。
彼はアサキムの攻撃で散らかった部屋の机や椅子を処分場へ持ち出すために駆り出された。これもお詫びになるのならと彼は進んで後片付けの手伝いに来た次第である。
そして、今もチビレオンが作り上げた机を受け取りに来た次第である。
「む。もう出来たのか?これは持って行ってもいいか?」
「ぎー」
ルン○とは違うのだよ。ルン○とは!
と、言っているようにも見えるチビレオンの姿を見て、ザフィーラは組み上げられた机を見て、感心している。
チビレオンが頷いたのを見てザフィーラは机を持ち上げて机を持って外へ出ていく。
それを見送ったチビレオンは机を作った時に出来たゴミを片付けると、近くの排気口から先程依頼を受けた排気口まで掃除をしながら進むことになった。
ちなみに。
チビレオンは開発費がかかりすぎるのでこの一機から増えることなく管理局のとある部署でお掃除ロボとして働いていたが…。
十年後の未来で、とある科学者が作り上げたロボットを、搭載された自動迎撃システムにより、三十機以上解体した事により量産化を考えられることになる。
質量兵器?いやいや、チビレオンはお手伝い用ロボですよ。
「…いや~、驚いたでフェイトちゃん。まさか血塗れナース服で出てくるなんて思わんかったわぁ」
「ごめんね。驚かせて…」
「いや、それより早く着替えてきた方がいいんじゃないか。テスタロッサ」
リインフォースを連れてアースラに向かうと机を持って移動するザフィーラとしばらく話していたら血塗れのナース服を着たフェイトちゃんと遭遇した時は腰が抜けるかと思った。
なんでも、高志君の看病をしたらこうなったって…。
風邪…。なんやろ?高志君?
てか、看病したら血塗れって、どんな奇病やねん!どれだけ不治の病なん!
お見舞いに行くのは止めた方がいいかな?いや、むしろ隔離…。
「アリシアがこの服を着ていたから、私も着たんだけど…。お母さんの鼻から勢いよく血が出ちゃって…」
そーゆー事ですね、プレシアさん!
一度似たような光景を見たことがあるからわかります!
でも、止めないとな…。明らかに致死レベルの出血や~!
「アリシアはタカシの看病するつもりで着たんだけどね」
フェイトちゃんが着替えて来てから詳細を事の発端はアリシアちゃんのコスプレから始まったらしい。
「まあ、マグナモードは魔力だけじゃなく体力も削るからね…。体調を崩しても仕方ない。って、母さんも息も絶え絶えで言っていたし…」
プレシアさん。余裕があるの無いの?どっちなの?
まあ、高志君の風邪もそこまで酷くないみたいやし、お見舞いにでも行こうかな?
「あ、それじゃあ私は母さんのお見舞いに…」
「それはやめておけ。テスタロッサ。また、母親と別れることになるぞ」
席を立ちあがろうとした
それしか着替えが無かったん?ちなみにエイミィさんがフェイトちゃんに買ってきてあげた服らしい。…ええ仕事しますね、エイミィさん。
フェイトちゃんは分かっていないようだったけど何とか説得して、私達と一緒に高志君のお見舞いに行くことになった。
一方、医務室近くの廊下で…。
「あと十分も遅れていたら助からなかっただろうね…」とか。
「フェイトさんとアリシアさんの晴れ着も準備したんだけど…。やめておこうかしら…」とか。
「ナースでアレですからね…」など。
プレシアの身を案じる医師とリンディ艦長とエイミィの声を聴いたザフィーラがいた。
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第七十一話 お見舞い。午前の部(裏)。もえ滾る熱き血潮は誰にも止められない!