No.486982

IS-インフィニット・ストラトス ネクサス 準備運動の大切さーImportance of a warm-up exercise ー

ザルバさん

旅館の別館の更衣室に向かう途中放棄と出くわす一夏。二人の向く先には・・・・

2012-09-22 00:00:25 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:3225   閲覧ユーザー数:3097

 旅館の別館に向かう途中、俺と箒は出くわした。俺達は「引っ張ってください」と書かれた立て札と機械のウサ耳があった。

「箒・・・・」

「知らん・・・・」

 そう言って箒はその場から去った。俺はウサ耳を見る。

「・・・・・攻撃するか。」

 一夏はISを部分展開させ、パーティクルフェザーを放った。

「一夏さん!今のは何ですの!?」

「セシリア、ちょっと来るぞ。」

「何がですの?」

 その途端キイーーーーンとどこからかこちらに向かってくる音がする。ズドーーーーーンとにんじん状の物体が降りてきた。

「に・・・にんじん・・・・」

 パカッとにんじんが割れる。そこから出てきたのは篠ノ之束であった。

「いっくん、いきなり攻撃なんて酷いよ。」

「この前はミサイル飛ばしてきた人が言いますか。」

「うう、痛いとこ突くね~。身体が引き締まっているからかな?」

「違います。」

「ざっくり切るね。まあそんなことより箒ちゃん知らない?」

「多分お手洗いでしょ。」

「そっか。わかったよいっくん。じゃあね~。」

 そう言って束ねさんはその場を去っていった。

「あの・・・・一夏さん。今の方は・・・・」

「あの人は篠ノ之束ねさん。ISを作った人だよ。」

「え・・・・・・えええええ!?今の方が篠ノ之博士ですか!?」

「そうだよ。このことあまり口外しないほうがいいぞ。」

 そう言って一夏は更衣室に向かった。

 

「ふう、平和だな。」

「なに平和って言ってんのよ。」

「いや、何も騒動や騒ぎがないからな。」

「ふ~ん。そんなことよりあたしと一緒に泳ぎなさいよ。」

「おいおい、準備体操しろよ。」

「アンタ真面目ね~。」

「ちょっとお待ちを。」

「セシリア!?」

「コホン。一夏さん、サンンオイルを塗ってください。」

「「「ええええ!」」」」

「背中だけでお願いします。」

「織斑君、意外とウブなんだね。」「こういうの初めて?」「最初に刺激を・・・」

 今なんか変なノイズ聞こえなかったか?

 そうこうしているうちにセシリアはビニールシートとパラソルの準備を終えた。

「さあ、お願いします。」

「背中だけな。」

 一夏はサンンオイルを左手に出す。

(あれ?一夏って確か・・・・)

 一夏はサンンオイルを体温+日光で温めてセシリアの背中に塗る。

「一夏さん上手ですね。」

「そうか?」

 そうこうしている内に一夏はセシリアの背中にサンンオイルを塗り終える。

「あの・・・一夏さん。その・・・・前も・・・」

「誰か代わってくれ~。」

「一夏さん!」

「いや流石に無理だから。」

「でも・・・・・」

「わたしがやるよ。」

 そう言って一人の女子が代わってくれそうだ。

「頼む。」

「終わった?なら泳ぐわよ、一夏。」

「お、おい。」

 鈴は一夏の手を引っ張る。

「泳ぐわよ一夏。向こうのブイまで競争ね。負けたら駅の『@クルーズ』でパフェおごんなさいよ。――――よーい、ドン。」

「あ、おい。ずりいぞ。」

 一夏は鈴を追う形で泳ぐ。

 流石に負けられないな。あそこ安くても1500円するし。それよりも心配なのは鈴が準備体操をしてないことなんだが・・・・あ!鈴のやつ脚を抱え込んだ。あの馬鹿。言わんこちゃない。

 一夏は鈴を海面に上げる。

「ごほっ、げほっ、ごほ!」

「大丈夫か、鈴。」

「な、なんとか・・・・・」

「今度から、準備体操しような。」

「ええ、そうね。」

「んじゃほい。」

「な、何よ。」

「背中に乗れ。今の状態じゃ泳げないだろ。」

「う、うん。」

 鈴は一夏の背中に乗る。一夏は岸に向かい泳ぐ。

「一夏、よくこんな方法思いついたわね。」

「いや、千冬姉から教わったんだ。」

「そうなんだ。ねえ、もうひとつ聞いていい。」

「なんだ?」

「どうして右手で塗らなかったの?」

「やっぱりばれたか。」

「そりゃそうよ。一夏右利きなのに左で塗るなんておかしいもん。」

「実はドアに挟んでな。」

「あんた・・・・どじ踏んだわね。」

「お前もいえないだろ。着いたぞ。」

「うん。それじゃあ少し休んだらまた泳ぐわよ。」

「もう懲りろよ。」

「そうですわ。」

「「セシリア!」」

「鈴さん、今の状況で懲りたらどうです。」

「で、でも~。」

 セシリアは鈴の耳元でささやく。

「一夏さんといちゃいちゃ独占させませんわ。」

「ちょっ、あんた。」

「雪風さん。」

「わかった!」

 女子の雪風さんとセシリアは鈴の両腕を引っ張り立ち退きさせる。

「ちょ、ちょっと~。一夏~、い~ち~か~、い~~~~~~ち~~~~~~~~か~~~~~~~。」

「まあ、大丈夫・・・・・かな?」

 一夏はその状況を見ているだけだった。

 


 
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