No.486064

超次元ゲイムネプテューヌXworld 【覚醒する紅き負の神】

さん

まず一言、すいません。
検定試験などで全くできませんでした。
お待たせしてすいませんでした!
あとクリケットさん貴方の作品を何度か見たんですけどキャラ崩壊的な感じになってしまいました!。申し訳ありません!!

2012-09-19 16:54:40 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:1028   閲覧ユーザー数:924

 

『大変だったねェ~』

「「…………」」

僕たちの目の前には無があった。

いや、正確にはそこに世界が合った筈なんだ。

そして僕の家とか、趣味で育てた珍しい植物とか、一杯栽培していたのに……なんでだろう僕は、空しさ100%じゃ図りきれないほどの虚無感を感じるよ。

なぜこうなったのか、それはクトゥルフの神格達が宴を行いに、この世界に来襲してきたのが全ての始まりで、それなり楽しんでいたんだけど、どっかのバカが体格的にはまだまだ幼い空亡ちゃんにお酒(アルコール度95%)を一気飲みさせてしまい。

酔ってしまった空亡ちゃんは目に入る全てを破壊し始めたんだ。一応アザトースの従者が鎮圧に向かうが瞬殺、他の神格達も散り散りになって逃げ始めて最終的に僕とレイスとアザトースのジャンケンで止める役を決めたんだけど、アザトースでさえも難なく星になってしまい、僕とレイスも空亡ちゃんを止めるため、戦線に突入した結果、この世界は滅びるどころか消えてなくなってしまったということなんだ。

「結局、三人でくうちゃんを止めるために四苦八苦した結果がこれか……空、元気出せ」

「うぅぅ………」

レイスが肩をポンポンと器用に腕の中にくうちゃんを抱きながら叩いてくる。

既にアザトース、レイス、僕の体はボロボロでゲームで例えるならギリギリでラスボスを倒したキャラ達ぐらいの体力しか残ってない。

『たかが、世界の一つぐらいでめそめそ泣くなよ~。破壊神~~』

「僕が泣くのは、この後に起きることが怖いからだよーーー!!!」

家を壊されてその中に他人の仕事分もあったのに消滅させられて、

勝手に宴を上げられて僕の趣味が満たしていた世界が無に還って、

そしてこのままノコノコ帰ったら……

 

ーーー空~ち~ゃ~ん~、私~と~遊~び~ま~し~ょ~う~?(とにかく虐めるのが好きな姉様)

 

ーーーはぁ、空。お前はもっと破壊神としてまだまだ未熟なのに好き勝手過ぎだ。故にお前に課題を付ける。しかし勘違いするなこれはお前のためでも(とにかく説教が長い兄様)

 

『実力行使で黙らせろ♪』

「逆に黙らせられるよーー!!」

あの二人を敵に回したら勝ち目なんて無いに等しいよ。あと、さすが魔王!暴君発言がお似合いだよ!

『ありがとねー♪』

「……もう、嫌だ」

いつの間にか苦労人のポジションにいる僕は項垂れることしかできない。

そうだ、現実的逃走な意味でちょっと出かけよう。こんなネガティブ思考のときは遊ぶが一番だよね!後は紅夜たちのおかげで溝が出ていてギクシャクしていたけど和解できた可愛い娘とカッコいい息子に会えるしね!

「空、どこに行くんだ?」

「うん、ちょっとーーー」

みんな元気かな?

本当はあの世界とは縁を切る予定だったけどなんだかんだまた来てくださいと言われているんだよな。

僕にとってなにより特別なことが沢山起きた。

悲劇と懺悔と確かな幸福があり、そして僕の大罪があるどこにでもありそうで、そこにしかない女神達が今日も人間を導いている世界

 

 

 

「---ゲイムギョウ界に」

 

 

 

 

俺達は特に困難らしき事件や、誰から襲われる様な出来事がないまま、ラステイションへ向かうための準備を進めていた。

ここで得たラステイションの謎のビル倒壊事件を見た時、頭に過ったのは鎌を担いだエスターという青年のことだ、あいつの言動から推測すると奴には仲間がいるように聞こえる。

何人かは分からない以上、四人だと非常に心もとない。

俺達以外にイレギュラーがいることは分かっているので、出来れば接触して和解したいものだ。

「可笑しなものだ。知っている場所なのに違う世界で違う場所になんてな」

プラネテューヌの町中を歩いている俺達にテラが呟く。

彼はゲイムギョウ界出身だろうが、俺たちの知っているゲイムギョウ界とはズレがある。

恐らくだが、彼は過去または未来のゲイムギョウ界から来たのだろう。

クァムとキラとは記憶が一致している以上、この推測は間違ってないだろう。

「なぁ、ゲーセン行かないか?俺のテクニックを見せてやるぜ!」

「クァム、それはちょっと……」

相変わらず緊張感のないクァムに俺とテラはため息を付く。

キラもあははは、と困ったように苦笑している。

「とりあえずアイテムを買いに行くからお前の提案は却下だ」

「ちぇ、俺の知らないゲイムギョウ界なら俺の知らないゲームがあるかと思ったのに……」

………確かに、それはちょっと誘われ……ダメだな。いかん入院生活で鍛錬出来なかったから暇を持て余していた時にネプテューヌ達はゲームを持ち込んできて置いていくから、ついついプレイしていたから新しいゲームには思わず反応してしまう。

「紅夜、お前ゲーセンに行けばなにする?」

「そりゃ、ガンアクションだろワンコインでオールクリアを余裕で……いや、絶対に行かないぞ、気になるけど絶対に行かないぞ」

「……本音が漏れていますよ」

はい、キラ君は黙っていよう。

ゲーマーなら思わず耳を傾けてしまうことだから、肉体的反射だから俺は悪くない!

「はぁ……先が思いやられる」

テラーー!そんな憐れむような目で俺を見ないでくれーーー!!!

 

 

 

ーーーー散々、クァムに弄られながら俺達はテラを先頭に迅速に買い物を済ませた。

メモに目に走らせながら俺はテラが持っている買い物袋を見て確認した。

「これでこれで必要な物全部か?」

「ああ、とりあえずこれだけあれば十分だろう」

目に光がない。

まるでプログラムされたように動く人間たちを不快感を覚える。

感情も感じ切れないとは言い切れないが、本当にこの世界は気味が悪い。

「で、これからどうするんだ?」

「もうこれで買い物は終わりましたよね?」

クァムは後ろで平然と声を出しているが俺の背中を突いている。………ゲーセンは行かない絶対に、

「ああ、これでもう……!!! テラ!」

クァムの弄りに鬱陶しさを覚えていると、俺の左腕が何かを反応したように蠢いた。

それは突然だ。負を多少ながら感知できる左目が俺の意思関係なく騒ぎだしたのに合わせ俺はどこから襲われてもいいように構える。

「!!! ああ、何か来る!」

周囲に散り散りになっていた意識が一点に集中した。

空間を焼く様に出現した黒い炎は渦巻きは大きくなるほど轟音を大きくさせ思わず耳を塞いでしまうほどまで大きくなった。

突然のことにクァムとキラは混乱しているが俺とテラは直感で分かったように頷いた。

来たのだ敵が。炎の中から現れたのは二人の男、見た感じでは青年から成人になってぐらいのだが、見ただけで分かる。

「お、さすが氷室だな。ピッタリだ。」

「あの映像の4人だな。んじゃ、打ち上げますか。」

警戒する俺達を尻目にその二人組の一人は胸ポケットに手を突っ込み、小さい銃を取り出した。

思わず緋曜日を召喚するが、そいつらは銃口を俺達ではなく上空に向けて引いた。

不気味な空に上がっていく緑の軌跡は、ある程度まで上ると小さい破裂音と共に緑の柱を形成した。

同時に微かに聞こえた似たような破裂音、謎の二人組はようやくこちらに目線を送った。

「ようっ、お前たちが例の奴らか?」

「そういうお前たちはエスターという奴の仲間か?」

俺の質問に二人は一瞬、眉を動かした。

「………テラ」

「あぁ……キラ、クァムお前たちは隠れていろ。こいつらはそこらのモンスターとは次元が違う」

テラは向けて手から闇が生まれ斧剣を抜き、俺は緋壊羅を構えた。

「さぁな、もし俺達がエスターとか言う奴の仲間だったらどうするんだ?」

二人は構えない。

なのに、俺の頬に流れてくる冷や汗はこいつらの底なしの不気味さを思わせるものだ。

俺とテラは目を合わせるここは目に光が宿ってない人々がいる。

もしここで争えば、被害は避けられない。

目の前に情報を持つ奴らがいるにも関わらず俺は奥歯を噛むことしかできない。テラもそれを分かっているのか俺と同じような表情を浮かべてそこから動くことはできない。

「おいおい、そっちから言い始めたのにだんまりか?ーーー気になるものはこれか?」

メンバーの一人は徐にブーメランに酷似している剣を取り出した。

そして、その刃が煌いた瞬間、近くを歩いていた人の上半身と下半身はずれた。

『ーーーっ!!』

上半身はあっさりと地面に落ち、下半身はひとりでに歩き遂にその動きを停止させ斬口からは夥しいほどの流血と臓物が見境なく流れ地面を汚した。

「お前ーーーっ!」

「殺したか?」

俺の声をかき消す様にそいつは言葉を挟んだ。

「おいおい、見てみろよ。殺人が起きたのに誰も見向きもしねェ、誰も悲鳴を上げねェ、ただプログラムされた通りに動くこいつらは元から生きても死んでもなェんだよ」

俺にはこの人間たちの負は感じ取れない。

かと言って生の感情に溢れているわけでもない。

言うならば”無”なにもないここいる人間はそんな奴だとは分かっている。

「…………」

「っーーー紅夜!?」

左顔と左腕の包帯が解ける。

左顔からはモンスターの手が紅い瘴気をあふれ出し、左顔から禍々しい刻印のようなものが獲物を求めているかのように蠢く。

「へぇ……なかなか、心地のいい殺気だな。俺好みだ」

緋壊羅を水平に構えて、俺の意識は嫌なほど集中していく。

同時に、俺の銀髪と両目は紅く鮮血の如く染まっていく。

「……どんな奴でも、生きているんだ。ここで、今、この時間で……それを容易く奪うことをしたお前を俺は許すことはできない…!」

ーーープロセッサユニット、スタンバイ

内心その言葉を呟くと俺の服装が一瞬にして変わり、周囲に邪悪なユニットが展開された。

「当りですか?」

「なんか、女神とは違う気がするが……こいつは面白そうだ」

両手に粒子が集まり形を成す。

銃の形をしながら銃口はなく、それらを隠す様に剣が構築されている双剣を握りしめた。

「---この姿をすることは、お前たちを倒す価値があると見極めたときだ」

背中のバックプロセッサは開き紅いノイズの翼は展開され、それは雛が初めて大空に羽ばたく様に大きく翼を広げた。

 

 

 

 


 
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