No.486032

魔法少女リリカルと恋姫な物語 ~少年の数奇な運命~ 第39話 敗戦

レアさん

え~・・・ごめんなさい><更新がこんなにも遅くなってしまいまして・・・。手直しやらモチベやらでなかなか思うように書けませんでした・・・。言い訳ですね、はい。

2012-09-19 14:10:13 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1806   閲覧ユーザー数:1705

フェイトside

 

「一応名乗っておきます。時空管理局嘱託魔導師フェイト・テスタロッサです」

「礼儀正しいな。しかし、名乗られたなら名乗り返さねばいかんな。私の名はシグナムだ」

「シグナム・・・おとなしく我々に着いて来てくれませんか?」

「それはできぬ相談だ。我らにも事情というものがある」

 

 そう言うとシグナムは私にデバイスを向けた。裕樹と同じ剣型のデバイス・・・でもシグナムのほうが重たくて威力がありそうだ・・・。

 

「そうですか・・・それがあなたの答えなら、私はあなたを無力化してでも捕まえます・・・!」

 

 そう言って私もシグナムに向けてバルディッシュを構えた。

 

「ふっ・・・やれるものなら・・・やってみせろ!」

「はあぁぁっ!」

 

 シグナムの声が合図となり、私達は構えていたデバイスでぶつかり合う。ぶつかりあえば、つばぜり合いになることもあるだろうけど、私の場合それは悪手となる。だからそうなった場合、すぐさま距離をとり、色々な角度から攻撃を繰り返した。

 

「さすがだな、我らを捕まえようとするだけのことはある・・・!」

「くっ!」

 

 強い・・・!何度かぶつかり合うことで、速さは私のほうがあると踏んだのは間違いじゃないけど・・・こうも簡単に何度も攻撃を防がれるものなの?!

 

「不思議そうだな、私が攻撃を何度も止めることが」

「・・・」

「確かに速さはお前のほうが上だろう。しかし、それだけでは私には勝てん」

 

 速さだけでは勝てない?それは確かにそうだろうけど、攻撃力はほぼ同じと考えて間違いないと思う。それに、シグナムからは騎士って雰囲気が出てるからおそらく飛び道具の(たぐい)もないと思う。そう考えていると、シグナムのデバイスの柄の近くの部分がスライドして戻っていくのを確認した。

 

「・・・いくぞ」

「っ!「ああああぁぁぁぁぁ!!!」なのは!?」

「戦闘中に余所見とは余裕だな」

「しまっ!」

 

 なのはの叫び声に聞こえてきたからそちらを振り返ると、なのはの胸から腕は生えていて、その腕はなのはのリンカーコアと思われるものを取り出していた。腕!?もう一人仲間がいたってこと!?私の意識は完全にシグナムからなのはに移っており、完全に隙だらけだった。そしてその隙をシグナムが見逃すはずもなく、シグナムはデバイスを私に向かって振り下ろした。

 

「はあぁぁぁっ!」

 

 タイミング的に避けれる距離ではなかったため、私はバルディッシュでそれを受け止めようとした。しかし、その一撃は先ほどと違って受け止められるものではなかったらしく、バルディッシュで受け止めた部分を真っ二つに切られてしまった。

 

「バルデッシュ!?」

「このような状況でなければ、もう少しいい勝負が出来たのだろうがな・・・悪く思うな」

「ぐぁっ!」

 

 そう言うとシグナムは私に蹴りを食らわせた。私は私でバルディッシュを切られたのとなのはの悲鳴で頭が混乱しており、それをまともに食らってしまった。そしてその勢いのまま、なのはがいる屋上とは別の建物の屋上に落ちていった。

 

side out

 

なのはside

 

「ああああぁぁぁぁぁ!!!」

 

 フェイトちゃんとアルフさんが戦ってくれている事で私は、私達は完全に油断しきっていた。二人の戦いを見守っていた私の胸から、突然腕が生えてきた。そしてその痛みで私は叫び声を上げた。

 

「なのは!!」

「まさかもう一人仲間が!?」

 

 痛みで苦しんでいる私の耳に、ユーノ君の心配してくれている声とクロノ君の驚いている声が聞こえてきた。けれど、私は痛みで叫び声をあげる事しかできない。イタイイタイイタイイタイ・・・・!まるで体の内側にある何かを無理やり引き出されてる感じなの・・・!そして次の瞬間、何かが急速に失われていく感覚に襲われた。

 

(あ・・・なんだろう・・・痛いんだけどすごく体が軽くなっていく感じで・・・)

「なのは!?クロノこれは一体!?」

「これは・・・魔力が無くなっていっている?!」

 

 クロノ君がそう言った直後、私は意識を失った。

 

side out

 

シャマルside

 

 これで蒐集完了っと。さてと、そろそろお暇しないといけないわね。万が一にも私たちが捕まってしまったら、はやてちゃんも色々と危うくなるだろうから。そんな事を考えていると、ヴィータちゃんから念話が入った。

 

[シャマル!シグナムのほうも倒したみてーだから、そっちも蒐集を!]

[駄目よヴィータちゃん。気持ちは分かるけど、これ以上長居したら今度は私達が危ないわ]

[けどよ!]

[シャマルの言うとおりだ、今回はここまでにしておこう。なに、機会はいずれまた来る]

[・・・わかった]

 

 シグナムが途中で入ってきてくれたおかげで、何とか収まりがつきそうね。

 

[それじゃ、一度ばらばらに転送して、はやてちゃんの家で落ち合いましょう]

[おう]

[了解した]

 

side out


 
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