No.485645

IS 世界を守る者 EP47 電・脳・遭・遇

ギアルさん

今回はコアネットワーク内が主な舞台です。

それではゆっくりしていってね!

2012-09-18 16:06:24 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:2343   閲覧ユーザー数:2200

BSAA極東支部・ジンヤの部屋…

 

ジンヤは自分の部屋でジャンボット…忍・灰狐の能力でコアネットワークに自分の精神と意識を潜行(ダイブ)していた。

 

コアネットワークはまるで海の中で何も感じなかった。

 

だが、ジンヤの中ではロックを感じていた。

 

本体である肉体から空気はホルンのように肺を流れ、ドラムのように鼓動する心臓。

 

そして流れ踊る熱い血。

 

ジンヤは自分が奏でるロックを聞きながらコアネットワークの中で探し物である白騎士のコアを探す為にネットワーク内にあるデータを収集し始めた。

 

ジンヤが白騎士のコアを探す理由は白騎士事件の真相を発表する際にコアが有れば充分証明できる。

 

すると、ジンヤの目の前にメールが現れた。

 

『はじめまして、神崎ジンヤ。BSAA極東支部特例倉庫の白式に来て欲しい…話がしたい』

 

メールを見たジンヤは怪訝そうな顔をした。

 

「一体誰なんだ…」

 

一方、極東支部の食堂ではアリス、鈴、一夏がジンヤについて話していた。

 

「最近、パパ忙しく部屋に篭りきりだよ。一応、部屋の前に玉子焼やタコさんウインナーを入れたおにぎりを置くと、ちゃんと食べるけど…」

 

「こうなったら、引っ張り出してでもちゃんと栄養が付く物を食べさせないとね」

 

「…なあ、アリス。ジンヤはまさか……白騎士のコアを…」

 

一夏がそう言うと、アリスは表情を暗くして頷いた。

 

「ジンヤ…あの事に怒っていたからね…」

 

「ああ、まさかアイツが罪を自覚する所か保身が大切だなんて…」

 

近くでこっそり聞いていた束はラウに謝った。

 

「ラウくん、ごめん…私がちゃんとちーちゃんを説得していれば…」

 

「お前が謝る理由は無い、束。それにお前があの偽者のワームに捕まっていたからな…」

 

ラウは束を慰めていると、ある事が脳裏に浮かんだ。

 

(やはり、アイツは力に異常な程欲していたからな…その為なのか?)

 

一方、ジンヤは特例倉庫の前で白式の前に居た。

 

「コイツか…よし」

 

そう言うと、ジンヤは白式にダイブした。

 

そして気がつくと、ジンヤの目の前には黒い長髪に白いワンピースをした少女と白い鎧を身に纏った女性が居た。

 

その白い鎧を身に纏った女性の顔の上半分はガードで隠れているが何となく千冬に似た雰囲気を持っていた。

 

「キミが僕を呼んだんだね…」

 

「そうよ、私が貴方を呼んだ白式。で、こっちが…」

 

白式がそう言うと、白い鎧を身に纏った女性は胸を張って言った。

 

「私は白騎士。人で言う趣味は映画鑑賞で最近は吸」

 

「言うな」

 

白騎士の言葉はジンヤに遮られた。

 

「どうせ吸血鬼映画の話だろ?『吸血パン屋の大逆襲』とか『血戦!吸血鬼対宇宙カバ』とかだろ?ホラー映画は『13日の金曜日』とか『エルム街の悪夢』だけで充分だ」

 

ジンヤの言葉に白式と白騎士はジト目でジンヤを見ると言った。

 

「…怖いんだ」

 

「情けないな…」

 

「怖いとかじゃないんだ、ただ吸血鬼やホラー映画の話をすると変な夢を見るんだ」

 

ジンヤが一旦、そう言うと、白式が言った。

 

「で、キミは白騎士のコアを探しているんでしょ?」

 

白式がそう言うと、白騎士は胸を腕で隠すようにすると言った。

 

「わ、私のコアをやっても、私の心と身体はやらないからな///」

 

(雰囲気はアイツに似ているが、中身は違うな…)

 

顔を赤くして叫ぶと、ジンヤは心の中でそう思った。

 

「でも、キミがコアを手に入れたら、そのまま何するか分からないから、時間がほしいんだけどね」

 

「………分かった、キミ達がそう考えるなら良いだろう」

 

ジンヤがそう言うと、腕のジャンボットを確認した。

 

因みにジンヤがコアネットワークにダイブしている間、ジャンボットはダイブしたジンヤと本体を繋ぐパイプになっている。

 

「それじゃあ、また会おう」

 

そして、ジンヤはコアネットワークから自分の身体に戻った。

 

目を開けると、ジンヤは腕のジャンボットを見ると言った。

 

「ジャンボット、僕は復讐や怨みとかどす黒い感情しか無い人間なのか…」

 

『ジンヤ、キミにどす黒い感情は無いと思う。何故なら、アリスを家族に迎えたり、セシリアを説得したり、ラウラを助けたじゃないか、キミはまだ優しい心を持っている』

 

「そうかな…」

 

そして、夜になり、ジンヤは寝たが…

 

夢の中、ジンヤの目の前には…

 

♪〜♪〜♪〜

 

軽快な音楽と共に謎のダンサーが十数人くらい現れた。

 

その謎のダンサーの1人がジンヤに挨拶した。

 

「はい、どうも〜」

 

すると、全員がレーザー銃を取り出すと、それをジンヤに向けて撃った。

 

「ぎゃああああああああ!?」

 

悲鳴と共にジンヤは起きた。

 

『ジンヤ、大丈夫か!?』

 

「ああ、変な悪夢を見た」

 

すると、腕輪からジャンボットではない別の声が聞こえた。

 

『どうやら、本当なんだね…』

 

『うむ、これからは気を付けよう』

 

「白式に白騎士?」

 

何と、腕輪から白式と白騎士の声が聞こえた。

 

『キミの行動を確認したいからキミのジャンボットに頼んで行動を共にする事になったよ…』

 

『まあ、よろしく頼む』

 

「よろしく…明日は縁日だから無理にでも寝ないと…」

 

そう言うと、ジンヤはまた寝た。

 

すると、色んな寝言を言い始めた。

 

「雷電、今すぐゲームの電源を切るんだ!」

 

「ゲリラの逆襲、メリルを助けろ!」

 

「らりるれろ!らりるれろ!らりるれろ!」

 

『絶対、寝言じゃないな…』

 

ジャンボットは呆れながら言った。

 

「連射パットを使おうと思うなよ…」

 

「俺はシャラシャーシカ、またの名をリボルバー・オセロット!」

 

「………性欲を持て余す」

 

『ま、まさか私で!?』

 

白式はまさかの発言にドン引きしていた。

 

「スネーク!俺のサングラスもイカすだろ?」

 

「ときメモが好きなようだな」

 

「スネェェェク!まだだ!!まだ終わってない!!」

 

すると、ジンヤはとんでもない寝言を言った。

 

「白騎士………綺麗な身体だ………無垢な子供のようだ………」

 

『ちょ、何を言っているんだ!ジンヤ///』

 

白騎士はそう叫ぶが、ジンヤは寝ていた。

 

ジンヤの寝言はろくでもないのが多かった。

 

 


 
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