No.484108

出たところはファンタジー 

ましさん

○○∞♂

2012-09-15 08:57:56 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1576   閲覧ユーザー数:1546

私の使い魔は丸かった。

「こ、コレが私の使い魔?」

その姿に私は思わず立ち眩みを起こした。

「そ、ソレが貴女の使い魔?

 か、変わってるわね。

 とてもレアじゃない。良かったわね?」

「何で疑問形? 本気でそう思ってるの? ねえ?」

私のツッコミにキュルケは目を逸らした。

 

私の使い魔は強かった。

「僕がこんな不定形の輩に負けるなんて……」

決闘で鎧袖一触されたギーシュが項垂れた。

不定形言うな。

 

私の使い魔は薬草の採取が得意だった。

「アラすごいわ。貴重な草ばかりじゃないの。

 安く売って下さらないかしらミス・ヴァリエール」

採取から帰ってきたらモンモランシーにせがまれた。

何か、目の色が違って少し怖い。

 

私の使い魔が宝物庫に侵入したフーケを捕まえた。

その後、武装解除を任せたのだけど……。

「ちょっ、ちょっとアンタ何するんだい!?

 ……ギヤァァァァ~~~~ツッッッ!!!!」

ピチャ ペチャ ミシ ビリ グチャ プチャ ビビ

「い~~~~や~~~~ぁ~~~~……」

物陰からフーケの絶叫と名状しがたい音が聞こえてくる。

「ううっ、あんなことされるなんて……」

……まあ、強く生きなさい。

(各自何があったか妄想すべし)

 

私の使い魔はやはり強かった。

「使い魔君!君の実力は解ったから!!

 ああっ、ごめんしてっ! へぶらっ!!……」

力試しを申し込んだワルド様は押し潰された。

 

私の使い魔はやはり丸かった。

「ル、ルイズ嬢?それが君の使い魔かね?」

ウェールズ様が立ち眩みを起こしている。

うん。久々の反応ね。みんな私の使い魔の姿に慣れてきたし。

 

私の使い魔は雷撃系の魔法が得意のようだ。

「こ、このスクウェアの僕が何故ぇぇぇぇ~~~~っっっっ」

ワルド様、いえ裏切り者のワルドが窓から落ちていく。

途中で使い魔のグリフォンに拾われたので、残念ながら綺麗な花火にはならなかった。

 

「え、何?クックベリーパイもいいけどプリンが食べたいの?」

私の使い魔 - 『教授』は甘いものが好きなようだ。

こらソコ、共食いとか言わない。

 

『教授』は『無口』なので初めの頃は苦労したが、

最近『教授』の『言いたい事』が分るようになった。

 

ルイズの使い魔は丸かった。

立てば ぷるるん♡

座れば ぷりり♡

歩く姿は ぷる ぷる ぷる ぷる♡

魅惑のぷよぷよラウンドボディをもつ神秘のスーパースライム族。

得意の雷魔法と驚異の身体能力で無双をこなすポーカーフェイス。

その名もゼライスマン教授!!!(ぷよょん♡)

専門はキメラ研究です。

 

「ルイズも変わったわね」

「丸くなった」

「師匠のおかげだね」

「全く残念だよ。もっと罵って欲しかったのに」

後日、同級生の間でそんな会話が交わされたとかなかったとか。

 

 

 

所変わってガリア。

「む。何だこの生物は。丸い毛玉にしか見えんが」

「ヒアー」

「ううむ。猫だろうか?」

召喚した使い魔の正体に頭を悩ませるジョゼフの姿があった。

 

「それとも鳴き声からして、あらいぐまラスカ○か?」

それは、ながいけ○です。

 

さらに変わってロマリア。

「ナマコ……ですか?

 え、なんですか?名前は『ハナちゃん』と呼んで欲しい?」

古代生物ズッキーニナマコと理解しあうヴィットーリオがいた。

 

そしてアルビオン。

「躾のなってない犬にはお仕置きが必要だねぇ……」

「ご、誤解だ!コレは不幸な事故なんだ!!」

「へえ、アンタは事故で私の妹の胸を揉むのかい?

 それに私はエロい使い魔とジジイが大嫌いなんだよ!!」

「うわっ! うわああ!? うわらば!!!」

「ああっサイト!?」

「いやぁ今度の使い手はホント助平だねぇ」

ここは大体、原作どおりだった。


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
1
0

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択