No.484009 IS-インフィニット・ストラトス-きゅー組物語 52012-09-15 00:31:49 投稿 / 全1ページ 総閲覧数:1083 閲覧ユーザー数:1058 |
「あー、童貞ってのはだなぁ………」
自己紹介でアンナと名乗ったこの生徒、まだ少し幼さの残る顔から活発そうな印象を受ける。
黒人特有の肌の色にブロンドのショートヘア、きっとハーフなのだろう。
さてロジーナ、お前はこの子の純粋な瞳と疑問にどう答えるんだ?
当のロジーナはというと、さすがに面喰ったのか少し考える。
と思ったらすぐに表情が明るくなった。どやら上手い切り返しが浮かんだみたいだ。
そして、満面の笑みでこうのたまった。
「S○Xしたことの無い男の事だ。」
直球だ!捻りも何もない豪快なストレートだ!
直球三振でお前が教師としてアウトだ!!!
あぁロジーナ、お前に怖いものは無いのか!?俺はお前の無謀さが上の耳に入るのが何より怖いぞ!
「あーそっか、出雲先生はモテなかったんだね!」
そして、予想外の追撃。
教壇付近ニテ出雲被弾。艦橋及ビ弾薬庫ヘノ直撃弾多数、出雲ノ爆沈ヲ確認。
「アンナ、他に質問はあるか?」
「ないでーす。」
「よーし、次だ。後ろの奴。」
自己紹介は続くが、俺はまだ深刻なダメージから回復していない。
教壇に突っ伏したままの状態で、次の生徒の自己紹介が始まる。
「オーストリア出身の、“アルセリア・レーネンベルグ”です。えっと、出雲先生?確認したいのですが?」
優雅に立ち上がった少女は、上品な微笑みをこちらに向ける。
流れるような金色のロングストレートが、さながら童話の御姫様といった印象を周囲に与える。
「………何かな?」
何とか先程のダメージから回復し、笑顔で言葉を返す。
「先生は本当にあの、猫を助けた消防士さんなのですか?」
ぐっ、また痛いところを。
「そーだ、コイツがニャンコの消防士だ。」
何故か隣のロジーナが答えた。
「そうですか………ありがとうございます。」
そう言って、席に着く。
………え、終わり?それだけ?と、アルセリアに視線で尋ねるも、彼女はただただ柔和な笑みを浮べるばかり。
傷口に塩を塗られるのではないかと、身構えていただけに何か釈然としない。
いや、何もないならそれで良いんだけどさ。
「………あー、じゃぁ次。」
「あ、はい。ロシア出身の、“オリガ・ロフキィ”です。」
………どう見ても小学生です。本当にありがとうございます。肩まで伸びた髪がサイドでまとめられており、彼女をさらに幼く見せている。
「………小学生?」
思わずそうこぼしてしまった。
「ち、違いますよ!ちゃんと高校生です!!!」
「あ、ごめんごめん。」
「………いいです。自分の容姿は分かってますし。もう慣れました………」
あー、結構気にしてるのね。悪いことしたな。
気をつけよう。
と、肝に銘じた直後に隣から
「何だー、ロフキィお前ちっこいなー。ちゃんと飯食ってるのか?」
デリカシー!!!!ロジーナ、デリカシー!!!!!無いの!?ねぇ無いの!?
「!!?」
「はい、次ー。」
絶句するロシア幼女を置き去りにして、自己紹介を進めるロジーナ。…オリガよ、こいつはこうゆう奴だ。慣れるしかないぞー。
「はい、ブラジルから来ました“セレネ・ティシェラ”です。」
先程のオリガとは打って変って、今度はえらく大人びた容姿の生徒だ。釣り目に眼鏡、すらりと高い背丈に羽織った白衣。まるでやり手の医者か研究者の様な………ん?白衣??
「何で白衣?着てるの?」
「これでも医者なので。」
「医者なの!?」
「ちゃんと免許もありますよ?確認されますか?」
「い、いや。疑ってるわけじゃないよ。驚いただけ。」
少し話を聞くに、11歳でアメリカに留学。飛び級で14歳の時に卒業したらしい。天才少女である。
ロジーナが時折爆弾を落としたりはしたものの、自己紹介は無事に終わった。国連が関係するためか、9組は国際色豊かなクラスとなっている。イギリス、ドイツ、セネガル、ベラルーシetcetc……
さてと、後は………
「あ、そうだ。クラス代表を決めるぞー。なりたい奴居るかー?」
9組はISによる戦闘を目的としたクラスではない。他のクラスとは異なり本来なら戦闘訓練に充てられる授業時間が救助訓練に充てられる。だがしかし、特殊ではあるもののれっきとしたIS学園の一クラスでもある。よって…
「因みに、クラス対抗戦にもしっかり出て貰う事になる。安心しろー、戦闘に関しては私がしっかりみっちりねっとりと教えてやるから。」
学校行事には参加しなくてはならないのだ。
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短めですがつづきでございます。レイアウトとか、試行錯誤中です。見難いかとは思いますが、平に御容赦を。