ジョンブルは「フォークランド紛争から30周年だよ！」って、アルゼンチン空軍A-4と英国海軍シーハリアー抱き合わせセットを発売するあたりさすがだなと思います。
なんなんですかね。いや商魂たくましいのも理解していますし、いい売り文句だと思うんですが、これが日本だったら真珠湾攻撃セットみたいな感じなんですよね。って真珠湾攻撃セットみたいな抱き合わせエアフィックス売ってましたね、零戦とｳｫｰﾎｰｸか何かの。

余談はここまでにして、エアのヨンパチシーハリアー、定番商品です。エアはかなり高い頻度で（僕の体感では三月に一度はハリアー出してる気がする）ハリアーを輸出してきますが、今年は30周年パッケージということでかなり回数が多かった気がします。
このシーハリアーFRS.1、1/72は新造金型でとても良心的な分割のいいものなんですが、1/48はどうやら赤箱に騙されたようで古そうなものを引いてしまいました。よって合わせ目が微妙で、モールドも全面凸です。

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ただプロポーションはよく、雰囲気はしっかり出ていますしパーツは1/48とは思えないほど簡素で、ベクタードノズルを接着したら後は胴体を組み立てるだけの簡単な構成で、エアらしく数日で出来上がる息抜きにはちょうどいいキットとなっております。
資料集めてアフターパーツ使いまくってガッツリ組み立てるのには向いていませんが、僕のようなラフな楽しみ方をするモデラーの方には、或いは最近しっかり作りすぎて疲れた、という方にはオアシスのような存在。

さて、バリなどが多かったのですが大体削り出して、ウェザリングをかなりきつめに入れております。航空機はちょっと汚れると味を落としてしまう機体が多い昨今、泥臭い攻撃機だけあってかなりウェザリングが似合う機体だと個人的には思っています。
またランディングギアも丈夫で、ハリアー自体も個人的には増槽と駐機態勢が似合う飛行機ナンバーワンです。

残念なところは上面の進入禁止デカールを一枚ダメにしたこと……これは大きくて、けっこう凹みました。
店頭価格では大体1800円前後ですが、このスケールで息抜きをしたい方には凝った1/72よりもストレスフリーに組めると思います。