奈々子も亜美もお互いヒートアップし始めたところで声が聞こえた。
「おーい香椎、川島ー!大丈夫かー!返事しろー!」
どうやら帰りの遅い自分たちを心配して竜児たちが探しに来たようだ。
「亜美ちゃん、とりあえず今は外に出ましょ」
そういって二人は洞窟の外にむかって歩き始めた。
「亜美どうしたんだ?遅かったじゃないか」
北村君や高須君が私たちのことを心配してくれている。
「うっさいわね!どうでもいいでしょ。それより疲れたから亜美ちゃんもう寝る」
そう言って別荘に戻ろうとする亜美を北村達がもう少し遊ぼうと引きとめる。
このままでは喧嘩になりそうだったので一応止めておくことにした。
「まあまあ、まだ明日もあるんだし今日はとりあえず別荘に帰りましょ」
みのりや大河を一人ずつなだめてようやくみんなで帰ることができた。
竜児がみのりに告白する……
考えてるだけでも胸が張り裂けそうになった奈々子もその日はもう寝ることにした。
次の日
竜児がすでにみのりに告白してるのかどうかが気になった。
まずはみのりとあいさつを交わす。
「お、奈々子様おはようございます!今日も立派なものをお持ちで」
そう言って手をわきわきさせている。
特に変わった様子はないのでまだ告白などされてはいないのだろうか?
次に竜児に挨拶をした。
「お、おう香椎か。おはよう」
明らかにおかしい。なにかあったに違いない。
でもみのりがピンピンしてる以上奈々子には推測の余地すらなかった。
その日一日は素直に楽しむなんてできるはずがなかった。
なんで竜児は落ち込んでいるのだろうか・・・
そればかり考えてしまう。しかしあしたになれば帰らなければならない。
だから奈々子には今日の夜に竜児を呼び出すほかなかった。
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