No.480943

緋弾のアリア~一般校の転校生~

昼夜神殿さん

~武偵殺し編~
一般校から武偵校に転校してきた瑞樹。
初心者なのにSランクになったり、事件に巻き込まれてしまう。

2012-09-07 18:01:54 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1201   閲覧ユーザー数:1156

17弾

 

 

もう切れた、どうやって調べたかは知らないが、取り合えずこいつはかんなの仇だ。だから倒す、捕まえる。

 

俺は、一直線に理子に飛びかかる。

そしてそれを見たアリアが、一緒に動いた。

 

ぐらり

 

急に機体が揺れた。俺は一瞬早く跳んだから影響はなかったが、キンジは銃を落としていた。

 

「ほんとに回避能力すごいんだね。かんなの言った通りだ」

 

ダダンッ

 

「とりあえず、黙れ」

 

ふざけたことを言う理子の足もとに弾を撃ちこむ。

 

「アリアも含めて4丁かぁ。ま、いいかな。。双剣双銃(カドラ)…私もねアリアとおんなじ二つ名持ってるんだ。双剣双銃(カドラ)の理子。瑞樹、相手の手の内がわかってないのに安易に近付いちゃだめだよ?」

 

そういった後、理子の髪が不気味に動き始めた。その光景に思わず足を止めてしまった。

 

「アリア、お前の。双剣双銃(カドラ)は本物じゃない。そして瑞樹、お前の回避能力がどれだけすごくても、これならあてられる。」

 

理子は、背後に隠していたナイフを髪で取り、アリアと俺に襲いかかる。

 

「アリア!避けろ!」

 

キンジの声がした、その声にアリアの方を見ると茫然として動かないアリアがいた。

 

「アリア!」

 

「くふふ、どうしたのかな?アリア」

 

ザシュッ

 

「うあっ!」

 

側頭部を切られ、血がほとばしる。

 

「くっそ」

 

また守れなかった。また、何度目だ?いったい何度目だよ!

 

「キンジ!アリアを連れて逃げろ!時間ぐらい稼いでやる!」

 

「瑞樹、よそ見してる暇はないよ!」

 

「瑞樹!」

 

「心配すんな。この程度見なくても避け切れる」

 

「何で…何で当たんないんだ!」

 

理子が焦ったような怒ったような声を上げる。

それも当然だろう、なぜなら2本のナイフ、2丁の銃の攻撃をすべて、横を見ながら、一切理子の方を見ないで完全によけきっているのだから。

 

「キンジ早くしろ!手遅れになる!」

 

「分かった」

 

「何で当たらない?」

 

「さあねお前の腕が悪いんじゃない?」

 

落ち着け、落ち着け。

焦れば時間稼ぎもできなくなる。そうすればほんとに助けられなくなる。

落ち着け、落ち着け。

 

ほぼ無心になって理子の攻撃をすべて避け切る。

 

ダダンッ  ダダンッ

 

「くっ」

 

「これで多少楽になるかな」

 

ある程度時間を稼ぐことができ、体勢に余裕ができた瞬間、2丁の銃で理子のツインテールを撃ちぬいた。そして理子に向かって銃を向ける。

 

「やれるかわかんないけど、多分お前の攻撃をよけながらでも俺はあてられるぞ」

 

「だよねー。でもこれならどう?」

 

ダンッ  ぐらり

 

飛行機が揺れた、それを理解する前に俺の体は横に跳んでいた。

 

「瑞樹を倒さなくても私の勝ちなんだよ?くふふ」

 

そう言い、理子は逃げて行った。

 

こいつ、この飛行機操ってんのか。

 

「逃がすかよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

理子の逃げ足は思ったよりも速かったみたいで、追い着いた時にはもう追いつめられてるとこだった。

 

「キンジ!よかった間に合ったみたいだな」

 

「ありゃりゃ瑞樹まで来ちゃったんだあ。これじゃあほんとに追い詰められちゃったな」

 

「何言ってるの?もうチェックメイトよ」

 

また揺らすつもりか。

 

ぐらり!

 

ただ揺らすだけだと思っていたが、今度は大きく傾け、急降下させてきた。

それでも体勢を崩してしまうことにはならなかったが、アリアは、完全に体勢を崩してるし、キンジも倒れないようにするだけで精一杯みたいだ。

 

「ばいばいきーん」

 

そう言い理子は脱兎のごとく逃げて行った。

 

「ああもう!俺は今日一日で何度同じ手に引っ掛かるんだ」

 


 
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