「ずいぶん騒ぎを起こしたそうですわね。」
「あんた・・・一体何者よ。」
一夏がシャルルを抱いて木を跳んでいったことは既に伝わっていた。
「仕方ないだろ。道ふさがれたんだから。」
「なんでIS使わないのよ。」
「勝手に使ったら織斑先生に怒られるだろ。」
「うっ!」
「私はあの女の子に叩かれたりしたからだと思いましたわ。」
「ちょっ、あんた何してんのよ。馬鹿なの。」
「安心しろ。馬鹿は私の前に二人にいる。」
二人が振り向くとそこには出席簿を持った千冬がいた。そして出席簿アタックが炸裂する。
「人の頭をポンポンと・・」
「一夏のせい、一夏のせい・・・」
俺のせいかよ。てか織斑先生の授業のときは私語をしたら処刑になるのは当然だろ。
「今日は戦闘を実演してもらう。ちょうど活力溢れんばかりの十代女子もいることだ。-凰!オルコット!」
「な、なぜわたくしまで!?」
「専用機持ちはすぐに始められるからだ。いいから準備しろ。」
「だからってどうして私が・・・」
「そうよ。なんでこんなことを・・・」
「お前ら少しはやる気を出せ。-あいつに良いところを見せられるぞ。」
今何かあいつらに吹き込んだ!
「やはりここはイギリス代表候補生として私セシリアオルコットの出番ですね。」
「まあ、実力の違いを見せるいい機会よね!専用機持ちの!」
あいつら・・・なんか知らんが・・・可哀想に見えてきた。
「それで、あいてはどちらに?私は鈴さんとの勝負でも構いませんが。」
「ふふん。こっちの台詞よ。返り討ちにしてやるわ。」
「あわてるな馬鹿ども。対戦相手は・・・」
キィィィィィィン・・・
「ああああっ!ど、どいてください!」
山田先生!このままじゃ危ない!
一夏は白式を展開した途端にある情報が流れ込む。
こ・・これは!
一夏は迷わずネクサスの技・セイビング・ビュートを使い山田先生を捕まえお姫様抱っこする。
「大丈夫ですか、山田先生。」
「あ、はい。ありがとうございます。」
一夏は山田先生を降ろす。
「お前達二人には山田先生に相手してもらう。」
「え?あの、二対一で・・・・・」
「いや、さすがにそれは・・・」
「安心しろ。今のお前達ならすぐに負ける。」
その言葉通りに二人は山田先生に攻撃すらできてなかった。
「デュノア、山田先生の使っているISを説明しろ。」
「はい。山田先生が使用されているISはー(以下二巻参照)-参加サイドパーティーが多いことで知られています。」
「ああ、一旦そこでいい。・・・終わるぞ。」
そのとおりに空中で爆発が起こりセシリアと鈴が落ちてきた。
「くう、まさかこの私が負けるとは・・・」
「アンタねえ!面白いように回避先読まれてんのよ!」
「鈴さんこそ・・・」
二人は喧嘩をし始めた。
「山田先生はこれでも元代表候補生だ。」
「昔のことですよ。それに代表候補生止まりでしたし。」
「諸君らもこれでIS学園教員の実力がわかっただろう。以後は敬意を持って接するように。」
「「「「「「「「「はい。」」」」」」」」
「専用機持ちは織斑、オルコット、凰、デュノア、ボーデヴィッヒだな。では八人グループになって実習を行う。各グループのリーダーは専用機持ちがやること。いいな?では分かれろ。」
千冬がそう言うと女子たちが一夏とシャルルのところに押し寄せてきた。
「織斑君、一緒に頑張ろう。」「デュノア君の操縦みたいな~。」「わ、私も入れて。」
「馬鹿者どもが・・出席番号順に1人ずつ各グループに入れ。次にもたつくようならISを背負ってグラウンド百周させるからな。」
その言葉をきいた途端に全員ちゃんと動いた。
「最初からそうしろ。馬鹿どもが。」
そのまま授業は進行した。途中打鉄が立ったままの状態なったがそこは一夏がお姫様抱っこして解決した。
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騒ぎを起こしながらもグランドに行く一夏達。流石に騒ぎは空気の如く広まっていた。