Prologue-Mission
「ふぅどこに行ったのかな?ここまで私が見つけられないなんて、ふっしぎぃ~。誰か隠してるのかなぁ~。いっくんは表に出た。次はキミなんだけどなぁ♪ふっふふ~ん♪」
と暗い部屋の中、真っ青なワンピースにエプロン、真っ赤なリボンをし、頭には白いウサギの耳のカチューシャをした「不思議の国のアリス」のアリスと白いウサギを合わせたような格好をした女性が呟いていた。
さらに、空中に浮いた丸い卵のような椅子の中に体をすっぽり納まりつつ、両手、両足を空中に放り出すように伸ばして、指の先にある映像キーボードを叩いていた。
彼女は何か探しているのか、ある国の白い家、五芒星が捕らえている映像、北半島のやばいところの映像、とある国の女王陛下の居る国の映像と次から次へと映し、切り替えていく。
その中の少数だが、豊かな森林と広大な砂漠に覆われたとある大きな大陸の国の映像を見つつ、映像キーボードを叩いていた。
「ん~この辺りかな~。さぁさぁ隠れてないで、茂みの中から出ってお出で~♪っと」
彼女は映像キーボードを叩き終える。そして、森の中の茂みから、何かが出てくるのを待つような好奇心旺盛な目付きで、火と煙が上がる画面を見つめていた。
オーストラリア大陸
その広大な大陸の中で、火と煙が上がる茂みの中から出てくるのは、白いウサギかハートの女王か…
もう一つの物語が始まる。
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IS=天才、篠ノ之 束(しののの たばね)が生み出した人型機動機。
現行最強の兵器が存在した。
なれど女性しか扱えないということが世界に歪みを生んでいった。
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