No.478331

恋姫無双 釣りが好きな因果の中心3

ノエルさん

様々な外史を巡り、元の世界を元に作られた外史で平和に暮らしていたが、左慈と貂蝉から今の自分の状況とこの世界の真の役割を聞き、世界を閉ざさない為物語を本人の意思とは関係なく作り続ける話…だと思う

2012-09-01 11:47:55 投稿 / 全10ページ    総閲覧数:1796   閲覧ユーザー数:1573

3話:とりあえず一安心??でいいか

 

現在、母娘と母親の兄と連れ一刀は母親の実家のある街に向け移動すること3日。特に襲われることもなく、ようやく目的地である街が見え一同一安心と言った所である。

 

一刀「…ここまで何もないと罠なんじゃないかと勘繰りたくなるんだが」

 

兄「…それはないだろう。もしそうなら、一刀が何とかしてくれるんだろう」

 

母「そうですね。守ってくれるんですよね」

 

娘「一刀お兄ちゃんため息なんかついてどうしたの。それよりも早くおじいちゃんに会いに行こうよ」

 

3人の言葉を受け、一刀は少女が馬から落ちないように気を配りつつ周囲を警戒しながら街に入る。街に入ってからは先ほどまで警戒していたのが馬鹿らしくなるほどに、とんとん拍子に話が進み、現在は母親と兄が父親と今までのことと、これからのことを話し合っている最中である。もっとも、少女は一刀に膝枕をしてもらいながら旅の疲れを癒している(寝ている)最中である

 

一刀「…話は終わったのか」

 

母「ええ、私たちは家に戻り、家の仕事を手伝いながら元の生活に戻ろうかと…ただ」

 

兄「…街の人の話だとあいつが、どうやらこの街を出てなんか企んでいるらしいんだよ。」

 

父親「確か、北郷一刀殿でしたな。娘と孫を助けていただきなんとありがとうございます。」

 

一刀「(兄はいいのか)……いえ、助けられたのはむしろ俺のほうですよ。なんせ、空腹で行き倒れているときに村まで運んでもらったばかりか、食事と寝るところを提供してくれたんですから」

 

深々とお辞儀をする父親に対し、一刀は必要ないと申し出るが

 

父親「いえ、儂の人を見る目がなかったのでしょうね結果的には娘はあのごくつぶしの餌食にならなくてよかったのですから…それで、申し上げにくいのですが」

 

 

一刀「あぁ、彼女の元夫のことでしょう。それなら、この娘が起きたらすぐにでも探して…きちんとした裁きを与えようかと」

 

兄「…いや、一刀が与えなくても、このあたりを統治している曹操様に頼んで正式に処分をしてもらったほうが、一刀に害が及ばないはずだよ」

 

父親「そうです。それに、新しい夫となる人がいきなり罪人になるのは儂もちょっとな」

 

一刀は、父親の最後の言葉に耳を疑いながら、猛烈に抗議する

 

一刀「ちょっと待て、だれがだれの夫だって」

 

父親「それは、娘の…」

 

母「ちょっと、お父様何を言い出すのです。…一刀さんも困っているじゃないですか」

 

兄「しかしなぁ妹よ、お前だってさっき…「だからそれは例えですよ」………そうか」

 

娘「むにゃ、お母さんどうしたの、そんな大声出して。うんとね、私は一刀お兄ちゃんがお父さんになってくれるとうれしいよ…むにゃ」

 

先ほどの声で起きた娘からの攻撃もあり母親は黙ってしまったが、一刀は少女を母親に預け、とりあえず今の話は聞かなかったことにした

 

一刀「さて、俺はその元夫を捕まえてくるんで…それじゃ」

 

兄「…当てはあるのか」

 

父親「そうじゃ、それにまだ話は…………」

 

一刀「まぁ、どうせ、まともなところかに話は持っていかないだろうから、少し離れたところにたむろっている黄巾党の連中の所だろう。前回も使っているし、話からそっちの方向に行ったらしいし」

 

 

母「そうですか。……………あの、ちゃんと帰ってきてくださいね。私からお話がありますから」

 

一刀「できれば遠慮したいが、とりあえずそいつを捕まえないと恩を返せないしね」

 

一刀は、そういって、彼女たちの家を出て、町で情報を収集。予想通り、似顔絵(父親作)の男は2日前この数日、黄巾党が居座っている方向に向かったと話を聞く。そして、体に負担が以上にかかるのを承知で身体能力を50倍に上げて男の後を追った。

 

一刀が街を出る数分前、黄巾党が集まっている場所にどうにも似つかわしくない男が現れていきなり

 

元夫「…ここを仕切っている人に会いたいのだが」

 

黄巾A「なんだお前は…俺たちの天和ちゃんたちに何の用だ」

 

元夫「いや、いい話を持ってきたんだ」

 

黄巾A「…分かった案内する」

 

男は金を見せびらかして黄巾党の男にここのリーダーの所まで案内させる。そして、少ししてその張角がいるであろう天幕に到着し中に案内される

 

??「…それで、話って何かしら」

 

元夫「…あぁ、仕事を頼みたい。もし成功したら、金でも食料でも好きなだけやる」

 

??「えっ、食料…ちょっと人和その話受けなさいよ」

 

人和?「ちょっと姉さん話も聞かないうちに受けられるわけないじゃない」

 

元夫「頼みは、ここから1日行った所にある街を襲ってこの家族を殺してくれればいいんだ」

 

 

その言葉に3人は固まる。確かに、食料は欲しい。なぜなら数日前に曹操に食料をすべて燃やされてしまいこの数日まともに食事をとっていないから。しかし、こういうことを行ってしまったら自分たちの夢である歌で成功する夢が途絶えてしまうそう考えた3人はその話を断る。元夫は怒りながらもどうにか話をつけようとするが断固拒否され仕方なく、外でたむろっている集団に直接頼むことにした。男が出ていって少しして

 

??「でも、人和。断ってよかったのかな。このままだと私たち餓死するんじゃない」

 

人和?「姉さん怖いこと言わないで…それとも、夢をあきらめてあんな裏がありそうな汚いことをして食事にありつきたいの」

 

??「うぅ~そうだけど…」

 

??「その話、詳しく聞かせてもらえないかな」

 

??「!!…誰よ…って、あんたは」

 

その頃、黄巾党がたむろしているところから少し離れたところでは曹操の軍が黄巾党を根絶やしにする(張三姉妹をとらえる)為、兵を展開し一斉攻撃を仕掛けようとしていた。

 

??「さて、連中を殲滅するわよ。皆、曹魏の力存分に発揮しなさい…全軍突撃!!」

 

兵士「「「「「おぉぉぉぉぉぉっ!!」」」」」

 

その言葉とともに黄巾党がたむろしている陣地に火が放たれ、それを合図に曹操の軍が突撃する。黄巾党は、火が放たれた時点で混乱しどうしていいのかわからず右往左往していた。そんな中、ある男について100ほどの集団が陣地を離れていくのを一部の黄巾党が目撃、張角たちに知らせる為、彼女たちがいる天幕に向かう。その天幕では

 

一刀「…どうも、久しぶりです。いや~、まさか君たちが黄巾党の首領の張三姉妹とは………なんでこうなった訳」

 

張梁「…あなたからもらった、…本のおかげでかなり売れるようになったんだけど…ちょっと悪乗りしすぎて…………で、私たちに聞きたいことって」

 

 

張角「…あ~、あの時の…久しぶり~。元気だった~」

 

張宝「ちょっと天和姉さん、今はそんなこと言っているときじゃないでしょう。まぁ、久しぶりね」

 

一刀「………相変わらずなようで…で聞きたいことっていうのは(ピラッ)この男を知らないか」

 

一刀が1枚の似顔絵を見せると3人が一斉に声を上げ反応する

 

張角「あ~この人はさっき変な要求をしてきた人だぁ~」

 

張梁「えぇ、間違いないわね。で、どうしてこの男を探しているの。まさか…一刀さんってそっち系の人」

 

張宝「えぇ~そうなの地和ちょっと驚きかも」

 

一刀「違う!!…恩人の命と財産を狙っているその恩人の元夫なんだが今もここにいるか」

 

一刀が人和と地和の言葉を全力で否定し、さっさと用件を伝える。その質問に天和が答えようとしたとき突然、天幕に一人の男が入ってきて報告をする

 

黄巾B「報告します。曹操の軍の火責めによって、我ら混乱しています。その隙をついて曹操の軍が攻撃を仕掛けてきて、どうしたらいいでしょうか。あと、先ほど来ていた男がわれらの仲間を100ほどどこかに連れて行きました」

 

張梁「…なんで早く報告しないの………あわてないで、戦える人は曹操の軍を攻撃。残りは火を消しなさい。私たちもすぐに行くから」

 

黄巾B「は、はい」

 

一刀「…君たちにゆっくりとさっきの事情を聴きたいが、ここじゃゆっくり聞くことが出来そうもないな」

 

張宝「あたりまえでしょう。そういうわけだからあんたはとっとと…」

 

 

一刀「ちょっとつかまっててくれ」

 

そういうと一刀はその場から凄まじい勢いで3人を抱え移動。あっという間に曹操の軍から攻撃を受けている本体より若干離れた場所に連れてこられた。それにより、黄巾党は指揮系統がばらばらのまま曹操の軍と戦う羽目になりあっけなく瓦解した。

 

張宝「ちょっと、いったいなんなのよ…というか、どれだけ早いのよ」

 

一刀「気にするな。それよりもさっきの男の話を詳しく聞かせてくれ」

 

張梁「わかったわ…………………というわけ。私たちもそんなに詳しく知っているわけじゃないのよ」

 

一刀「そうか。ということはまだあいつがここを離れてそんな立っていないということだな。急げばまにあ……黄ノ手甲…ふっ」ガキンッ!!

 

一刀は攻撃の気配を感じ甲を出現させそれを防御。それを見ていた張角達と攻撃を加えたものはあっけにとられていた。なぜならいきなり黄金の甲を手足に身に着け白銀のコートを身に纏った一刀が現れたためである。

 

??「…貴方何者ですか…妖術使いに見えなかったのですが…まさか妖術使いだったとは」

 

張角「えっ、一刀、妖術使いだったの」

 

一刀「ンなわけあるか。これはちょっと変わった俺の武器だよ…で、いきなり攻撃を仕掛けてきた君は誰なんだ」

 

楽進「自分は楽進と言います。曹操様の命によりそちらの張三姉妹をとらえに来ました。もし邪魔するようでしたら、貴方から排除させていただきます」

 

一刀「今の状態の俺に君が勝てるわけないでしょう。邪魔も何も、俺は彼女たちと顔見知りであってちょっと聞きたいことがあったから尋ねただけだ」

 

 

楽進「しかし、彼女たちといるということは関係者に変わりはありません。…ハッ」

 

一刀「人の話を聞けぇぇぇ…シッ!!」

 

楽進の攻撃をよけ、一刀は軽く楽進に攻撃をし、気絶させる。そして、曹操がいるであろう場所まで気絶した楽進と説得した張三姉妹を連れていくと

 

??「貴様!!凪にいったい何をしたのだ」

 

??「そうやで、なんで凪が気絶してるんや」

 

??「そうなのぉ~」

 

??「説明してもらえるかしら…」

 

一刀「…時間がないからさくさくと話すけど、俺は北郷一刀。んで、君たちも知っているとおり彼女たちが張三姉妹だ。で、楽進が気絶しているのは関係ないと言っているのに問答無用で攻撃してきたら。彼女たちを連れてきたのはなんか曹操が彼女たちに話があるみたいだからだよ…じゃ、俺は用事があるから行くな」

 

一刀は素早く説明するとその場を離れようとするがちょっといろいろ足りない女性が引き止める

 

曹操「あら、こっちの話はまだ終わってないわよ。私は曹操、彼女たちを連れてきてくれたことには感謝するけど、どうしてそんなに急いでいるの」

 

一刀「君が…想像よりもちょっと小さいが…まぁそこが可愛らしいか…そんな殺気を向けないでくれ。急いでいる理由は恩人の命が危ないからだよ」

 

曹操「…ちょっと詳しく話してみなさい」

 

一刀はめんどくさそうにしながらも簡潔に説明すると曹操は何か思いついたように

 

 

曹操「…確か北郷一刀だったわね。「何か」その男の身柄というよりも首を私たちに渡しなさい…ちょっとそこにいる張角の身代わりにさせるから…だって、首があったほうが彼女が死んだことに信憑性が増すでしょう」

 

一刀「…………それによって、俺は犯罪者にならないか」

 

曹操「いえ、むしろあなたを雇ってあげる「「華琳様!!」」だって、凪を相手にそこの3人をかばいながら気絶させるほどの使い手なのよ」

 

??「しかしですね。男を華琳様のそばに置くなんて…もし妊娠でもしたら」

 

一刀は曹操の提案に少し考えようとした瞬間、猫耳(見た目で命名)が、とてつもないことを口走り、それに猪(直感で命名)が賛同する。そんなやり取りを無視する形で一刀は

 

一刀「首を渡す件は別にいいが…曹操の所に行くのは少し考えさせてくれ」

 

猪?「貴様、華琳様のお誘いを断るつもりか」

 

一刀「…さっき言っただろう。恩人を守ると約束したと…だから」

 

曹操「…なら、彼女たちも一緒にはどう。そうすれば約束をたがえずに済むわよ」

 

一刀「それは、彼女たちに言ってくれ………っと長居しすぎたな(というか、50倍に上げたままかれこれ数時間、1ヶ月は普通の生活もままならないなこれ)。俺はここから歩いて1日半、馬で飛ばして10時間、行った所の…という街にいるからそこで改めて話し合おう…じゃ」

 

一刀はその言葉とともにその場から消えていなくなる。文字通り消えていなくなったのでその場にいた曹操をはじめとした武将たちは驚きを隠せないでいた

 

曹操「………ますます欲しくなったわね。…桂花、食料はまだ余裕はあるわね」

 

猫耳?「はい、華琳様………あの、ホントにあの変態を仲間に加えるおつもりですか」

 

 

??「桂花…私は華琳様が望むならいいが…他の所に仕官する前にこちらに加えるのもいいかもしれません」

 

猪?「秋蘭まで………うぅ~華琳様は私たちだけでは不満なのですか」

 

曹操「そうはいってないわ。ただ、万全を期すなら男でも使える人間は多いほうがいいでしょう」

 

その言葉に若干名、主に猫耳は難色を示すが渋々ながら賛成の意を示す。そして一刀から遅れること2時間、一刀が言った街に向けて曹操と数名(他は迷惑になるからと帰らせる)が向かうことになった。

 

一方、一刀が追いかけている元夫は元黄巾党100名を引き連れ元妻のいる街へ馬を走らせていた。それはもう、通常では考えられたいほどの速度で…

 

元夫「…この調子ならあと、3時間もすればつくな。思ったほど集まらなかったが、まぁいい。これであの家の財産は…」

 

一刀「財産がなんだって…」

 

元夫「…!!貴様いつからというかどうやってこの速度で走る馬と並行して走っているんだ」

 

一刀「さぁ、とりあえず、彼女たちをやらせるわけにはいかないんだ。ここで死んでもらうよ」

 

元夫は突然の一刀の出現に馬を止めついてきた元黄巾党の連中に声をかける

 

元夫「おい、お前たちこいつ持つ出に血祭りに上げろ。報酬はさらに倍にする」

 

黄巾「「「「「…おぉぉぉぉ」」」」」

 

一刀「………やれやれ…乱れ散れ、青ノ槍:百花葬乱」

 

一刀は青い槍と青い翼を身に纏い光速の速さで迫りくる元黄巾党100名に向かい、一瞬光がはじけたかと思うと一刀は100名を通過していた。元夫は声をかけようとした瞬間100名全員がまるで花が散るように死んでいった。それを見た瞬間恐怖からこの場から逃げようとするがなぜか落馬。原因を探ろうと自分が乗っていた馬を見ると彼らと同じように死んでいた。逃げようと立ち上がろうとしたが、いつの間にか全身を鎖が巻付いており身動きが取れない状態にあった

 

一刀「さて、彼女たちの所に戻るとしよう。あと、それなりに覚悟しておくんだな」

 

元夫「…ふがっ、ふぅー(街に着いたら絶対、逃げて復讐してやる)」

 

 

 

一刀シアタールーム

 

貂蝉「やら、このままだと曹操ちゃんの所になるみたいね」

 

左慈「ふん、いい気味だ。しかし、あいつと曹操…なんか強い縁で結ばれているのか…あいつどんな選択をしてもそのほとんどが曹操の所に向かうぞ…まぁ、扱いに差はあるが」

 

卑弥呼「うむ、恐らくまえの北郷一刀…あ奴の祖父と別の外史での曹操との繋がりが強かったせいであろう。ほかの所も強いが、彼女との頃はそれをはるかに凌駕しておったからな」

 

于吉「どちらにしても荒れること間違いないですね。…なんせこのままいくと」

 

于吉は別の画面に映し出されている、これから起こるであろうシュミレーションに目を向けるとそこには一刀と仲良さそうに釣りをしているあの母娘と、今までの外史で見たこともない少年?の姿が映し出されている

 

左慈「あいつ、女難の相でも出ているんじゃないか…」

 

貂蝉「そうねぇ、そこがご主人様らしいといえばらしいのだけれど…」

 

于吉「これは予想を斜め上すぎますね」

 

卑弥呼「…折角リアルタイムでとっておるのだ。このシュミレーションは今後見ないようにしようではないか」

 

「「「…ああ(そうねぇ)」」」

 

消そうとしている画面には壁に頭を打ち付けている一刀の姿。それを心配そうに見つめる母娘と少年?の姿が映っていた。そんな心配をよそに壁に打ち続けながら『俺はノーマルだ…俺はノーマルだ…』とつぶやいていた。

 


 
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