No.477946 超次元ゲイムネプテューヌmk2+ BlackFateその232012-08-31 17:20:09 投稿 / 全4ページ 総閲覧数:1114 閲覧ユーザー数:1037 |
~ギョウカイ墓場侵攻作戦の翌日 ラステイション教会 ノワール私室~
「……。」
ふと、ノワールは目を覚ました。
目が覚めるのは突然と言うが真のようで静かに寝息を立てていたノワールは突然寝息をやめ、眼を開く。
開眼一番に見えたのは紅い光景ではなく自室の天井。黒い落ち着いた雰囲気の部屋の光景にノワールは一息吐いた。
帰ってこれたのだと、心から安心できたから。
身体を起こし、一分弱ぼーっとしながら意識を覚醒させる。
【ラステイションの女神は完璧を以て好しとする。】姉からも教祖からも言われ続け、妹にも言ったこの言葉を遂行するために、寝起きという【完璧では成りえない時間】を出来る限り少なくするというのがノワールの朝の目標だった。
今までは目を覚ましてから意識を取り戻すまで20秒ほどだったのだが一分ほどかかっている。囚われていて色々鈍っているのだろうか、と自嘲した。
起き上がり、女神化してすぐ戻す。
人間で言うところの着替えであり、変身エネルギーだけで済むエコロジーな着替えである。
髪を纏め、ツインテールの形にする。
軽く身だしなみを整え、鏡に映る自分の姿を見て呟く。
「私は……まだ、生きている…。」
自らに言い聞かせるような呟きの後、ノワールは部屋を出た。
ギョウカイ墓場からの帰還。その後すぐ、惨劇ともいえる事態が始まるとは、この時予想だにしなかった。
~教会 謁見の間~
「おはようノワール。復帰してからも起きるのが早いね。」
「本当に、我が妹ながら完璧を目指していて感心。」
「おはよう姉さん、ケイ。」
ノワールを出迎えたのは教祖、真宮寺ケイともう一人。
ノワールを一回り大きくし、露出を減らし髪を一本に束ねたような女性。シュバルツハートことグリスだった。
延々と捕まっていたからか、なんだか懐かしく思える。
「…あれ、ユニは?」
「既にモンスターの討伐に向かいました。候補生とは言え女神。学びは行っていますね?」
「あ、まぁ…。一応。」
【い ち お う ?】
「ひっ…!は、はい!ユニ、妹にも完璧であるための教えを学ばせています!」
「よろしい。」
閉じられている目を開き、ノワールが圧倒されるほどの威圧感を放つグリス。
女神を襲名したとしても関係なしの恐怖がノワールを襲っていた。
「そういえば…。未来から女神が来たそうですね、ケイ、ノワール?」
「はい。ネロと名乗っていました。ノワールを知っている様子なので恐らくユニのすぐ下かと。」
「未来から来たとは言え彼女もラステイションの女神。わかっていますね?」
「はい。」
「勿論、彼女の目的を完遂させること。」
「マジェコンヌの対応も忘れてはいけません。幾ら事が多くても我らは女神。決して遅れを見せず、騎乗に、完璧にふるまうのです。わかりましたね?」
「「はい。」」
敬礼するノワールとケイを見て満足そうに微笑むグリス。
二人に「少し用事ができました。後を頼みます」と言い残してグリスは謁見の間を去った。
「ノワール。本日の業務を開始するよ。」
「了解。ノルマ達成できるといいわね…。」
ノワールとケイも山のように溜まった書類を見て溜息を付、仕事に取り掛かり始めた。
二人とも、グリスの存在に何も疑問を持つことはなかった。
~ラステイション教会 ネロ使用客室~
「……。」
無言で部屋に入るグリス。
その両手には光る円盤が持たれ、穏やかな雰囲気ではないことは誰が見ても明らかだった。
…が、その部屋の主のネロはいまだベッドの中で穏やか…ではないが眠っている。
つまり、今のグリスの様子は誰も見ていなかった。
「なるほど…。【アレ】に従うのは癪に障りますが、仕方ないですね…。」
円盤の中心に指を通し、ぐるぐるとチャクラムか何かのように回す。
円盤は徐々に光を増し巨大化、さらに鋭利になっていく。指を揚げ、ネロの首に落そうとしたとき。
ガキィン、という音と共にグリスの腕に衝撃が走り、円盤が弾かれる。
咄嗟にグリスはもう片手の円盤を回し、グリスほどの大きさに巨大化させ部屋の入口の方に向けた。
すぐに円盤からバシュ、ビシュンと音が聞こえた。エネルギー射撃を相殺しているのだろう。
一発では諦めないのか、とグリスは身構えた。
「
「っ…」
叫ぶような声の後、円盤の中心、持つために空いている空洞をレーザーが貫通した。
基本的に何も通さない円盤だがそこだけは通る。
しかし周りは光に包まれているため相当な精密射撃が必要。距離は近いとはいえ良い腕してる、と感心していた。
「嫌な予感とか変なエネルギー反応とかすると思えば…!誰よ、あんた…!」
部屋の入口に立ち、銃を構えているのはユニだった。
「おや、
「…だったら、何よ!」
ユニが銃を構え直し、グリスに向ける。
ユニの必死な形相を見てグリスは何やら悪巧みを浮かんだような表情を浮かべ、その場から退きネロへ手を向けた。
「どうぞ。彼女を起こしてあげてください。」
「…!?な、なんのつもりよ!」
「いえいえ。私は何も企んでおりません。ただ彼女を起こしてあげようとしただけで…さぁ。」
警戒しながらユニはネロの元まで歩き、少しずつ近づいてネロに手を触れる。
その時だった。
「誰か!誰か!女神候補生が反逆を起こしました!!!!!」
グリスが大声を上げた。
内容の理解にユニは一瞬かかり、思考が停止した。その一瞬で、事態が変わるには十分だった。
すぐに女神化したノワールが現れ、躊躇いなくユニに剣を向ける。
「な…なに、どういうことよ!!」
「ノワール。彼女は反逆者です。心苦しいとは思いますが、法に反したものは女神とはいえ…。」
「国家反逆は極刑……。ユニ、貴様は良き妹だとは思っていたがその程度か。あまり
ノワールはユニの言葉に何の反応も示さない。
明らかに様子がおかしいとみるや湯にはネロを抱え窓に飛びこむ。
ガシャーンという割れる音と共に二人の身体が投げ出されるように飛び出る。
受け身と同時にユニも女神化し、バウンドしたかの如く空に飛んだ。
追いかけて窓からノワールが飛び出した時には既に遥上空。流石にノワールの射程範囲外だった。
「逃げられましたか…。ですが問題はありません。国家反逆罪として彼女らを指名手配しなさい。リーンボックス、ルウィー、プラネテューヌにも協力要請を。」
「了解…。」
ノワールが女神化を解き、二人揃って部屋を後にした。
この後、ブラックシスターユニ、シュバルツシスターネロ共に国際指名手配犯として報道された。
その時のノワールはすぐ下の妹達が指名手配となって何か想うことはあるかと聞かれてこう答えた。
「ラステイションの繁栄、そして法のためにはいくら女神候補生、妹であっても関係はない。」
この時のノワールの瞳から感情と呼べるものを読み取った者は誰もいなかった。
~同時刻 プラネテューヌ プラネタワー最下層謁見の間~
「おはよーいーすん……。」
「おはようございます、いーすんさん」
「…ああ、おはようございます、お二人共。」
寝起きでかなりテンションが低いネプテューヌと完全に無表情なネプギアを迎えたのは、かなり焦った表情のイストワールだった。
つかの間の平和だと思っていたネプテューヌも不安そうに見ている。
「いーすんさん、何かあったのですか…?」
「……ネロさんとユニさんが、国際指名手配されました。罪名は、国家反逆罪。」
「!?」「……誰の陰謀ですか?」
明らかに驚いたネプテューヌとは違い、ネプギアは表情一つ変えずに質問を投げかけた。
イストワールもその表情の中に違和感を覚えながらも続けた。
「わかりません。しかし、ケイさんの連絡が取れません。…いえ、リーンボックス及びルウィーにも動揺です。これは、ラステイションだけではない、全国に影響する【何か】があると予想できます。」
「ユニちゃんと…ネロちゃん。……あれ?ノワールは?」
「順当に考えれば、指名手配を命じたのはノワールさん。」
「そんな!ノワールが、そんなこと……」
ネプテューヌが声を荒げるが、二人とも表情を変えようとはしない。それは、ネプテューヌが間違っていると暗に言っていると同じだ。
「全世界に未だ何かが起こっているというのは明白です。プラネテューヌは指名手配されているネロ及びユニの保護を目的として動きます。なお、【何か】がここで起こらないとも限りません。ご注意を。」
「…うん。」
「待ってください。……」
突然、ネプギアが女神化し、MPBLからビームを鎌状に生成した。
MPBLを構えネプギアが視る方向は、出入り口。プラネタワー教会の入り口の、巨大な扉だった。
「何か来ます。小さい反応が…4。人型が1…?」
「も、もしかして敵とかぁ!?」
「気を付けてください、ネプテューヌさん、ネプギアさん。【何か】である可能性が「来ます!!」」
ネプギアの声と同時に扉が開かれた。
ビュンビュンと音を立て、四つの飛翔体が三人に向かって飛んでくる。
何かの端末のような特徴的な飛翔体と、その四つのあまりにも不規則な行動に、ネプテューヌは見覚えがあった。
「……!?」
「全て叩き落とします…!MPBL、スフィア!」
ネプギアの持つMPBLから出る鎌状のエネルギー体が球状に形を変え、ネプギアの頭上に位置取る。
薄紫色に輝く球体が威圧するように存在し、飛翔体すべてが物怖じするように動きを止めた。
「本体は……そこです!!!」
MPBLをしまい、次に取り出したのは長い刀。
床を軽く引きずるように振りかぶり、勢いよく振り上げる。
鋭い衝撃波が通り、扉の中央、そこに【いた】人影のすぐ近くを通り過ぎた。
「外した…!?」
「…なるほど、そういうことでしたか。」
「………」
ネプギアが驚愕する横。イストワールは納得したように人影を睨み、ネプテューヌはいつものテンションからは予想できないほどに真っ青な顔をし、見るからに怯えていた。
「……久しぶりイストワール、ネプテューヌ そして女神候補生」
「…久しぶりですね、キャストさん。」
扉が閉まり、外からの光で影になっていた人影の姿がはっきりと三人から見えるようになった。
ネプテューヌよりは少し大きい程度の、暗い目をした、薄紫の長髪をひとまとめにした少女。
先代女神、キャストリームだった。
~超次元ゲイムネプテューヌmk2+BlackFate Act2【God or the devil?】~
Get Ready…………
~キャラ紹介~
名前:キャストリーム(ヴァイオラハート)
種族:女神
年齢:???
武器:端末型ビット*∞(同時可能展開数は4)
身長:150cm(161cm)
体重:40kg(45kg)
趣味:読書(主に拷問・SM本)・ネプテューヌの躾(本人談)
特技:多数同時情報処理
悩み:未だにネプテューヌを好きになれない
モデルイメージ:長門有紀(涼宮ハルヒシリーズ)
好きなもの:プラネテューヌ・イストワール
好きなゲーム:RTS(リアムタイムストラテジー)
プラネテューヌの先代女神でありネプテューヌ、ネプギアの姉。
かなり口が悪く開くと80%の言葉で誰かしらを傷つける言葉を発する。だがほぼすべてが単に思ったことを言っているだけで悪意・他意はない。何よりも国の安定を優先し、時には国民、時には教会職員、果ては自分やイストワールも使い捨てる使えるものは使うタイプ。
守護女神として国の安定の全てを擲っており、逆に仕事をせず遊びほうけるネプテューヌだけは心底嫌っていた。死後、復活した今もどうにも好きになれないらしい。
四つの並列思考回路を持ち、つまりは四つの出来事を全て同時に思考、計算、判断できる。
だが内二つは執務について、一つは戦術の組み立て、一つは今日の晩御飯の献立の思考に使っているため決して思考回路の多さを使って気を使えるとかそういうわけではない。寧ろコミュニケーション能力は低い。
実は沸点が低く、キレやすいのだがいつもが毒舌全開なので傍から見ても大して変わらない。
武器はドリームキャストのビジュアルメモリのような形のビット。レーザー、突進、斬撃、防御と割と万能であり思考コントロールなので思考回路が四つあるキャストリームにとっては最適の武器である。
女神化すると若干口より手(ビット)が出やすくなる。
名前:グリス(シュバルツハート)
種族:女神
年齢:???
武器:レーザーディスク*2
身長:160cm(145cm)
体重:46kg(47kg)
趣味:自分磨き・指でディスク回し
特技:あらゆることを完璧に行える
悩み:ノワールが可愛すぎてついいじめてしまう・女神化すると縮む
モデルイメージ:八意永琳(東方project)+黒髪
好きなもの:自分・ノワール・ケイ・ラステイション国民
好きなゲーム:育成ゲーム
ラステイションの先代女神。ノワール、ユニ、ネロの姉。
ノワールの完璧主義の元凶であり徹底した完璧主義者。その主張に恥じない実力を持っている。
国を治め、ノワールを教育し、ケイを教育しと誰からも敬われる女神だったが、あまりにも存在が高すぎたか誰からも崇められる以外の反応をされなかった。完璧主義者としては嬉しいことだが少しだけ寂しくも感じていた。そのためかノワール・ケイなどの身内はかなり溺愛していた。勿論教育もしていた辺り完璧主義者というのは根底までしみついているらしい。
戦闘・知略も互いにこなせるが本人曰く得意なのは味方を作ること。
巧みな話術や老若男女関係なく目を引かせる美しい容姿で味方に引き込むことが最も得意。
完璧とは一人にしてならずとは本人の弁であるが、ちょくちょく完璧とは~の先の文が変わる。偶に矛盾する。
武器は腰に付けられた二枚のレーザーディスク。ゲーム機に使われるレーザー(で読み込む)ディスクではなく、グリスが作らせた戦闘用のレーザー(で構成された)ディスク。本体はブレスレット大の輪だが起動するとディスク上にレーザーが広がり、最も拡大するとグリス本人より大きくなる。
どうやって制御しているのかは不明だがこれを使って戦う。なお多対一では不向き。得意分野と得意武器ががかみ合わないという珍事も起こっている。
女神化すると【身長がネプテューヌ(人間)よりも小さくなる】。グリス曰く【唯一解決できない完璧じゃない私】であり基本的に女神化はしたがらない。
女神化時の全長は145cmだが実は脚部ユニットで上げ底している。上げ底しないと140cmになりロム&ラム(女神化)と大して変わらなくなる。(女神ロム&ラムの身長:137cm)
なおこのこと(女神化すると縮む)を本人に言うともれなく首と胴体を別々に存在させるサービスをしてくれる。
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Act2(先代女神編)開始。
さぁ、ここからが本当の地獄だ…