2ヵ月後・・・
アメリカから舞台は移り日本、IS学園
その上空には、紫色をした謎の塔の様な形状をした物体が飛行していた。
その周辺には、ISを装着した一夏、箒、セシリア、鈴、シャルロット、ラウラ簪がいた。突如、IS学園上空に現れた謎の物体の警戒に出ているのだ。
本来3年生などが行う筈だが、タイミングの悪い事に3年生は課外実習の為居ないそれ故に、一夏達が出ているのだ
3つの謎の物体は、トライアングルのようなフォーメーションを取り始めた
「何やってんだ?」
「気を抜くな!奴らの目的は謎だ!!」
一夏は思わず、声を上げるが箒の声で気を取り直す。3つの物体は中心にエネルギーを集中させているようで、中心部には光が灯っていく
「これはなんか不味そうじゃない!?」
「だけど、あいつらにはバリアがあるのにどうやって!?」
「一夏・・・やって・・・!」
攻撃しようにも敵には強力なバリアの障壁が存在していて届かないが、漸く気づいた
一夏の『白式・雪羅』の単一仕様能力 『零落白夜』ならバリアを切り裂く事が出来る対象のエネルギー全てを消滅させる『零落白夜』バリアの無効化させ直接ダメージを与える事が出来る
「よぉし!ナイスタイミングで発動可能だぜ!!」
一夏は勢い良く『零落白夜』を発動させ、雪片弐型が変形させて敵に突っ込んだ
「うぉぉぉおおおおお!!!」
雪片弐型を振り下ろし、バリアと衝突させる。雪片弐型とバリアが衝突すると同時に眩い光が巻き起こり、目が眩みそうになるが一夏はそのまま突っ込んだ
「いっけぇぇええええ!!!!」
一夏の方向と共に、バリアは崩壊し一夏は瞬間加速を掛け、速度を上昇させ敵に突っ込んだ。そして3対の敵をそのまま体当たりの要領で貫いた。
貫かれた物体は黒煙を上げ落下を始めた。そのままIS学園のグランドに落ちた。
「おっしゃぁあ!!」
「良くやったぞ!嫁よ!」
一夏達は喜びの声を上げながら降下していくが、
『各員、気を抜くな!まだ終わってはいないぞ!』
学園内で指揮を取ってい織斑 千冬の一括で、倒した敵を見つめた
するとその物体は塔のような形状から、異様な変化を遂げていた。
3体に共通しているのは、紫色のマントのような物。その他はまったく異なっている1体は赤く鋭い手の形をしており、1体は金色の輝きを放ち鋭い牙を覗かせ
最後の1体は鉄塊色の髪のような物が伸びているそして、3体全てがとても巨大である事、6メートルはあろう巨体だ
「何あれ!!?ずる!!?」
「嫌、何がですか・・・?」
鈴の言葉に思わず突っ込みを入れるセシリア。がこれはずると言って良いのか
その判断も出来ない。ただ形が変化しただけなのか、あれが本来の形なのか
「復活したんなら、もう一度刻んでやる!!」
一夏は反転し、一気に加速して3体に向かっていく。すると手の形をした1体が
一夏に相対するように移動し、手を拳のようにして身体を後ろに反らせた
「うぉぉおおおお!!!」
一夏は加速の勢いも利用して雪片弐型を振り下ろし、拳と剣がぶつかり合う
が・・・
「がぁああ!!!」
一夏は拳にぶつかる直前にバリアに阻まれたしかも突破出来ずに、
跳ね返された
「「「「「「一夏!!!」」」」」」
箒達は一夏を援護するべく降下していくが髪の毛のような姿をした1体がそれを阻む
「ええい!どけぇ!!」
ラウラを始めにして、一斉射撃を開始するが、それも全てバリアで無駄と化す
髪の毛型の敵は、髪の毛を反らせて勢いをつけてから箒達に向けたすると、髪の毛が弾丸の如く箒たちに襲い掛かった
「何!!?」
箒たちは、それに上手く対処する事が出来ずにまともに食らい落下していく
「くっそ・・・」
一夏は弾かれて埋まってしまった身体を起すと、目の前には大きな口の形をした1体が
一夏を見下ろしていた。それには異様な威圧感があり一夏は硬直してしてまう。
そして、一夏は大きく開かれて口に噛み付かれた
「がぁぁああ!!!」
凄まじい力で噛み付かれ、ボディのあちこちから悲鳴が上がっている
一夏は振りほどかれるように吐き出され巨大な手の1体の前に、放り出される
「くっそぉぉ・・・これまでかよぉ・・・」
一夏は巨大な拳を自分に振り下ろそうとしている姿を見て諦めたが次の瞬間!
巨大な腕の敵は幾つもの光線に貫かれまるでパズルのように砕け飛んだ
「な、何・・・?」
一夏は自分が助かったのを喜びながら、敵が何故吹き飛んだのか疑問に思った
すると空から白亜の戦艦が此方に向かってくるのが見えた。その戦艦の船首に
マントを纏った人影が腕を組んでいた
「J、あれでは原種核まで破壊してしまうぞ」
「確かに、威力が強すぎたようだな」
髪の毛と口の形態の敵は、浮かび上がり白亜の戦艦『Jアーク』の周辺を飛行し始めた
「フュージョン!!ジェイバード、プラグアウト!」
Jアークの艦橋と主砲部分が分離し、Jアークは船首部分を残して
折り畳まれ脚部のようになる。
「メガフュージョン!!」
艦橋と主砲部分が分離し、艦橋部は頭部となって合体し、それと同時に船首下の
銀と赤い宝石の色のブーメランに近い形状をした錨が分離した。主砲部分からは、コードのような物が伸ばされ肩と思われる部位と合体した。
錨は右腕が合体したと同時に右腕に、装着された。そして、頭部の額に赤い宝石が表れた。
「キングジェイダァァアア!!」
髪の毛は、箒達を攻撃した時と同じように髪の毛を反らせて勢いを髪の毛を打ち出した。
全てはキングジェイダーに直撃するがキングジェイダーは微動だにしない。キングジェイダーは左腕を髪の毛の方向に向ける
「5連メーザー砲!!」
キングジェイダーの指先から、ピンク色をしたレーザーが発射され髪の毛に向かう
髪の毛はバリアで防御を試みるが、防ぎきれずにレーザーを食らってしまう
キングジェイダーは攻撃を食らい体制を崩した隙を見逃さずに、髪の毛を掴みそのまま地面に投げ付けた。髪の毛は紙面に激突する
髪の毛を援護するように、口は歯のような部分をミサイルのように発射し
キングジェイダーを攻撃する。
「反中間子砲!!」
腕部に装備されている主砲を構え、発射する。主砲から放たれたエネルギーは一瞬にしてミサイルを分解してしまい無へと、誘った
「たぁぁぁああ!!」
キングジェイダーは回し蹴りの要領で、身体を回転させながら口に踵落としする。
残っていた歯諸共砕け散り、地面に落下していくキングジェイダーもそれ追い、地面に着陸する
「蹴りを付けるぞ、ジェイ!クォォオス!!」
キングジェイダーは右腕に装着される巨大な戦闘用万能錨にエネルギー蓄積させ
ジェイクォースを射出した。紅く変色したジェイクォースは、まるで命ある
鳥のように羽ばたき手に向かっていく。そして容易くバリアを突破して、手の身体を砕き、中心部に存在していた核を奪って爆発させた。
ジェイクォースは、キングジェイダーの右腕にも戻って元の錨にもどってキングジェイダーは核を回収した。
髪の毛と口はそれを隙と思ったのか、キングジェイダーに突撃した
「ジェイクォォォス!!」
が、キングジェイダーは連続でジェイクォースを放った。ジェイクォースは突撃してくる髪の毛を貫通し、核を奪った後口に向かい貫いた。
戻ったジェイクォースには核があり、それをキングジェイダーは回収した。
が一つ数が足りない。すると爆煙の中から口が、胴体の部分を捨てて飛び立ち空へ上っていった
「逃したか」
「取りあえず、原種核が再生されないように浄解だ」
すると、船首にいた彼は何時の間にか艦橋に入っていたのか、艦橋から出てきた。
しかもなんと、身体を緑色に輝かせて額にはGストーンと同じ紋章が浮かび妖精をおもわせる八枚の翼を生やしていた。
「クーラティオー!テネリタース セクティオー サルース コクトゥーラ!」
左手の中指と薬指を立てた印を結び、呪文のような物を言い終えると、指を
原種核に振り下ろした。彼の全身から緑色のオーラの様な物が溢れ出て原種核に
降り注いでいく。原種核は光に包まれると、紫色の色のパズルのピースのような
形状に変化した。その時、顔まで覆っていたマントが外れ顔が明らかになった一夏達はISを装着していた為に、その顔を鮮明に見る事が出来た
「せ、先輩・・・」
そう、原種核をゾンダークリスタルと呼ばれる結晶体へと変化させたのは獅子王 聖心だったのだ。
そして一夏が口にしたのは、一夏が呼んでいた聖心の呼び方だった
「せ、聖心さん・・・?」
「聖心さんなのですか・・・?」
「え?・・・あれ心じゃない・・・」
「聖心さん・・・なんで飛んで・・・?」
「お、お兄ちゃん・・・?」
「心さん・・・?」
箒を始めとしたメンバーも困惑を露にしていた。そして知らない筈の記憶が蘇る。
それは自分達が聖心を犯罪者と呼び、猛攻を加えていた記憶であった。
実は一夏達は、先程の敵『原種』によって記憶を操作されていたのだ。原種は
それぞれ持っている能力が異なっている。恐らく一夏達の記憶を操作したのは脳などの情報を操作するのに適した種なのだろう
「巨腕原種、鉄髪原種、浄解完了」
「残り29体」
キングジェイダーは、すぐさまスラスターを吹かしIS学園を後にした。
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