No.474913

ガンダム学園で僕と握手 011 青春は一刻を争う!<X・ZZ・00>

レイガンさん

宇宙暦0093.シャアはアクシズの光に包まれ意識を失った。だが、気がつくとシャアは見知らぬ世界にいた!その世界は、歴代のガンダムのキャラクターたちが学園を中心に生活している世界だったのだ!シリアス成分は少な目で、ほぼギャグのバカコメディ。キャラ崩壊なんて日常茶飯事!作品は1stなどの宇宙世紀作品を始め、平成4作品とSEEDや00などオールです。<>内に主な登場作品を記載しています。

2012-08-24 23:58:18 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1713   閲覧ユーザー数:1681

ガロードは学校へ行く途中、つい先日のことを思いだした。

自分が特撮ヒーロー"GX"になったときの話だ。

「ったく…ありゃ夢かと思ったんだけどな…」

ガロードはあくびをしながら前を見る。

「あり?」

ガロードは先日出会った謎の女の子を見つけた。

それと同時に顔が熱くなり、心が跳ねる。

「ティファ…!! 同じ学校だったのかーっ!!」

ガロードは駆け足でティファに話しかけようとする。

しかし、先にティファに話しかける者が現れた。

「よっ」

「おはよう」

「…」

ガロードはイケメンに話しかけられ、そのままイケメンに付いていくティファを見つめていた。

「…(さようなら。俺の初恋)」

恋愛経験が全くないガロードにとってはあまりにもショックの大きい出来事であった。

 

 

 

 

「だーかーらー! 元気だしなよ!」

入学式の日に友達になったジュドーにガロードは慰められていた。

なお、ジュドーとはすぐに気が合って友達になった。

「別に女の子なんていっぱいいるじゃん!」

「ああ。俺達はガンダムだからな」

刹那もいつの間にか会話に介入していた。

「じゃあ今日はパーッっと遊んじゃいます?」

「いいねいいねジュドー! 遊んじゃおう!!」

エルやビーチャもノリノリのようだ。

「ああ。俺達はガンダムだからな」

刹那もノリノリのようだ。

「…そうだな。いつまでも落ち込んでたらしょうがないよな!」

ガロードはとりあえず忘れることにして、放課後の楽しみを考えていた。

「で、何で遊ぶー?」

「ガンダムだ!!」

「却下」

刹那は泣いた。

 

 

 

 

放課後。

ガロードはみんなと一緒に下校をしていた。

しかし、不運にもガロードはティファを観測してしまった。

「!」

ティファは人気のない方へと歩いていく。

一体どこに行くのだろうか。

「ガロードー!」

「あ、ああ…」

ガロードはジュドーに話しかけられ、ティファを心から打ち消そうとする。

しかし。

「悪いんだけど、先行っててもらえないかな?」

「どうしたんだガロード?」

ジュドーは疑問を口にした。

「ちょっと急用が…」

「行くんだガロード」

「刹那…」

突如刹那がガロードを真剣な目で見る。

「きっと人は分かり合えるはずだ。お前はお前のやることをやるんだ」

「…分かった!」

「お前もガンダムだからな」

ガロードはジュドー達と別れてティファを追いかけていった。

「ガロードは自分のやるべきことを見つけただけだ。俺達は応援しよう」

「青春ってやつかー?」

ビーチャはチラリとエルを見ながらそう言った。

「何よ」

「別にー」

エルは視線が気になったようだ。

「だから俺達も自分のやるべきことをやろう」

「"遊ぶ"ってことだね♪」

ジュドーが張りきった。

「ああ。ガンダムやろう!!」

「却下」

刹那はまた泣いた。

 

 

 

 

ティファはとある部屋へと入って行った。

確かここは部室棟だ。

ということは何かのクラブ活動をしているのかもしれない。

ガロードは意を決して部室へと入った。

「…!!」

そこはいろんな模型が飾ってあった。特撮の。

「な、何だここは!?」

「あら? 入部希望者?」

「え?」

ガロードに近づいてきたのは一人の女性。

何故かピンクのスーツを着ていた。

「私は特撮研究部部長のサラ・タイレルよ。よろしく」

「あ、うん」

「あらー? 随分と可愛い子が来たじゃなーい」

もう一人金髪の女性がガロードに近づいてきた。

「君名前何てゆーの?」

「ガ、ガロード・ラン…」

女性とあまり深くかかわったこと無いガロードは照れながら答える。

「ガロード…? 何かどっかで聞いたような…まあいいや。私はトニヤ・マーム」

「んで、お前は特撮って何だか分かるのか?」

「?」

金髪のヤンキーみたいな人がガロードに近づく。

ぱっと見は怖い。

「その…仮面○イダーとか、ウ○トラマンとかって奴じゃないのか?」

「あめぇよ」

金髪のヤンキーはホワイトボードを取り出した。

「特撮って言うのはな!!」

「はいはい。ちょっと待った」

そんなとき、この場にティファと親しそうにしていた謎のイケメンとティファが現れた。

「彼、困ってるでしょ。君の特撮オタクぶりはまた後で発揮してくれよ」

「けっ。ロアビィは熱く燃えたぎる心はないのか」

「ま、美しい女性になら発揮できるよ。ウィッツ」

「あ、あの!!」

ガロードは意を決してロアビィに近づいた。

「ティ、ティファとはどういう関係なんですか!?」

そして思いのたけを吐露した。

「へ」

ロアビィは一瞬だけ呆気にとられる。

だが、すぐにニッコリ笑う。

「なるほど。ティファちゃんとの関係が気になる訳かー。なるほどー。青春だねー」

ロアビィは顔を真っ赤にするガロードへと近付いた。

「大丈夫だよ。俺とティファちゃんは部活におけるただの先輩後輩だよ」

「はぁぁぁぁ~~~~~」

見るからにガロードは安心しきった顔をする。

「?」

ティファだけは少し疑問符を浮かべた。

「あーでも大変よ。彼女、感は鋭いくせに恋愛については全く鈍感だから」

トニヤがこっそりガロードに耳打ちした。

「いいいいいい!?」

ガロードの顔がさらに紅潮する。

「ああっ!! まさか貴方、ジャミル先輩が言ってた…」

「ジャミル!? あいつを知っているのか!?」

サラが突如手をぽんと叩いてガロードを指差す。

「知ってるも何も彼はこの部のOBよ」

「マジかよ!?」

「その通り」

カーテンの陰からジャミルが現れた。

「ジャ、ジャミル先輩!! いつからそこに?」

「最初からだ」

「暇なのかアンタは!」

ガロードがすかさず突っ込む。

「そういうな。現在行くアテがないんだ」

「大学は?」

「落ちた」

「予備校は?」

「めんどい」

「仕事は!?」

「働いたら負けだと思っている」

「単なるニートで正解じゃねえええええかあああああああああ!!!!!!!!」

ガロードの叫びは太陽まで届いたかもしれない。

当然近所迷惑だった。

 

 

 

 

 


 
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