No.474449

語られし者たちとIS 世界樹大戦 第8話 新たな特訓開始 

楯無に鍛えてもらっているので一夏は原作より若干強化します

2012-08-23 23:12:15 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1571   閲覧ユーザー数:1460

書かせていただきます 視点は一夏で

 

 

 

「では、織斑君がこのクラス、一年一組の代表となりました。一つながりで縁起がいいですね」

 

次の日、朝のホームルームで山田先生から発表された。何故だろう? とにかく聞いてみないと

 

「あの、山田先生。どうして俺がクラスの代表になっているんですか? セシリアが勝ったので彼女が代表になるのでは?」

 

「それは私が辞退したからですわ!」

 

急に立ち上がって話し始めた。何だかいろいろ長かったけど話をまとめると、どうやら俺の実力を少しは認めたようで代表の座を譲ってくれたようだ

 

あんまり納得いかないけど、戦いの経験を積むことができて、ジュディスさんの手伝いができるのは嬉しい

 

とりあえず了解することにした。その際、クラスの女の子が色々言っていたけど……なんだかよくわからなかった

 

その後、何故か箒とセシリアが言い争っていた。どちらが特訓に付き合うかって、そんな風に騒いでいると……予想通り、千冬姉が二人を叱っていた

 

その後何故か二人に睨まれた。首を傾げていると、アンジュさんやジュディスさんに微笑まれていた。よくわからない……

 

その後はいつものように授業を受けて、いつものように昼食を……いや、セシリアが新しく加わったので三人で食べることにした

 

昼ご飯を食べている時に、珍しい人が俺に会いに来た。生徒会の会計、虚さんだ

 

「食事中の所すみません、織斑君。会長があなたに用事があるということで至急、生徒会室に来てもらえないでしょうか?」

 

「わかりました。すぐに食べるのでちょっと待ってもらえますか?」

 

虚さんは頷くと近くの席に座って待つことにしたみたいだ

 

(……楯無さんの用事って何だろう? もしかしたら世界樹大戦についてかもしれないな)

 

(そうね、でも罠であの四人が一夏のことを倒しに来たりして)

 

(ジュディスさん、笑えない冗談はやめてくださいよ)

 

(あら? 私冗談は嫌いよ)

 

こっそりとジュディスさんと話しながらも俺は急いで食べようとしたが、箒たちが質問してきた

 

「おい、一夏。どういうことだ!? 生徒会長がお前に用事だなんて」

 

「そうですわ、教えてくださいませんか?」

 

まあ、確かに気になるよな。でも、教えるわけにはいかないし……どういうべきか

 

「申し訳ありません、他言無用と言われておりますので……」

 

話を聞いていたのか虚さんが二人をなだめてくれた。さすがに先輩に言われては黙るしかないのだろう

 

何とか食べ終わったので、すぐに生徒会室に向かうことにした

 

部屋に入ると、虚さんと楯無会長の二人だけだった。いや、正確にはもう二人いる

 

「ごめんね、昼食中に呼び出して。突然だけどISについて少しあなたの面倒を見てあげようと思うの」

 

これは嬉しい申し出だ、正直ISについて教えてもらえるのはありがたい。でも、ジュディスさんが納得していない……? どうしてだ?

 

「……おかしいわね、あなた、優勝したくないの?」

 

……確かにジュディスさんの指摘はもっともだ。この前話した内容を思い出していた

 

確かに戦う相手を鍛えるなんて真似はおかしい、障害を増やすだけなのに

 

「これには訳があります。織斑さん、あなたは今ご自身がどのような状況に置かれているかお分かりですか?」

 

「えっと……世界で唯一ISを使える男……ですか?」

 

いきなり出てきたおじいさんの執事、確かローエンさんだったかな? の質問に答えると彼は頷いた

 

「そうです。しかしそんなあなたを企業や国、どこか得体のしれない何かの組織などその他諸々が放っておくわけがない。そのうえ、専用機というものも手に入れてしまった。つまり……」

 

「自分の身を守れるようにということですか?」

 

「物わかりが良くてお姉さん嬉しいわ」

 

俺の答えに満足したのか、ローエンさんと楯無会長は頷いた

 

「本当だったらあなたにボディガードをつけてもいいレベルなんだけどね。色々と事情があってちょっと難しいの。だから自衛くらいは覚えておいてほしいの、それに教えるといっても今私たち、生徒会は忙しいから今週だけの期間限定よ。どうする?」

 

楯無さんの申し出を俺は……受けることにした

 

「お願いします」

 

「わかったわ、ジュディスさんもそれでいいのかしら?」

 

「一夏が決めたことだもの、反対する理由はないわ」

 

ジュディスさん……ありがとうございます

 

「よし、じゃあ今日の放課後からね。それとこのことは他の子には喋っちゃだめよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

放課後、セシリアと箒に捕まる前に生徒会室に向かった

 

入ると、すでに楯無会長が待っていた。それともう一人、確か……妹の簪さんだったかな?

 

「待っていたわよ。じゃあ始めましょうか。異世界でやるから」

 

すぐにパートナーからブローチを受け取って、異世界に向かった

 

周りは岩山で何だか静かな場所だな

 

「じゃあ二人とも、ISを展開してみて」

 

すぐに念じる……来い、白式

 

俺が展開した時にはすでに二人とも用意ができていた

 

「……織斑君は、まだ始めたばかりだからしょうがないけど……もう少し早くできるといい……」

 

「ああ、ありがとう。練習しておくよ。簪さん」

 

……そういえば簪さんも専用機を持っているのか、当然のように楯無会長も持っている

 

「ゆっくりやっていくよ。まずは飛ぶ練習よ。そうしたら武器の展開ね」

 

そのまま俺達は2時間くらい、練習をしていた。正直大変だったが、楯無会長も簪さんも教え方がうまいから苦に感じなかった

 

そのうえ、たまにジュディスさんやヒューバートさん、ローエンさんもISについてではないけれどイメージの仕方や戦う時の心構えなどを指導してくれた

 

本当にいい先生を持ったと思う

 

練習が終わった後、部屋に戻ろうとしたら箒とセシリアに見つかってしまい怒られたのはまた別の話

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その日の夜のジュディスさんとの修行で新たなメニューが加わった

 

ISを操縦できるようになったからだと思うけど……一体何をやるんだろう

 

いつもならば異世界に移動してからすぐにジュディスさんと特訓だけど何故か森の方に移動している

 

目的地に到着したのか、ジュディスさんが止まった

 

「さて、今日はここにいる魔物と戦ってもらおうかしら? 対して強い魔物じゃないから大丈夫よ。それにやられそうになったらちゃんと助けてあげるから」

 

見てみると、蛙のような生き物と狼、そして植物のような奴がいる

 

……こいつらを……倒す? できるのか? 俺に……

 

確かに勝てるかもしれない。けど……倒すってことは相手の命を奪う

 

気が付くと手が震えていた

 

「……震えているのは命を奪うからね……そう感じるのもわかるわ。でも安心しなさい。この世界の魔物はちょっと特殊なのよ」

 

そう言って試しにジュディスさんは目の前にいる魔物を槍で切りつけた。威力が高かったからか一撃で倒したが、その魔物は消えていった

 

「確かに魔物は消滅した。でもこの世界のルールで、彼らはどこか別の場所で生き返っているわ。私も詳しいことは分からないのだけれど、今までの世界樹大戦での歴史で作られたものね」

 

ジュディスさんの話をまとめるとこんな感じだ

 

この魔物は選ばれた人間とそのパートナーを鍛えるための相手

 

そして、今までの戦いの中でこの魔物を何匹狩るか競うこともあったそうだ

 

しかしルールが毎回変わるため、どんなものが来てもいいように対応しておいた方がいいようだ

 

事実、楯無会長や簪さんに虚さん、のほほんさんも戦っているらしい

 

「無理はさせたくはないけど、これから世界樹大戦で戦うならこれくらいの覚悟は欲しいわね」

 

……俺は決意して戦うことを決めた。もうあの時みたいにさらわれたくない

 

その力を今、つけたい

 

「……いい目になったわね。さて、あなたには覚えてもらいたい技があるの」

 

覚えてもらいたい……技?

 

「自身の闘気を解放させる技……オーバーリミッツ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スキット

 

 

 

一夏の実力

 

 

 

 

生徒会室で楯無、簪、ローエンにヒューバートの四人が話している

 

「一夏さんは思っていたよりも頑張りますね」

 

「そうですね。正直、僕はすぐにあきらめると思っていたのですが」

 

「あら? 何だか彼、頑張っているもの。そう簡単にギブアップするわけないじゃない」

 

「お姉ちゃん、それって……織斑先生のこと?」

 

そんな簪の答えにローエンは自分の考えを言う

 

「どうでしょうね? 簪さん。確かにすごい実績の持つ身内がいると自分も頑張らなければと思うものです。しかし彼にはそれ以外にも何かを感じました」

 

「ローエンさん、それは何ですか?」

 

ヒューバートの質問に

 

「さあ?」

 

「「「さあ? ……って」」」

 

ローエンの答えに呆れる三人

 

「私は彼ではありませんからね。しかし、いい目でした。伸ばしがいがありますね。そう思いませんか? ヒューバートさん」

 

「……僕にはよくわかりません。これからの頑張りには期待してもいいと思いますよ」

 

「よし、じゃあ明日も頑張ろうね、簪ちゃん」

 

「うん、よろしくね。お姉ちゃん」

 

姉妹の笑顔にお互いのパートナーも笑顔になった

 

 

 

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