No.474223

IS−インフィニット・ストラトス−黒獅子と駆ける者−

トラックに轢かれそうになった女の子を助けて俺はお陀仏になった・・・。・・・って!それが本来の死じゃなくて、神様のミスで!?呆れている俺に、その神様がお詫びとして他の世界に転生させてくれると言うことらしい・・・。そして俺は『インフィニットストラトス』の世界に転生し、黒獅子と呼ばれるISと共にその世界で戦うぜ!

2012-08-23 12:15:16 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1918   閲覧ユーザー数:1845

 

 

 

 

episode52 目覚める禁断の力

 

 

 

 

「・・・・これは・・」

 

ティアはバンシィの前に現れた黒い天使に驚き、警戒していた。

 

(一体どこから現れたの!?)

 

 

 

 

 

 

(り、リイン・・・お前・・)

 

隼人はゆっくりと顔を上げてリインフォースの背中を見る。

 

(遅くなって申し訳ございません、隼人。ようやく完全な実体化を終えました)

 

(・・・・・)

 

(・・これで、あなたを守れます)

 

(リイン・・・・・・すまない)

 

(礼は要りません・・・。これが私の役目なのですから)

 

(・・・・・・・)

 

 

 

 

 

 

(ブラックウイング・・・・行くぞ)

 

《Jawohl(了解)》

 

そしてブラックウイングのピンク色のツインアイが発光して、リインフォースは両手にバスターライフルを展開して背中の四枚の翼を羽ばたかせてティアに向かっていく。

 

「くっ!」

 

そしてリインフォースは右手のバスターライフルを放つと、ティアはとっさに後ろに飛んでかわして右手のバズーカと左手のアサルトライフルを収納してアサルトマシンガンを両手に展開して弾丸を放っていく。

 

『・・・・・』

 

リインフォースは弾丸をかわして行くと、四枚の翼を大きく広げる。

 

『ブラッドレイン・・・』

 

そして翼から赤い羽根が飛び出てきてティアに向かっていく。

 

「福音みたいな攻撃をっ!」

 

ティアは大きく動いて赤い羽根をかわして行くとアサルトマシンガンを再度放っていく。

 

 

リインフォースは弾丸を宙返りに飛んでかわすと、四枚の翼を後ろに曲げると、力を溜める。

 

『切り裂け・・・漆黒の翼』

 

そして翼を一気に前の方に押しやり、翼から衝撃波を放って直後にアサルトマシンガンから放たれた弾丸をすべて切り裂いた。

 

「なにっ!?」

 

その直後にリインフォースは左手のバスターライフルを放った。

 

「くっ!」

 

ティアは左腕のシールドを前に出すとビームを防ぐが、そのまま後ろに押されていくも何とか踏ん張った。

 

続けてリインフォースは右手のバスターライフルを放つが、ティアはその場から真上にジャンプしてかわす。

 

 

『・・・・』

 

リインフォースはバスターライフルを横同士に連結して右サイドアーマーにマウントすると、機体の周囲にエネルギー状の先端が尖った円錐角を展開する。

 

『アルテミス・・・行け』

 

そして右手を水平に振るうと、円錐角がティアに向かって飛んでいく。

 

「くっ!」

 

ティアはスラスターを一気に噴射してアルテミスをかわして行く。

 

(誘導弾・・・ここまで高性能なものって・・・ちっ!)

 

そして両手のアサルトマシンガンを放ってアルテミスを撃ち落していく。

 

 

「こうなったら・・・!」

 

そしてティアは背中のバックパックを収納すると、大型荷電粒子砲を展開した。

 

「くらえっ!」

 

そして大型荷電粒子砲より膨大な荷電粒子が放たれた。

 

 

 

『・・・・・・』

 

しかしリインフォースはかわすとせず、右手を前に出す。

 

 

そして荷電粒子はフィールドと思われる何かで弾かれていった。

 

 

 

「っ!?・・・・そんな」

 

ティアは大型荷電粒子砲が防がれて呆然としていた。

 

(あの性能・・・本当にISなの?あまりにも―――)

 

 

 

 

 

『・・・・・』

 

リインフォースは左サイドアーマーよりビームサーベルを抜き放つと、ティアに向かっていく。

 

 

 

「くっ!」

 

 

 

 

『っ!』

 

するとリインフォースは何かの接近に気づいてとっさに右側を向くと左手を前に出してフィールドを展開して防いだ。

 

 

 

 

「あら?気が付かれましたわね」

 

すると声が辺りにこだます。

 

『何者だ』

 

そして少し離れたところの景色が歪むと、徐々に何かが姿を現した。

 

「さすがと言ったところですわね・・・」

 

そしてそこに一体の黒いISが現れた。

 

一部の形状は第一アリーナにで輝春と戦っているジアスのゼイドラと同じであったが両腕と両足はゼイドラより形状が異なり更に太く重量系と思わせるもので背中のスラスターユニットに代わって二門のキャノンを搭載していた。カラーリングも赤に変わって黒でそれ以外は同じカラーリングであった。右手にはゼイドラのライフルとは違ってガトリングガンを装備していた。そして頭にはゼイドラと同形状のメットを被っており、目の部分を覆うバイザーの中心に緑のラインに発光する。

 

 

「あなたは?」

 

 

「私はナンバーズNo04『シスター』ですわ。ティア様」

 

「・・・シスター・・・」

 

そしてシスターと呼ばれる人物は固定具でアリーナの壁に固定されているバンシィを見る。

 

「そして・・・あなたに会えて光栄ですわ・・・。オリジナル」

 

「・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・」

 

ジアスは警戒して身構える。

 

目の前には先ほど剣を真っ二つに折った赤い機体がいた。

 

 

(この気迫・・・只者ではないな)

 

 

 

 

「・・・・・・」

 

 

そして赤い機体が日本刀の柄を握り直すと、地面を勢いよく蹴ってジアスに向かっていく。

 

「っ!」

 

ジアスも左手の左掌の銃口よりビームサーベルを出すと、赤い機体に振るう。

 

しかし赤い機体はバックパックのスラスターを一気に噴射して飛び上がるとジアスの背後に着地する。

 

「ちっ!」

 

ジアスは振り向き際にライフルの銃口よりビーム刃を出して振るうが、赤い機体は日本刀を左側に出して受け止めた。

 

そしてそのままビームサーベルを押し返すと赤い機体はそのまま横に勢いよく日本刀を振るうがジアスはとっさに左掌のビームサーベルで受け止める。

 

「くっ!」

 

ジアスはそのまま赤い機体を押し返すも赤い機体は着地と同時に地面を蹴って飛び出ると日本刀を斜めに振り上げたが、ジアスは身体を反らしてかわすと後ろに飛んで距離を置く。

 

(隙が無い・・・。気を抜いたら負ける・・・!)

 

ジアスは息を呑むと、右手のライフルを放って赤い機体を牽制しながら接近すると、左掌のビームサーベルを振るうが、赤い機体は日本刀を上に上げて防ぐと、頭部側面にある小さい銃口よりバルカンを放った。

 

「なにっ!?」

 

そして連続で弾丸の直撃を受けて、怯んだ所を赤い機体は日本刀を振り下ろしてゼイドラのライフルを切り裂いた。

 

「くそっ!」

 

ジアスはライフルを捨てると右掌の銃口よりビーム刃を出すと赤い機体に切りかかるが、赤い機体は日本刀を一閃させるとゼイドラのビームサーベルを切り裂いた。

 

「っ!?」

 

そして日本刀はゼイドラの胸部にあるクリスタルを切り裂いた。

 

「ちっ!」

 

ジアスは舌打ちをしてすぐに後ろに跳んだ。

 

(化け物か・・・。実体剣でビームを切り裂くとは・・・)

 

ジアスは動揺を隠し切れなかった・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・」

 

そしてその様子を輝春は見ていた。

 

(ビームを切り裂くとは・・・とんでもねぇやつだな・・・)

 

ヘルメットで顔は見えないが、輝春は苦笑いを浮かべていた。

 

(・・それに・・あの太刀筋・・・・動き)

 

輝春は赤い機体の動きに見覚えがあった。

 

 

 

 

(・・やっぱり・・そういうことか)

 

そして次の瞬間には確信に変わった。

 

(あいつ・・・・正体隠してやっているんだろうが、動きでバレバレだぞ・・・千冬)

 

そして輝春は両手に持つビームサーベル先端からビーム刃を出すと、スラスターを噴射してゼイドラに向かって行った・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『・・・・・』

 

 

 

リインフォースはビームサーベルの柄を握り直して、前を見る。

 

 

「それにしても・・・まさかここでロストテクノロジーの産物を見ることになるとは・・思ってもみませんでしたわ」

 

『・・・・・』

 

「・・どういうこと?」

 

「あぁ。ティア様は別に知らなくてもいいのですよ。複雑で極まりない話なのですから」

 

「・・・・・?」

 

 

 

 

 

「さてと・・・」

 

そしてシスターはリインフォースの方を見る。

 

「見せてもらいましょう・・・。ロストテクノロジーが生んだ産物の力を・・・」

 

『・・くっ・・!』

 

そして両者は一気に飛び出した・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・・」

 

そんな頃、隼人は気を落としていた。

 

 

 

(・・・なぜ・・・なんだ・・)

 

 

 

ドクン・・・・・・

 

 

 

(・・・なんで・・・こうなるんだ・・・)

 

 

 

ドクン・・・・・・

 

 

 

(俺は・・いつも・・・)

 

 

 

するとバンシィの赤いツインアイが黄色に変化した。

 

 

 

(気づくのが・・・・)

 

 

 

ドクン・・・・・・!

 

 

 

(遅すぎる・・・・・・!)

 

 

 

 

《プロテクト解除・・・・モード変更・・・・パイロットとの連動を確認・・・・システムオールグリーン・・・『IS-D』・・・発動》

 

 

 

 

そして消えていたサイコフレームが金色ではなく、まるで血のように赤く光りだした。

 

 

 

 

 

 

 

『っ!?』

 

その異変にいち早く気づいたのはリインフォースで、とっさに後ろを向いた。

 

 

 

 

「うぅぅぅぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」

 

 

 

そして隼人は両腕に力を入れて壁に固定された拘束具を強引に破壊すると次に腹部、そして最後に脚部の拘束具を破壊した。

 

 

 

『隼人!?』

 

 

「バンシィが・・・」

 

 

「・・・・・・・」

 

 

 

「俺は・・・俺は・・・!」

 

そしてバンシィの両腕、両足、バックパックのカートリッジがリロードされると、赤く光るサイコフレームが更に赤く輝き、黄色にツインアイが更に強く発光した。

 

 

 

「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!」

 

そして隼人は天に向かって咆哮すると、衝撃波が辺りに放たれた。

 

 

 

『これは・・・・』

 

 

「・・・・・」

 

 

 

 

「遂に目覚めたようね・・・・。すべてを滅ぼす・・『破壊の王』が・・・」

 

顔の上半分はバイザーに隠れて見えないが、シスターの口角は邪悪にも吊り上がっていた・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

後書き

次回暴走回になりそう・・・。そして無双回にもなりそう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 
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