No.472783 IS《インフィニット・ストラトス》 SEEDを持つ者達 第22話Lさん 2012-08-20 02:16:09 投稿 / 全1ページ 総閲覧数:11026 閲覧ユーザー数:10740 |
臨海学校を翌日に控えた日曜日の朝。
ルナマリアは寮の見まわりしていた。
まだ朝6時な為、起きている生徒は少ないのですれ違う生徒は殆んど居なかった。
その時、一夏の部屋から何やら激しく動き回る音が響いてくるのに気付いたルナマリアはまだ寝ている生徒に迷惑だと注意しに一夏の部屋に向かった。
「一夏」
ルナマリアがドアをノックしてみるも反応は無かった。
不審に思ってドアノブに触れると鍵が開いていた。
「開いている?」
ドアを開けて入るルナマリアの目に入ったのはベッドに仰向けになっている一夏とそれに覆い被さろうとしている全裸のラウラであった。
「なっ!?……ちょっと何やってのよ二人とも!?」
「る、ルナマリア!」
一夏が焦っている中、ラウラは平然と答える。
「無礼な奴だな、夫婦の寝室に」
「夫婦って……あなた達は学生でしょ、とにかく一夏から離れなさい!」
「何を言う、今から夫婦の営みをやる所を……」
「織斑先生に知られたら殺されるわよ……」
その言葉を聞いたラウラは慌てて一夏から降りる。
やはりラウラも千冬の名前を出されると敵わない様である。
「で、ラウラ服は何処なの?」
部屋を見渡したルナマリアはラウラの服が無い事に気付いた。
するとラウラは予想外の言葉を言い出した。
「部屋に置いて来た」
「ちょっと、裸のままで外を歩いていたの!?」
「無論だ!」
ラウラの無頓着さに頭を悩まされるルナマリア。
「はぁ、分かったわ、私が服を持ってくるから、ラウラは洗面所に待ってて」
そう言うとルナマリアはラウラの服を取りに部屋を後にした。
そして、ラウラの部屋に着いたルナマリアは千冬から預かっているマスターキーを使い部屋の中に入ると声が聞こえベットに視線を向けた。
「い、いち……か、あっ……そ、そこは……だめ、だよ……いち、かの……え……っち……」
まだ眠っているシャルロットの喘ぎ声が聞こえていた。
「どっちがエッチなのよ……」
そんな事を言いながらルナマリア洗面所に脱ぎ捨てられていたラウラの制服を持って一夏の部屋に戻るのであった。
その頃、キラとシンはMSの整備の為、第六アリーナの地下に来ていた。
だが、今日は何故か千冬の姿もあった。
「それで更識姉は、まだお前達の事を調べているのか?」
「はい、簪の件で大人しくはなってますが……」
「そうか……私のほうも警戒はしていたが、まさか直接、更識が襲い掛かるとは思わなかった」
楯無はキラ達が教師就任してから暗部としてキラ達の事を調査をしていた。
だが、キラと簪が関りを持ってしまった、それに我慢できなかった楯無は暗部としての責任を放棄してキラに襲い掛かったのだ。
「でも、無理ないですよ、大事な妹が正体が分からない人と関りを持ったら誰だって、怒りますよ」
「そうだな……」
シンの言葉に千冬は呟くのだった。
「ところでキラ、デュノア社の方はどうなった?」
「昨日デュノア社の社長に直接、話をつけました」
「何をやった?」
キラは内ポケットに入れていたメモリーを千冬に渡した。
「僕がデュノア社にハッキングして手に入れた不正取引のデータです」
「なるほど、何らかの干渉があった場合このデータを流すとでも言ったのだろう?」
「はい、結果は上手くいきました、シャルロットの親権はフランス政府に移譲され、彼女は晴れて自由の身になりました」
「ほぅ、中々の収穫だな、だが、デュノアのリヴァイブはどうなる?」
「そこの所も大丈夫です、今まで通りデュノア社がバックアップする形になります、けど実際にはデュノア社にシャルロットを縛る権限はないので、寧ろデュノア社がお願いして貰ってる立場です」
「なるほど、これで当分はデュノア社は大人しくなるか」
デュノア社の問題は取り合えず解決して安心する千冬。
「そういえば、今日お前達水着を買いに行くと言っていたな」
「ええ、一夏から誘われて」
「そうか、一日の休暇だゆっくりしておけ」
「ありがとうございます」
臨海学校の水着を買いに行くため一夏と一夏に誘われたキラ、シン、ルナマリア、シャルロット、簪はモノレールに乗っていた。
一夏はキラとシンで会話をしており、シャルロットは自分も一夏と話をしたいと眺めていたすると隣に座っているルナマリアに声を掛けられた。
「シャルロット」
「うん、何?」
「夢だからって、喘ぎ声は出さないでよ、聞いてる方が恥かしかったわ」
その言葉を聞いたシャルロットは顔を真っ赤にして慌てていた。
「る、ルナマリア……ど、どして……そ、それを!?」
「ラウラが裸で一夏の部屋に行ったのよ」
「は、は、裸!!?」
シャルロットの声は大きかったのか乗客がシャルロットに視線を向けていた。
もちろん、一夏もである。
シャルロットは周りの視線に気付き恥かしくなったのか顔を俯いてしまった。
「それでどうなったの……」
「ラウラ、服を自分の部屋に置いて来たって言うから私が服を取りに部屋に入って、その時にね」
「そ、そうなんだ……」
ルナマリアに見られてしまった恥かしさに顔を真っ赤に染める。
そしてルナマリアはニヤニヤしながら言った。
「シャルロットのエッチ!」
「エッチ……」
ルナマリアとさらには簪までシャルロットをからかいだした。
二人のからかいにさらに顔を真っ赤にするシャルロット。
「も、もう、からかわないでよ、ルナマリア、簪!!」
「ごめんごめん、お詫びに街に着いたら大好きな一夏と二人きりしてあげるわ!」
「えっ!?」
「箒達も一夏を狙っているようだけど今日はシャルロットに花を持たせるわ!」
「あ、ありがとう、ルナマリア!」
それから、キラ達は街に着くとルナマリアはキラとシンに事情を説明して一夏とシャルロットを二人きりさせた。
そして、残った4人はショッピングモール『レゾナンス』に向かった。
「キラさん達は水着は持っていないんですか?」
簪の質問にシンが答えた。
「俺達、海で遊ぶって経験は殆ど無かったからな、実の所、言うと今まで水着を買ったことが無いんだ」
シンが答え終えるとルナマリアが柱の陰から何かを覗き見する4人の人影を見つけた。
キラ達から離れルナマリアは4人の人影の下に向かった。
「何しているのよ、あなた達」
「うぉ!?」
「きゃあっ!?」
「る、ルナマリア!? いきなり話し掛けないでよ! びっくりしたじゃない!!」
「む、ルナマリアか」
軍人であるラウラはともかく箒、セシリア、鈴は気配を隠しきれていないかった。
周りから見れば怪しい人である。
「それで、何をしていたの?」
「何って、アレよ」
ルナマリアは鈴が指差す先を見るとそこには水着売場の入口で楽しく話をしている一夏とシャルロットの姿だった。
「一夏のやつめ、私に内緒でシャルロットとデートとは」
「ふむ、嫁にはきっちり調教しておかないとな」
一夏に誘われなかったのにシャルロットを誘った事に嫉妬むき出しの4人、そんな中、一夏とシャルロットは水着売場に入っていった。
「動いたな!」
「行きますわよ!」
「しくじるんじゃないわよ!!」
4人は後を付ける為、水着売り場に入っていた。
ルナマリアは心の中で騒ぎを起こさない事を願うのであった。
その後、一夏とシャルロットは偶然買い物に来ていた千冬と真耶に試着室に入っているのを見られお説教を貰うのであった。
もちろん、箒達も千冬に見つかり一緒にお説教食らう羽目になるのであった。
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第22話です。
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