No.472332

転生先は魔法少女リリカルなのは……何だそれ?

7-11店員さん

第三十話…昔々それはそれは可愛らしい、高町なのはという女の子が居ました

2012-08-19 09:57:15 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:31655   閲覧ユーザー数:27300

ピーンポーン

 

「……あれ?可笑しいな?お姉ちゃーん!」

 

学校が終わった俺達は高町の家に到着したが、高町が家のチャイムを鳴らしても返事が無い…朝は桃子さんが、昼からは美由希さんが彩羽の面倒を見てる筈なんだが……ん?

 

「おい高町、向こうから物音がするんだが」

 

「え?あ、道場に居るんだ」

 

……道場なんかあんのか?

まぁ恭也さんは剣術を身に付けてるみたいだったし…いやそれにしても家に道場って……

 

「龍?どうしたの?」

 

「いや、何でもねぇ…」

 

ハラオウンに声を掛けられ、俺も高町の後を追う。

 

ガラッ!

 

「えい!やぁーー!」

 

「彩羽!可愛いよ!!」カシャ!カシャ!

 

「「「「「「……」」」」」」

 

道場の中に入った俺達が見たものは、二本の木刀を振るう彩羽と、その姿をゴツいカメラで撮っている美由希さんだった。

 

「あ!お兄ちゃ、なのはお姉ちゃん!お帰りぃー!」

 

「なのは、龍君お帰り、フェイトちゃん、はやてちゃん、アリサちゃん、すずかちゃん、いらっしゃい」

 

「「「「お邪魔します」」」」

 

俺達に気付いた彩羽はコッチに走って来る、そして美由希さんも俺達の所に来た。

 

「美由希さん、何やってたんすか?」

 

「いや~…実は、かくれんぼの途中で彩羽が道場を見付けちゃて、私が型を見せたら自分もやりたいって言って……断れなくて」

 

美由希さんは手を頭に添えながら事情を説明してくれる…成る程、断れなくてって事は彩羽が頼み込んだんだろうな……多分

 

「お兄ちゃ!お兄ちゃ!」

 

「何だ?彩羽」

 

「彩羽、カッコイイ?カッコイイ?!…えい!とぅ!」

 

彩羽は俺に感想を聞いてくる…カッコイイかどうかは、周りを見れば解るだろ

 

「カハッ!」

 

「はやて!確りしなさい!」

 

「う……私はもう耐えられん…アリサちゃん、せめて私の携帯に彩羽の写真……を」

 

「大丈夫よ、私の携帯に納めておくわ!」

 

「なんでや!!」

 

「彩羽ちゃん、コッチ向いて!」カシャ!

 

「彩羽、ハーケンセイバーって言って!」

 

「何言ってるの!スターライ「「それだけはダメ(アカン)!!」」……」

 

俺以外の奴はテンション上がりっぱなしだ…と言うより高町が何か言おうとしたときにハラオウンと八神が必死に止めてたが何だったんだ?…まぁ今は、そんな事より

 

「帰って良いか?」

 

「「「「「「ダメ!」」」」」」

 

「はぁ…」

 

俺の願いは叶わなかった。

 

~なのは視点~

 

いつまでも道場に居るのもアレだったので、私達は取り敢えずリビングに行ったのですが

 

「……何だ?この服の山」

 

リビングに付くと、ソファーの上に子供用の服が綺麗に積まれていたの。

 

「あ!実は午前中お母さんが彩羽に色んな服を着てもらって写真を撮ってたみたいなんだ……見たい?」

 

「「「「是非!」」」」

 

お姉ちゃんの言葉に私と龍君以外の皆は目を輝かせる。

 

「それにしても、何でこんなに子供用の服が有るんすか?」

 

「それ全部、なのはが彩羽位の時に買ったやつなんだけど捨てるの勿体無いから置いといたんだよ」

 

(へぇ~~……でも確かにどれも保存状態は良い、いや寧ろ新品なんじゃ……ん?)

 

龍君はお姉ちゃんが質問に答えた後に服を見渡すと、一着の服を手に取ったの……って!あれは!

 

「美由希さん、何でこの服だけこんなにボロボロなんすか?」

 

「ん?…あ~~それはねぇ~実は「にゃーー!お姉ちゃん言っちゃダメー!!」むぐぐ!」

 

私は慌てて、お姉ちゃんの口を塞ぎました。

 

「なんやなんや?!おもろい話の予感!」

 

「なのは!美由希さんを離しなさい!」

 

「ちょっと!アリサちゃん、はやてちゃん何するの!」

 

「さぁ、美由希さん!今の内に!!」

 

「その話、聞かせて下さい!」

 

「にゃーー!ダメーー!!「なのは!静かにしなさい!」むぅー!」

 

しかし私はアリサちゃんとはやてちゃんに取り押さえられてしまいました…フェイトちゃん、すずかちゃん助け…あ!二人も聞きたそうな顔してる!

 

「コホン……では、その服がボロボロな理由を御話しましょう…昔々それはそれは可愛らしい、高町なのはという女の子が居ました」

 

「何で、日本昔話風に語るんすか?」

 

~~~~~~~~~~~

 

~美由希語り~

 

小さい頃のなのはは、余り我が侭を言わない子だったんだけど

 

「なのは、今日はコッチのお洋服を着ましょ」

 

「いやなの!なのは、この服が良いの!」

 

「でもその服、もう何日も着てるでしょ、洗濯しないと」

 

「いやなの!この服じゃないと、あの男の子がなのはに気付いてくれないかも知れないの!」

 

ある日を境に、たった一着の服しか着なかった事が有ったんだ、どうやらまた会う約束をした男の子が、約束をした時と同じ服じゃないと自分に気付いてくれないと思ってたみたい。

 

「でもなのは、その服汚れてるわよ?なのはは、その男の子に汚いお洋服で会いたいの?」

 

「!!あ……でも」

 

「大丈夫よ…お洋服が違っても、その男の子はきっとなのはの顔を忘れてないわ」

 

「本当?」

 

「本当よ、だからお洗濯して綺麗になったら、またその服を着なさい」

 

「うん!わかったの!」

 

お母さんの説得でなんとか違う服を着せる事は出来たんだけど、基本的にはその服しか着なかったんだよ。

 

でも一番大変だったのは、なのはも成長期だったし大きくなるにつれて、その服も着れなくなってボロボロだから捨てようって成った時で

 

「ダメーー!!捨てちゃダメーー!」

 

「でも、その服もう着れないでしょ?他のお洋服と違ってボロボロだし」

 

「この服だけはダメなの!なのはの!なのはの大切な服なの!!」

 

捨てるって言われた途端に、その服を抱きしめて離さなくて流石のお母さんも諦めて、なのはの思い出の服は大切に保管されました。

 

めでたし、めでたし

~~~~~~~~~~~

 

「と言う事が有って、その服だけボロボロなんだよ」

 

「「「「へぇ~」」」」

チラッ

 

「うぅ~~恥ずかしい……」

 

お姉ちゃんの話が終わると皆は一斉に私を見ます。

 

「で?この話を聞いた感想はどうや?約束の男の子wwww」

 

「……黙れ」

 

デコピン(強)

バチィィィン!!

 

「痛!ったぁぁぁぁぁぁぁぁ!!何するんや!!」

 

「下らねぇ事を聞いてくるからだ」

 

話を聞いた、はやてちゃんが龍君に感想を聞くけど帰って来たのは感想では無く、強烈なデコピンでした…それにしても凄い音したの

 

「うぅ……彩羽、アンタのお兄ちゃんが、こないな事をしてきたでぇ~」

 

「?……!はやてさん、痛いの痛いの飛んで行けぇーー!」

 

「くわぁーー!なんて、エエ子なんやーーーー!!!」

ギュウーー!!

 

「はやて!彩羽から離れなさい!」

 

「はやてちゃん……羨ましい」

 

はやてちゃんは彩羽に撫でて貰うと、感極まって彩羽に抱き付き、それを見たアリサちゃんとすずかちゃんは羨ましいそうにしてたの。

 

「まぁまぁ皆落ち着いて、取り敢えずお母さんが撮った彩羽の写真見ようよ」

 

お姉ちゃんの一言で私達は彩羽の写真を見て、各々気に入った写真を見付けては彩羽に服を来て貰ったりしたの…中でも聖祥の制服を着た彩羽は可愛かったの!

 

~龍視点~

 

「ただいま~…あら?皆いらっしゃい♪」

 

「「「「お邪魔してます」」」」

 

暫くしたら、桃子さんが帰って来た…今日は早く帰って来る日なのか?

 

「あれ?お母さんどうしたの?まだ店に居る時間じゃ」

 

「ちょっと龍君に聞きたい事が有ってね、また直ぐにお店に戻るわ」

 

どうやら俺に話が有るらしい…直ぐに戻るって言ってるなら早く聞くか

 

「桃子さん、俺に話ってなんすか?翠屋の手伝いですか?」

 

「違うわよ♪」

 

違うのか…だったら一体

 

「龍君、明日はどうするの?」

 

「明日?」

 

「明日も学校有るでしょ♪」

 

「……明日は終業式だけですよ」

 

まさか……

 

「それでも、学校に行ってる間また彩羽ちゃん預かって欲しいでしょ」

 

「いえ、ベスターが…使い魔が居るんで」

 

この人は……いや、まさかな

 

「それでも、やっぱり心配だから……今日は泊まっていきなさい♪」

 

……やっぱりか、まさかとは思ったが予想通りとはな

 

「お断りします」

 

「泊まりなさい」

 

「いや…お断「TO☆MA☆RI☆NA☆SA☆I」……はい」

 

駄目だ……やっぱりこの人には何故か勝てねぇ…

 

「龍君!家に泊まるの?!」

 

「嫌なら、お前から「私は全然大丈夫だよ!」…」

 

最後の望みであった高町が何故か快く承諾する…まぁ俺が泊まる=彩羽も泊まる…だからな

 

「なのは!わ!私も今日なのはの家に泊まって良いかな?!」

 

「フェイトちゃん?!……うん、良いよ!『チャンスは公平にだもんね♪』」

 

「ありがとう、なのは♪」

 

そして何故かハラオウン迄泊まる事に成ってる。

 

「何や、大変な事に成っとるけど頑張ってなぁ~龍君」

 

話を聞いてた八神は俺の肩に手を置いてくる…が欠片も同情して無いのは見て解る。

 

「お兄ちゃ!今日なのはお姉ちゃんの家にお泊まり?!」

 

「そうだ」

 

「やったー!お泊まりぃー!!」

 

案の定大喜びする彩羽

 

「彩羽、私も一緒にお泊まりするから宜しくね」

 

「ほんとぉ!じゃあいろは、なのはお姉ちゃんとフェイトさんのお背中洗って上げる~」

 

「なのはちゃぁぁぁん!!私も彩羽に背!じゃなくて今日泊まってエエかなぁ?!!」

 

ハラオウンが彩羽に声を掛けた後に彩羽の言った事を聞いた八神は先程まで自分は泊まらない雰囲気を出していたのを一変させ、高町に頼み込む。

「だったら今日は皆で、なのはちゃんの家でお泊まりしよ」

 

「「「「賛成ーー!」」」」

 

「この人数じゃあ御風呂に時間が掛かるわね」

 

「そんなら!御風呂はスーパー銭湯にしよか?!」

 

「うん、良いね!」

 

「あの銭湯行くの久しぶりだね」

 

「それじゃあ皆!一旦家に帰って、お泊まりに必要な物を持って、また私の家に集合!荷物を置いてから銭湯にGO!!と言う事で」

 

「「「「OK!!」」」」

 

流れで、この場に居る全員が高町の家に泊まる事に成り、銭湯に行く事にも成ってる…無駄だと思うが一応言っとくか

 

「おい、俺も行かねぇと駄目なのか?」

 

「「「「「勿論!!」」」」」

 

「はぁ…」

 

こうして全員一度、自分の家に泊まる為に必要な物を取りに帰る…ベスターの奴、帰って来てると良いんだが…

 

~聖視点~

 

「くそっ!結局なのは達が見舞い来ねぇままで退院しちまった」

 

俺は自室のベットの上でイラつく…いや理由は解ってる、なのは達が見舞いに来なかったのは、王神の奴と同室だったからだ、俺の見舞いに来たのに、あんなクズに勘違いされたく無いだろうからな

 

「だから個室にしろっつったのに、クロノの奴は相変わらずKYだぜ」

 

「剣!!ご飯よ!」

 

「うっせーーーな!解ってるよ、ババァ!飯は後で食う!!」

 

人がイラついてる時に……まぁ良い、今はこのイライラを落ち着かせるか

 

「はぁはぁはぁ……なのは……フェイト…はやて…アリサ、すずか…………」

 

幾ら惚れてても、今は年齢的にアレだし、無理に誘ってもアイツ等も心の準備が出来てないだろうから今は我慢だ、Stsに入れば同室のなのはとフェイトは同時に相手が出来る、はやては…そうだ!リインも混ぜて可愛がってやるか、アリサとすずかは出張任務の時にでも……くくく……今から楽しみだ

 

神様の雑談…のコーナーです~

 

オェーーーーーー!!!

 

最悪ですーー!

 

最後にとんでもないモノを見てしまったですーー!

 

気分が悪いですー!お腹が痛いですーー!

 

では、ゴッドスマイルで……って!こんなの見たらスマイルなんて無理ですーー!

 

うぅ~~……

 

!!そうです~!リフレッシュに行くです~

 

リリカル☆マジカル、さよならですー!

 

ババン!バ!バンバンバン!

 

良い湯だな♪です~~♪♪


 
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