No.470205 僕と君とやり直したい出来事と 第七問ハッピーさん 2012-08-14 22:42:25 投稿 / 全1ページ 総閲覧数:2573 閲覧ユーザー数:2544 |
―Fクラス―
明久「ただいま~」
秀吉「おお、お帰りなのじゃ明久。テストの手応えはどんな感じだったかの?」
明久「・・・聞かないでくれないかな」
秀吉「その様子じゃと、あまり解けなかったみたいじゃのう・・・」
僕だってできる限りは頑張ったんだよ?
明久「・・・はぁ」
とりあえず、休むために席―――は清涼祭で来るお客さんが座るので飲茶を作る厨房へと向かう。
明久「・・・ん?ねぇ秀吉?」
秀吉「なんじゃ?」
明久「そういえば、ムッツリーニはどうしたの?」
さっきからムッツリーニの姿が見えないことに気づく。
秀吉「え、っとじゃな」
ん?なんか様子がおかしい?
秀吉「・・・」チョイチョイ
明久「その指は?」
秀吉「見てみたらわかる・・・」
一体どうしたんだろ?
そっと、用意されたテーブルの後ろを見る・・・。
ムッツリーニ「・・・」ピクピク
明久「ムッツリーニ!?っ―――!一体何が!!」
――まさか!
明久「まさか雄二が食べた”アレ”を―――!!」
秀吉「いや・・・それは違うぞい。それは―――」
姫路「あっ、吉井君戻ってきたんですね」
美波「あれ?坂本はどうしたの?」
明久「姫路さんに美波?雄二なら今、霧島さんに追いかけら―――!?」ブシュ
秀吉「大丈夫か明久!?」
ちゃ、チャイナドレスだと――!
ムッツリーニ、君はこれにやられたのかい!?
明久「だ、大丈夫だよ。なんとか・・・ねっ!?」ブシャァァ
姫路・美波「「吉井君/アキ!?」」
いつの間にきみも着替えたんだい秀吉!?
・・・でも。
明久「神様・・・ありがとうございました。これで僕も安らかに―――」パタン
秀吉「待つのじゃ明久!?逝ってはならぬぞ!?」
・・・。
そういえば、何か秀吉のチャイナドレスって見たことなかったっけ?
明久「っしょっと!遊びはここまでにしてと・・・。おーい、ムッツリーニ?起きて起きて」ペシペシ
ムッツリーニ「・・・う」
明久「おはようムッツ『ふっ・・・』―――」
・・・何か嫌な予感。
明久「ムッツリーニ?」
ムッツリーニ「・・・なんの問題もない。―――あの川を渡ればいいんだろ?」
あっ、なんかデジャヴ・・・。
じゃない!悪い予感的中じゃないか!?
明久「ムッツリーニィィ!?」
どうしよう!今回は出血多量が原因だ―――!
明久「―――!!」
そうだ!確かムッツリーニは――!
明久「秀吉!ムッツリーニのカバンの中に輸血パックがあるはずだから取って!!」
秀吉「しょ、承知した!!」
ムッツリーニ「六万だと?バカを言え。普通渡し賃は六文と相場が決まってる―――」
姫路「大丈夫ですか?」
近づかないで!僕まで君達やられちゃうから!?
秀吉「明久これを!!」
明久「ありがとう秀よ―――し」ポタポタ
堪えるんだ僕・・・。
ここで堪えなきゃムッツリーニと本当に逝ってしまうぞ!
ムッツリーニ「・・・だから何度言わす?普通渡し賃は六文だと――はっ!?ここは―――」
明久「よかったぁ~」
秀吉「大丈夫かのムッツリーニ?」
ムッツリーニ「・・・さっきまで俺は川にいたはず」
明久「その川を渡っちゃったら帰って来れなくなってたよ?」
ムッツリーニ「・・・!?まさかあの川は!?」
言うまでもない――が言っておこう。
明久「雄二が渡りかけた――あの、三途の川さ」
ムッツリーニ「・・・助かった」ガシッ
明久「無事でなによりだよ」ガシッ
お互い握手を交わす―――。
明久「・・・よし、雄二以外揃ったところで―――皆、準備はいい?」
全員「「「「「もちろん(じゃ)!」」」」」
明久「皆!今回は本気で清涼祭に取り組むんだ!理由は各自に伝わっているはずだからね!!」
全員(姫路以外)「「「「「おおー!!!」」」」」
姫路「?あの、美波ちゃん?清涼祭で何かあるんですか?」
美波「えっ!?あー・・・そうね」チラッ
そういえば、姫路さんには僕達が事情を知ってる事を内緒にしてたんだっけ?
うーん、美波からもヘルプのアイコンタクトがだされてるけど――どうしよう?
明久「・・・!姫路さん?」
姫路「なんですか吉井君?」
明久「今回の清涼祭はね?僕達はAクラスと競ってるんだよ」
姫路「えっ!そうだったんですか?」
明久「あははは。そうなんだよ―――」
こんな感じでいいかな?
まあ、理由を聞かれたらそれまでと思うけど・・・。
姫路「そういうことでしたら、私も頑張りますね―――」
明久「うん。頑張っ『厨房で』姫路はホールで頑張ってね!?」
姫路「?」
姫路さんが出す飲茶は危険すぎて人に食べさせられないんだよ・・・。
『ガラッ』・・・ん?
雄二「ゼェハァゼェハァ・・・。や、やっと逃げきれたぜ」
明久「あっ、お帰り雄二」
雄二「ったく、翔子め・・・。まあ、いい―――野郎ども!もう少しで客もやって来るだろう!今回はお前らが頼りだ!!ぜってぇ成功させるぞ!!」
全員「「「「「おっしゃー!!」」」」」
・・・本当にこのクラスっていいよね。
誰かのためにこうして協力してくれるんだから。
Fモブ「今回は姫路さんのためだからな」ヒソヒソ
Fモブ「ああ、もうこれが野郎だったら―――」ヒソヒソ
さっきの思ったことはなしにしよう・・・
明久「・・・でも」
本当にこのクラスって楽しいよね。
明久「・・・よしっ!僕も頑張るぞ!!」
雄二「さあ全員定位置に着け!!」
全員「「「「「おう!!」」」」」
皆は―――大丈夫!
雄二「さて、明久。お前も覚悟はできてるな?」
明久「もちろんだよ雄二」ニカッ
雄二「うっし、Fクラス!清涼祭の始まりだ!!」
全員「「「「「おおー!!!!!」」」」」
そして、僕達の姫路さんの転校を賭けた清涼祭の幕が開けた!!
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