紙がいきわたったところで5分間の休憩が入った。
「やったね紅葉!高校でも一緒のクラスになれるとは思ってなかったよ」
かえでは体を俺のほうに向けた。
「俺もまさかとは思ったけど一緒だったとはな・・・」
「だれか友達できるかな?」
「大丈夫、出来なくっても俺がいるから」
ぶっとかえでが吹き出した。
「何?そのキザな台詞。あははは」
「ちょっ笑うなよ」
恥ずかしい思いをしていたとき、いいタイミングで
「では、新入生のみなさん移動をお願いします」
と、先生が誘導を始めた。
体育館を抜け、5組の教室に着くと、すでに教卓の前に先生が立っていた。
ぞろぞろと人が入っていき席に着いたところで、担任と思わしき先生が口を開いた
「入学おめでとう。今日から一年間よろしくね」
クラス人数36名。男子12人、女子24人。
「私が担任の空木蜜柑(うつぎ みかん)。好きなように呼んでね」
担任の自己紹介が始まった。
空木先生は今年で24歳。腰のちょっと上ほどまである長い髪が目をひく。すごくきれいな人で思わずみとれてしまいそうだ。スーツ姿なのだが、Yシャツを第二もしくは三ボタンまで開けており露出がすごい。そしてなんといっても胸が大きい。夢と希望がたくさんつまっている。
このクラスでよかった!!
俺は幸せだー!!
~つづく~
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桜庭高校(さくらばこうこう)に入学した、ごく普通の楠木紅葉(くすのきもみじ)と幼馴染の如月かえで(きさらぎかえで)。一年で13クラスもある中で5組と運よく同じクラスになった2人。紅葉は楽しい青春をおくるぞと意気込んでいる中クラスに入ると.... そんな紅葉についてつづりたいと思います