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時代は三十年後 IS世界へ~(とある傭兵と戦闘機) 第二話

 前はスト魔女の世界  今度は元の世界の三十年後の世界へと飛ばされた主人公  戦闘機が旧世代と呼ばれる世界で、はたして傭兵の運命は?

2012-08-14 14:17:48 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:3631   閲覧ユーザー数:3420

 

 

 

   フィリア視点

 

 

 「うぅん・・・ここは?」

 

目が覚めると応接室のような所だった

 

そうだった、私は未来に飛ばされたんだ

 

 「はぁ~」

 

盛大にため息をついていると

 

 千冬「起きたか?」

 

目の前に昨日お世話になった(これからお世話になるんだろうけど)織斑先生がいた

 

 「はい・・・」

 

目を擦る、ぐっすり寝たから目覚めは良いみたいだ

 

 千冬「今日からお前をこのIS学園に転校させる。もう一人転校生がいるから一緒に行くぞ」

 

そうだ、今日からこのIS学園という学校の生徒になるんだな・・・

 

 「はい、よろしくお願いします」

 

 千冬「あと、お前が ”円卓の鬼神”である事は隠せ」

 

 「わかってますよ・・・」

 

聞いた話、私は英雄として記録に残っているらしい

 

そりゃ転校生が英雄だなんて言われたら混乱になるだろうな・・・

 

 「というかこんな事になっていようとはなぁ・・・」

 

 千冬「お前がいた時代から三十年離れているからな」

 

そう、でもベルカ戦争から三十年経った世界がこんなに進むとは

 

 「時代は怖いなぁ・・・」

 

ホント恐ろしいね時の流れっていうのは

 

 千冬「お前の本名は公開されてないから名前はそのままでいい」

 

 「了解しました」

 

そのまま鞄に教科書と資料一式詰めてから先生について行った

 

 千冬「待たせたな、行くぞデュノア」

 

 シャル「はい」

 

途中でもう一人の転校生と合流して教室に向かう

 

 シャルル「君も転校生?」

 

転校生の子が聞いてきた

 

 「うん、アナタは?」

 

ちゃんと敬語を使う

 

 シャルル「僕はシャルル・デュノア。よろしくね」

 

 「うん、よろしくね」

 

なんかいい人みたいだ

 

そうこしていると教室についたようだ

 

 千冬「少しここで待て、呼んだら入ってこい」

 

そうしてクラスに入っていく先生

 

もう一人の先生も遅れて入る

 

でもまさか学校生活になろうとは・・・

 

 

 

 

    一夏視点

 

 

 女子「ねぇねぇ織斑くん」

 

なんか教室に着いた途端に女子から話しかけられた

 

 「なんだ?」

 

 女子「昨日保健室に女の子を抱えて行ったってホント?」

 

アレ見られていたのか

 

 「ああ、いきなり倒れたからな」

 

別に隠す事でもないし

 

 女子「!!その子の名前は!?」

 

なんかいきなり形相を変えて聞いてきた

 

 「いや・・・聞いてないな」

 

そう言えば聞いてなかったな・・・

 

 女子「そう・・・その子の特徴は!?」

 

 「う~ん、確か紺色の髪を伸ばしてて目は蒼色だったな・・・」

 

 女子「皆いい?、紺色の髪に目は蒼の生徒を探して!!」

 

 一同「了解っ!!」

 

なんか騒がしいなぁ・・・朝から

 

 女子「あと今日転校生が来るみたいだよ?」

 

転校生か・・・この時期に?

 

そのまま話を聞いていると

 

 千冬「席に着け!!授業をするぞ」

 

千冬姉が来た。やべ、殴られる前に席につかねぇと

 

 山田「今日はなんと、転校生を紹介します」

 

山田先生が教壇にあがって転校生の報告

 

ここまでは女子に聞いていた情報通りだな

 

 山田「では、入ってください」

 

そして入ってきたのは

 

 シャルル「シャルル・デュノアです、よろしくお願いします」

 

俺と同じ男子制服を着た金髪の少年がそこにいた

 

 女子「え?・・・男?」

 

女子が疑問に思うのも無理は無い

 

なぜならISには ”女にしか使えない”という絶対条件がある

 

それを無視して使える人間は俺以外に確認されていない

 

 シャルル「はい、こちらにも僕と同じ境遇の人がいると聞いて本国より転校を」

 

転校生がそう言った瞬間

 

 女子一同「「「きゃぁぁぁぁっ!!」」」

 

女子の叫び声がクラスにひびく

 

 シャルル「へ?」

 

 女子A「男子!!二人目の男子!!」

 

 女子B「それもうちのクラス!!」

 

 女子C「美形!!それも、守ってあげたくなる系の!!」

 

まぁそりゃあそうなるよな・・・がんばれ転校生

 

 千冬「騒ぐな!!静かにしろ」

 

千冬姉が一喝するとクラスが静かになる

 

 山田「では転校生はもう一人いるので、入ってきてください」

 

そういうとドアが開き、その人物は教室に入ってきた

 

その人物は紺色の髪を長く伸ばし、目は透き通った蒼色をしていて

 

 フィリア「フィリア・フェイリールドです。よろしくお願いします」

 

自己紹介をして微笑む少女

 

そう、昨日俺が保健室に運んだ子だった

 

 

 

 

   フィリア視点

 

 

シャルルが入っていってから教室から叫び声が聞こえた

 

 「・・・何だ?学校ってそんなに危険な所なの?」

 

鈴音が言っていた事はウソなのか?

 

 山田「では転校生はもう一人いるので・・・入ってきてください」

 

む、お呼ばれのようだ

 

教室のドアを開けて入り

 

シャルルの隣で止まる

 

 「フィリア・フェイリールドです。よろしくお願いします」

 

そう言って微笑む

 

 一同「「「・・・・・・」」」

 

なんか凄い視線の集まりだなぁ・・・あはははは

 

 女子A「見つけたわっ!!」

 

 女子B「紺色ロングに蒼色の眼・・・間違いないわ!!」

 

 女子C「彼女よ!!織斑くんに ”お姫様抱っこ”されてたの!!」

 

 「へ!?」

 

状況が理解できない

 

 女子A「お姫様抱っこされてた時の感想を教えて~!!」

 

 女子B「どんな感じだった!?」

 

 女子C「織斑くん!!この子なの!?」

 

女子C(仮)は織斑と呼ばれる男子に聞く

 

 一夏「ああ、確かな」

 

 「あ、あなたは・・・」

 

この人たしか廊下で会った人だ

 

 千冬「騒ぐな馬鹿者共!!」

 

先生が二度目の一喝、効果はてきめんのようだ

 

教室が静かになって

 

 千冬「今日は二組と共同で実習する。それでは解散!!」

 

実習なのか・・・面白そうだなぁ

 

 千冬「それから織斑、フェイリールド、実習のあとで私の所に来るように」

 

あ、なんか呼ばれた

 

 一夏「待ってくれ千冬姉、誤解だ!!」

 

 千冬「織斑先生と呼べ!!・・・いいから来い」

 

 一夏「わかりました・・・」

 

 「わかりました」

 

 千冬「それと織斑、デュノアを案内してやれ」

 

 一夏「了解、行こうぜシャルル」

 

 シャルル「あ、うん」

 

織斑と呼ばれる少年はシャルルを連れて教室から出て行った

 

 女子A「で、織斑君に抱っこされた感想は!?」

 

いきなり聞かれた

 

 「・・・覚えてない」

 

正直に話す

 

 女子A「へ?」

 

 「だってあの人に会ったとき具合が悪くてさ・・・気を失ってたんだよね・・・」

 

さっき始めて彼が私を保健室に連れて行ってくれたのを知ったんだから

 

後でお礼しなきゃなぁ・・・

 

 女子A「ふぅん、そうなんだ」

 

 「あ、そろそろ着替えないと」

 

 女子A「あ、そうだね」

 

こうして私達は着替える事にしただが

 

 「・・・・?」

 

なんか二人分の殺気が・・・気のせいだろう

 

 

 

 

   一夏視点

 

 

あれから教室を出てから他クラスの女子に囲まれかけたけど何とか回避してアリーナの更衣室にたどり着いた

 

 「でもアイツ、転校生だったんだなぁ・・・」

 

そう、昨日保健室に運んだ女子がまさか転校生だったとは

 

 シャルル「うん、最初は僕だけって聞いてたんだよね・・・」

 

 「アイツと話をしたのか?」

 

 シャルル「うん、少しね・・・でもいい人みたいだったよ」

 

それは解かるんだ

 

あの時も自分が苦しくても心配させたくなかったのか、笑顔で返してきたもんな

 

 「・・・・・」

 

後でもう一度自己紹介しよう

 

 

それから急いで着替えてアリーナに出た

 

 

 

 

   フィリア視点

 

 

 千冬「本日から実習を開始する。まずは戦闘を実演してもらおう」

 

なんかいきなり戦闘とか言ったよこの人

 

 千冬「ファン、オルコット」

 

すると二人の女子が返事をした

 

 千冬「専用機持ちのお前達なら直ぐに準備できるだろう」

 

 リン「メンドイな~、何で私が・・・」

 

 セシリア「なんか、こうゆうのは見せ物みたいで気が進みませんわ・・・」

 

なんかブツブツ言いながら前に出る二人

 

その二人の耳元で織斑先生が何かを呟いた瞬間

 

 セシリア「ここはイギリス代表候補生、セシリア・オルコットの出番ですわね!!」

 

 リン「実力の違いを見せるいい機会よね~!!専用機持ちの!!」

 

何をしたんだ?あの先生は

 

 セシリア「それでお相手は・・・リンさんとの勝負でも構いませんが?」

 

 リン「ふふ~んこっちのセリフ~、返り討ちよ?」

 

何だ!?何があの消極的だった二人をあそこまで奮い立たせたんだ!?

 

・・・あぁ、飯か。飯だな

 

 千冬「慌てるな馬鹿共、対戦者は・・・」

 

先生がそう言いかけて、空から

 

 山田「うえぇぇぇぇぇっどいてくださ~い!!」

 

・・・山田先生が振ってきた

 

とりあえずここから離れよ

 

その場から離れると

 

 ズドォォォォンッ!!

 

さっき居た場所にクレーターが出来ていた

 

そしてそのクレーターの中には山田先生ともう一人

 

 「・・・・・」

 

織斑と呼ばれていた少年が山田先生に覆いかぶさっていた

 

というかなぜそうなった?

 

それからなんか山田先生から離れた彼に向かってビームが撃たれたり

 

剣をなげられたりしていたが、山田先生は射撃でそれを防いだ

 

 千冬「山田先生は元代表候補生だ。今のような射撃は造作もない」

 

え?それにしては操縦が・・・

 

 山田「昔の事ですよ、それに候補生止まりでしたし・・・」

 

なるほど、昔は強かったのか・・・

 

 千冬「さて小娘共、さっさと始めるぞ」

 

織斑先生が始めようとするが

 

 セシリア「あ、あの・・・二対一で?」

 

 リン「いや流石にそれは・・・」

 

なんかあの二人のいう事も納得できるなぁ

 

 千冬「安心しろ、今のお前達ならすぐ負ける」

 

その言葉に二人はむっとしてから

 

 千冬「では、始めッ!!」

 

三人が空に上がっていく

 

それから上空で戦闘が開始される

 

 「すごいなぁ・・・」

 

今やアレが戦闘機よりも優れた兵器なんだよなぁ・・・

 

今や自分の相棒が時代遅れになっている事に少し寂しさを感じた

 

そんな事を思っていたら上空で大爆発が起こり

 

 ズドォォォンッ!!

 

土煙と共に本日二個目のクレーターが作成された

 

 山田先生「終わりました~」

 

山田先生が降りて来た

 

 「という事は・・・」

 

クレーターの方を見るとそこにはなぜか取っ組み合ってる青いISと赤いISがあった

 

どうやら先生が勝ったみたいだ

 

 千冬「これで教員の実力は分かっただろう」

 

たしかに専用機持ち二人相手に楽勝というのは凄い事なんだろう

 

ところで取っ組み合ってるISの人達は無事なんだろうか?

 

 千冬「次に、グループに分かれて実習を行う。リーダーは専用機持ちが担当するように、では分かれろ」

 

それから専用機持ちの所に行った

 

 

 

 

 

 

なんかテキトーに回ってたらシャルル君の所についた

 

 シャルル「あ、フィリアさん」

 

 「あ、シャルル君」

 

そんな会話をしながらISに乗る

 

カシャカシャッと体に密着するように装備が付いていく

 

 シャルル「それじゃあ歩行をやってみて」

 

 「うん」

 

普通に歩く感じでさっさと歩く。おお、思ったより動き易いな

 

 「・・・こんな感じ?」

 

 シャルル「すごい・・・上手だね」

 

 「そうなの?」

 

 シャルル「うん・・・(初心者なら必ずあるぎこちなさが全く無い・・・まるで本当に自分の手足のように動かしてる)」

 

 「それじゃ降りるね」

 

 シャルル「あ、うん」

 

ISを外してから一息ついた所でチャイムが鳴る

 

 シャルル「あ、終わりみたいだね」

 

 「そうみたいだね」

 

こうしてISに初搭乗をした私は教室に戻った

 

 

 

   ~教室~

 

 

で、着替え終わった後に教科書類を整理していると

 

 セシリア「ちょっとあなた!!」

 

金髪お嬢様雰囲気出してる人が来た

 

 「はい、なんでしょうか?」

 

 セシリア「アナタ、一夏さんに ”お姫様抱っこ”をしてもらったって言いましたわよね?」

 

いや、言った覚えは無いけど

 

 箒「私も聞きたい、その・・・一夏とはどういう関係なんだ?」

 

関係も何も・・・でもなんか二人とも殺気が凄いよ?

 

 「別にこれといった関係はないけど?」

 

 箒・セシリア「「は?」」

 

 「いやだって、私が覚えてるのって廊下で会った所だけだし 気を失ってたから抱っこされた事なんてしらなかったもん」

 

そう言えば抱っこされたのって親父がコックピットに乗せてくれた時以来なだよな・・・たしか八歳ぐらいだったっけ?

 

それを同年代の人にやられたのか・・・なんか恥ずかしい

 

 セシリア「まぁそういう事なら・・・」

 

 箒「別に構わないが・・・」

 

どうやら納得してくれたみたいだ

 

 「あ、そう言えば自己紹介がまだだったよね」

 

 セシリア「そうでしたわね・・・私は セシリア・オルコット イギリス国家代表候補生ですわ」

 

 箒「私は 篠ノ乃 箒 だ、これからよろしく」

 

 「私はフィリア・フェイリールドです、フィリアって呼んでください」

 

自己紹介をしてからそのまま話をしていると

 

 一夏「箒、昼飯食いに行こうぜ。あ、セシリアと転校生も来いよ」

 

さっきの人に食事に誘われた

 

 セシリア「まぁ!!よろしいのですか!?」

 

 一夏「ああ、飯は大勢で食った方がうまいからな」

 

ここら辺で一応礼を言っておこう

 

 「あの、昨日はありがとうございます」

 

 一夏「ああ、気にしないでいいぞ。俺は 織斑 一夏 これからよろしくな」

 

 「フィリア・フェイリールドです。フィリアって呼んでください」

 

こうして自己紹介を済ませた私達は食堂に向かったのだった

 

ところでなんで篠ノ乃さんは機嫌が悪いんだろ・・・?

 

 

 

    千冬視点

 

 

私は今、職員室でフェイリールドがISに搭乗した際に計測した値を見ているが

 

 「これは・・・」

 

 動体視力 S

 

 反応速度 S

 

 IS適性 S+

 

アイツの計測値が表示された端末を見ている訳だが

 

これは戦闘に対しての適性につながる値だ

 

それのほとんどの数値がS

 

これはもはや異常ともいえる数値である

 

 「さすがは円卓の鬼神だな・・・」

 

あの戦争を生き抜いたのは伊達じゃないな

 

それに国家代表候補生でもここまで ”戦闘慣れ”した奴は居ないだろう

 

 「とんでもない奴が来たものだな・・・」

 

コーヒーを飲みながら資料を眺めていると

 

 山田「織斑先生、少しよろしいでしょうか?」

 

山田先生が何か聞きたそうな顔をして来た

 

 「いいですよ」

 

おおかた、アイツの事だろうな

 

 山田「あの、フェイリールドさんの事なんですけど・・・」

 

 「アイツがどうかしたんですか?」

 

山田先生なら話してもよさそうだな

 

 山田「本当に転校生なんですか?」

 

 「はい、表向きは」

 

 山田「表向き?」

 

 「ちょっとワケありでして」

 

 山田「あの・・・ワケありとは?」

 

 「さあ?」

 

まあ・・・いつか話す時が来るだろう・・・多分

 

 

 

 

   フィリア視点

 

 

    ~食堂~

 

 

あれから食堂に来た訳だが・・・

 

 リン「一夏、誰よコイツ・・・」

 

目の前のツインテール娘に猛烈睨まれてます・・・はい

 

 「ええと・・・あの・・・」

 

 一夏「シャルルと同時に転校してきた奴だよ。リン、自己紹介ぐらいしろ」

 

織斑君がフォローしてくれた。ありがとね~

 

 リン「ふぅん・・・私は ファン・リンイン 中国の代表候補生よ。リンって呼んで」

 

 「私は、フィリア・フェイリールドです。よろしくお願いします」

 

一応自己紹介する訳なんだが・・・

 

なんかリンさんの目線が私の胸にいってる?

 

 リン「・・・理不尽よッ!!なんで身長そこまで変わらないのにこうも違うの!?」

 

なんかいきなり泣きだしたし・・・

 

 「でもいろんなメニューがあるなぁ・・・」

 

メニュー表を見てもかなりの数がある

 

ちなみに頼んだメニューはとカレー大盛りとラーメンとチャーハン、あとはレモンスカッシュ

 

 一夏「お前そんなに食えるのか?」

 

織斑君が少し驚いてる

 

 「うん、それに昨日からほとんど何も食べてないからね」

 

プラス戦闘機乗りは飛行前にイモ類や炭水化物を取ってはいけない

 

理由は・・・まあお腹のガスがえらいこっちゃになるから

 

だが今戦闘機に乗る必要が無い為、私は大好物をガッツリ食べる

 

普段はそうだな・・・カレー大盛りとラーメンくらいかな?

 

おいそこ、炭水化物大好物なんだけど・・・悪い?

 

 一夏「すげぇ・・・そんな量どこに入るんだ?」

 

 「胃袋」

 

しかないよ?

 

 リン「そうか、たくさん食べればいいのね・・・」

 

 「リンさん・・・なんか目が怖いよ?」

 

ハイライトが無くて濁っているのが印象的だ

 

それから席をとって皆と話をしていた

 

 

 

 

 セシリア「そういえばアナタはどこの出身ですの?」

 

セシリアが聞いてきた

 

 「イギリス生まれでアメリカ育ち・・・かな。まあ日本とイギリスのハーフなんだけど」

 

 一夏「・・・育ちが違うだけで人はこんなに違うんだな」

 

 箒「そうだな・・・」

 

 シャルル「そうだね、凄く違うね」

 

 セシリア「なんで皆さん私を見るんですの?」

 

皆が私とオルコットさんを交互に見る

 

ちなみに私はというとカレーとラーメンを完食してチャーハンを頬張っていた

 

 シャルル「そう言えば一夏って放課後に一人で特訓してるんだよね」

 

 一夏「ああ」

 

 シャルル「僕も加わっていいかな?専用機もあるから役に立てると思うんだ」

 

 一夏「おう!!ぜひ頼む!!」

 

 「ふぅ・・・ご馳走様でした」

 

 一同「早っ!?」

 

皆が驚いてる・・・え?何が?

 

 一夏「そんなに急いで食わなくてもいいだろ?」

 

 「いや、織斑君こそ大丈夫なの?織斑先生に来いって言われてたじゃん」

 

 一夏「・・・あ」

 

どうやら忘れてたらしいな

 

 「待ってるから早くたべなよ・・・」

 

あの先生には怒られたくないからさ

 

 一夏「いや、先に行っててくれ」

 

 「いや、職員室の場所がわかんないから・・・」

 

地図を見たけどこの学園の広さは半端じゃない、しかも私方向音痴だから

 

 「そうだったな・・・少し待ってくれ」

 

    ~一分後~ 

 

 一夏「よし、行こうぜ」

 

 「人を待たせておいてそのセリフはないよ・・・」

 

廊下を進んで行く・・・と

 

 女子A「あ、織斑くん、フィリアちゃん」

 

 一夏「よう」

 

 女子A「今から何処か行くの?」 

 

 一夏「職員室に呼び出しをくらったんだよ、フィリアも一緒に」

 

 女子A「え?まさか織斑先生?」

 

 一夏「ああ、そうだが?」

 

 女子A「という事は・・・千冬様も公認という事?」

 

 ゾクッ

 

後ろから殺気が・・・

 

振り向いてみると

 

 「・・・ひぃっ!?」

 

思わず変な声をあげてしまった

 

 一夏「はぁ?何が・・・って!?」

 

さっき昼食を一緒に食べたメンバー(シャルル以外)が輝きを失った目でこっちを見てる

 

 女子A「どうしたのッ!?」

 

女子Aさんも気がついたのか、硬直してしまった

 

あの目はヤバイ・・・頭の中でアラートが鳴り響く

 

 一夏「フィリア!!走れっ!!」

 

 「うわぁっ!?」

 

いきなり手を引かれる

 

 後ろの黒い集団「「「待テェェェェェェッ!!」」」

 

なんか声がおかしいよ!?

 

 一夏「なんかあいつ等誤解してるぞ!!」

 

 「じゃあ何で逃げるんですか!?」

 

余計に怒らせてる気がする

 

 一夏「捕まったら殺される!!」

 

 「だから何で私を巻き込むんですか!?」

 

私は何もしてないのに

 

 一夏「旅は道連れって言うだろ?」

 

 「それはクラスメイトを道連れに三途の川を渡れって事じゃないからね!?」

 

何で私がこんな目にあってるんだろ・・・

 

 一夏「とにかく走れ!!」

 

 「ちょっと待っ・・・うっぷ」

 

いつもより多く昼食を食べたせいで軽く吐きそうだ

 

 一夏「仕方ねぇ・・・よっと!!」

 

そう言って織斑君が私を持ち上げる

 

 「うわわっ!?」

 

これがさっき聞いたお姫様抱っこっていうものか・・・でも

 

 一夏「飛ばすぞ!!」

 

余計に揺れるからさらに気持ち悪くなる

 

後ろの敵(?)の殺気が膨れ上がるのが感じられるが、私達はそのまま職員室に逃げ込んだ

 

  

 

 

 

 千冬「で・・・何をしている馬鹿者が」

 

織斑君が私を抱えたまま職員室に駆け込むから先生に見つかってしまった

 

それで今応接室の床に正座(織斑君のみ)なんだが

 

 一夏「いや、コレには事情があって・・・」

 

 千冬「それがコイツを抱えて職員室に特攻する理由になるのか?」

 

それを見た山田先生が凄く混乱したし

 

 千冬「それにしてもお前はこんな真昼間から何をしてるんだ?」 

 

 「うう、私に聞かないでください・・・」

 

昼食後の激しい運動のせいで横腹が痛い

 

 千冬「まあいい、それより部屋の事なんだが・・・」

 

まあいいで済まされた?・・・捕まったら殺されそうな勢いだったのに

 

 一夏「部屋?」

 

 千冬「ああ、コイツの部屋が決まらなくてな・・・お前の部屋にはデュノアが入るからな・・・」

 

そうだった、私の部屋まだ決まってないんだった

 

 一夏「それなら俺のベットを使うといい、俺は床ででも寝てるから」

 

え?そこまでするの!?

 

 「いや、そこまでしなくても・・・」

 

 千冬「そうだな、日ごろの反省を兼ねてそうさせてやろう」

 

待って何でそうなるの!?しかもソレ罪悪感が半端じゃないよ!?

 

すると先生がドアの方に歩いて

 

 ガチャッ

 

 女子三人「「「うわぁ!?」」」

 

ドアを開けるとさっきの敵(仮)がなだれこんできた

 

 シャルル「ど・・・どうも」

 

あれ?シャルル君も居たのか・・・

 

 千冬「お前達、ここで何をしている?」

 

 

案の定、先生の前に正座している生徒が四人に増えた

 

 

 

それから一応織斑君とシャルル君の部屋に一日だけ泊まる事になった

 

さて、どうなる事やら・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 
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