俺は、神社での騒動から無事に家へとに帰宅した。
「ただいま。」
玄関を見ると靴がもう一足あった。
母さん、久しぶりに帰って来れたんだ。俺は、少し嬉しくなりながら居間へのドアを開けた。
「つぐ、お帰り。」
「ただいま。母さんもお帰り。」
母さんは台所で夕食の準備をしていた。
「母さん晩御飯の後でも良いから話したいことがあるんだ。」
「……わかったわ。じゃあご飯ができるまで宿題を済ませてきてね。」
俺は、夕飯までに宿題を済ませに自分の部屋へと向かった。
~夕食後~
「それで、話って何つぐ?」
「実は……」
俺は、今後なのは達とジュエルシード集めを手伝うことを母さんに今日のことを話した。
母さんの父―俺の爺さんは、たしかミッドチルダという世界の管理局の教官をしていたので、魔法のことを知っているはずだから信じてくれるだろう。
「……そう、魔法のことはお父様から聞いているから信じるわ。でもね、つぐ一つだけ私から言うことがあるの。」
「はい、母さん。」
「……怪我だけはしないでね。その…ジュエルシード……だっけ?それを集めるのに絶対危険が伴うと思うわ。でも、つぐもなのはちゃんもそれをわかってご近所を守るために集めているんでしょう。」
「うん。」
「覚悟も大切だけど大怪我をしたら元も子もないのよ。」
「わかった。肝に銘じとくよ母さん。」
母さんは椅子から立ち上がり俺に優しく抱いた。
「母さんはね、つぐには普通の男の子と同じように過ごしてほしかったの。けど、つぐにはたまたま魔力が備わっていて、お父様はつぐに魔導を伝授するんだって嬉がったけどお母さんはそれが嫌だったの……」
「母さん、俺はお爺さんに魔導を教わるのが最初は嫌だったんだ。でも鍛えていくうちにこれが俺の力なんだって思えるようになって、もし嫌ならお爺さんが亡くなった後すぐにやめているよ。この力で友達を守れるようにしたい、助けたいって思っていた。それが今なんだ。さっき母さんが言ったように、危ないことや怪我だけしないように努めるよ。なのはにもそう伝える。」
俺はそう言い、そっと母さんに抱きついた。
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2つ目の閑話作品。今回は短いものになったな……