No.468905

IS 二性の転生者は天才の義妹 十話

ユウさん

東雲結渡くんの、戸籍が改変されました

2012-08-12 01:01:48 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1326   閲覧ユーザー数:1273

どうも、結渡です。

 

小学校も卒業して、今日から中学生です。

 

言い忘れてましたが私、二年前にとある人に弟子入りしました。

 

その人の伝で、もう一人にも教えてもらってるんですが。

 

片方には刀、片方には剣やナイフを教えてもらってます。

 

そういえば、師匠たちが、「もう教えることなくなったから、卒業試験やるわ。暇な時でいいから連絡しろ」って言ってたっけ。

 

卒業か。たった二年で卒業って、早いな。

まあ、あの二人の流派ってフリーダムだからしかたないか。

 

まあ、師匠の話はまた今度にして、余談は終わり、入学式に行きますか。

 

さて、制服着て。

 

カチャ

 

やっぱり、この中学の制服のスカートは可愛いな~……ってこら~。

 

「お姉ちゃん、何で女子の制服になってんの!?」

 

僕は怒った仕草をします。

あまり怒ってないけど。

 

だって、お姉ちゃんの悪戯にいちいち怒ってたら、ストレスで体壊れるわ。

 

「イヤー、可愛いかなって、似合ってるから大丈ブイ」

「はぁ、まったく。似合ってるのは当たり前だけど、制服どこにやったの?」

 

僕は呆れ半分といったところで、聞きます。

 

「ごめんなさい、捨てちゃいました。てへ」

 

捨てたって、お金の無駄遣いじゃないか。

 

「じゃあ、僕は何を着ていけばいいのかな?」

「えーと、あ!それ着てけば?」

「はぁ、まったく。そんなことしたら、ただでさえ男とし認識されてないのに、完全に女の子だと思われるでしょ。別に良いけど」

 

本当、幼児体型に女の子みたいな顔なんだから。下手したら、幼稚園児だと思われる。まあ、買い物行ったら安くしてくるれるから良いけど。

 

この間商店街に行ったらおばちゃんに、「まあまあ、小学生さんがお買い物なんて、えらいわねぇ」って言われたんだよ。まあ、別に褒められたから良いけど。

 

「別に良いなら、それでいいよね」

 

そうだね。

 

ここでなんだかんだ言っても制服は、帰ってこないし。

今更気にしても、どうにかできるものじゃないし。

 

というか、まったく同じなのに、篠ノ之結歌って気づかれないから、女子の制服でいこうかな。

 

「うん。今日はこれで行くけど、制服買っといてよ」

「うん、わかった」

「女子のじゃないからね」

「えっ、わっ、わかってるよ、ば、バカにしてるのかな。あははは」

 

わかってんのかな、不安だ。

 

「じゃあ行ってくる……って、大変もうこんな時間」

「(小学校から口調変えるの頑張ってるらしいけど、まったく変わってないなー)」

 

どうしよう、一夏たちは先行っただろうから大丈夫。

仕方ない、詩音流歩行術でも使うかな。

 

「お姉ちゃん行ってきます」

「いってらっしゃい~」

 

まず、ワープ装置起動。

そして、設定完了。

 

ポチ

 

転送完了

 

さっきまでいた機械的な所から、普通の家に変わる。

 

「ヤバいな~、入学式で遅刻とかないよな」

 

そういいながら家の廊下を走る。

 

靴はいてドアを開ける。

 

ガチャ

 

どうしようあと五分、私の足だと学校までは六分。

 

師匠には簡単にはバレないだろうし、歩行術の速歩でも使うかな。

 

あれ使えば四分ぐらいで着くでしょ。

そうと決まれば早速。

 

私は詩音流初級歩行術、速歩を使って走る。

 

速歩は独特のステップを使って走る初級技なのだが、案外速く、疲れないので、覚えれば意外と役に立つのだ。

 

「!?」

「うお!」

 

どん

 

角を曲がると、目の前に男の人がいてぶつかってしまう。

 

いきなりは止まれないのは、速歩の短所だな。

 

「キャ」

「うわ!」

 

いった~。

 

「大丈夫か?」

「あっ、はい、大丈夫です。私急いでるんで、すいませんでした」

 

いっそげ~って、あの人の制服、うちのじゃなかったっけ?

 

「おい、ちょっと」

 

何か言ってた気がしたが、今は無視だ。

初日から遅刻したら、夢の生徒会に入れないよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

入学式はギリギリセーフでした。

 

今は各自自分達のクラスへ向かってます。

私のクラスは……一夏と一緒だね。

 

おっと、着いた、さて、指定された席に座りますか。

 

うーん、一夏とは離れちゃってますね。

 

「おっ、席はここか。ん?おい、小学生はって、あー、あんたさっきの女の子!」

 

うるさいなー、それと小学生ではないし、女の子ではないって、さっきの?

 

「ああ、さっきの。ごめんなさい、さっきは急いでて」

「いいって、あっ、それよりこれ、落としてたぞ」

 

えっ、あっ、本当だハンカチなかった。

 

意外と優しい人だな。

 

「ありがとう」

「おう、ってそんなことより、小学生がなんでこんなところにいるんだ?飛び級なんてないし」

 

優しいけど失礼な人ですね。

 

「私はここの生徒で、年はちゃんと十二歳なの、ほら」

 

そう言って私は、生徒手帳を見せる。

 

「ほ、ほんとだ」

「ついでに言うけど、私は男なの」

「嘘つけ、生徒手帳には女って書いてあるぞ」

「はぁ、うちの姉の仕業です」

「そ、そうか。苦労してるんだな」

 

苦労なんてレベルじゃないけどね。

 

「それにしても、どう見ても男じゃないだろ」

「そう思えないなら、女と思ってても良いですけど」

「おう、一応男って事は覚えとくわ。そういえば、俺は名前言ってなかったな」

 

あー、忘れてた。

 

「俺は五反田弾ってんだ、よろしくな」

「よろしくです」

「そんな、かしこまんなくて良いんだぜ。同い年なんだし」

 

かしこまってたかな?自覚無いんだけど。まあ、してるんだろう。

 

「それもそうだね。じゃあ、よろしくね、弾君」

「おう、よろしくな。やっぱり、そっちの方が東雲に似合ってて、可愛いぜ」

「ありがと。それと、東雲じゃ言いにくいから、名前で良いよ」

「そうか、じゃあ、結歌て呼ばせてもらうぜ」

 

は?結歌?

 

おかしいと思った私は、生徒手帳を見る。

 

すると、名前が東雲結歌になっており、性別も女になっていた。

 

「はぁ、中学三年間を女として過ごせと。まったく、あのバカ姉は」

「それって大丈夫なのか?」

「まあ、大丈夫ですよ。一人から誤解を受ける以外は」

「そうか、まあ、ドンマイ」

 

はぁ、鈴ちゃんになんて言うか、困ります。

 

 

ポッパー

 

 

『さようなら』

「よう、結渡?俺たち皆同じクラスだぜ」

「本当!やったね」

 

久しぶりだな~皆と同じクラス……てか、一回もないじゃん。

 

「おい、結歌こいつらは?」

 

ああ、紹介しなきゃ。

 

「えっと、この男の子は、織斑一夏君で、こっちは、佐藤優斗、こっちの女子は、夜長桃華でこっちは凰鈴音、皆わたしの友達だよ」

「へー、俺は、五反田弾だ、よろしくな」

「おう、よろしく」

「よろしくね」

「よろしく」

「よろしく」

 

ふう、紹介終了。

 

「て言うか、結渡は何で女子の制服なの?さらに名前まで変えて。まさか本当は女の子?てか、似合ってるわね」

「ありがと。これは、姉の仕業だよ」

「あの人ならやりそうだな」

「本当、あんたのお姉ちゃんって、どんな人なのよ」

 

天災です。

あ、弾くんが、話についていけてない。

 

「あー、結渡の姉さんは、ことあるごとに悪戯してきて、しかも、悪戯のレベルがはんぱないんだ」

「ははは、そりゃー大変だな」

 

まったくだ。勘弁してほしい。

 

「で、今回はどんな悪戯?制服替えただけじゃないでしょ?」

「うん。今回は戸籍から生徒手帳まで全部のデータで、私の性別が女に変えられた」

「マジかよ」

「今回は大胆な悪戯だね」

「どう聞いても、悪戯ってレベルじゃないでしょ!」

「そうだぜ、こんなのが悪戯って」

 

まあ、普通の人からしたらありえないレベルだな。

 

「じゃあ、どうすんだ?」

「三年間、女として通うしかないでしょ」

「いや、それだめでしょ。あんたは一応男なんだから」

「姉の発明を使う」

「あんたの姉はなんなのよ、まったく」

 

まったく、厄日だ。

 

あーあ、水着とかも買い替えなきゃな。

 

こうして、女として学校に通うことになったのでした。

 

 


 
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