四月、新たなる始まりの月。
はじめまして、結渡(ゆいと)です。
え?誰かって?やだなー、篠ノ之結歌ですよ。結歌。
今は男なんで名前変えてるんですよ。
あと、篠ノ之じゃあバレるんで、名字も変えて東雲。
なぜ、東雲かは、篠ノ之と似てたし、博士つながりでこれにしました。
ちなみにわからない人は、Googleで日常はかせとでも調べたまえ。
余談はここまでにして、今日はわた――じゃなくて、僕の学校生活が再開する日です。
クラスは情報操作して一夏と同じクラスにしてもらいました。
あと、桃ちゃんも一緒です。
優斗は隣のようです。残念です。
ちなみに今日はもう一人転校生がいます。
前回を見た君ならわかるはず。
そう、原作ヒロインの一人、中華娘の凰・鈴音(ファン リンイン)氏です。
あっ、凰氏だ、挨拶でもしとこうかな。
「ハアハア、二人ともおはようごさいます。すいません、遅れてしまって。私は二人が入るクラスの担任の、緒方です。よろしくね」
僕が凰氏に挨拶しようとしたら、先生が走ってくる。
てかまた、緒方先生担任か。
ちなみに、緒方先生は、1、2、3、4年と担任です。
「よろしくお願いします」
「よ、よろしくおねがいし、します」
凰氏、まだ日本語になれてないから、噛んじゃってる。
「結渡君、凰(ファン)さんはまだ日本に来たばっかで、日本語がよくわかんないから仲良くしてあげてね」
本当、優しい先生だな。
「はい!」
「ありがとう。あっ、もう教室だね。呼んだら入ってね」
「「はい」」
おお、自分でもわからないうちに教室に着いていた。
僕が驚いているうちに、先生は教室に入っていきました。
さあ、挨拶でもしますか。
「凰鈴音(ファン・リンイン)さんでっあってるよね?僕は東雲結渡、東雲は言いずらいから、結渡でいいよ。よろしくね、凰さん」
「よ、よろしく」
「あと、一応中国語話せるから、気軽に話しかけてね」
「ありがとう」
「どうぞ、入ってきて」
僕が自己紹介を終えると、先生に呼ばれた。
「呼ばれたね、行こう凰さん」
「…鈴……」
「ん?」
「あたしも鈴でいい」
「そう、じゃあ行こうか、鈴ちゃん」
「うん」
ガラガラ
僕は鈴ちゃんと一緒に、教室に入る。
さて、一夏は気がつくかな?
あれ?一夏下向いてる。つまんない。
「じゃあ、自己紹介して」
「はい」
あれ、一夏が反応した。まあ、声同じだし。
「唯火学校(ゆいかがっこう)から転校してきました。東雲結渡です。よろしく」
ガタッ
お、一夏が驚いてる。
「趣味は研究、アニ――じゃなくて、修行。好きなものは、ラノ――じゃなく、推理小説と、数学難問集かな」
僕の自己紹介が終わると、男子は「か、可愛いー!」と叫び、女子は「東雲さん、頭いいんだ」と騒ぎ始めた。
やっぱり、この容姿じゃ、女の子だと思われるのね。
「ハイハイ、静かに。織斑君も座って。じゃあ次、凰さんよろしくね」
鈴ちゃん大丈夫かな?
「は、はい、凰鈴音(ファン・リンイン)です。日本に来たばっかなので、日本語、よ、よくわかんないけど、よ、よろしくお願いします」
「じゃあ二人は空いてる席に座ってね」
僕は……あ、桃ちゃんの隣だ。
あ、一夏がこっち見てる、まばたき信号で、「後で話聞く」と、
「結歌ちゃんよろしくね」
「気づいてたんだ。でも、今は結渡だよ」
「じゃあ、結渡ちゃん、よろしくね」
「えっと、一応男なんだけど、今」
「へー、まったく変わってないね。」
「そだね」
ポッパー
あれから時間がたち、僕は今、男子トイレにいます。
理由は一夏と話すためです。
「今までどこいってたんだ?何で男なんだよ。てか、唯火学校ってなんだよ」
あー、うるさいうるさい。答えてやるから。
「最初のから教えるよ。まず、ISのニュースは見た?」
「ああ、束さんが作ったやつだろ」
何でそこまで見てて私の名前出ないの?
「ISの製作者はお姉ちゃんと私なの」
まったく、本当バカだな。
「へーって、うそ!?えっ、お前がIS作ったのか?」
「しー、あんまり大きな声で言わないで、だから私も指名手配されてるの。だから逃げてたの」
「そうだったのか」
ふう、疲れた。
まあいい、次だ次。
「で、男なのは、女だと指名手配されてるけど、男なら大丈夫だろうってこと」
「へー、まあそれほど変わってないけどな」
「うっさいなー」
僕だってびっくりしたわ、だってまったく変わってないいんだもん。
「それより、何で男になれんだよ」
あー、めんどくさい。
「これこれ」
僕はチェーンジ君をさす。
「それがなんだ?」
は~、何でわかんないの?
話聞いてればわかるでしょ。
「これが、女と男を変える装置なんの」
「ああ、なるほど」
やっとわかったか、疲れた。
「それなら、口調変えろよ」
それもそうだな。
「わかった、精進する」
「おう」
「そして、唯火学校は、そっちのほうが気づきやすいかなって思ったから」
「なんだそれ」
「へー、一組の転校生って、篠ノ之さんだったんだ」
えっ、今の声は、優斗?
「優斗、何でいるんだよ?」
「いちゃ、いけないかな?」
いや、そういうわけじゃないけど。
「友達なんだし、良いんじゃないかな。だいたい、見たらわかるよ」
それもそうだな。
「じゃあ、他の人にはぼくの事内緒だからな」
「わかったよ」
キーンコーンカーンコーン
「チャイムだ、戻ろうぜ」
そうだな戻るか。
こうして僕の学校生活は始まったのであった。
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結歌の新しい学校生活