No.467841

英雄伝説~光と闇の軌跡~ ~光と闇の軌跡~後篇

soranoさん

~光と闇の軌跡~後篇

2012-08-09 21:30:47 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1792   閲覧ユーザー数:1703

~根源区画・奥~

 

「フフ………お姉さんに任せときなさい!激しいの、行くわよ♪奥義・桜花乱舞!!」

「今度はもう二度と転生しないよう、魂ごと滅してあげるわ!暗礁回転剣武!!」

「ガアッ!?」

まずはカーリアン、ファーミシルスがそれぞれSクラフトを放ち、そして次の者達の出番の為にその場を横に跳んでどき、次の者達――ペテレーネ、リフィア、エヴリーヌが前に出てSクラフトを放った!

「ようやくできた私とリウイ様の可愛い子供を犯そうとした罪………絶対に許しません!……アーライナよ!私に力を……深淵なる混沌、 ルナ=アーライナ!!」

「余が進む”覇道”にお前のような者はいらぬ!メンフィルにとってお前は邪魔だ!過去の亡霊はとっとと消えるがいい!余に秘められし真なる力、思い知れっ!究極なる光、クロースシエル!!」

「エヴリーヌがこんなに殺したいって奴はお前が初めて。だから、さっさと死ね!ゼロ・アンフィニ!!」

「グアアアアアッ!?」

Sクラフトを放ち終わったペテレーネ達は次の者達の出番の為にその場を横に跳んでどいた。そして次の者達――リスティ、マーリオンが前に出て、そして

「ご主人様達が幸せになる為に消えて下さい~!マーリオンさん、お願いします~!」

「はい……!水よ、かの者に宿れ………!」

リスティの呼びかけによって、マーリオンはリスティにすざましい水を纏わせた。

「行きます~!」

そしてすざましい水を纏ったリスティはクラフト――恐怖の逆ごろごろの構えをして、すざましい水を纏わせて回転しながら突進した!

 

「「アクアストライク!!」」

 

「ぬがっ!?使い魔ごときが――っ!!」

マーリオンとリスティが放ったコンビクラフト――アクアストライクを受けたケルヴァンは両手を振り上げたが

「ハアッ!!」

「パテル=マテル、もう片方の手にダブルバスターキャノン!!」

「……………!」

「ギャアアアアアアアッ!?」

セオビットは魔剣でケルヴァンの巨大な片手を切断し、レンの指示によってのパテル=マテルはすざましい砲撃を行って、残っていたケルヴァンの片手を破壊した!

「うふふ………パパ達の敵は………」

「私達の敵!!」

そしてレンとセオビットは武器を構え

「うふふ、逃げられないんだから!そ~れっ!レ・ラナンデス!!」

「暗礁!冷却剣!!」

「ガアッ!?」

2人はSクラフトを放った!他の者達のようにSクラフトを放ち終わった2人は次の者達に譲る為に、その場を横にどいた。そして次の者達――シェラ、ルース、サフィナ、ディアーネ、リタが前に出て、Sクラフトを放った!

「全弾砲撃、開始。」

シェラは今までとは比べ物にならないくらいの砲撃を行い

「これが!俺の最高の技だ!奥義!ギルティブレイク!!」

ルースは何度も敵に命中した際爆破する矢を放った後、最後にすざましい爆発を起こす矢を放つSクラフト――ギルティブレイクを放ち

「ルクセンベールに伝わりし奥義………見せてあげます!ルクセンベール流奥義!双竜烈破!!」

サフィナは2つの大鎌にすざましい闘気を纏わせ、竜と化した大鎌を投げて敵に命中させた後、大爆発を起こさせるSクラフト――双竜烈破を放ち

「我が魔槍にて、消滅するがいい!出でよ、魔槍達よ!塵となるがいい!キル・ディアーネ!!」

そしてディアーネもSクラフトを放ち

「魔槍と霊体の本領………見せてあげる!奥義、魔槍憑依!!」

リタもSクラフトを放った!

「ギャアアアアアアッ!?」

5人の攻撃を受けたケルヴァンは悲鳴を上げた!それぞれの技を放ち終わった5人は次の者達に譲る為に、その場を横にどいた。そして次の者達――エリザスレイン、アスモデウスが前に出た。

「……ここしばらくは人に害をなす魔族を滅するという天使の役割をしていなかったけど……久しぶりにその役割、果たさせてもらうわ!」

「フム。なら、”元”天使であった我も手伝ってやろう。」

そして2人はそれぞれSクラフトの構えをした後

「ソロモンの力………知るがよい!波動爆砕陣!!

「ガアアアアッ!?おのれ………なぜ、ソロモンの魔神が人間共の味方に………!」

アスモデウスが放ったSクラフトを受けたケルヴァンは呻いた後、叫んだ!さらにそこに大きく息を吸ったエリザスレインがSクラフトを放った!

「我が聖なる歌声に聞ける事、光栄に思いながら、浄化しなさい!♪~~~~~~~」

「グアアアアアアアアアアアアッ!?あ、頭が………!」

エリザスレインが放ったSクラフト――天使の聖歌が受けたケルヴァンは苦しんだ!他の者達のようにSクラフトを放ち終わった2人は次の者達に譲る為に、その場を横にどいた。そして次の者達――シェラザードとジンが前に出た。

 

「姉さんを利用した事………絶対に許さない!」

「……お前さんほどの”闇”……いや、”外道”に堕ちた者は初めて見た。師匠(せんせい)より受け継いだ”泰斗”と”活人”の拳にて、今ここで全て終わらせる!」

そして2人は武器を構え

「嵐の力よ!我が鞭に宿れ!フフ………奥義!ハリケーンスラッシュ!!」

「グッ………!?」

シェラザードはSクラフトを放ってケルヴァンを怯ませ

「おぉぉぉぉぉぉぉぉ…………!!」

ジンは武器を構えて、今まで見た事のないほどの周りの空気を震わせるほどのすざましい闘気を練って、身体全体に纏った!さらに

「ハアッ!!」

闘気を解放した!すると闘気によってジンは蛇のからみついた亀のような姿を形どり、そして!

「泰斗流最終奥義!玄武烈破――――ッ!!」

ケルヴァンに突進した!

「ガアアアアッ!?」

玄武のごとき、闘気を纏った最大の突進攻撃にして達人の技であるジンのSクラフト――玄武烈破を受け、身体の一部が貫かれたケルヴァンは悲鳴を上げた!Sクラフトを放ち終わった2人は次の者達の出番の為にその場を横に跳んでどいた。そして次の者達――アガットとティータが前に出た。

「テメエが何者であろうとミーシャが死ぬ原因となった奴に違いねえ。ミーシャの仇を取らせてもらうぜ!」

「私だって、私の大好きな人の為に頑張ります!」

そして2人は武器を構え

「これで決まりだ!!らあぁぁぁぁぁぁ!ふおらぁ!」

「が、頑張らなくっちゃ!導力、魔導エネルギー、チャージ開始!」

アガットは闘気を纏った後、大きく飛び上がり、ティータは武器に付いている何かのボタンを押して砲口にすざましいエネルギーを溜め始め

「うおぉぉぉぉぉぉっ!だぁぁぁぁっ!行くぜっ!ドラゴンダーーイブ!!」

「グハッッ!?」

ティータが武器にエネルギーを溜め始めた頃、アガットが放ったSクラフトを受けたケルヴァンは呻いた!

「チャージ完了!出力最大!」

一方ティータは武器にエネルギーを溜め終わり、そして武器を構え

「アルテマ…………カノン!!」

武器の砲口からすざましいエネルギーを放った!

「ギャアアアアアアアアッ!?」

導力、魔導のエネルギーを合成し、すざましいエネルギーを放つティータのSクラフト――アルテマカノンを受けたケルヴァンは悲鳴を上げた!そしてSクラフトを放ち終わった2人は次の者達の出番の為にその場を横に跳んでどいた。そして次の者達――クローゼ、オリビエ、ユリア、ミュラーが前に出た。

「リベールを混乱に陥らせた事………”百日戦役”のきっかけを作った事……貴方の罪はリベール王太女たるこの私自ら裁きます!」

「エレボニア皇子であるこのボクも君のした悪行は許せないな。そして何よりも許せないのは”愛”という”美”を汚そうとした事だ!」

「我が主と義の為に……貴様を滅する!」

「エレボニア帝国の将の一人として……貴様の所業、絶対に許さん!」

そして4人は武器を構え、まずクローゼとユリアが技を放った!

「水よ、我が剣に宿れ!」

「これが!我が師直伝の技!」

クローゼとユリアがレイピアを構えるとクローゼのレイピアにすざましい水が、ユリアのレイピアにはすざましい闘気が纏った!

「えい!やあ!はあっ!」

「ハァァァァァァッ!!」

そしてクローゼはリズム良く、ユリアは連続ですざましい突きを放ち

「これで決めます!アクアトラスト!!」

「奥義!エターナルレイド!!」

クローゼは最後にすざましい突きを纏わせている水と共に、ユリアはそのまま突進する勢いですざましい突きを放った!

「ガアッ!?」

クローゼが放てる最高の威力を持つ魔法剣技でもあるSクラフト――アクアトラストとユリアにとって師であるカシウスがユリアの戦い方に合わせて教えた”百烈撃”、”剣技・八葉滅殺”をヒントにして編み出した奥義――エターナルレイドを受けたケルヴァンは呻いた!

「お見せしよう!真なる美の2重奏を!!エーテルバレット!!」

「ガハッ!?」

さらにオリビエもSクラフトを放って、敵を怯ませ

「冷厳なる氷剣……受けるがいい!うぉぉぉぉぉぉっ!」

そしてミュラーは大剣にすざましい闘気を込めた!すると大剣にすざましい吹雪が纏った!

「奥義!」

さらに吹雪が纏った大剣で突進した!すると大剣に纏っていた吹雪がケルヴァンを襲った!

「なっ!?この身体が凍らされただと!?」

吹雪に襲われ、身体全体が凍りついたケルヴァンは驚いた。

「アイシクルディザスター!!」

そしてミュラーは凍りついたケルヴァンを袈裟斬りに一閃した!

「グアアアアアアアッ!?」

武器――アウドムラの力を最大限に生かしたミュラーのSクラフト――アイシクルディザスターを受けたケルヴァンはまた悲鳴を上げた!それぞれの技を放ち終わった4人は次の者達に譲る為に、その場を横にどいた。そして次の者達――ジョゼット、キール、ドルンが武器を構えていた。

 

「ドルン兄、キール兄!行くよ!」

「ガッハッハ!任せとけ!」

「俺達カプア3兄妹の絆を見せてやるぞ!」

ジョゼットの呼びかけにドルンは豪快に笑いながら頷き、キールは真剣な表情で答えた後、武器を構え直した。

「ガハハハハハハッ!!」

まずドルンは豪快に笑いながらいつの間にか取り出した火薬式の巨大な銃を連射し

「おらよっ!………ジョゼット!!」

キールは次々と爆弾を投げた後、ジョゼットに呼びかけた!

「わかった!そこぉっ!!」

キールの呼びかけに頷いたジョゼットは正確無比な射撃でキールが投げた爆弾に銃弾を命中させて敵の前で爆発させた!

「これが!」

そしてキールは今まで投げた爆弾より数倍の大きさを持つ爆弾を取り出して敵に向かって投げ

「俺達カプア3兄妹の!」

ドルンは導力砲から砲弾を放ち

「絆だよ!」

ジョゼットは銃弾をキールが投げた爆弾とドルンが放った砲弾に命中させた!すると、爆弾と砲弾は誘爆して、すざましい大爆発を起こした!その技は色褪せぬ兄妹達(ブラザーズ)の絆(クラフト)!その技の名は………!

 

「「「ワイルドキャット!!」」」

 

「ガアッ!?人間が―――っ!?」

カプア3兄妹が放った協力技――ワイルドキャットを受けたケルヴァンは呻いた後、叫んだ。そして技を放ち終わった3人は次の者達の為にその場を横に跳んでどいた。そして次の者達――ミントとツーヤが前に出た。

「ママから聞いたけど………ミントの名前――”ルーハンス”は”メンフィルの守護神”と謳われたシルフィアさんの名前!ミントなんかがシルフィアさんの代わりになるなんて、無理かもしれないけど……それでも”ルーハンス”の名前を持つ者として、ママ達を!民を守る為に貴方を倒す!」

「プリネ様専属侍女兼騎士にしてルクセンベール家当主、ツーヤ・ルクセンベール。………我が主にして”パートナー”であるプリネ様を毒牙にかけようとしたこと、許しません!」

そして2人は武器を構え

「ミントの本気………見せてあげる!ハァァァァァァ…………!究極逆鱗乱舞(ファイナルドラグジェノサイド)――――――ッ!!」」

「ヌガアッ!?」

ミントが先にSクラフトを放って、ケルヴァンにダメージを与えた!そしてその一方ツーヤは抜刀の構えをしていた。

「聖なる水よ、我が剣に集え!」

ツーヤが叫ぶとツーヤが持つ刀にすざましい水が纏った!

「…………ハァァァァァァ!」

そしてツーヤは抜刀の構えのままケルヴァンに突進し、一瞬ですざましい斬撃を滅多斬りに放ち、そして刀にとてつもない闘気と水を纏わせながらツーヤは跳躍して、斬撃によって発生した竜の姿をした衝撃波を放った!

「奥義!青竜烈破!!」

「ガアッ!?」

アリオスの奥義をヒントにしたツーヤのSクラフト――青竜烈破を受けたケルヴァンはさらに呻いた!Sクラフトを放ち終わった2人は次の者達の出番の為にその場を横に跳んでどいた。そして次の者達――ペルル、フィニリィ、アムドシアス、パラスケヴァスが前に出た。

 

「お師匠様とボクが夢見た人間と闇夜の眷属の共存する世界………それを邪魔する人は絶対に許さない!」

「精霊王女たるこのわたくしが愛する男性が目指す世界を邪魔する者は誰であろうと許しませんわ!」

「美と芸術を汚そうとした事………美と芸術を愛する魔神たるこの我の裁きを受けるがよい!」

「―――――――――――!!」

そして4人は武器を構え

「行っくよ~!ヤア―――――ッ!!」

ペルルは魔力と闘気を纏って突進して敵から離れ

「それっ!!」

フィニリィはすざましい電撃を放って、敵にダメージを与え

「我が美しき魔力、とくと味わえ!」

アムドシアスは両手ですざましい魔力の球を生成した後、それを敵に放った!アムドシアスが放った魔力の球は敵にぶつかるとすざましい連鎖爆発を起こした!

「―――――――――!!」

「グガアッツ!?」

さらにパラスケヴァスは巨大な槌で敵を殴って、吹っ飛ばした!

「――――――――――!」

そしてパラスケヴァスは巨大な槌にすざましい闘気や魔力を込め

「行きますわよ!」

フィニリィはパラスケヴァスの巨大な槌に自分の魔力を纏わせ

「受け取るがいい!」

アムドシアスはペルルの両羽に自分の魔力を纏わせ

「これで決める!」

そしてペルルは飛び上がって、パラスケヴァスの巨大な槌と同じ高さの位置に来て両羽を構えて、パラスケヴァスが槌を振り下ろすと同時に突進して両羽で攻撃した!その技は使い魔達が協力して放つ使い魔達(サーヴァント)の絆(クラフト)!その技の名は………!

 

「「「サーヴァントブラスト!!」」」

 

「ガアアアアアアアッ!?」

4人が放った協力技――サーヴァントブラストを受けたケルヴァンは悲鳴を上げた!技を放ち終わった4人は次の者達に譲る為に、その場を横にどいた。そして次の者達――パズモ、サエラブ、テトリ、ニル、カファルー、クーが前に出た。

(フフ………ペルル達も同じ使い魔同士、仲がいいわね。)

(フム。なら、我等はその上である事を証明してやろう。)

「はい!」

「フフ…………これほどの種族達と協力するなんて初めてですわ。」

「グルルルル…………」

「クー♪」

そして6人は構え

(行くぞ!ぬん!)

まずサエラブが突進して、一瞬で敵の身体全身を爪で斬り裂いた!そしてサエラブはその場をどいた!

「行きます!ヤアッ!!」

するとテトリが矢を敵の頭上に放った!すると矢は数えきれないほどの矢に分散して、敵に降り注ぎ

(聖なる光と嵐の力………思い知りなさい!)

パズモが敵の周りに神聖属性が籠った聖なる雷が鳴り響く竜巻を敵を囲むかのように発生させ

「やられちゃって下さい!」

そしてニルは敵の目の前で光の連鎖爆発を起こした!

「グオオオオオオオオオオオッ!!」

「クー――――ッ!!」

さらにいつの間にか敵を挟み撃ちにしたカファルーとクーはそれぞれすざましいブレスを放った!

(見せてやろう!)

サエラブは自らの両爪に炎を纏わせ

(エステルが結んだ!)

パズモは両手に嵐の魔力を纏わせ

「光と闇の!」

テトリは矢に地の魔力を纏わせ

「絆を!」

ニルは連接剣に神聖の魔力を纏わせ

「クー―――――ッ!!」

クーは尻尾に水の魔力を纏わせ

「グオオオオオオオオオオオオオオオーッ!!」

カファルーは前の両足に暗黒属性を秘めた妖炎を纏わせた!そして6人は同時に攻撃した!その技は主(エステル)がきっかけになって結ばれた異種族達が放つ友(フレンド)の絆(クラフト)!その技の名は………!

 

「「((エレメンタルブラスト!!))」」

 

「グアアアアアアアアアアーッ!?」

6人が放った協力技――エレメンタルブラストを受けたケルヴァンの身体は度重なる大ダメージによりボロボロになっていた!技を放ち終わった6人は最後の者達に譲る為に、その場を横にどいた。そして最後の者達――リウイ、イリーナ、エステル、ヨシュア、ウィル、セラウィ、プリネ、レーヴェが前に出た。

「………どうやら俺達で最後のようだな………イリーナ、行くぞ。」

「はい、あなた。」

「ヨシュア、あたし達も行くわよ!」

「了解!」

「セティ達が幸せに生きて行く為にも………俺達も行こう、セラウィ!」

「ええ!」

リウイ達はそれぞれ協力技を放つ相方に話しかけ、相方達はそれぞれ力強く頷き

「フッ。それにしてもカリンと肩を並べて戦う時が来るとは思わなかったな………」

「フフ、もうあの頃と違って、むしろ私が貴方を守れるぐらい強くなったのよ?」

苦笑しているレーヴェにプリネは微笑んだ。

「フッ。お前は昔から心が強かったが………武の方も強くなり、あらゆる意味で”強く”なったな。」

「あら、強い女は嫌いかしら?」

レーヴェの言葉にプリネはからかうような表情で尋ねた。

「いや………例えどれだけ強くなろうとカリンはカリンだ。」

「フフ、そう。ありがとう、レーヴェ。」

口元に笑みを浮かべて答えたレーヴェの言葉を聞いたプリネは優しい微笑みを見せた。

(……………)

(こら、エヴリーヌ。一体、何をしようとしている。)

(離して、リフィア!エヴリーヌの可愛い妹のプリネに、出会ってちょっとな癖にあんな親しげに話しかけるあいつ……凄くムカつくの!)

(まったく………お前はプリネに過保護すぎだ。今のお前、まるで娘の恋人を反対するような父親だぞ?)

一方その様子を見ていたエヴリーヌは無言でレーヴェに向けて弓矢を構えていたが、リフィアに抑えられ、喚いていた。エヴリーヌの言葉を聞いたリフィアは呆れていた。

(恋人………そんなの絶対駄目!プリネ、まだ18歳なんだから!しかも相手が人間だなんて、プリネ、後で絶対悲しむじゃない!)

リフィアの話を聞いたエヴリーヌは表情を青褪めさせた後、さらに喚いた。一方リウイ達はそれぞれ技を放つ構えをした!

「あなた、お願いします!」

「ああ!そこだっ!」

イリーナの呼びかけに頷いたリウイはすざましい魔力と闘気が籠ったレイピアでクラフト――フェヒテンカイザを放ち

「行くわよ、ヨシュア!」

「わかった、エステル!そこだっ!!」

エステルの呼びかけに頷いたヨシュアは神速の速さで敵を駆け抜けると共に攻撃し

「セラウィ、頼む!」

「はい、ウィル!」

ウィルの呼びかけに頷いたセラウィは詠唱を始め

「そこだっ!!」

ウィルは敵に飛び込んですざましい一撃を放った後、一端下がり

「行くわよ、レーヴェ!」

「ああ!………心の痛みを知れっ………!ハァッ!」

プリネの呼びかけに頷いたレーヴェは敵に一瞬で近づき、すざましい斬撃を4回放った後敵の背後へと駆け抜け

「光よ、かの者に宿れ!」

技を放ち終わったリウイが一端下がるとイリーナはリウイの武器に神聖属性の魔力を込め始め

「はぁぁぁぁぁぁぁぁ………!」

エステルは敵に近づいて、棒で強烈な連打を放って一端後退し、いつの間にか3人に分身したヨシュアと一緒に武器を構え

「精霊達よ………かの者に宿れ!」

セラウィは一端下がったウィルの武器にさまざまな属性の魔力を宿らせた!するとウィルの武器は虹色に輝く斧となった!

「闇に呑まれなさい!」

レーヴェが駆け抜けるとプリネは敵を暗黒の球体で包み込み、その後レイピアを構え、そしてレーヴェと共に高く飛び上がって、プリネは左上から右下に、レーヴェは右上から左下にクロスに斬った!

 

「「奥義!ヴェンジェンス・エッジ!!」」

 

プリネとレーヴェがコンビクラフトを放ち終わると今度はエステルとヨシュアがコンビクラフトを放った!

 

「「奥義!太極無双撃!!」」

 

エステルとヨシュアがコンビクラフトを放ち終わるとさらにウィルは虹色となった斧を敵に飛び込んで振り下ろした!

 

「「メイルアクス!!」

 

ウィルが敵に攻撃するとさまざまな属性が連鎖爆発を起こした後、すざましい爆発を起こした!そしてウィルとセラウィがコンビクラフトを放ち終わると、最後にレイピアを構えていたリウイはすざましい突きを放った!

 

「「ロイヤルブラスト!!」」

 

リウイがすざましい突きを放つと光の奔流が敵を貫くと同時に爆発した!

「ガアアアアアアアアーッ!?ば、バカな………!か、、身体が崩れていく………!」

立て続けにすざましい攻撃を受け続けたケルヴァンは悲鳴を上げ続けた!するとケルヴァンの身体が崩れて行き、金色の球体が現れた!

「………こんな物があっては、人の為にならない!リウイ、手伝って!」

「ああ!」

それを見たエステルは棒を仕舞って、神剣を構え、リウイに呼びかけ、そしてリウイと並び

「ハァァァァァァ……………!」

「オォォォォォォ……………!」

2人はすざましい斬撃を連続で放って、金色の球体に皹を入れ

「見せてあげる!光と!」

「闇の!」

すざましい斬撃を放ち終わった2人は持っている剣を天高くへと振り上げ、エステルは剣にすざましい神聖属性を秘めた真っ白に輝く白き雷を、リウイは暗黒属性を秘めた紫色に妖しく輝く黒き雷を宿らせた!その時、エステルが持つ神剣――”誓いの神剣(リブラクルース)”がエステルに力を貸すかのようにすざましい光を輝かせ、さらに2人の力を解放して変貌していたエステルの姿をさらに変貌させ、エステルの髪は夕焼けのような赤髪に、瞳は海のような蒼い瞳になった!その姿はまるで………!

「嘘!?」

「クー!?」

「「えっ!?」」

「そんな!感じられる魔力といい、それにその姿は………!」

エステルの姿を見たペルル、クー、リタ、テトリは驚き、ニルは信じられない表情をし

(セ……リカ………!?)

パズモが信じられない表情で呟いた。エステルが変貌した髪と瞳、そして纏っている魔力――それはまさに”神殺し”セリカ・シルフィルのような髪と瞳、魔力だった!

「「軌跡を!」」

そしてエステルは左下から右上に、リウイは右下から左上にクロスに斬った!その技は光の英雄と闇の英雄が放つ協力技(コンビクラフト)!その技の名は………!

 

「「聖魔奥義!オメガ・ライトニングクロス!!」」

 

エステルとリウイが放った相反する属性を秘めた雷の斬撃によって光と闇の”軌跡”を描いた!すると金色の球体は粉々になり、消滅した!

 

そして金色の球体が消えた後、そこに全身血だらけになり、ボロボロの状態で信じられない表情をしているケルヴァンが現れた………!

 

 

 

 


 
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