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魔法少女リリカルと恋姫な物語 ~少年の数奇な運命~ 第36話 作戦会議的なもの

レアさん

こんにちは~。毎日が暑くて、更新までだらけそうなレアですorzでも何とか生きてますので、更新は遅くなっても続けますよ~。

2012-08-09 16:25:50 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1288   閲覧ユーザー数:1186

―――ザフィーラと神那が出会う1時間ほど前―――

 

ヴィータside

 

 まず魔力を集めるにあたって、なるべく多く魔力を持ってるやつを探そうという事になった。その際、万が一にもないかもしれないが、この町に魔導師がいないかシャマルに調べてもらった。そうすると以外にも5人ほどいたとのこと。

 

「よし、それじゃちゃちゃっと行くか!」

「まあ待てヴィータ。シャマル、一番高い魔力反応はどれだ?」

「ええと・・・街の方に向かっているものね。次に高いのがちょっと遠いけど、丘の上にあるわね。でもこっちは近くに一般人の反応もあるから別の日にしたほうがいいわ」

「別に結界に入れちまえば問題ねーじゃん」

「それはさすがにまずかろう。いきなり目の前で一緒にいる人間が消えれば、誰であろうとは何事かと思うではないか。特にこの世界の人間は魔力を持たぬから、下手をすると神隠しと認識される恐れがある」

「あ、そっか。あれって一般人を阻害できるんだっけか。てか神隠しってなんだ?」

 

 あたしとしたことがうっかりしてたぜ。そりゃ目の前でいきなり人間が消えたらあたしでも驚くぜ。

 

「それは後でもかまわんだろう」

「それもそうだな。んで、他の三人は?」

「他の三人のうち二人は一緒にいるみたい」

「それは後回しだな。負けるとは思えんが、万が一も考えて、確実に蒐集できる方からやっていこう」

「・・・間に合うのかよ?」

 

 確実性を選ぶ理由は分かるけど、ちんたらやってたらはやてが・・・。

 

「分かっている。しかし、我らの内誰かが捕まっても意味がないだろう。そうなってしまったら、主が悲しむだけでなく、蒐集する時間もなくなってしまう」

「なるほど・・・わかった。どいつから狙うかはシグナムに一任するよ」

「すまんな」

「いいよ、あたしよりは冷静みたいだからな・・・」

 

 だめだなあたしは・・・。はやてを助ける事しか頭になかったみたいだ。周りの人間が巻き込まれれば、はやてにも迷惑がかかる可能性があるのを忘れちまってたぜ。

 

「はぁ~・・・」

「ため息なんてついて、どうしたのヴィータちゃん?」

「あ・・いや、あたしははやての事を考えてるつもりだったけど、ほんとつもり(・・・)だったみたいだ・・・」

「・・・それも仕方がないことよ。それに、本当にはやてちゃんのことを心配して行動しようとしたんでしょう?」

「それはもちろんだ」

「だったら大丈夫。その気持ちに間違いはないんだから♪」

「・・・ありがと、シャマル」

 

 あ~、そっか・・・。あたしは一人で戦ってるんじゃないんだ。シグナムがいて、シャマルがいて、ザフィーラもいる。・・・ここにあいつがいればなおよかったんだけどな。

 

「話の腰を折っちまったみてぇだな」

「気にするな・・・。では先ほどの続きだ。残りの一つは?」

「残りの一つは、さっき言った二つの反応の方へおそらく向かってるわ」

「ということは、合流しようとしてるのか?」

「もしくは家族なのかもしれんな。我らと主はやてと同じように」

「・・・ザフィーラ、そう戦いにくくなるような事言わないでくれよ」

「む、すまん・・・」

 

 この会話中で始めて喋ったかと思ったら、やりづらくなる様な事を言いやがった・・・。

 

「それじゃ、責任とってこの反応にはザフィーラに行ってもらいましょうか♪」

「そうだな、あたしもさすがに家族と一緒にいるやつとは戦いづれーや」

「・・・わかった。だが誰が相手であっても、主以上に大事なものはない、と断言しておく」

「それでかまわんだろう。ならばわれわれは町の方に向かう反応を追う」

「シャマル、お前はこちらだ。責任は取ってもらう」

「え!?」

「我を精神的にやりづらい方に行くよう言ったのだ。お前もこちらのサポートをしろ」

「ちょ・・!?」

「あきらめろシャマル。おまえが行けって言ったんだ。その責任は取らねーとな」

 

 ま、どの道ザフィーラだけじゃ蒐集はうまくできないだろうしな。これがベストなんじゃねぇか?そしてあたし達はそれぞれの目標の敵に向かった。

 

―――そして現在―――

 

 ザフィーラたちと別れてあたしとシグナムはもう一つの魔力反応の方へ向かっていた。するとシグナムが声をかけてきた。

 

「ヴィータ」

「ん?どうしたシグナム」

「今シャマルから念話が届いた。向こうは終わったので、こちらの援護に来るそうだ」

「お、さすがにはえーな。二人とも来るのか?」

「ああ、万が一にも援護が来ても大丈夫なようにな」

 

 なるほどな。一人やられたら、他のやつらが気づいてもおかしくはねぇ。だったらこっちも急ぐか。援護が来る前に見つけるだけでもしとこうと思っていたら、思いのほかすぐに見つかった。

 

「・・・いたぞ」

「こっちも確認した。なぁシグナム」

「なんだ?」

「こいつはあたしにやらせてくれ」

「・・・何か気になる事でもあるのか?」

「特にはねーが、ちょっとな・・・」

 

 なんだろうな、あいつを見てると無性にイラついてくるのは・・・。

 

「恨みはねーが、これもはやてのためだ・・・。その魔力、頂く!」

 

 その声と共にあたしは、栗色の髪をした少女に向かっていった。

 

side out


 
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