No.466700

英雄伝説~光と闇の軌跡~ 外伝~比翼の竜達、異種族を率いし皇女~

soranoさん

外伝~比翼の竜達、異種族を率いし皇女~




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2012-08-07 20:41:09 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:960   閲覧ユーザー数:908

~メーヴェ海道・マノリア近郊~

 

「これでも喰らいなっ!!」

戦闘開始早々カルナはクラフト――散弾を放って複数の敵達にダメージを与え

「やあっ!エアロストーム!!」

アネラスはアーツを放ってさらにダメージを与え

「オラアッ!!」

グラッツは敵陣の飛び込み、大剣で豪快に回転斬りをするクラフト――旋風剣を放って止めを刺した!

「十六夜…………”円舞”!!」

ツーヤはグラッツ達の攻撃範囲外にいた敵達にクラフトを放ってダメージを与え

「行っくよ~!ファイアボルト改!!」

ミントはアーツを放って、敵達だけを狙って命中させ

「十六夜………”斬”!!」

ツーヤはミントのアーツによって怯んだ目の前の敵を滅した!そしてツーヤの側面にいた敵はツーヤに襲い掛かった!

「………っつ!………そこっ!!」

敵の攻撃がかすったツーヤは顔を顰めた後、籠手で強烈な打撃を放つクラフト――真・延髄砕きを放って、敵を吹っ飛ばし

「アースストライザー!!」

ミントがクラフトを放って、止めを刺した!また、ツーヤの背後にいた敵は起き上がり、ツーヤの背中に襲い掛かろうとしたが

「方術、儚きこと夢幻の如し!」

クルツが放ったクラフト――方術・夢幻を受けて、倒された!その時、アネラス達に銃弾が連射して放たれた!

 

「きゃっ!?」

「くっ!?」

「っつ!?」

銃弾を受けたアネラス達だったが、戦闘開始前にクルツがかけた方術・鋼のお蔭であまりダメージは受けなかった。

「よくもやってくれたね………ハアッ!!」

カルナは自分達を攻撃した新たな敵――機械人形を睨んだ後、特殊な銃弾を撃つクラフト――重甲弾を放った!カルナが放ったクラフトによち、敵の装甲はへっこんだ!

「さぁ、行くよ!まだまだまだまだまだまだぁっ!とどめっ!!」

さらにアネラスはクラフト――八葉滅殺を放ってダメージを与え

「これでも喰らえ―――ッ!!」

そこにグラッツは大剣を持っているにも関わらず、軽やかにジャンプして大剣を豪快に叩き付けるクラフト――グラッツスペシャルを敵に命中させた!グラッツの攻撃が命中した敵は爆発しようとしていた!

「やべっ!?退避するぞ、アネラス!」

「了解!」

そして2人は敵が爆発する寸前で大きく後ろに跳んで後退した!間一髪で後退した2人だったが、それでも爆発の余波を受けて、少しだけダメージを受けた。

 

「方術、穏やかなること白波の如し!」

しかしクルツが放ったクラフトによって傷を負ったミントと共にアネラス達の傷を回復した。ミント達が回復すると、装甲獣と人形兵器の混成部隊が現れた。

「やれやれ………よくまあ、次から次へと来るな。」

「それだけ敵の規模が大きい証拠だろう。」

「王国軍も子供達をマノリアに送り届けたころだろうし、そろそろ頃合いじゃないですか?」

新たな敵の登場にグラッツは苦笑し、クルツは真剣な表情で答え、アネラスは尋ねた。

「そうだね………数も結構減らしたし、後はマノリアの防衛の手伝いに専念すべきだね。……それじゃあまず、私から行くよ!」

アネラスの疑問に頷いたカルナは敵の1体に一気に近づき

「そらっ!ハアッ!ほらっ!」

その場で回転して、ライフルで殴った後至近距離でライフルを撃って吹っ飛ばし

「止めだよ!」

さらに手榴弾をいくつも放って、止めを刺した!カルナのクラフト――アサルトコンビネーションαの威力はすざましく、敵の装甲を完全に破壊してから滅した!

「ハァァァァァァァァ………ウオラアッ!!」

カルナに続くようにグラッツはその場ですざましい闘気を込めた後、装甲獣達の真ん中に大剣を叩き付けた!すると地面が爆発し、装甲獣達を呑み込んで滅した!

「フフ、先輩方張り切っていますねぇ。じゃあ、私も!はぁぁぁぁ!」

グラッツのクラフト――秘技・グラッツビッグバンを見たアネラスは口元に笑みを浮かべた後、その場で刀にすざましい闘気を込め

「これで…………決まりだよ!!」

その場でジャンプして刀を十字(クロス)に振って、十文字になったすざましい衝撃波を放った!集中力を高め、光の刃を十文字に2度放つアネラスのSクラフト――真・光破斬に命中し、命中した際に爆発に巻き込まれた機械人形達は大ダメージを受け

「覚悟!!はぁっ、ぬんっ!せいっ!」

機械人形達の真ん中に飛び込んだクルツが槍を刺して、距離を取り

「来たれ雷神、空と海の狭間より!!」

その場で詠唱をした!すると槍からすざましい雷が降り注ぎ、敵達は爆発を起こして滅した!

 

「フフ、後はミント達が終わらせようか、ツーヤちゃん。」

「うん。」

クルツのSクラフト――極技・雷神招来を見たミントはツーヤに微笑み、ツーヤは頷いた。

「大地に降り注ぐ光よ!弾丸となり、敵を貫け!シャインブレッド!!」

そしてミントは魔術を放った!ミントの放った魔術によって、まだ生き残っていた敵達の一部はダメージを受けると共に怯み

「行きます!………吹雪よ!今こそ吹き荒れろ!!」

さらにツーヤはミントがダメージを与えた敵達にその場で詠唱した後、敵達の周りに魔術によるすざましい吹雪を発生させた!吹雪によって生き残りである装甲獣達は完全に凍りついた!それを見たツーヤは抜刀の構えをし

「十六夜………“氷乱舞”!!」

神速の速さで抜刀すると同時に凍りついた敵達の後ろに駆け抜けた!吹雪を放った後、抜刀による滅多斬りで敵を攻撃するツーヤのSクラフト――十六夜“氷乱舞”を受けた敵達はバラバラになって、滅した!

「まだ残っているね。……行っくよ、ツーヤちゃん!」

敵がまだ数体残っている事を確認したミントは剣を構えて、ツーヤに手を差し出して呼びかけた。

「うん!行こう、ミントちゃん!」

ミントの呼びかけに頷いたツーヤは差し出されたミントの手を強く握った!そして2人はその場ですざましい闘気と魔力を身体全体に覆った後、2人同時に並んで突進した!突進する2人にはすざましい闘気と魔力によって竜を形どった!その技はお互いの事を思い合い、お互いの事がわかる2人だからこそ放てる協力技(コンビクラフト)!その技の名は……!

 

「「比翼!双竜斬!!」」

 

敵にぶつかる寸前で2人は竜の闘気を放ち、さらにミントは左下から右上へ、ツーヤは右下から左上にクロスに斬った後、敵達の背後に2人は同時に並んで着地した!すると2人の斬撃によって敵達は重傷を負い、さらに竜の闘気が大爆発し、塵も残さず残りの敵達を滅した!

「決まったね、ツーヤちゃん!」

「うん!」

ミントに微笑まれたツーヤもまた、微笑みで返した。

「ハハ……それにしても孤児院のチビッ子達がここまで強くなるとは思わなかったよ。」

「全くだぜ……下手したら俺達を超えているかもしれないな。へへっ。俺達も負けていられねぇな。」

「うん!やっぱり可愛い事は正義だね!」

2人の様子を見たカルナは苦笑し、グラッツは頷いた後不敵な笑みをし、アネラスは嬉しそうな表情で2人を見ていた。

「……さて。ここはもういいだろう。マノリア村に向かおう。」

そしてクルツ達はマノリア村に向かい、マノリアの守備隊が撃ち漏らし、村に入って来ようとした”結社”の人形兵器や装甲獣の撃退に移った。

 

~メーヴェ海道・ルーアン近郊~

 

クルツ達が戦闘を開始する同時刻、プリネ達もそれぞれ戦闘を開始した。

「行きますわよ………ハアッ!!」

フィニリィが敵陣の中に飛び込み、雷を宿らせた”薙ぎ払い”を放つ魔法槍技――雷撃の薙ぎ払いで敵達にダメージを与え

「行っけ~!ファイアボルト改!!」

ペルルが放ったアーツにより、フィニリィがダメージを与えた敵達全員にさらにダメージを与え、そしてフィニリィは素早く空へと飛び、上空に退避した!

「美しき我が魔力!レイ=ルーン!!」

フィニリィが上空に退避すると同時にアムドシアスが放った高純粋の魔力が放たれ、一部の敵達を消滅させた!

「まだ、終わらんぞ!美しき銀の楔よ!シルバーソーン!!」

さらにアムドシアスはアーツを放って、自分が放った魔術の効果範囲外にいた敵達にダメージを与えると共に混乱させ

「ご覧遊ばせ♪イオ=ルーン!!セイント!!」

たたみかけるようにフィニリィは魔術を放った後、補助アーツをペルルにかけ

「ねこパンチの真髄……見せてあげる!!ハァァァァァ………!」

ペルルは両方の翼に闘気と魔力を覆わせ

「奥義!絶招!超!ねこパ~ンチ!!」

敵陣の真ん中に両方の翼を叩き付けた!すると叩き付けた場所が闘気と魔力が混ざった事による大爆発を起こして、敵達を呑み込み、滅した!”ねこパンチ”の名が付く通り、放った際の威力が毎回変わる”ねこパンチ”の最高位の技でありペルルのSクラフト――絶招・超ねこパンチは運よく最高の威力になった為、普段以上に爆発が起こり、周りに機械人形達にもダメージを与えた!

「…………」

ダメージを喰らった機械人形達だったが、ペルルに向かって、一斉射撃をした!

「いた~い!?」

技を放って、少しの間だけ硬直していたペルルは一斉射撃を喰らい、ダメージを受けて呻いた。そして機械人形達はさらに突進して、斧のような武器をペルルに振り下ろした!

「かの者に地の祝福を!アースガード!!」

しかし、そこにフィニリィが放ったアーツによって、絶対防壁がペルルを纏い、敵達の攻撃を無効化した!

「っとと!ありがとう、フィニリィ!」

そして上空に退避したペルルは同じく、上空にいるフィニリィにお礼を言った。

「ふふっ……光栄に思いなさい。」

「フフ……態度は尊大だけど実は優しい所……ウィルがボク達に言っていた通りだね。……ティアラル!!」

自慢げに胸を張っているフィニリィにペルルは微笑んだ後、自分に治癒アーツをかけて、受けたダメージを回復した。

「なっ…………!(ウィル!一体何を吹き込んだのですか!?)」

ペルルの言葉を聞いたフィニリィは顔を真っ赤にして、絶句した。

 

「……………」

一方機械人形達はペルルとフィニリィを撃ち落とす為にペルル達がいる上空に向かって、一斉射撃をした!

「わっと!」

「そんな攻撃、当たるものですか!!」

攻撃に気付いた2人はすぐにその場を離れて回避した。

「さっきはよくもやったな~!エアリアル!!」

そして回避したペルルは機械人形達を睨んで、風のアーツを放ち

「精霊王女たるこのわたくしを攻撃した罪………その身を以て贖いなさい!サイクロンナパーム!!」

フィニリィは敵達の中心地に高威力の火のアーツを放った!すると地面が噴火し、さらに風のアーツによって噴火した火はアーツによる竜巻と混ざり、敵達のいる場所は炎の渦と化した!

「それにしてもこの世界の技術って、凄いね!魔術に余り適正のないボクでも色んな魔術に似た力を使えるもの!」

荒れ狂う炎の渦を見ながら、ペルルはフィニリィに近寄り、嬉しそうに言った。

「……ま、それなりに技術が高い事は認めますけど、ウィルと比べれば、まだまだですわ。」

「フフ………本当にウィルの事が大好きなんだね、フィニリィは。」

「う、五月蠅いですわよ!フン!」

ペルルに微笑まれたフィニリィは顔を真っ赤にした後、ペルルから視線を逸らし、アーツが合わさった事によって起こった炎の渦が消えるのを見た。

「そろそろ決めさせてもらいますわ!幻の真髄………特とご覧あれ!!」

そしてフィニリィは魔術による自分自身の幻影を十数体、作った!フィニリィの幻影達は敵達を囲むように散らばり

「さあ!行きなさい!」

本体のフィニリィは槍を敵達の方向に向けて指示をした!すると幻影のフィニリィ達はさまざまな魔術、戦技(クラフト)を一斉に放った!

「ウフフ♪……これで……終わりですわ!」

本体のフィニリィ口元に笑みを浮かべた後、は両手を上に掲げた!するとすざましい純粋属性の巨大な魔力球がフィニリィの頭上に現れた!また、幻影達も同じ動作をして、自分の身体と同じ大きさの純粋属性の魔力球を頭上に作った!

「奥義!幻影(ファントム)の嵐(ストーム)!!」

そして本体のフィニリィ、幻影のフィニリィ達は魔力球を一斉に放った!すると敵達のいた場所に辺りを響き渡らせるほどの轟音を上げると同時に大爆発を起こした!自分の得意技である幻影、魔術の力を最大限に利用したフィニリィのSクラフト――幻影(ファントム)の嵐(ストーム)の威力はすざましく、機械人形達は跡形もなく消滅し、さらに森林の一部すらも消滅し、また敵達がいた場所はクレーターが出来ていた!

「うふふ!ごきげんよう♪」

Sクラフトを放ち終わったフィニリィは笑顔を浮かべて言った。

「アハハ………ちょっとやりすぎじゃない?森林の一部が消えちゃっているけど………後で怒られないといいんだけど………」

「フフ、何を言っているのかしら?敵の進行を食い止めたわたくし達が”少し”戦場の一部を破壊したぐらいで、責められる言われ等、ありませんわ。」

苦笑しているペルルにフィニリィは上品に笑いながら答えた。

「す、”少し”って………」

フィニリィの言葉を聞いたペルルは消滅している森林の部分を見て、冷や汗をかいていた。

「……援軍も来ないようですし、さっさとプリネ達の元に行きますわよ!」

「う、うん。」

そして2人はプリネ達の元に向かった。

 

ペルル達が戦っている一方プリネとパラスケヴァス、そしてペルル達を援護していたアムドシアスは戦況を見て、ペルル達の援護はこれ以上不要と判断し、プリネ達の援護に廻っていた。

「ハァァァァァ………!」

プリネはオーブメントを駆動させた後、走りながら次々と敵達の横を駆け抜け際にレイピアで攻撃して、傷を増やし

「とりゃぁぁ!」

アムドシアスはプリネが攻撃した相手に次々と矢を放って、止めを刺して行き

「…………!!」

パラスケヴァスは巨大な槌で敵達を豪快に一撃で潰して、滅した!

「聖なる光よ!クロスエアレイド!!」

「出でよ、翼輝の陣!……ケルト=ルーン!!」

さらにプリネとアムドシアスは魔術を放って、別の敵達に大ダメージを与え

「オーブメント駆動!コキュートス!!」

「グランストリーム!!」

たたみ掛けるように2人は高火力のアーツを放った!プリネが放ったアーツとアムドシアスが放ったアーツが混ざり、敵達はすざましい嵐により空へと舞い上がりながら、嵐に交じる氷の柱に命中し、空中で爆発を起こして、滅した!

「………………」

一方敵達もやられっぱなしではなく、持っている銃で2人に一斉射撃を行ったが

「させません!」

「フン!」

2人は簡易結界を展開して、攻撃を防いだ!

「――――!!」

そしてパラスケヴァスはクラフト――アクアブレスを放って、敵達にダメージを与えると共に水圧で吹き飛ばし

「………………」

さらにアーツ――アトラスハンマーを放って、止めを刺した!プリネ達の活躍によって、敵達は全滅したかのように見えたが、また新手が次々と現れた!

 

「全く次から次へと、飽きもせず、よくこれだけ現れるな…………」

「そうですね………」

新手の登場にアムドシアスは呆れた表情で溜息を吐き、プリネが頷いたその時

(マスター。)

ツーヤから念話が来た。

(ツーヤ?どうしたの?貴女達はマノリア村の防衛に移ったとさっき聞いたけど………)

(はい。王国軍、メンフィル軍の活躍によって、マノリア周辺の敵は掃討されました。今、あたしとミントちゃんはマノリアに残るクルツさん達と別れて、そちらに向かっている所です。)

(そう、わかったわ。報告ご苦労様。)

そしてプリネはツーヤと念話をするのをやめて、目の前に迫っている敵達を警戒しながら、アムドシアスに言った。

「………先ほどツーヤから念話が来ました。この先にある村付近にいる敵達は掃討されたそうです。」

「ふむ、そうか。ならば目の前にいる敵達が最後という訳だな。………それにしてもあの竜の娘がいる場所との距離がかなりあるのに、よく届いたな?」

プリネの言葉を聞いて頷いたアムドシアスは尋ねた。

「フフ………ツーヤが言うには竜と結んだ”絆”によって、例えどれだけ距離が離れていようと、どちらかが死なない限り、念話は届くそうです。」

アムドシアスの疑問にプリネは微笑みながら答えた。

「ほう………さすがは”生ける伝説”と知られる種族だな。…………さて。羽娘達のほうもそろそろ終わる頃だろうし、我達も終わらせようぞ!」

「はい。」

「………………………」

アムドシアスの言葉にプリネとパラスケヴァスは頷いた。

 

「我が芸術の神髄、その目に焼き付けろ!ハドラの小夜曲!!」

そしてプリネ達を見たアムドシアスはSクラフトを放って、近づいて来る敵達に大ダメージを与えた!

「行きます!やあっ!」

アムドシアスがSクラフトを放った後、プリネはレイピアを鞘に収めた後、両手からそれぞれ無数の光と闇、それぞれの魔力弾を放った!相反する属性の魔力弾は敵達に襲い掛かって、アムドシアスのSクラフトによってボロボロになった装甲を完全に破壊した!

「聖と魔の炎よ…………その炎を持って、大いなる虚無を焼き尽くせ……!はあぁぁぁぁっ!!」

さらにレイピアを鞘から抜いて、レイピアに魔力と闘気を込めた!するとレイピアの片方の刃は紫色に妖しく輝き、もう片方の刃は神々しい白銀色に輝き、さらにレイピアの刃全体にすざましい炎が纏った!

「魔剣奥義!双破!火炎剣!!」

そしてプリネはレイピアを2回、振るった!すると最初に妖炎を宿した衝撃波が、続いてすざましい勢いで燃える炎の衝撃波が敵達を襲い、焼き尽くした!その身に秘める聖と魔の力を解放し、敵を焼き尽くす”暗礁火炎剣”の強化技でもあるプリネのSクラフト――双破火炎剣によって、敵達は最後尾に残っていた1体を残して全滅した!

「―――――――!!」

プリネに続くようにパラスケヴァスは槌を空へと掲げて、雄たけびをするかのように高音の音波を出した。すると槌に水が籠ると同時にすざましい闘気が籠った!

「………………!!!」

そしてパラスケヴァスは槌を構えた後、右から左へと振った!するとすざましい闘気が籠った巨大な水の刃が敵を襲い、最後の1体である機械人形を真っ二つにして破壊した!槌に水の力とすざましい闘気を籠める事によって、すざましい切れ味を持つ刃の衝撃波を発生させるパラスケヴァスのSクラフト――ウォーターブレイドは敵を貫通し、さらに敵の後ろにある森林を次々となぎ倒して行った!

 

「あら。貴女と契約した者として、せっかく援護して差し上げようと思っていたのに無駄だったようですわね。」

「おーい、プリネ~!」

戦闘が終了し、ペルルとフィニリィがプリネ達に近づいて来た。

「2人とも、そちらの戦闘は終わったのですか?」

「うん!」

「ええ。」

プリネに尋ねられた2人は頷いた。

「そうですか。……皆さん、ご苦労様です。今は私の中で休んで下さい。また何かあれば呼びますので。」

「はーい。」

「ま、いつでも呼びなさい。」

「うむ。」

「…………………」

そしてペルル達はプリネの身体の中に戻った。

「さて……と。こちらに向かって来る2人と合流しないとね。」

ペルル達を自分の身体の中に戻したプリネはミント達と合流する為に、マノリア方面に向かった。

 

一方その頃、”紺碧の塔”の上空に到着したエステル達は、エステル、ヨシュア、シェラザード、クローゼ、リタのメンバーで今までの塔と同じように異空間になった紺碧の塔の探索をし、そして屋上に到達した……………

 

 

 

 

 


 
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