→4.一刀様を司馬家へ会食御招待~逆襲の妹達~
※仲達さんの姉妹は以下の通りです。いっぱいいらっしゃいますねぇ…
1.司馬朗(伯達)
2.司馬懿(仲達)
3.司馬孚(叔達)
4.司馬馗(季達)
5.司馬恂(顕達)
6.司馬進(恵達)
7.司馬通(雅達)
8.司馬敏(幼達)
『仲達&叔達』
「叔達。なんだそのいかがわしい下着は」
「先の展示会で購入したものですが?いかがわしいというのは仲達姉様の主観で御座いましょう、これくらいの透けは普通ですし私や伯達姉様位の大きさになりますと中々種類が無いのです。
それより仲達姉様も沐浴でしょうか、御丁寧に手鏡と剃刀まで御用意なさって。今日は伯達姉様が居らず仲達姉様が家長代理なのですから遅れないで下さい」
「…一刀様の御来宅にあたって不潔でないよう努めるだけだ、他意は無い。それに御来宅にはまだ十分時間はある」
「沐浴も結構ですが、早く上がられませんと季達と顕達が料理を終えてしまいますよ。一品は作りたいと仰ったのは仲達姉様ですよ?」
「判っている、叔達も一刀様の御休憩室の用意を怠るな」
「はい」
『叔達&季達(&顕達)』
髪を結うのを季達に手伝ってもらっていたところ季達から叔達 姉様、と切り出された。
「叔達姉様は、今晩一刀様の御寵愛を賜るのでしょうか?」
「そうであればよいと願っていますが、それは一刀様の御心と状況次第です。できる限りの手は打っておきたいとは思っておりこうして季達に髪を結って貰っているのもその一環ではありますが。季達はまだ望まないのですか?」
「私や顕達は未だ入職もしておらず一刀様に拝謁しましたのは二回だけですので、あれだけの寵姫がいながらも倫理観の固い一刀様は御伽をお許ししては下さらないと考えます。さしあたっては顕達と共に御会食用の調理に精を出したいと思います」
「そうですか、望むのを止めたという訳ではないのですね。ところで少し聞きたいのですが」
「なんでしょうか、叔達姉様」
「今朝ほどより最近見たことの無い白色の粉が二包、調味料の棚にあったのですがあれは季達のものではありませんか?」
「…さあ、私は知りません。顕達の物ではないでしょうか」
「そうかもしれませんね、季達は顕達と仲が良いのですから聞いてみて下さい。あとこれから先は独り言ですが」
「一包が滋養強壮の薬、もう一包が睡眠薬だとしても全く問題は無いでしょう。仲達姉様はお休み中の一刀様の御寝顔を眺められればそれだけで満足でしょうし、まだ冷える時期なのでそのあと湯たんぽ代わりに若く体温の高い娘が二人程御寝所のお供をしても良いでしょう。ただ、一刀様が深夜お目覚めになった時にお若く滾るものをお鎮めする役目は私が務めますが」
季達の髪を結う手は止まらないが、考えているようだ。
「…もし叔達姉様でお鎮めきれなかった場合は私達でお手伝いさせて頂こうと思いますが宜しいでしょうか?」
「勿論です、むしろお願いしたいところです」
口ではそう言ったが仲達姉様ではあるまいし、千載一遇の御夜伽の機会だというのに処女とは言え二度や三度程度で白旗を揚げる等あるはずが無い、そんな女は私に言わせればやる気が足りない。夜も皇帝と名高い一刀様のお相手とは言え、伯達姉様並みに育ったこの胸と三寸不爛の舌とをも駆使して必ずや御満足頂くのだ。
「…そのお言葉が「失神ふらぐ」とならなければ良いですね。結い終わりましたので顕達を手伝って参ります」
頭の高いところで幅広の髪飾りを結んでもらった所で、季達が離れていった。
「ふらぐ」とはなんだったろうか、いつか風様が「何々ふらぐ」という言葉を使っていたような気がするが。
ああ、そんなことより御来宅が待ち遠しい。
『恵達&雅達&幼達』
「さて雅達、幼達。近日一刀様が司馬家へいらっしゃると言う事は既に聞き及んでいるかと思います。我等姉妹皆一刀様をお慕い申し上げていますが、未だまともな役職に就く事もままならぬ年齢の我等にとっては此度の御光臨は一刀様と御近づきになる又と無き機会である事は言うまでもないでしょう。これを活かす方案について雅達らに考えがあれば聞きたいと思います」
「聞けば、一刀様は童顔小躯の寵姫をお召しになる事はあっても孫尚香様を下限としてそれ以下の
女児と言えるような娘をお抱きになったことは無いと言うではありませんか。となれば私達が如何に寝床で一刀様に迫ったとても門前払いならぬ床前払いとなってしまう恐れは高く、あえてここでお手つきとなることを目指して淫乱女児の謗りを受ける危険を冒すのは下策でありましょう。むしろここは『今すぐのお召しは望みませぬ、一刀様色に染めて成長させて下さいませ』と申し上げ、例えば月様の下働き等を申し出ては如何でしょうか?一刀様の周りには多種多様な魅力を持った美人貴人が綺羅星の如くひしめき、ともすれば天の言葉で云う『きゃら被り』となり寵姫達の間に埋没してしまいかねませんが、お若き一刀様がまったき無垢な娘をお好みに沿うようお育てになられたことはありますまい。私達の採るべき道は斯様ではないかと考えます」
「雅達の言は卓見と考えます、私もそのように振舞いましょう。幼達は何か意見はありますか?」
「私はしょくのりりさまよりは上ですが、年わかすぎるでしょう。長きせんでのぞみたいと思います。でも、家とくについてはいずれ姉さま方ときょうぎをお願いしたいです」
「…誰が家督を継ぐかについてはまた後日論じることとしましょう。幼達は幼達なりに一刀様にお仕えする道を目指しなさい。では、それぞれ掃除等任せられた御招待の準備に取り掛かりましょう」
「「はい」」
『士季&士載』
「やめときなって」
言下に却下しちゃいましたよ。まぁ気の弱い士載には珍しい、しかも控えめな自己主張なんですけどねぇ。
「か、一刀様と、おお会い出来る、ことっ、あっあんまり、無い…」
「今回伯達様いらっしゃらないし、叔達様本気だから。この家居たかったら今回は見逃し見逃し」
「で、でも…」
「うーん…士載可愛いし頭良いし、いずれヤれると思うんだけどねぇ…まあ今回は普通にご挨拶とか、夜は覗き位は出来るでしょうけど。やる?」
「叔達様、お、御夜伽、するの…!?」
「十中八九。ひょっとしたら季達様と顕達様も。なんか怪しい仕込みしてたっぽいし」
「え…、顕達様、わ、私よりふたつも下なのに、す、すごい…」
「いやあんた私よりも上だし。でどう?見学すんのしないの?」
「え、え、えっと…」
その年上にタメ口な私もどうかと言えばどうかではあるんですが、これはこれでなんか仲達様とまた一味違ったいじり甲斐があるのです。まあ体もエロいですが大人しいくせに頭の中も意外とエロい士載の返事なんて聞いてやるだけ私も優しいですよね!?
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いい朝だ。ようやく寒さがぬるみ始めて、朝の日差しが心地よい。
昨晩は緊張もしたが楽しい会食であった。最近は急に大人びてきていた幼達が久々に童心に返ったように
「ねぇねぇかずとお兄ちゃん、かずとお兄ちゃん!幼たつかずとおにいちゃんのおよめさんになりたいなぁ~」と一刀様に甘えだし、
「うーん、幼達ちゃんが大きくなったらね」
「大きくなったらって、どれくらい?」
「そうだねぇ…入庁試験に受かってお仕事始めて、それでも俺のこと好きでいてくれたらねぇ」
という一刀様の御言葉を頂いた瞬間に豹変して
「姉さま方、今のかずとさまのおことばを聞かれましたね?今三国の王たるかずとさまは『科きょに合格し、かつかずとさまをおしたいしていればよめ入りをうけ入れる』とおっしゃいました。
この大りくのちつじょの長たるかずとさまがおことばをたがえるはずはありませんが、かくにんのため姉さま方には本日のしょう人になっていただきます」
と言い出した時には全員が絶句した。妹ながら、女は恐ろしい。
その後恵達と雅達が月様の下で暫くお手伝いをする事となったり、挨拶が上手く出来なかった士載の吃音を改善する方法を考えて頂くこととなったりしながら会食を進めていたが一刀様が眠くなったと仰って御休みになられてしまったので拙宅にお泊めすることになった。離れに一刀様をお運びしたところ、つい端正な寝顔に魅入ってしまった。…正確には御寝顔の頬に、その…勝手にお休みなさいませの御挨拶をさせて頂いてしまったが。
一刀様の寝顔を見ていたらなにやら体が熱く火照り、不埒な事をしでかしそうな自分に不安を感じて自室に戻った。
ただ自室で以前一刀様から拝領した筆をつい見てしまったのは良くなかった。最近自分の心身が「女」としての面が強くなってきたような気がする。
ところで朝食も作ると言っていた筈の季達と顕達、それに叔達も起きて来ないので起こしにいこうとすると士季が士載と起こして来る、また一刀様も後で御起こしするので一刀様の為に腕によりをかけて御朝食を用意下さいというので任せて朝食を作る事とした。
末の妹達に手伝ってもらい用意が出来た頃、士季が季達と顕達、士載と共に一刀様をお連れしてきた。何故か季達と顕達が一刀様の両脇でお袖を取るようにしていて馴れ馴れしい。叔達は体調不良で寝ているという。
「『大丈夫なのでもう一回』って何度も言うからそうなのかと思っちゃったけど、初めてなのに無理させちゃったかなぁ」と一刀様が仰ると顕達が自業自得です、むしろ叔達姉様も天の国に幾度も行ったようなものですからある意味本望でしょうと言い季達も頷いていた。
はて叔達は酒を飲むのは初めてではないはずだし、夕べの会食でももう一杯と一刀様にねだるような事はしていなかったはずだが、私が見ていない時にそういうことがあったのだろうか。
席に着こうとすると季達と顕達がごく自然に一刀様の両隣に寄り添うように座ったので何処に座っている、と窘めたところ『叔達姉様がいらっしゃらないので』と当然の様に返された。ならばそこは叔達よりも年長の私の席だろうと叫びそうになったが恵達がまあ良いではありませんかと言い、嫉妬がましいところを一刀様にお見せするのもみっともないので不問とした。
何故か一刀様が苦笑いをされその他の皆から空気の読めないものを見るような目で見られているような気がしたが、あまり気にせず朝食を取り分けることとした。
普段は良く食べる士季が少なめだったのでどうしたのかと聞くと「私は朝一でほろ苦薬膳七分粥を頂きましたので元気いっぱい胸いっぱいなのです」と何故か胸を張って言い、士載は顔を赤らめ、季達と顕達は「士季は本当に良いお手本ですね、勉強になります」と感心している。
苦い粥とは聞いたことが無いが薬膳ということは薬草粥だろうか?早起きして朝食を作ることは良い事だがそれならば皆の分も用意するようにと言うと、一刀様が何故かいや無理それは無理とお答えになった。
さて出立の段となり季達と顕達は春の科挙に合格することを誓い、一刀様はお帰りになった。
その後最近は妹達に任せきりだった洗濯をした。
叔達が起きて来たのは夕方だった。元々豊かな肢体が妙に艶かしく見えたのが気になったが、
「体調管理はしっかり行いお見送り位しなくては一刀様に失礼だろう」と叱ったところ、
「確かに一刀様に失礼でした、何度も死ぬかと思うほどの幸福は頂きましたが。反省しましたのでこれからは少なくとも姉妹二人以上でお尽くしします」
と答え、風呂の方へふらふらと歩いていった。御会食だけでも幸福で死にそうな程お慕いする気持ちはわかるが、今後は家事も姉妹で分担して体調管理を行っていくべきだろう。
今夜はこの枕でよい夢が見れるかもしれない。明日も一刀様の為に頑張ろう。
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うっかり一服盛られて生殺しでもほっぺにちゅーと使用済み枕くらいで大満足とはさすが仲達様です、そこに痺れますけど憧れない!
叔達様はお初であんなに開発されまくっちゃって大丈夫でしょうか。
涙と涎まみれで痙攣しながらまだ出来ます、したいですとか言わなきゃ良いのに…。
そして処女三人コマシてなおあの濃さ、ああん一刀様御立派です次は満貫全席お願いしますね!
さて次は何しましょう?ちょっと最近ネタが枯れ気味なんで宜しくお願いします!
1.催眠術にかかった演技(ど下手)で一刀様に甘えようとして以下お察し下さい
2.「大変です仲達様、この書に書き込んだ事は本当になっちゃうみたいですよ!」
3.天の国の習慣の「四月馬鹿」で一刀様が仲達様に向かって嘘をつきます
4.その他(具体案戴けると有難いです)
※先般ミドリガメ様から頂きましたリク「華陀の薬で身も心も少年になった一刀の面倒を見る」は少なくとも小ネタでは必ずやります
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拙作「司馬日記」の外伝で、仲達さんの弟子の士季(鍾会)ちゃんが悪戯をします。…が今回は司馬家のターン?