No.464166

外史テイルズオブエクシリア 闇の魂を持つ者の旅路の記録 第37話

BLACKさん

この作品は別の人の影響で作った作品であり、作者(BLACK)のオリジナルキャラ「秋山総司郎」を第3主人公として、テイルズオブエクシリアの世界に来たらで書かれました。

秋山総司郎が今まで出てきた作品一覧(作品検索)。

http://www.tinami.com/search/list?keyword= %E7%A7%8B%E5%B1%B1%E7%B7%8F%E5%8F%B8%E9%83%8E&genrekey=1

続きを表示

2012-08-03 05:48:12 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1479   閲覧ユーザー数:1462

 

 

 

第37話  決戦、覇王と闇神

 

 

 

 

 

ジュードは皆とばらばらになったものの、何とかミラと合流し、世精の途(ウルスカーラ)の最下層にやってきた。

そこではクルスニクの槍に囚われたマクスウェルの分身体がガイアスとミュゼと戦っていた。

 

「マクスウェル!」

「バカな……なぜ来た!」

 

マクスウェルに隙が出来る。

 

「ミュゼ、力を!」

 

ガイアスはミュゼから時空の剣を取り出す。

 

「はぁああああああ!」

 

ガイアスはマクスウェルの分身体を斬った。

 

「ぐあああああああ!」

 

分身体は消えていった。

 

「ガイアス、ミュゼ!」

「どうしてよ、ミラ! なぜそこまでして邪魔をするの!」

 

ガイアスは剣を向ける。

 

「ジュード、このままではお前にとって、最も大切なものを失うことになるぞ!」

「逃げたら……向き合えない。それこそ失ってしまう……」

「あなたにはもう大切なものあるじゃない……!」

「格好悪い生き方は見せられないんだ……」

「「だから、逃げない(戦う)!!」」

 

ジュードとミラは武器を取り、構える。

 

「見事な覚悟だ。ここまで来れば俺もこの戦いを避けようとは思わん」

 

ガイアスは氣を高める。

そして氣が極限まで高まるとガイアスの姿が変わっていた。

ガイアスが本気を出したのである。

 

「さあ、来い! 未来はどちらを選ぶか、見届けてやる!」

 

ジュードとミラ、ガイアスとミュゼの戦い始める。

 

「「魔神拳(剣)!!」」

 

ジュードの魔神拳とガイアスの魔神剣がぶつかる。

ガイアスの力は今まで見せたもの以上であり、ジュードの魔神拳は打ち消され、ガイアスの魔神剣がジュードを襲った。

 

「うわっ!」

「ジュード!」

「よそ見をしている場合じゃないわよ!」

 

ミュゼが髪を伸ばして、ミラを襲おうとする。

 

「ヴォルト!」

 

ミュゼの髪をヴォルトが掴み、電撃を流す。

 

「きゃあっ! なんでヴォルトがミラに……」

「源霊匣(オリジン)ではない。ヴォルトは大精霊として蘇り、私と共にいる」

「セルシウスと同じ、あの男の仕業ね……」

「面白い。蘇った雷の大精霊も叩き伏せる! 獅子戦吼!!」

 

獅子戦吼が二人を襲う。

 

「うわっ!」

「くっ!」

 

二人は飛ばされる。

 

「ガイアス、なんて力だ……」

「私たち二人では……」

 

そんな時であった。

 

「エクスペンダブルプライド!!」

 

アルヴィンが上から銃を撃ち、最後に炎を纏った剣を突き刺し、ガイアスとミュゼを爆炎に巻き込んだ。

 

「アルヴィン!」

「……ちょっと待たせすぎたか」

「ああ、その通りだ。アルヴィン」

「少しは素直に喜べよ」

「どうして!? ガイアスが正しいのになぜ? どうして抗うの?」

「裏切るのが面倒になっちまったからかな」

 

アルヴィンの答えにミュゼは怒る。

 

「ふざけないで!」

「ふざけてないよぉ。これはな、譲れねえのさ。

この場所に食らいつくって決めたんでな!」

 

アルヴィンが加わってもなかなか状況が変わらない。

 

「お母さん直伝! 活伸棍・神楽!!」

 

レイアも上から光を纏った棍を地面に叩きつけて、その爆発でガイアスとミュゼを巻き込む。

 

「ちょっと遅刻! ごめん!」

「レイア、無事だったんだね!」

「もう、いっつもそうやって……」

「わかってる。フォローする余裕はないからね」

「うん」

 

ジュードとレイアがいつものやり取りをする。

 

「源霊匣の不完全さを承知で、何故そうまでして俺に歯向かう!」

「難しい理屈なんてないよ! ただ、ここにいることが大事なの! 私は、私らしく生きるって決めたから!」

 

だがレイアを入れてもまだ変わらない。

次に……。

 

「!?」

 

周りに水が現れ、それらが凍りつく。

 

「グランド・フィナーレ!」

 

氷が砕けると同時にその砕けた氷がガイアスとミュゼを襲った。

 

「ローエン、待ちくたびれたよ!」

「若者に頼られるとは………癖になりそうです」

「残念だ、お前だけは正しい道を選ぶと思っていたのに……」

「買いかぶり過ぎですよ。私もここにいる皆さんと何ら変わりません」

「老いとは虚しいな…強きものを再び地へ落とすか!」

「構いません。私はただ未来を見たかった。若者に負けたくないのですよ!」

 

ローエンがフォローするがそれでもやはりまだ足りない。

そこにティポがやって来て、ミュゼを黒い術式に囲んだ。

 

「「リベールゴーランド!!」」

 

その爆発でミュゼは吹き飛ぶも、すぐに体勢を立て直す。

 

「やっと着いた……」

「みんなー! 死んでない!?」

「待っていたぞエリーゼ! ティポ!」

「援護はまかせてください!」

「エリー、やっちゃおう!」

「あなたもわかる筈よ、与えられた目的のために生かされたあなたなら!」

 

ミュゼがエリーゼに言う。

 

「ミュゼの気持ち、すごくわかっちゃう……」

「でも自分の目的を見つけたんです!この気持ち、大事にしたいんです!」

「生意気言わないでよ!」

 

エリーゼの援護も入り、ようやく互角と言ったところとなった。

しかし……。

 

「醒めよ! 黄昏の地より呼び寄せし流転の狼王! 闢・魔神王剣!!」

 

ジュードを上に斬り上げ、そこから一刀両断する。

ジュードは大ダメージにより倒れる。

 

「ジュード!」

 

ミラが援護しようにミュゼが邪魔する。

エリーゼが急いで治癒魔法をしてもすぐには回復しない。

 

「そんなことさせないわよ!」

 

ミュゼがエリーゼの後ろを取る。

 

『エリーゼ(さん)!』

 

皆が叫ぶ。

その時であった。

 

「はあああああ!!」

 

ミュゼのさらに背後にドロッセルがやって来て、ミュゼの背中を=の字に斬る。

 

「ああっ!」

 

ドロッセルは隙を与えないように、すぐに精霊術で溜められた氣をミュゼの背中に当てる。

 

「斬劇闘魂拳(ざんげきとうこんけん)!!!」

 

斬劇闘魂拳によりミュゼは前に吹き飛んだ。

 

「ごめんなさい! 待たせたわ!」

「待っていたぞ、ドロッセル!」

「ジュードさん! エリー、お願い!」

「はい!」

 

エリーゼはジュードの回復に専念する。

 

「何故あなたも邪魔するの?」

「私はミラ達が正しいと信じてる! だから一緒に戦うの!

もう足手まといになりたくないから!」

「じゃあ、ここで倒してあげるわ!」

 

ミュゼは再び立ち上がる。

その間にジュードの応急処置は完了し、ジュードは再びガイアスに挑む。

 

「「はあああああ!!」」

 

ガイアスとジュードのぶつかり合いが再び起こる。

だがジュードは大ダメージを受けていたので、動きが少し鈍ってしまう。

 

「うっ……」

 

ジュードは思わず、膝を着く。

 

「これで……」

「させるかーーーー!!」

 

秋山は瞬間移動でガイアスの懐に入っていた。

掌には既に爆発寸前の氣が溜まっていた。

 

「アトミック……ノヴァ!!」

 

アトミックノヴァにより爆発された氣がガイアスを襲った。

 

「ガイアス!」

「ジュード!」

 

秋山が手をかざすとジュードのケガは完全に治る。

 

「ありがとう、秋山!」

「一番最後に来たんだ。これくらいお安い御用だ」

「くぅ……」

 

吹き飛ばされたガイアスが立ち上がる。

 

「ガイアス!」

「問題ない。貴様、最後まで俺に立ちふさがるか」

「ああ。悪いがお前の考え、この世界全体にとってはいい考えとはいかないんでな……。

今の俺は言うなれば世界の代行者だ。悪いが、立ち塞がらせてもらう」

「いいだろう。貴様がこの世界だというのなら俺はその世界を俺の力でねじ伏せる!」

「無理だな」

 

秋山の氣が高まる。

 

「お前も本気出して姿を変えてるなら、俺も姿を変える本気を出してやる。

真モード、強制発動!!」

 

すると秋山の後ろ髪が腰まで伸び、髪の色全体が黒色だったのが白色になり、秋山の顔も鋭くなった。

 

「それが貴様の力か……」

 

ガイアスが歩こうとするが、足が動かない。

 

「バカな!? 足が動かない! いや、……震えているだと?」

「私もよ、ガイアス。体が……震えが止まらない」

「ガイアス、ミュゼ、それが恐怖と言うものだ」

 

秋山の力は二人の想像を超えているということである。

 

「だが、俺はここで止まることは出来ない!」

「私もよ!」

 

二人は体が恐怖しながらも動く。

そして秋山を襲おうとする。

 

「そうか、皆! 俺も力を貸すぞ!」

『うん(ああ)(ええ)!』

 

秋山の力は更に上がっていく。

 

「うおおおおおおお!!」

「全てを飲み込み、乾きの地へ誘え! 虚数の牢獄!」

 

ミュゼが詠唱する。

すると上空に巨大な黒い球体が現れる。

 

「エリーゼ!」

「はい!」

 

秋山はエリーゼと共鳴(リンク)すると同時に左手にタジャスピナーを召喚し、オースキャナーも召喚、スピナーにスキャンさせる。

 

「プテラ! トリケラ! ティラノ! プテラ! トリケラ! ティラノ! ギガスキャン!!」

 

スキャナーからそんな音声が流れ、スピナーに紫色の力が溜まっていく。

 

「虚数の牢獄! イベントホライズン!!」

「「ロストバキューム!!」」

 

ミュゼが黒い球体を爆発させようとした時、秋山の使おうとした技『ロストブレイズ』とエリーゼの『ティポバキューム』が交わり共鳴術技(リンクアーツ)となり、秋山のスピナーから放たれたものが、紫色の巨大なティポを形取り、そのティポが黒い球体を飲み込み、消滅した。

 

「ウソでしょ……。私の最大の技が……」

「ローエン!」

「お任せを!」

 

秋山はすぐにスピナーを消し、ローエンと共鳴(リンク)した。

 

「「レクリューションストリーム!!」」

 

秋山の『かめはめ波』とローエンの『ディバインストリーク』が共鳴術技(リンクアーツ)となり、本来ディバインストリークの陣から出るものが巨大なかめはめ波の氣のエネルギーとなり、ミュゼを飲み込んだ。

それが止むとミュゼはその場に倒れた。

 

「ミュゼ! くっ!」

「アルヴィン!」

「おうよ!」

 

秋山はアルヴィンと共鳴(リンク)。銃を出す。

 

「「ジャックポット!!」」

 

秋山とアルヴィンの銃から強力な銃弾が撃たれる。

 

「うおおおおおお!!」

 

ガイアスはそれを一刀両断しようとしたが、逆に弾かれ、飛ばされてしまう。

 

「レイア!」

「うん!」

 

秋山はレイアと共鳴(リンク)する。

そして秋山は瞬間移動でガイアスに近づいた。

 

「「パワーストーム!!」」

 

秋山がやろうとした『パワーストリーム』とレイアの『大輪月華』が共鳴術技(リンクアーツ)となり、パワーストリームの力は暴風のような青い風を起こし、ガイアスを上空に飛ばした。

 

「ぬうううう!!」

「ドロッセル!」

「いいわ!」

 

秋山がドロッセルと共鳴(リンク)する。

 

「「昇竜虎!!」」

 

秋山の『昇竜拳』とドロッセルの『昇虎拳』が合わさり、二人は高く飛びあがり、そのパンチでガイアスをさらに上に飛ばした。

 

「ぬううううううう!!」

「ジュード! ミラ! いくぞ」

「うん」

「ああ」

 

ジュードとミラを呼んで、三人で高く飛び上がった。

三人ははるか上を飛ぶガイアスの上まで飛んだ。

ミラの周りに四大とセルシウスとヴォルトが現れる。

そしてイフリートとシルフとヴォルトがジュードの方に飛んで行き、ジュードの拳に火、風、雷の力が宿り、ミラの剣にはウンディーネ、ノーム、セルシウスの水、土、氷の力が宿る。

 

「「虎牙破斬!!」」

 

二人はガイアスの斜め上からガイアスを襲った。

ガイアスは何とか二人の攻撃を剣で防ぐ。だがもう一撃残っていた。

秋山の分であった。

秋山は氣を高めたチョップをガイアスの真上から落とす。

 

「Ω(オメガ)!!!」

 

三人の協力技『虎牙破斬・Ω』。

最後の秋山の一撃がガイアスの剣を折るだけではとどまらず、剣を完全に粉砕し、ガイアスの腹部に到達。

ガイアスを地面に叩きつけた。

 

「ぐあああああああ!!」

 

ガイアスは血を吐いた。

 

「俺達の……勝ちだ」

 

秋山は真モードの強制発動を解除し、元の黒髪と長さに戻った。


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
1
0

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択