No.464080 IS<白き天使と赤の騎士>十河さん 2012-08-02 23:58:48 投稿 / 全5ページ 総閲覧数:3583 閲覧ユーザー数:3318 |
「お前か。ダークカブトゼクターを盗んだ奴は。目的は何だ?」
「クフフ、俺はお前になるんだ。」
「訳がわからない事を言うな!」
パーフェクトゼクターでゼクトクナイガンを受け止めながら尋ねる。
目的はカブト・・一夏になることらしい。
ダークカブトの戦い方はカブトのカウンターではなく、本能的な動きで戦うスタイル。
龍騎もドラグブレードでリュウガのドラグセイバーを受け止めている。
リュウガの戦い方は龍騎のような水の流れる様な動きではなく、力任せに叩きつけるという龍騎と正反対のスタイルだった。
「君は誰!?何で僕を狙うの!?」
「私はあんたの影よ!・・憎いんでしょ?そこにいる女が!」
リュウガは龍騎の影と言いながら千冬を指す。
(何の事だ?)
千冬は何の事かわからずにいた。
初対面の相手に憎まれる事を行った覚えはない。
「・・過去は過去。僕には守るべきものに助けられた!僕は守るべきものの世界を守るために戦う!」
「へぇ、そんなにあの臭い女が好きなんだ?・・まあその意見には賛成かな。」
「・・え?」
リュウガはシャルの事を臭い女と呼ぶが守るべきものだという。
それを聞いて自分を襲う理由がわからない。
「このやろう・・!」
(カブトパワー・ハイパーキャノン)
パーフェクトゼクター・ガンモードとカブトパワーで発動するハイパーキャノンをダークカブトに放つ。
「まあ今日は顔見せに来ただけだから。次はお前を倒すよ。・・クロックアップ!」
(クロックアップ)
ダークカブトはクロックアップを発動、ハイパーキャノンを避けて逃走。
「消えた!?」
「一体どこへ?」
教師の一人はダークカブトが消えた事に驚く。
(ハイパークロックアップを使うか・・?いや、こいつらに見せる訳にはいかないな。それにまた会うだろうからその時に目的を聞くか。)
カブトはハイパークロックアップを使おうかと考えたが千冬たちに見られては困るのでそのまま逃がした。
リュウガも体が粒子化し始める。
「あらら、時間が来ちゃった。ま、今日は顔見せに来ただけだから♪次はあんたからあの臭い女を奪うよ♪・・私はあんたを絶対に許さないから・・!」
そう言ってリュウガは千冬を睨みながらカードをダークドラグバイザーにセット。
(アドベント)
龍騎のものと違い低く、くぐもった声で答えると契約モンスターのドラグブラッカーが現れ、地面に向けて黒炎弾を撃ち、砂煙を巻き起こす。
砂煙が晴れるとリュウガと龍騎たちは消えていた。
(黒い仮面ライダー・・私を憎んでいたが私は何をした?訳がわからん・・。)
楯無の部屋
「まさかVTシステムが積まれていたなんてね・・。」
「おそらく僕らが誘拐されたのを察知したドイツが見返りとして教導を行った時に取ったデータを反映させてると思う。」
「篠ノ之博士に連絡してあるからすぐにそれを積んだ研究所を叩けるはずよ。」
楯無が扇子を開くと『欲望の王にお任せ♪』と書かれていた。
ドイツ
「ったく、鴻上さんたちも人使いが荒くて困る。」
「湊、文句を言わないの。この任務が終わったらご飯奢るから。」
「こっちはただの研究協力員だぜ?なんで軍隊の任務に同行しなくちゃいけないんだよ。」
研究所近くを旅していた国内のトップアイドル・白河ことりと白河ななかの義弟であり、鴻上ファウンデーション所属の研究協力員兼BSAA臨時隊員の仮面ライダーオーズ・白河湊がジルと共に研究所に来ていた。
「ここはVTシステムだけじゃなく、財団Xも絡んでいるって情報があるのよ。」
「オーライ、わかった。財団Xが絡んでるのなら俺の出番だな。怪人が存在しても不思議じゃない。」
この研究所は財団Xと繋がりを持っていてデータを提供していた。
そこで湊に同行してもらう様に鴻上経由で湊に指令が届いた。
研究室
VTシステム作動の映像を見て研究員は冷たく笑う。
「ふん、あの人形もよくやってくれたわ。」
「ですね、あとは財団から提供されたISドールシステムと共に改良を重ねれば・・。」
「それと、あの人形も始末しないとねぇ・・。」
「ここは国や軍公認で研究し放題ですからね。BSAAに嗅ぎ付けられた時用のガイアメモリもありますし。」
そう言って笑う研究員たち。
表側はISの開発を行っているが裏ではVTシステムやBOWといった禁止されている兵器開発を行っていた。
ドガン!
「な、何だ!?」
「ここがメイン研究室で間違いないな。」
ドアを蹴破って入ってきたのはオーズ・ガタキリドル。
「か、仮面ライダー!?」
研究員の一人が驚く。
伝説化している仮面ライダーが現れるなんて話を聞いていなかったからだ。
オーズは専用武器・メダジャリバーを突き付ける。
「おっと、全員頭の後ろで手を組め。言っておくが援軍を期待しても無駄だぞ。お前らが頼りにしているISやドーパントは全て倒して拘束させてもらった。」
「その声は男!?くそぅ!なぜ・・なぜVTシステムを研究している事がわかった!?」
「BSAAの情報網を甘く見たわね。」
オーズに続いてジルを始めとしたBSAA隊員が突入、あっという間に制圧完了。
その場は所長の悔しがる声が響く。
「ボチボチ姉さんたちに会いに日本に帰るか。」
オーズは変身を解きながら義姉であり、恋仲の二人を思う。
そして姉特製のメダルホルダーにクワガタ、カマキリ、コンドルのメダルを納める。
中には炎の赤、雷の緑、風の黄、重の白、水の青、かつて湊の体を蝕んでいたが湊が大きな欲望を持った事で体に侵入しなくなった氷の紫、地のオレンジ、そして未来からやって来た仮面ライダーアクアに変身する少年・清隆から託された未来のコアメダルが納まっている。
(アンク・・。)
湊はポケットから割れたタカコアを手に取り、ケンカしながらも共に戦い、日常を過ごした鳥類グリード・アンクを思う。
保健室
ラウラが目を覚ました。
横を見ると千冬がいた。
「教官・・一体、何が有ったんですか。」
「ボーデヴィッヒ、お前のISにVTシステムが搭載されていた。巧妙に隠していたみたいだがな。」
「研究や製造、搭載が禁止されているあのシステムが・・私のISに・・?」
そう言うと、ラウラは顔を下に向けて呟いた。
「私が・・望んだからなのですね・・。貴女のようになりたいと・・。」
そして、ラウラは震える声で千冬にたずねた。
「教官、私はこれからどうなるんでしょうか・・。軍人であり、ドイツの代表候補生である私が知らなかったとは言え違法なシステムを発動、更にはBSAAに所属する人間を攻撃しました。ただで済むとは思えません・・。」
「心配無用だよ。」
すると第三者の声が響き、芽衣が入ってきた。
千冬は芽衣を睨む。
「天海、どういうことだ?」
「えっと、システム研究を行った研究所をBSAAと協力者によって摘発されました。その研究所はVTシステムの他にBOWも研究していたらしいです。」
「・・そうか、ところで今の話を聞いていたのか?」
「???何でですか?」
芽衣は本気で聞いていなかったようだ。
千冬はもういいと言って話を切り上げ、芽衣は保健室を後にする。
芽衣の部屋
同居していた女子は引っ越し、変わりにシャルが入居。
一夏の部屋も箒の変わりに鈴が入居。
その際箒が喚いていたが真耶が宥めていたのは余談。
「おかえり、芽衣。」
「ただいま、シャル。」
二人は優しく微笑み、抱き合う。
少しして離れて話をする。
「あの黒い龍騎、何だったのかな?」
「わからない・・。でもシャルの事を臭い女って言っていた。」
「え?」
シャルは間の抜けた声を上げる。
芽衣はさらに話をする。
「それに僕の影とも言っていた。」
「そうなの?・・芽衣って確か天涯孤独だよね?」
「そうだよ・・。あの事件で父さんと母さんを亡くしたからね・・。」
そう言った芽衣の顔に影が差す。
両親は自分を逃がすために体を押し出し、爆風に飲み込まれ、見るも無惨な状態で再会してしまった。
「ウソでしょ・・?何で・・?まだ父さんと母さんに勝ってないのに・・!うわぁぁ!」
両親の遺体の前でシーツを掴み、大泣きした。
「納得してもらいたい。これは世界にとってもいいことだ。」
「・・・!」
日本政府はこの事件の被害者に大金を渡して真相をもみ消した。
芽衣は命を奪ったのに当事者に対して何も罰を与えず、探すこともしなかった政府に怒りを抱いた。
芽衣がその事を思い出しているとシャルが抱き締めてきた。
「芽衣・・。」
「シャル・・?」
シャルは芽衣の頭に付いている鈴付きの髪止めを外し、優しくベッドに押し倒す。
ベッドに芽衣の美しい黒髪が広がる。
芽衣を見るシャルの目は優しさと慈愛が含まれていた。
「芽衣、大丈夫だよ。僕が芽衣を守るから・・。」
「・・シャル。」
「・・お礼はいいよ、僕を感じさせて・・。」
シャルは芽衣の耳元で囁く。
それが合図となり、二人は深い口付けを交わす。
その夜、部屋から矯声が響き渡っていた。
ギリギリな話でした。
リュウガのイメージCVはくぎゅーで♪
リュウガの正体は誰なのか?
そして芽衣の両親はとある事件で亡くなりました。
オーズは未来のコアメダルとかを所持。
かつて書いていた小説のキャラを使用しました。
ガブリューは湊の体に力が残っていて取り出す事は出来ますが少し威力が落ちてます。(グランドオブレイジは150t、ストレインドゥームは180t)
感想待ってます!
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ダークカブトとリュウガ襲撃後の出来事。
オーズ参上。
ラストは・・。
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