カタカタカタカタカタ
カーテンが閉めきられて薄暗く臭い部屋にキーボードをタイプする音が響いている。
カタカタカタカタカタ
「…………ブヒッ」
誤解されたかもしれないが、ここは養豚場でも屠殺場でもない。
人間の、ヒューマンの部屋だ。
ここに棲み付いているニート「佐々木厚」が発した笑い声である。
カタカタカタカタカタ
「……自演乙っと」
ぶつぶつと独り言を言いながらパソコンに向かっている様は実にキモい。
「……さて、飯でも食うかな?」
佐々木はでっプリと太った腹を持ち上げ何とか立ち上がる。
そして巨体を揺らしながら冷蔵庫に向かう。
「……うーん、食い物がないなりねぇ……あー、スーパー行くのダルいでござるよー」
これまたぶつぶつと独り言を言いながら指定位置(パソコン前)に戻る。
そして再び画面を凝視し始めた。
「ふぅむ、最近人がいないであるなぁ。規制の規模が広いのでござろうか? …………ん?」
とある板のとあるスレタイに目がいく佐々木。
「"リアルバイオハザードktkr"……他にもある」
"日 本 終 了 の お 知 ら せ" "駅のホームで基地外にいきなり噛まれたんだが……" "親父ゾンビ化したったwwwww"
「……暇人が糞スレ連立ってところか……腹減ったー、やっぱり買いに行こう」
佐々木は気に留めずに立ち上がり、ろくに洗ってない服を着ると部屋から出ていった。
彼は知らない。
これから絶望を味わうとは……
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とある大都市で突如アウトブレイク。
ピザデブヒキニートの佐々木厚(ササキ アツシ)はヒキニートなためそれに1週間気付かなかった。
しかし某巨大匿名掲示板でアウトブレイク関連のスレを見つけるも、糞スレ認定し食い物を買いに外に出る。
案の定ゾンビに襲われ、逃げる最中に一人の幼女と出会う……