No.459746 とある忘れられた召喚術師茶渋さん 2012-07-26 15:00:32 投稿 / 全2ページ 総閲覧数:1078 閲覧ユーザー数:1048 |
《秘密の力》
~昼休み~
「なんやねんカミやん、あの外人転校生と知り合いやったなんて」
「昨日少し話した程度だよ」
(あのビリビリから助けてももらったんだがな)
カミやんと呼ばれている少年、上条当麻 。
その上条当麻に話しかけている学校なのに、金髪グラサンという格好をしている、土御門元春の二人はクラスの話題の中心人物である、トート・スフォウツァが質問攻めされているのを見ていた。
「ねーねー?スフォウツァ君はどこ出身なの?」
「んー?イタリアの田舎だよ」
噂好きの女子や、外人の転校生と聞いてやって来た男子からの質問を受けているときも、嫌な顔をせずに対応している。
「兄弟はいるの?」
「弟と妹が12人いるよ」
「ええ!すごく多いな」
「俺は孤児院育ちで一番の古株だからね、マザーの代わりに面倒を見てたんだ」
「え、そう・・・ごめんなさい」
「気にしないよ」
何気ない質問でクラスの空気が一瞬にして凍る。
誰もいきなり重い話に辿り着くとは思っていなかった。
「え、えーとそうだなー」
機関銃のごとく質問をぶつけていた女子も気まずそうに口を閉じ、何とか空気を戻そうと頑張っている。
「何で留学してきたんだ?」
「君はたしか昨日の・・」
「上条当麻って言うんだ、よろしくな。
家も近いみたいだから、慣れない所だろうから何でも頼ってくれ」
「よろしくお願いするよ、質問の答えはね、マザーは仕事場でかなり偉い地位の人で帰ってくるのが遅かったんだよ、それで一番の古株で年上の俺が代わりに面倒を見てたんだけど最近マザーが、『いつもあの子達の面倒見てくれて悪いわね、お礼といってはなんだけど、近々学園都市に留学生を送ることが決まったの、あの学園都市に留学なんて滅多に無い機会よ、ついでに羽を伸ばしてきなさい。
あの子達の面倒は大丈夫だからね』ってマザーが言ってくれたから」
勿論この話は嘘である。
異世界から来ましたー何て言っても信じてもらえないし。
アレイスターの手配により書類の偽装も完璧である。
「いい人だな、そのマザーて人」
「ああ、俺の一番大事な人だ」
先程とは違い、これは心からの言葉である。
身寄りの無い自分を拾ってくれて今まで育ててくれた人であるし、誰にもなし得なかったジョブになるのを仕事を放棄してでも付き合ってくれた人だからこそ大切な人である。
「引っ越してきたばっかでこの辺の地理分かんないだろ?
案内してやんよ」
「ありがとう、じゃあ放課後に」
「最後に一ついいか?
昨日のあの力・・・・」
「午後の授業を始めますよー上条ちゃん座って下さい」
上条が昨日の橋の上のことについて聴こうとしたとき、見計らったかのように小萌先生が教室に入ってくる。
結局上条は昨日のことについて聴けず席につく。
(聞きそびれちゃったな、また後でいいか。
でも昨日の力は明らかに能力だったけどあいつが能力者とは聴いてないんだよな)
一人で考えても答えは出てこないので、上条は疑問を胸に仕舞って授業に意識を集中させることにした。
~放課後~
授業も終わり、上条は高校の玄関でトートとこれからの予定を決めていた。
「それじゃあこれから案内するけどどこから見たい?」
「マンションの周りのスーパーとかコンビニも見たいけどまずは・・・メインストリートとか見たいな」
「七区のメインストリートに行ってみるか」
上条とトートは七区のメインストリートに向かいながら、簡単な情報交換をしていた。
「ところでお前はイタリア出身だよな」
「それがどうかしたの?」
「いや、やけに日本語がうまいなって」
「これはあっちで宗教的なことを書物で調べてくうちに覚えちゃったんだよ、あとロシア語とかヒンデュー語、英語とか覚えたよ」
「へー趣味みたいなもんか?」
「確かに異国の文化を調べるのは面白いよ、宗教を調べてくとその国が昔どうだったのか、どんな人たちなのか解るんだ、その過程で言葉も覚えていくし」
「そういうの羨ましいなー」
「上条もやってみないか?」
「俺にはレベルが・・・」
上条は勉強がお世辞にも良い方ではないのでなるべくそっちの話はしたくないのであった。
「俺からも一ついいか?」
「何でもいいぞ、彼女はいないからな」
「何でお前にそんなことを聞くんだよ、質問はだな」
トートはそこで話を区切り辺りを確認して、上条の耳元でこっそりと質問する。
「本当に小萌先生は2ピー歳なのか?」
盛大に上条がずっこける。
「そんなことですかい」
「そんなことって、あのサイズは小学生だぞ!
しかも数年前からあの体型らしいじゃないか、あれは一種の不老不死だぞ」
「そう言われても小萌先生は学園都市の七不思議〔セブンスワンダー〕とも言われてるし・・・」
そうやってたわいもない話に発展していった。
~七区メインストリート(セブンスミストの辺り)~
「やっぱり学生が多いんだな」
「夏が近いからな、色々準備が必要なんだろう」
「まず何処に行く?」
「最初はぶらぶらと見ていこうよ、そのうち気になるものがあるかもしれないし」
上条とトートはメインストリートの道をあっちへフラフラ、こっちへフラフラと見回る。
・・・・・・・・
「なあトート、テレビでかすぎねえか」
「えーと値段は・・・見なかったことにしよう」
テレビ売り場で巨大テレビを見たり。
「あ、卵が安いな。上条も買ってかないか」
「え?本当だ安いな、俺も一パック」
上条がパックを取ると、卵の陳列棚が嫌な音をたてて崩れ、全てのパックが床に落ちてダメになる。
もちろん上条が取ったのも。
その後店員が音を聞いて駆けつけ、上条は弁償することに。
「不幸だーーー!!」
「ハハハハハ」
トートはそれを見て苦笑いをしながら、
(本当にこいつの護衛役が初の仕事なのかよ)
~公園~
「まあ元気出せよ、ほいサイダー」
「すまん」
落ち込んでいる上条にサイダーの缶を渡し、隣に座る。
「ごめんな片付け手伝わせて」
「いいって、案内してもらったんだからお礼みたいなもんだよ」
「後行きたい所はあるか?」
「もう少しぶらぶらとしようぜ」
飲みかけの缶ジュースを一気飲みして立ち上がる。
移動しようとすると、前方から女の子の声がしてくる。
「何でこう暑いのかしら」
「御姉様ちょうどよく自販がありますわ」
「ヤシのみジュースあるかしら?」
(ん?あいつは・・・・昨日の電撃女だ!)
「上条上条」(小声)
「いきなりどうした?」
「昨日の電撃女だ、こっそりと移動するぞ」(小声)
「マジかよ」
なるべく視界に入らないように移動して、背後を抜けようとしたとき上条のポケットから携帯が落ちる。
「?携帯電話落としたわよ・・・・て昨日の奴等!」
「逃げるぞ上条!」
「不幸だーーー!!」
「待ちなさい!私と戦いなさーーい!」
全速力で逃げようとするが上条の脚が遅く、このままでは追い付かれてしまう。
しかし見捨てるわけにもいかない。
なるべく多用はしたくなかったが、トートは上条に『クイック』をかけようとする。
「上条、目瞑ってろ」
「え?ああ」
『クイック』バリーン
(弾かれた!?これがやつが上条を監視しろと言った理由か?)
「もういいか?」
「すまんいいぞ」
「このまま走っても追い付かれる、俺は右に行くからこのまま解散だ」
「わかった、じゃあまた明日学校で」
そうやって次の十字路で俺らは左右に別れた。
~窓の無いビル~
「君から来るとはな」
「手短に聞く、上条のあの力はなんだ?
『クイック』を弾いた、いや消された」
「余り詳しくは言えないが、あれは『幻想の手』〔イマジンブレイカー〕という異能を消し去る能力だ」
「それなら、なぜに上条はレベル0なんだ」
「詳しくは言えない」
アレイスターは余裕の笑みでこちらを馬鹿にするように言ってくる。
「その能力が上条を監視させる理由か」
「そうだな、それとちょうどよく次の仕事がある。
近々あるもののせいでちょっとした事件が起こる、これを誰か適当な人物と解決に導いてくれ」
「暗部の仕事では無いんじゃないか?」
「なあに、まだこの街と人になれていないであろう、これはチュートリアルだとでも思ってくれ」
「了ー解」
インハイの出場決まっちゃった(汗)
知っている神、精霊、神話、神具あったら教えてください
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(茶одо)<まさか県体優勝するとは思わなかった・・・P4Gおもれーーーーー!!