姓:司馬 名:昭 性別:男
字:子上
真名:一刀(カズト)
北郷一刀が転生した者。
姓:司馬 名:懿 性別:女
字:仲達
真名:理鎖(リサ)
一刀と瑠理の偉大なる母。
姓:司馬 名:師 性別:女
字:子元
真名:瑠理(ルリ)
母を目標にする一刀の姉。一刀を溺愛している(?)。
姓:張 名:春華 性別:男
真名:解刀(カイト)
一刀と瑠理の父にして、一刀の師。
姓:王 名:元姫 性別:女
真名:美華(ミカ)
一刀に異常なまでに執着する一刀の妻。
姓:鄧 名:艾 性別:女
字:士載
真名:江里香(エリカ)
後の司馬家軍の宿将。司馬家に対して恩を感じている。
姓:賈 名:充 性別:女
字:公閭
真名:闇那(アンナ)
司馬家の隠密。一刀のために働くことを生きがいとする。
姓:王 名:濬 性別:女
字:士治
真名:澪羅(レイラ)
後の司馬家の水軍の将。一刀を気に入り、司馬家のために戦う。
姓:司馬 名:望 性別:女
字:子初
真名:理奈(リナ)
一刀達親戚で、一刀と瑠理とっては義姉という立場。
第十二話
「洛陽で流れる涙」
司馬家に不穏な雰囲気のようなものが立ち込める中、李傕達は長安にたどり着く。
李傕達の行動は早かった。
やはり洛陽でしたことと同じく、略奪に近い悪政を行う。
そして同じく自分達の悪口を言うような者。
気に入らないもの、
それらを死刑、抹消していった。
一週間も経たずして、
長安は洛陽とほぼ同じ状況となった。
洛陽と同じ阿鼻叫喚の様を、
董卓は城から涙しながら見つめるしかなかった・・・・・・
(私・・・生きてていいのかな?・・・)
もはや・・・・
(私・・・生きてても何も出来ないよ・・・)
董卓の精神は・・・
(もう・・・疲れたよ・・・詠ちゃん・・・)
限界を超えていた・・・
李傕は郭汜から驚き報告を聞いた。
「何?・・・此処、長安に司馬一族が居るだと?・・・」
「そのようですな・・・」
李傕達は、ついに司馬家が長安に居ることを知ることとなった。
(何という事だ!、せっかく司馬家を遠ざけたというのに・・・)
李傕は苛立ちを隠せなかった。
(あの時、無理やりでも司馬家を追いかけ始末するべきだったか!?)
あの時とは無論、司馬家を洛陽から追い出した時のことである。
(どうする・・・奴ら相手に下手なことは出来んぞ・・・くそ!!)
李傕はそう思いながら郭汜のほうに目を向けると、何か戸惑いの表情をしていた。
李傕が思ったこととは違う戸惑いだった。
李傕はそれを悟り、その原因を探ろうとする。
「どうした?」
そして郭汜やはり戸惑いながら答える。
「・・・司馬懿なのだが・・・どうやら我らが来る前に病に伏せているようなのだ。」
「何だと?」
李傕は食いつく、
「どのような病なのだ!?」
「いや、まだそこまでは・・・ただ街中で噂になっているようだ・・・」
そう聞いた後、李傕少し考え・・・
「董承を呼べ。」
「李傕様・・・どうなされましたか?」
「来たか。」
董承とは霊帝の生母・董太后の甥で劉協の義理の叔父にあたる人で、彼もまた劉協を人質に捕らわれて
仕方なく従っている者の一人だ。
「司馬家がこの長安に居ることは知っているか?」
「!、い、いえ・・・初耳でございます。」
司馬家がいたという事に驚きながらも少し希望がでた董承だが・・・
(何故この男はそれをわしに教えた?・・・)
疑問に思ったがすぐにその理由が分かることになる。
「司馬懿がな・・・病に伏せているという噂がある。」
「な、何ですと!?」
董承は驚き声を上げた。
「それをな・・・お前に確かめてもらいたいのだ。お前は司馬家とは面識があろう。」
(そういうことか・・・)
董承は少し考え・・・
「かしこまりました・・・」
董承はこれを承諾する。
「念のため言うが・・・」
李傕は董承に釘をさす。
「嘘の報告はするなよ?、さもなくば・・・」
「存じております・・・」
董承は司馬望の屋敷の入り口にたどり着いた。
(此処に司馬懿殿が・・・)
彼は少し立ち止まり・・・
(噂は噂でしかない・・・)
董承は噂が嘘であることを望んでいた。
(司馬懿殿ならばきっと劉協様を救ってくださる。)
そんな気持ちを抱きながら・・・
董承は屋敷に入っていった。
そこで最初に出会ったのは・・・
「あれ?、あなたは・・・董承さんじゃないですか?」
一刀だった。
「おお、司馬昭殿!、そなたが居るという事はここに司馬懿殿がいらっしゃるのですな!?」
董承は一刀の姿を確認すると理鎖が此処にいることを確信する。
「はい、母上は確かにこの屋敷にいますが・・・」
だが一刀は少し気まずそうに言った。
「・・・どうなされたので?」
嫌な予感がしながら董承は聞く。
「ええ、まあ・・・実際に会ってもらった方が早いですね・・・」
一刀はそう言いながら・・・
董承を理鎖の所へ案内した。
一刀は董承に理鎖の部屋まで連れて来た。
董承がそこで目にしたのは・・・
寝床で横になっている理鎖の姿だった。
見れば顔色が少し悪いように見える。
一刀は理鎖に声をかける。
「母上、急で申し訳ないんだが客人を連れてきた。」
「本当に急・・・」
そう言いながら上半身を起こす理鎖。
そして理鎖は董承を一目見る。
「・・・お前は誰?・・・」
董承はその言葉に驚きながら言う。
「覚えていないのですか!?、劉協様の世話をしている董承でございます!。」
「・・・あぁ、そうだった・・・」
理鎖は今思い出したという反応だった。
理鎖の今まで見たことない反応にさらに驚きを隠せなかった。
「・・・噂にもなっていますが・・・」
そんな董承に一刀は理鎖の現状を言う。
「見てのとうり、母上はどうやら病にかかってしまったらしいのです。最初は顔色を悪くなった後に体調を崩し、
最近では物忘れも激しくなってしまいまして・・・」
これが理鎖の現状だった。
(な、なんという事・・・)
董承は理鎖と話せば話すほど理鎖の病の酷さがわかっていく。
話の聞き取り間違いが頻繁に起こったり・・・
食事の時では一人で食べることが出来ないため食事を持ってきた瑠理に食べさせて貰っていた・・・
このような状態では理鎖の力はあてに出来るものではなかった。
さらに瑠璃や一刀は理鎖の介護に集中していて他のことに気が回りそうも無い。
もはや・・・
董承の司馬家の力を密かに借りるという考えを撤回せざる終えなかった。
董承は帰り道・・・
理鎖の哀れな姿を思い出すと涙を隠せなかった・・・
あとがき
司馬家、動けず!?
漢王朝の未来は!?
今後、司馬家はどう動くのか!?
次話、ついに董卓が!?・・・
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十二話になります。